ワークスペースは、Slackのユーザ登録の単位です。既にSlackを使っていても、初めて使う方も、あるワークスペースのメンバーになるためには、ユーザ登録が必要です。異なるワークスペースの間で、ユーザ情報は共有されません。あるワークスペースから別のワークスペースに連絡することもできません。
メンバーは、Slackのワークスペースに所属するユーザのことです。
チャンネルは、Slackのコミュニケーションの間仕切りのようなものです。他のチャットやメッセンジャーのサービスでは、グループと呼ばれることもあります。チャンネルはコミュニケーションの交通整理に使えます。部門、プロジェクト、相談窓口など、コミュニケーションを切り分けたい単位でチャンネルを作ると、必要なメンバーや情報をチャンネルに集めることができます。仕事の記録が、そのチャンネルのログで完結していると便利です。
チャンネルにはパブリックチャンネルとプライベートチャンネルの2種類があります。パブリックチャンネルは、全ユーザがその存在を知っています。プライベートチャンネルは、そのチャンネルに招待されたユーザしか知ることができません。
メッセージは、ユーザの発言のことです。ユーザの発言には、メッセージ、スレッドでの返信、ダイレクトメッセージの3種類があります。
メッセージというと通常は、チャンネルに投稿される発言を指します。これは、そのチャンネルにいるすべてのメンバーの目に触れます。他のユーザが投稿した発言に反応を示すためにも、メッセージを投稿できます。スレッドでの返信とは、メッセージの右上のマンガの吹き出しのようなアイコンをクリック・タップして行う発言です。Slackはメッセージに関するやりとりに、チャンネルで全員の目に触れるように行うことと、スレッドで関係するメンバーだけが読めばいいように行うことの2種類を用意しています。
ダイレクトメッセージは、相手に直接送られて、他の人の目には触れない発言のことです。私たちが使うSlackのワークスペースはフリープラン(無料)のため、バックアップを作成できるのはパブリックチャンネルのみです。またダイレクトメッセージもバックアップに含まれません。
メッセージの中に、「@」で始まるメンバーのユーザ名を記すことを、メンションと言います。メンションは、フルネームを呼び捨てにするように読めたりしますので、よほど親しい関係でないと、気になる向きもあります。通常の電子メールと同様に、発言の向きを特定にしたい場合には、最初に普通に名前を書いて、メッセージを書き始めて最後に「宛:@A, @B」とするか、最初に「@A さん、@B さん」と半角スペースを入れつつ、敬称を加えるか、いずれかがお勧めです。
Slackは、ファイルをアップロードして他のメンバーと共有できます。でもこれは可能な限り避けてください。ファイルストレージの大きさ(ファイル保存容量)がフリープランでは、全員合わせて5GBしかないので・・・。その代わり、Google DriveやDropboxなどから、共有リンクを用いて共有することをお勧めします。
Slackハドルミーティングという、音声チャットの機能もあります。文字でやりとりしていて、焦れてきたら、さっさと音声で相談を済ますことができます。でもフリープランでは2名までしか音声でチャットできませんので、そういう相談はZoom(40分制限あり)やWebEx(時間制限なし、ただし3ヶ月に1度は使わないとアカウントが停止される)を使っていただくことになりそうです。