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# 友引Night!! プレゼンツ「触ってみよう!ジャパンサーチ」in IODD2019
* 2019年3月2日(土)10:00〜13:00頃まで
* 東京大学駒場リサーチキャンパス 中セミナー室3(As303・304)
* 参加者(敬称略):瀬戸寿一/阿児雄之/高橋陽一/大橋正司/中村美里/榎本真美/OKJPメディアセンターの皆さん
* 2019年2月27日に、ジャパンサーチという日本の書籍・文化財・メディア芸術等の様々なコンテンツを横断検索できるポータルが試験公開され、36データベース約1700万件のメタデータが収録されています。そこで、友引Night!! プレゼンツ(といいつつ午前中開催ですが)として、ジャパンサーチをとりあえず触ってみる場を企画しました。主催者はジャパンサーチの中の人でもなんでもありませんので、当日どのようなことができるか未知数ですし、一緒に触ってみる会なのでレクチャーは特にありませんが、よろしければお立ち寄りください。
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リンク集
* ジャパンサーチ https://jpsearch.go.jp/
* ジャパンサーチ 非公式サポートページ for 利活用スキーマ
https://kanzaki.com/works/ld/jpsearch/
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# ジャパンサーチとは
* 「[デジタルアーカイブジャパン推進委員会及び実務者検討委員会](https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/digitalarchive_suisiniinkai/index.html)」(事務局:内閣府知的財産戦略推進事務局)の方針のもと、国立国会図書館が試験版を運用。「国の分野横断統合ポータル」として各機関が有するデジタルアーカイブのメタデータをまとめて検索可能
* [ジャパンサーチの概要] https://jpsearch.go.jp/about
* [データ件数] 16,971,526(2019.3.2時点) https://jpsearch.go.jp/stats
# インターフェース・機能について
* 「検索」バーから検索すると全件検索できる(画面右上の虫眼鏡アイコンをクリックすると検索バーがでてくる)
* 左側の検索条件は,除外もできる(✕マークを押す)
![絞り込み条件](https://i.imgur.com/2SjADOT.png)
* 連携機関について
* 国立国会図書館をはじめ,現在16機関が参画。https://jpsearch.go.jp/organization?from=0
* うちもジャパンサーチにデータを載せたい!という場合は、「連携をご希望の機関の方へ」を一読して「お問合せフォーム」から直接交渉らしい。
* 2/27に開催された「デジタルアーカイブ産学官フォーラム https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/forum/index.html 」において紹介された、調整中の連携先は次のとおり
* 内閣官房IT総合戦略室・総務省「データカタログサイト」
* 文化庁「メディア芸術データベース」
* 早稲田大学坪内博士記念演劇博物館「演劇情報総合データベース」
* 立命館大学アート・リサーチセンター「ARCポータルデータベース」
* 国立科学博物館、神奈川県立生命の星・地球博物館「魚類写真資料データベース」
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## 検索機能のノウハウ
1. まずはキーワードNULLで検索ボタンを押して、全件でどれぐらいの規模があるか確認してみよう
2. そこから、画面左側の絞込み条件でフィルターをかけながら絞り込んでゆこう(チェックボックスで絞り込み、バツボタンで対象を検索対象外にすることができる)
3. 検索結果画面のキーワード入力欄の右側にある「除外キーワード」も活用しよう
4. さらに、その右隣の「詳細」ボタンを押すと、詳細条件検索ができる(プロの方は、ここで検索対象データベースを指定するのが有効)
5. もちろん、特定キーワードを最初から指定して検索し、画面左側の絞込み条件を駆使するのもあり
#### 詳細検索
* メディアタイプ・利用条件・コンテンツ有無・データベース種別・時間/時代・場所・人物/団体・最終更新日から検索可能
![詳細検索画面](https://i.imgur.com/bxRV7GW.png)
## ギャラリーとは
![ギャラリー機能](https://i.imgur.com/2Jp6hhQ.jpg)
* GLAM施設での企画展や番組の解説コンテンツとして作成するようなユースケースがわかりやすい
* あるいは具体テーマでの学校教育コンテンツとして作成するユースケースも現実的
* 対象に対する情報探索(タテヨコに掘り下げる)のナレッジ継承としての役割がある
* ギャラリーが蓄積されたら、ギャラリーの検索や索引が必要になるかもしれない
* が、キーワード検索結果画面の最下部に「関連するギャラリーが表示される機能」がすごくいい!静的なカテゴリ索引よりも断然にコッチがよい
* ほぼ日本語コンテンツなので英語版などが増えてくると、良質の文化ガイドになる
## ノート機能とは
![ノート機能](https://i.imgur.com/iKd3JVb.png)
* 画面右上のグローバルメニューのノートアイコンから利用
* ブラウザのローカルストレージにお気に入りアイテムを保存し、ブログのように補足情報を追記できる機能
* アイテムのハートマークをクリックすると、ノートページへの導線がポップアップされるのは親切!
