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アウターワイルドに登場するNomaiの関係図をまとめてみた

アウターワイルド(Outer Wilds)(アウターワールドではない)というゲームが大変に面白くてオススメです
本格的なSFの世界でオープンワールドでミステリーという実現不能なゲーム性を、惑星をぎゅっと小さくすることで実現していて、まるでSF小説の中を冒険しているような体験ができるゲームです
SF好きとミステリー好きは是非
チュートリアルがちょっとかったるいので、後でも戻ってこれるのでささっと終わらせて進めてしまうのが良いです
あと宇宙操作難しいので、コントローラ推奨で速度同期と自動操縦を多用してください

で、壮大なネタバレを書くので興味持った人はここで回れ右して遊んできてください
すごいゲームなので是非!

ここから超ネタバレ

アウターワイルドにはNomaiという古代種族が居ます
基本的に彼らの残した文章内にしか出てこないのと、航行記録にもほとんど名前が書かれず、クリアにも必要ではないのですが、人間関係ちょっと気になった人も多いと思います
僕も気になるな~と思って、メモをしたりして、関係図を読み解いてみました

これがNomaiの関係図だ!

やはり、かなりしっかり設定されてるね
Nomaiはどうやら成人すると誰かに弟子入りし、その人が育つと誰かを弟子にするらしく、誰の技術が誰に伝わったかみたいな設定もあるみたい

エスカルの一族がこの星系に来てから全滅するまでは2・3世代しか経っていなくて印象とちょっと違う
最初の船に乗っていた若者だったColeusはほぼ最後まで生きていたと思われるし、艦長の部下のFilixも最後のNomaiのSolanumの先生をしている
日本語訳に「祖先がこの星系に」という文があるせいで惑わされていたけど、祖先という言葉があまり適切ではなかった感じかな

Nomaiは名前だけ出ている人も多いのですが、ある程度エピソードのある人について

Escall

この星系のNomai族は、Escallを船長とした船の乗組員ということが終盤でわかる
素早い判断をする傾向と、それにAnnonaなどが素直に従っている様子から、指導者としては優秀だったらしい
決定の速さが仇となりEscall船は仲間に連絡しないまま大事故に見舞われてしまう
でも、宇宙の眼が信号を発しなくなるかもしれないという意見は結果的に正しく、世代と種族を超える宇宙レベルの偉業につながることとなる
脱出時に第3脱出ポッドに乗るが、闇のイバラの中で墜落し、あえなく死亡する

Annona

Nomai族の使うワープコアの開発者で、燃え盛る双子星脱出ポッドのリーダーという超天才
しかも温厚で人命を気遣い、自分が前に出る性格
灰の双子星プロジェクトが計画される頃にはすでに死んでいたようだが、特に事件には言及されていないので寿命で死んだと思われる
最初のワープが失敗した理由は、眼の信号がジャンプ直前に途絶えたか、そもそも場所を特定出来るような信号でなかったか、量子の月の信号を誤認したか、闇のイバラの空間によって誤差が生じたのか・・・

Melorae

第一世代
おそらく惑星地質学者で、建築家
調査や探索肌のNomaiだったようだ

Coleus

Meloraeの弟子、印象薄いけど重要人物
洞窟の月のかけらにより行方不明になったあと、量子もつれの法則を発見した人
燃え盛る双子星の地下で案内を書いているのもこの人
第一世代だが若者であり、灰の双子星プロジェクトの際には成長し、CycadとOneoという弟子を取っている(Oneoは自身を弟子と言っていないが、Rootに対してダジャレを言っているので確定と考えて良いかと)
木の炉辺の採掘も原生生物(主人公の祖先)に気遣いながら進めていたので、主人公たちが進化できた遠因
Coleusを基準に考えると時系列がわかりやすくなる

Thatch

祭典の使節だった
おそらくFilixのほうが偉いのだが、脆い空洞ではThatchが先導することが多い
とはいえ、口調が柔らかく自信がない側面も見え隠れする
燃え盛る双子星よりも脆い空洞の眼の祭壇には、宇宙の眼に比較的好意的・宗教的な意見が多いのは、ThatchとFilixの影響か

