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地理院地図ヒストリーを調べてみよう

地理院地図の歴史を地理院地図ファンクラブで紐解いてみましょう(地理院地図ファンクラブ定例会2021年9月11日)。まとまった段階で、wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/地理院地図)に内容を投稿することを考えています。

※対話を通じて内容を充実していくことが適切かもしれません。情報は既刊情報で公開されていると思いますが、関心に沿った形で集約されていないのが課題と考えると概ね正しいと思います。

沿革

サブプロジェクト: 電子国土用語解題

電子国土

理念

「電子国土」を構成する地理情報は、それぞれの情報の生成者の下に分散して管理されるため、情報の更新が迅速に行えるとともに、最も信頼性の高い情報となる。利用者は、これらの多様な情報を自由に統合して活用することにより、それぞれの立場で適切な国土管理を効果的に行うことができる。

特に、災害対応等の危機管理にあたっては、リアルタイムな災害情報を提供することにより、国や地方公共団体等災害対応にあたる機関や研究者が適時的確に状況を把握し、迅速に対応することが可能となる。

政策の選択や施行に関する情報を、国民、NPO、企業、行政等が共有することにより、共同して国土管理を推進する社会の形成が促進される。

「電子国土」が活用されるためには、情報を利用者が自由かつ容易に「自分の好きな態様で」加工・表現するためのコンピュータシステムが求められる。

多様な地理情報を利用者に負担をかけずに統合して表示する仕組みと手法が用意されなければならない。

電子国土 Web

電子国土の理念をウェブ技術で実装したもの。実はこの用語は比較的新しい。当初は電子国土ポータルという用語が優勢。

電子国土 Web システム

電子国土 Web を実現するコアシステム

電子国土 Web システムプラグイン

電子国土 Web システムのうち、クライアント側での処理を担当する ActiveX コンポーネント形式のプラグインソフトウェア

電子国土ポータル

電子国土 Web システムを用いて電子国土の理念を実装するにあたり、とりあえずの電子国土への入り口として存在するポータルサイト

電子国土Web.NEXT

新コンセプトを実装する形で電子国土 Web をアップデートするプロダクト。のちの地理院地図である

サブプロジェクト: 隣接するプロジェクトとの関連記述

数値地図と地理院地図

数値地図でできたことのすべてを地理院地図でも実現できるようにするという形で数値地図を引き継ぐためには、ベクトルタイルの本格運用を待つ必要があると考えられる。

ウォッちずと地理院地図

ウォッちずは電子国土 Web に先行した。地理院地図になって電子国土 Web の系譜の技術が十分に成熟したので、ウォッちずを吸収する形で地理院地図に一元化がされた。

地形図と地理院地図

電子国土 Web システムの標準地図が十分に成熟した結果、基本測量成果「電子地形図(タイル)」として公告されることにより、地理院地図が地形図の伝統と正規に接続した。

地球地図と地理院地図

地球地図と地理院地図のブリッジとして国連ベクトルタイルツールキットが存在する。

地理院地図とオープンソース

1. 電子国土 Web システムの時代には、特許との関わりが深かった。これを通じて、知的財産権に関する感覚が研ぎ澄まされることになる
2. OSGeo 財団日本支部との長期安定的な友好関係を通じて、知見を深めてきた
3. 国土地理院情報普及課は GitHub Governments メンバーである
4. 国土地理院情報普及課は第1回 GitHub Universe に招聘された
5. 国土地理院情報普及課は OSS 奨励賞を受賞した
6. 国土地理院は国連ベクトルタイルツールキットのコントリビュータである
7. 国連ベクトルタイルツールキットは国連オープン GIS イニシアティブのプロジェクトである
8. 国連オープン GIS イニシアティブとOSGeo財団との協力関係も深い