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ユークリッド空間に埋め込まれた標本空間

tags: probability-theory

1次元ユークリッド空間

一次元ユークリッド空間=数直線

数直線

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小数

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数直線上の点は何種類かの分類の仕方がある。

  1. 整数 or 非整数
  2. 有理数 or 無理数
  3. 正の数 or 0 or 負の数
  4. 実数

不等式と区間

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  1. 閉区間
  2. 開区間
  3. 半開区間
  4. 半無限区間
  5. 無限区間

区間と無限区間

区間の開閉

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無限区間

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この図の(iii)と(iv)はそれぞれ、
(,b)
(,b]
の誤り。

不等式と区間

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半無限区間

(,x]を考える。
(x,)=(,x]c

xに上から向かう単調な点列
xn
を考える。
limnxn=x
。このとき

[x,)=limnn(xn,)

(,x)=[x,)c

こんな風に定義すればいい?

試行と標本空間

試行とは、起こり得る結果が幾つかあり、そのどれか一つだけが偶然に起こるまでの流れのことである。試行の結果全体の集合は標本空間と呼ばれる。事象は標本空間の部分集合である。

試行
X
標本空間
Ω
事象の例
コイン投げ {表, 裏} 表が出る、裏が出ない
サイコロ投げ {1,2,3,4,5,6} 1が出る、偶数が出る
天気 {1時間に1mm以上の降水あり, 1時間に1mm以上の降水なし} 降水あり
身長測定 正の実数全体 174.6223493cm
身長測定(デジタル計測) 0.1cm単位の正の実数全体 174.6cm
中間試験 0から100までの整数全体 73点
ある科目の成績 {秀, 優, 良, 可, 不可}

確率論では試行自体に大文字のアルファベット

X,Y,Z,U,V,W,を用い、試行の結果を表す変数に小文字のアルファベット
x,y,z,u,v,w,
を用いて区別する。事象にも大文字のアルファベット
A,B,C,
を用いる。標本空間は
Ω
で表す。

この講義では、標本空間はユークリッド空間の部分空間であることを前提とする。コイン投げも次のように、ユークリッド空間の中に位置付ける。

  1. 表が出る
    表が1回出る
  2. 裏が出る
    表が0回出る

こう関係づけることで、

{}という集合は
{1,0}
というユークリッド空間の部分集合と同一視されるようになり、この集合をユークリッド空間の中に位置付けられる。

成績も同様である。

  1. 4
  2. 3
  3. 2
  4. 1
  5. 不可
    0

このように数値に変換することで、ユークリッド空間の中に位置付けられる。

事象

事象は標本空間の部分集合である。サイコロ投げの標本空間は

{1,2,3,4,5,6}であり、その部分集合である事象はたくさんある。

  1. 1
    の目が出る =
    {1}
  2. 2
    の目が出る =
    {2}
  3. 3
    の目が出る =
    {3}
  4. 4
    の目が出る =
    {4}
  5. 5
    の目が出る =
    {5}
  6. 6
    の目が出る =
    {6}
  7. 1
    または
    2
    の目が出る =
    {1,2}
  8. 1
    または
    2
    または
    3
    または
    4
    または
    5
    または
    6
    の目が出る =
    {1,2,3,4,5,6}
  9. 何も出ない =
    {}

すべての事象の数は

26個である。補集合も事象とみなすことから、空集合を何も起こらない事象として含める。

コイン投げの事象は、サイコロ投げよりは少ない。

  1. 表が出る =
    {1}
  2. 裏が出る =
    {0}
  3. 表または裏が出る =
    {0,1}
  4. 何も出ない =
    {}

すべての事象の数は

22個である。

重さを計測する場合は、計測の精度が無限であるとして、標本空間は正の実数全体

R+(0,)となる。この場合の事象は、
x
以下の重さが測定されることを表す
(0,x]
という半閉区間で表す。ある値
x
をとる、という事象を考えないのは、のちに確率を事象に対して与えるためである。

また後々のことだが、標本空間が整数のみか、実数全体かで、確率の表現方法が異なる。

試行の結果と事象

確率論では、私たちは事象を観測する、と定める。中間試験について、試行の結果は0点から100点の間の実数であるとしても、事象が1点刻みの範囲に基づいて定められているから、1点刻みの整数値のみが観測される、という関係である。

以下はメモ

確率

確率の公理

確率の意味

幾つもある。

確率の計算

同時確率

P(AB)

条件付き確率

P(A|B),
P(B|A)

周辺確率

P(A),
P(B)

加法法則

P(AB)=P(A)+P(B)P(AB)

乗法法則

P(AB)=P(A)P(B|A)=P(B)P(A|B)

ベイズの定理

累積確率

F(x)=P((,x])

確率関数

p(x)=F(x)F(x)

確率密度関数

f(x)=dF(x)dx

平均 = 分布の重心

xxp(x)

xxf(x)dx

期待値

E[X]={xxp(x)xxf(x)dx

これは

Xの期待値。
X
の平均。

X
の変換の期待値

E[g(X)]={xg(x)p(x)xg(x)f(x)dx

g(X)の例には
X2
(Xμ)2
etX
eitX
などがある。

モーメント

原点モーメント

中心モーメント

モーメント母関数