Filix

Escalの船の通信技師らしく、宇宙の眼の受信にはじめて成功したNomai
星系に居着いたあとも探知機の作成を担当し、その後脆い空洞の学校で先生をしている
弟子はPrivet

ホワイトホールステーションが建設されるずっと前にブラックホールに落ちたらしいが、どうやって戻ってきたんだ・・・
どうやらこれは翻訳の微妙なニュアンス違いで、Filixは過去にNomaiの正当な技術でワープしたのを懐かしがっているだけだったらしい?

Pye

かなりあちこちを移動しており、プレイヤーとしては名前の短さも相まって覚えられやすい人
いくつかの会話から、灰の双子星プロジェクトそのものの考案者の可能性が高い

テンションが高い言動が目立ち、それを他のNomaiにも認識されている様子
Idaeaとは太陽ステーション建設の是非で反目したり、性格的な違いにより非常に仲が悪い(最初はいい感じだったのにね)

彗星の中で幽霊物質の前に1人残りNomai族を救おうとするが、間に合わず死亡した
(Pyeのせいで幽霊物質が漏れ出したという見方もできるが、Pokeが死亡していた位置と時間を考えると可能性は低い)
仲が悪い相手と長時間作業し、プロジェクトが頓挫し、直後に一族滅亡の危機に会うも、命をかけて立ち向かえるという精神力SS+の持ち主

Yarrow

灰の双子星プロジェクトの実行担当者
各所に連絡をとったり、進行を管理していたと思われる
喧嘩するNomai同士を取り持ったり、科学実験で他に迷惑をかけないように配慮するなどマネージャー気質が高い
逆に科学的に不正確な発言をして皆から総ツッコミを食らうような天然キャラ
ゲーム的には答え合わせ担当

むっちゃ怖い場所でプロジェクションストーンを使っていたせいで何人ものプレイヤーをビビらせることになる

幽霊物質事件の際に外に出なければ助かったと思われるが、たまたま外に出ていたのか、あるいは通信が途切れたことで外に出たのか、灰の双子星プロジェクトの中に死体は無く、おそらく双子星のワープの塔の近くの死体がYarrowと思われる
どちらにせよ閉じこもっていても食べ物の関係で死んでしまうだろうけど・・・

Cassava

軌道探査砲の製造を担当、建造ヤード主任?
地上で作ったパーツを竜巻で衛星軌道上に打ち上げるというとんでもない製造方法
建造ヤードの人を褒めた時に、Dazにお前らしくないと返されているので、普段はかなり厳しい性格と予想できる
Pokeとは基本的に仲が悪いが、Pokeは自分の功績をCassavaに見せてドヤろうとしたり、CassavaはPokeに厳しく当たったことを反省したりと、単純な関係ではなかったらしい

Poke

「ホワイトホールステーションへようこそ!」
ワープの塔と灰の双子星プロジェクトのワープコアの製造者
天才Annonaの弟子で、その重圧にナーバスになることもある
Pokeの作った先進的ワープコアはAnnonaの作ったワープコアの代わりを完璧に果たしたので、弟子も天才だった
というか伝聞だけで再現するとかすごすぎない?
Cassava曰く、Pokeがプロジェクトを引っ掻き回すとのことだが、他の言動を見るにすぐ落ち込んだり拘りすぎたりして計画を遅延させていたのでは

名前はヨウシュヤマゴボウ(Pokeweed)から

Ramie

ワープによる時間移動が可能と考え、高エネルギー研究所でPyeと共に実験を行い、時間遡行技術を確立させる
Pyeと仮説がぶつかるものの、一緒に実験をする程度には仲が良い
他の人を応援している描写も多いので、性格がかなり柔らかい様子

時間遡行に累乗的なエネルギーが必要なら、小さいワープコアを何度も通しちゃ駄目だったのかな・・・?

