probability-theory
ポアソン分布のモーメント母関数は
であった。この関数はの値が異なっても、積はまた同じ関数形となる。
このことから互いに独立な個の確率変数
の和は再び、ポアソン分布に従う。
これをポアソン分布の再生性という。
ポアソン分布に観測範囲という考え方を加える。ある現象の単位時間あたりの発生回数をと置く。はポアソン分布に従う確率変数とする。
このとき、2倍の時間で発生する回数は、それぞれの時間で発生する回数の分布が同一であれば、パラメータがのポアソン分布に従う。
同様に、単位時間あたりの発生回数が従う確率分布がのとき、時刻の間に発生する回数は、単位時間あたりの期待発生頻度が時間に依存して変化しなければ、パラメータがのポアソン分布に従う。
ある現象が時間に発生する回数が次のようなポアソン分布
に従うとき、それぞれの発生時刻の列 を強度関数がのポアソン過程に従うという。
ポアソン過程は時間軸上のみでなく空間上、また時空間上にも同様に定義できる。
ポアソン過程は、時間間隔を幾ら小さく区切っても、ポアソン過程のままである。これを無限分解可能性という。