quality-management-2023
教員:山本渉
TA:田上紀代美さん (山内研D2)
高橋先生が作り上げて渡辺先生が引き継いで磨き上げた科目。
高橋先生 | 渡辺先生 |
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(昨年度までデータ対話型病院経営論 などをご担当いただいていた) 高橋先生は語り尽くす先生 → | 渡辺先生は見守る先生 → アクティブラーニング |
私は?その中間ぐらいでしょうか。それでも、どちらかというと、事前のインストラクションをしっかりするよりは、聞かれると答えたり、一緒に考えるタイプなので、こちらの説明の間でも、ご質問お待ちしています。
本科目では,「サービスの価値創造」を目的としたグループワークによるプロジェクト学習を通して,21世紀型ワークスキルの中核である,集団での学習力(学び合う力),課題発見力,問題解決力の向上を図ります。(21世紀型ワークスキルについては、こちらを参照してください。)
世界に類をみないスピードで人口構造が急激に変化し高齢化が進行する日本では,予防医療を 含めた医療・看護・介護・スポーツ周辺の「ヘルスケア」サービスの重要性が高まっています。 健康マネジメント研究科に入学した学生は,この社会の需要に対してヘルスケア全般に係る研究 活動や医療・介護サービス創出の将来の担い手として期待されています。そのためには,一般 に,サービス科学といわれる「サービスの質」に関する概念や理論を理解し,「サービスの質向 上」のための技術や科学的方法論を知り,活用していくことが必要です。
本科目「クオリティマネジメント」では,その始めの第一歩として,サービスの科学的質向上 のための要因分析の手法の理解と活用法の実践的な習得を目指します。“実践的な習得”とは,将 来に渡り研究活動や現場のマネジメントの場で活用する力量(コンピテンシー)を身に付けるこ とを意味します。
このような実践的力量評価のレベルは,下記のILUO基準で定められています。
レベル | 評価基準 | 英語 |
---|---|---|
[I] | 指導を受けながら作業ができる | In training |
[L] | 1人で作業ができるが, 指導を仰ぐ場合がある | Partially trained |
[U] | 1人で作業ができる | Completely trained |
[O] | 人に作業を指導できる・他の領域にも活用できる(Skill Transfer) | Trainer |
この最終レベル[O]を目指しているのが,この科目です。言いかえれば,大学院で身に着ける 「専門知識」とは,周りに伝達し組織を巻き込むことができる力量を指しています。このような 専門知識をどう身に着けるかに関して,米国大学協会の21世紀型ファカルティデベロップメント では以下の模式図を示し,大学教育を教えてもらう学習 Child Learning から,グループで互い に啓発し合い自身の専門知識を新しく作り上げていく Adult Learning へと変遷させています。
グローバル社会では,Adult Learning を通して,世界共通の力量である21世紀型ワークスキル:
本科目では,「サービスの価値創造」を目的としたグループワークによるプロジェクト学習を通して21世紀型ワークスキルの中核である,集団での学習力(学び合う力),課題発見力,問題解決 力の向上を図ります。
「サービスの価値創造」のための具体的な問題解決プロジェクトは,以下のステップで構成されます:
多くの学生にとって,どの側面をとっても初めての経験でハードルの高さが感じられるかとも思われますが,逆にいえば,どの側面も新しい新鮮な経験と受け止め,仲間と共に集団での学びの力を信じ,新しい知識や発見を得ることを楽しむ余裕を持つことが大切です。
本抄録集は,健康マネジメント研究科第9期生が個人およびグループでプロジェクトに臨んで,それぞれが新しい価値創造を成した結果の抄録集です。初めてで予備知識も少ない中でこれだけのことができる院生のみなさんのポテンシャルの高さに担当教員として驚いています。
しかし,地域における医師の不足・偏在,医療従事者の負担増,超高齢化社会の到来による医療・介護需要の増大といった日本が直面する深刻な課題にチャレンジし,ヘルスケアサービスに 関わる専門研究を始めるみなさんへの社会的な期待は大きく,益々のデータに基づく科学的な探求力の向上を祈念いたします。
GACCO
SAS社
次の書籍は入手してみました。