Root

ワープの塔建設提案者で、おそらく建築家
空洞のランタンに滞在し、星系中の素材をで片っ端から燃やすという実験を繰り返し、それを楽しいと言うヤバいヤツ
この人の会話が見れる場所では珍しい空洞のランタンのマークを見ることができる

名言されていないが、担当役職からおそらくPlumeの弟子

Phlox

記憶の像の彫刻者
ワープの塔の外観も提案している芸術家肌だった様子
Solanumの年齢とLaeviの書き込みからするに、記憶の像のテストはかなり昔に行われている
そのため、記憶の像のテスト成功から太陽ステーション建設成功まではかなり時間が開いていることがわかる

Daz

男性・・・と思われる日本語翻訳だけど、ちょっと曖昧
記憶保存装置を担当
軌道探査砲の建造も手伝っていた様子
主人公の船の航行記録コンピュータはDazの作った石で作られており、航行記録もループを超えるのはこのためかもしれない(単にスムーズなゲーム進行のためかもだけど)
Cassavaから相棒と言われているが、これがどの程度のニュアンスか不明
Avensの弟か妹

Avens・Mallow

Avensが男性でコントロールモジュール担当
Mallowが女性で探査機発射モジュール担当
自他共に認めるマッドサイエンティスト夫婦
軌道探査砲の威力を上げることが出来る技術者とのことで、Avensは元々重力砲の技術担当だったのだろう
プレイヤーが最初に目にする空の閃光と、プレイヤーが水中でクラゲの中に入る羽目になった原因はこの2人
(あるいは時間が経って脆くなっていたせいかもしれないが)

Privet

Filixの弟子なのでおそらく通信技師
宇宙探査機追跡システム担当で、かわいそうなことにAvens夫妻と同じ施設に放り込まれてしまう
Idaeaの妹

Clary

Pokeの妹
移動場所がほぼPokeと同じなのでPokeの補佐のようなことをしていたのかな
彗星でシャトルを凍らせないよう守っていた
喧嘩しがちなCassavaとPokeを良いチームにすることが出来ていた
Yarrowから明確な恋愛感情を向けられていたり、Cassavaが好意を持ったりと、気立ての良い人

Solanum

女性
主人公が生きて会うことのできる唯一のNomaiにて、新宇宙のビッグバンに立ち会った唯一のNomai
生きている可能性だけが残ったシュレディンガーのSolanum

量子の月の影響を受けていない侵入者からの幽霊物質事件は第6の場所以外に同時に降り掛かったはずなので、死体のSolanumは眼の月に行く前ではなく、帰ってきたことで幽霊物質に突っ込んでしまったSolanumのはず
逆に眼の月に居るのは、帰らずに留まった可能性だけが収束した姿
幽霊物質のある間に帰ろうとするたびに、その可能性は死に収束するはずなので、生きている可能性はとても薄まっているっぽい
自身が死んでいると予想しており(仲間に通信が取れないことから予想しているのかも)この予想により量子の月に留まった可能性だけが生き残ったという逆説的な現象でもある
第6の量子の月上では主人公も酸素を消費していないので、生命活動が停止していると思われる
ちなみに灰の双子星プロジェクトを停止させた状態でSolanumの場所まで行き、太陽が爆発するまで待つと同じ状態になることができる

太陽なき街の眼の祭壇地区で幼少期を過ごし、成長したあとは脆い空洞で学校に通い、成人時に脆い空洞から出発している
宇宙の眼に対して目的意識と選民思想の強いNomaiの中で比較的懐疑的であり、幼少期には宇宙の眼に恐怖心を抱いていた
成人する頃には恐怖心が薄れ、自分たちとは関係のない事象が宇宙に存在し、それも悪くないという科学的哲学に昇華したようだ

子供Solanumは一番字が汚いが、大人のように仮説を用いる記法を行っている
字がうまく書けない頃から科学的思考が発達していたのか、同年代よりも字が下手だったのかは不明だが、おそらく前者