# UNVTで進める、ベクトルタイル切り取り次第

## 本日の作業方針
技術的に殺伐と

## コンセプトの確認または形成
### 切り取り次第
Wikipedia によれば、実例は次の通り。

- 織田信長が**長宗我部元親**に阿波での在陣を認め、また四国は切り取り次第所領にしてよいという朱印状を出した。
- 天正壬午の乱では、甲斐と信濃は徳川家康の切り取り次第、上野は**北条氏直**の切り取り次第という形で決着した。
- **松永久秀**は幕府の直臣（信長の家臣ではなく、義昭の家臣）となり、大和一国を切り取り次第とされた。
- 「組屋文書」には**小西行長**や**加藤清正**は天竺の領土に切り取り自由の許可を与えるつもりと記載されている。
- **加藤清正**は徳川家康から肥後・筑後切り取り次第の御内書を取り付けた。
- 織田信長に拝謁した際に**荒木村重**は「摂津国は13郡分国にて、城を構え兵士を集めており、それがしに切り取りを申し付ければ身命をとして鎮め申す」と現状した。
- **黒田孝高**（如水）は藤堂高虎を通じて家康に領地切り取り次第を申し入れた。

実装力で進めることを容認するという意味である。

### [UNVT](https://github.com/un-vector-tile-toolkit)
- The United Nations Vector Tile Toolkit であり、国連ベクトルタイルツールキット。
- 国連オープンGISイニシアティブの第四作業部会で創設された、**基本図グレードのベクトルタイルの生産・ホスト・スタイル・最適化のためのツールキット**であり、既存の[オープンソースソフトウェア](https://opensource.guide/)をパッケージ化したもの。
- 技術的には、[Tippecanoe](https://github.com/mapbox/tippecanoe), Node.js, [vt-optimizer](https://github.com/ibesora/vt-optimizer) 及び [@pushcorn/hocon-parser](https://github.com/josephtzeng/hocon-parser) のこと。Docker に詳しい人は、[unvt/v6 の Dockerfile](https://github.com/un-vector-tile-toolkit/v6/blob/master/Dockerfile)を見ていただけるとわかる。本ドキュメントを目にして、Tippecanoe さえ使えば、既にあなたは「UNVT を使ってベクトルタイルを生産した」と言ってもよい（[MAY](https://www.ipa.go.jp/security/rfc/RFC2119JA.html)）。
- 主ソースの仕様は GeoJSON Text Sequences
- ターゲットの仕様は [vector-tile-spec](https://github.com/mapbox/vector-tile-spec)

### ベクトルタイル
- [vector-tile-spec](https://github.com/mapbox/vector-tile-spec)の他にベクトルタイルの仕様はない。

### [アダプト・ジオデータ](https://github.com/optgeo/)
- 具体的なデータを生産したりホストしたりすることをスコープとしない UNVT を補完し「いまだベクトルタイルになっていないオープンデータをベクトルタイルに変換してインターネット上にホストする」活動に対する緩やかなアンブレラとなるプロジェクト。

### Raspberry Pi
- （計算機について詳しくない人にも分かりやすい説明を整理する）
- 日本語では「超小型 PC」と、英語では「Single-board Computer」と説明しているところ。

#### （調査）Ethan J. Upton の「Raspberry Pi Master Series - Book 1: Ultimate Guide from Beginner to Pro」からの引用
- Raspberry Pi emerges as a low-cost initiative to **promote experimentation with programming** from an early age althogh this is not a mere toy.

## 作業計画
### 川越進捗作業
- [ ] hfu は [kawagoe](https://github.com/un-vector-tile-toolkit/kawagoe)（[デモサイト](https://un-vector-tile-toolkit.github.io/kawagoe/#16.82/35.954575/139.478378/0/44)）を進める。

### (適宜対処) Raspberry Pi 慣らし作業
- [ ] kawagoe と Raspberry Pi との間に落ちる課題として、「Raspberry Pi を複数機運用することを試みる場合、MicroSD カードのコピーに時間を浪費しないようにする必要がある。このために、イメージのサイズを小さくする。」というものがある。

Raspberry Pi イメージ kawagoe.img の設計を行う。抽出した要件は次の通り。

- イメージの大きさを 12GB 程度に縮小する。kawagoe を JICA 研修に対して使用した時点のイメージで、メインディスクが 7.8 GB 程度なので。
- ARMv6KZ アーキテクチャ（→ Raspberry Pi Zero W）でも動くようにしておく。

## 作業スコーピング
- hfu は Raspberry Pi の動作確認にも対応する。
- hfu は、今日は QGIS には触らない。