probability-theory
を確率分布 に従う確率変数とする。この分布が確率密度関数を持つとき
となる。標本空間が有界の場合は、標本空間も対応する変換を受ける。
確率変数列 を、互いに独立に同一の確率分布に関する試行の列とする。最初の個の合計を
と記す。確率分布のモーメント母関数をと記すと、が従う確率分布のモーメント母関数は
となる。
さて、のの周りでのテイラー展開が
であった。の期待値からの偏差のモーメント母関数には、
のように中心モーメントが現れる上に、の一次の項が消える。次にをしたが従う確率分布のモーメント母関数が
となることから、の平均 が従う確率分布のモーメント母関数は、
となり、で確率分布が縮退しまうことが分かる。
ところでをではなく、で割ると
となる。ここで の極限を求めると
となる。これが平均と期待値の差をで割った分布のモーメント母関数の極限である。