2015年3月31日、NEMは当時の他のチェーンにみられた不完全さを改善することを目指し誕生しました。NEMはユーザーが定義できるトークン(モザイク)、ネームスペース、マルチシグアカウント、EigenTrust++に基づくP2P評価システムを備えた、最初の非チューリング完全チェーンのひとつです。ですが、最も注目すべきその貢献点は、チェーン上の活動に報い、proof-of-stakeにありがちな富の集中を防ぐことを目的としたproof-of-importanceコンセンサスメカニズムです。
2016年以降、NEMは日本に向けて進撃し、口コミで爆発的に広がりました。Tech Bureau社のもとで企業に採用されたり、地域のレストランや世界的なホテルで代替決済手段となったり、アート展やコミュニティ運営のカフェ、さらには寄付活動にまで影響を及ぼしました。現在、NEMは、分散化、経済的自由および機会の平等というプロジェクトの設立理念に共感する、世界的に熱心なユーザーベースを持つ取引量の多いプロジェクトとなっています。
それから6年、私たちはついにNEMをベータ版からリリースし、プロジェクトをオープンソース化しました。
NEMは現在、7回目のハードフォークである「ハーロックアップデート」を行っています。
この「ハーロックアップデート」は、NEMのノードが、NEMブロックチェーンのSymbolへの統合、「サブチェーン」化、つまりトランザクションに特化したサイドチェーンのひとつとなる事に、明確な支持と要望を表明することを目的としています。
NEMブロックチェーンを構成するのは、以下のリポジトリです
nis: The NEM Infrastructure Server。オブザーバーやバリデーター、P2P時間同期、プルーフオブステークやプルーフオブインポータンス、データモデルなど、NEMブロックチェーンのコアコンポーネントが含まれています。パッケージの概要については、Readmeを参照してください。
nem.core: NEMのコアクリプトライブラリ、シリアライゼーション、トランザクション、ステートモデルが含まれています。パッケージの概要については、Readmeを参照してください。
nem-deploy: ノードのロギング、ファイル操作、ブートストラップ機能を含みます。パッケージの概要については、Readme を参照してください。
nem.peer: EigenTrust および EigenTrust++ アルゴリズムの実装、HTTP 接続処理、およびピアサービスが含まれます。パッケージの概要についてはReadmeを参照してください。
nis-client: NISクライアントを素早く構築するクライアントです。パッケージの概要と構築方法については、Readmeを参照してください。
nem-docker: NISを起動し、NEMノードをセットアップするためのDockerファイルです。パッケージの概要とビルド方法については、Readmeを参照してください。
・Coinbaseが採用しているブロックチェーンネットワークを取り扱うためのオープンソースの仕様であるRosettaとNEMを統合する予定です。
・ハーロックのハードフォークが成立すれば、NEMはSymbolのサブチェーンとして統合されます。その結果、私たちの製品(エクスプローラー、SDK、)全体がより統一されることが期待されます。
・NEMは現在、コアチームによって「凍結」されており機能の追加の予定はありませんが、すべてのコミュニティの貢献に対しては開かれております。
BlockHeigh | Changes |
---|---|
199,800 | Multisig Aggregate Transansaction v1 > v2, Longer Messages in TransferTX |
440,000 | Namespaces & Mosaics |
875,000 | Network Fee Modification |
1,025,000 | Remote Accounts & Max Message Size |
1,110,000 | Mosaic Definition Change |
1,250,000 | Network Fee Modification |
Releases - NEM
,Announcements