* ハートマークはギャラリーにもつけることができる
* 作ったノートは,ブラウザのCookieを通じて保存されCSV,XLSX,JSON形式で保存可能.また作成されたノートデータはインポートも可能
![ノートのエクスポート機能](https://i.imgur.com/xbNjmia.png)
> JOSN形式の例:{"id":"4714c340-6ee7-75b1-3b64-5b7d8e6fe520","title":{"ja":"ノート","en":"ノート"},"curationType":"NOTE","parts":[{"type":"jps-curation-text","ja":null,"en":null},{"type":"jps-curation-list","viewType":"tile","csId":"jps-cross","displayField":[0,1,2,3,4,5],"items":[{"id":"ndl-VGJl20mkk1izbK","type":"jps-curation-list-curation"},{"id":"dignl-1125817","type":"jps-curation-list-item"}]},{"type":"jps-curation-section","children":[]}]}
* ディスカッション:とりあえず、まずは自分でテーマ別ノート(ex.顔が素敵な土器)を作成し、ノート機能の素晴らしさを各所でアピールし、これがローカル保存でなくSNS他でシェアできたらなんて嬉しいのだろうと、皆が声をあげるのがよいだろう
* ユーザー登録をしなくても利用できる手軽さがある
## テーマ別検索とは
![テーマ別検索](https://i.imgur.com/t3uuIY3.png)
* プリセット検索のイメージ
* 検索する対象のデータベースや項目をあらかじめ絞り込んであり、ある特定の検索行為に適した環境
* プロが「○○を調べる時に指定する条件」に関するナレッジの継承先と考えることもできる → プロのナレッジをアマチュアや初学者も活用できる
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# データについて
* 件数:16,971,526(2019.3.2時点)
* このうち,PDM(パブリックドメイン)426,777件,CC-BYは9,544件
* データの件数:https://jpsearch.go.jp/stats
* その他が4,551,461件だが,各機関の権利にしたがって明確に区分できないもの.
* 権利区分の仕分けは,各機関のものを採用(ジャパンサーチ側では特に再設定していない)
* 詳細画面の利用条件表示は英語版と日本語版でサインが異なる
* 異体字は対応できている(北斎,北斉)が,Hokusaiだと検索件数が異なる.ローマ字読みがとりあえずあればいい。
* VIAFなど人名典拠を活用した検索ができればなお良い。
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# RDF関連について
* ブラウザ用SPARQLインターフェース https://jpsearch.go.jp/rdf/sparql/easy/?
* 共通のスキーマ(基本記述プロパティ)は,19種類
* https://jpsearch.go.jp/api/introduction/#sec1-1
* ジャパンサーチ独自のスキーマは,7種類
* jps:agential, jps:temporal, jps:spatial, jps:partOf, jps:relatedLink, jps:accessInfo, jps:sourceInfo
* jps:spatialでは,地域コード相当として,現状geohash.orgを使っている
* メッシュということであれば,統計LODを参考にすればいいかも?http://data.e-stat.go.jp/lodw/provdata/lodRegion#3-2-2-2
* 地域に関するコード (総務省統計局e-stat) http://data.e-stat.go.jp/lodw/rdfschema/lodRegion
* owl:sameAsでDBpediaとWikidataにリンクされているので、別名や多言語表記等はそちらから取得できればよいのでは
* https://jpsearch.go.jp/entity/place/東京
* https://jpsearch.go.jp/rdf/sparql/easy/?describe=https%3A%2F%2Fjpsearch.go.jp%2Fentity%2Fplace%2F%E6%9D%B1%E4%BA%AC
* 詳しくは開発者向け情報を参照
* https://jpsearch.go.jp/api
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# ディスカッション・今後に向けて
* ノート機能は,ローカル保存ではなくSNS他で共有できるといいかも(さらにウィジェットとしてサイト埋め込みできるのが理想)
* 自分(たち)だけのギャラリーをつくりたい
* みんなでノートを作るのが普及の起爆材になるのでは?
* どうやってプロモーションするか?←まずはマニア、そして一般の人
* シビックテック・オープンデータ界隈など使ってくれる人はどんどん使ってフィードバックを
* 展示会と連動してギャラリーを作成したり、大河ドラマと連動したテーマでギャラリー作成などなど。
* 独自にウェブサイト上で収蔵品データベースやデジタルアーカイブを構築運営することが難しい小規模館でも、つなぎ役を通じてジャパンサーチにデータを登録し、ジャパンサーチ上でギャラリーやテーマ検索を作成することによって、自館の収蔵品をアピールすることが可能になる。データとサービスを分離して運営することが容易になってきた。
* ジャパンサーチのロゴやアイコンセットなどが素敵なので、正式公開時にはこれらデータもオープンデータとして配布してほしい