デジタル・ガバメント推進標準ガイドライン 実践ガイドブック(第3編第4章 サービス・業務企画)によると、概略次のとおりです。
現場を知らない人の推測のみで目標を設定するのではなく、現場の流れ、利用者の状況を調べて、利用者の本当のニーズを把握することが最初の第一歩です。サービスを提供する側は、どうしても「提供者側の視点」に立ちがちです。
ペルソナとは、サービスの典型的な利用者の、目的、意識、行動等のパターンを構造化し、利用対象者を仮想の人物として定義するものです。
「すべての人を万遍なく満足させようとすると、結局誰にも喜ばれない」という考え方があります。ペルソナ分析を使えば、具体的な利用者の具体的なニーズに基づいて、少なくともその利用者にとって喜ばれるサービスを検討することができます。
重要なことは、提供者側の視点ではなく利用者側の視点に立つことです。利用者の立場でサービスを受けることを想像し、利用者のニーズがどこにあるかを考えましょう。
ステレオタイプは嫌いなので、できれば氏名や性別などの属性を付与しない形でペルソナを組んでいきたいと思っています。果たしてどうなるでしょうか。
作業用 Jamboard 地理院地図のペルソナ作り(調査枠) を作りました。SNSを検索するなどして、実際の地理院地図の利用を分析していくボードです。どなたも匿名で編集できます。作業にご協力いただけると嬉しいです。
作業用 Jamboard 地理院地図のペルソナ作り(願望枠) を作りました。本来、地理院地図はこのような用途で使われると良いなと思う利用を分析していくボードです。どなたも匿名で編集できます。作業にご協力いただけると嬉しいです。
作業量が必要であり、作業量が不足しています。しかし、作業してみる価値がありそうです。
2021-09 セッションの結果を受けて、ペルソナという当初目的からはかなり手前になりますが、ユースケースを抽出してみました。
作るケースは、「どう作るか」という切り口で分けることも可能ですが、ここでは「動くものを作るか」という切り口で分けてみることにしました。Jamboard で出てきたニーズを、そのように分けると特徴を出しやすいと思ったからです。
放送局、YoutTuber、アニメーション作成者など、映像を作る中で地理院地図を利用するケースです。
管内図作成者、教材作成者、アプリ作成者など、必ずしも映像とは限らない図を作る中で地理院地図を利用するケースです。
教員・学生、災害対策本部、登山といった特定のセッションの中で地理院地図を使うケースです。
管内図のあるオフィスで働く自治体職員、というように日常の中で地理院地図を使うケースです。(これをデジタルでやるということを考えると、デジタルサイネージのようなものになるのでしょうか。)
日常的に繰り返し行うセッション(例えば、OpenStreetMap のためのマッピング)で使う人は、U1カテゴリなのかU2カテゴリなのかは、この分類法をどのように役立てるかによって決められる気がします。
ここは、ちょっと地理院の「電子国土基本図」の思考法に染まった分類になっています。もっと実用的な分け方があるかもしれません。
標高図、山体観察、滝・水路などを楽しむケースです。
地名を楽しむケースです。地図記号の分布を楽しむケースもここに入れておきましょう。
空中写真に写ったものを眺めて楽しむケースです。
実用性チェックのために、私自身の上記ユースケースへの適合性を評価してみてレーダーチャートにしてみました。
レーダーチャート画像作成には、レーダーチャート画像作成・概要を利用させていただきました。
主観と実際も異なるかもしれませんし、その実際とやらを評価する手法もありません。また、評価して実用性があるかについても保証されていません。
デモでやってみせることの重要性を改めて感じました。
おそらく、次次回にのセッションで機会をいただいて話を進めることになると想定しています。