以下の動画を、今をときめくUnityで作った記録。
Learn More →
だいたい小一時間くらいで出来ましたが、Unityの事前知識があったからと思う。
とはいえ今回コードは一切書いておらず、GUI操作だけでぽちぽちと作れたので、素晴らしいアセットがあるこの世に感謝して生き続けたい……。
折角なので、どんな感じに作ったのかメモしてみる。
なお、細かく書くのは手間なので、雰囲気を伝えるレベルの内容です。特にUnityのインストールまわり。各々のの手順で詳しく知りたかったらぐぐってくださいね。
Unity関係
音源関係
※以下、操作はWindowsの操作方法で書いてますが、Macでも大体同じです。稀にメニューの位置が違ったりしますが。
公式サイトからUnity HubをDLしよう。
https://unity3d.com/get-unity
ここでインストールされるのはいわゆるランチャー的なやつで、Unity本体(正式にはUnity Editor)ではない。それはこのあと入れます。
まずはHubを入れよう。
インストール手順はこちらも参考に。
ただちょっと古い。
https://create.unity3d.com/jp-howto-install-win
Unity Hubを起動すると、たぶんログイン画面が出ると思う。
出なかったら右上のユーザーアイコンからサインインへ。
アカウントを持っている場合はそのアカウントを使ってログイン。
アカウントがなければ新規作成しておこう。
Assetを利用する際には何かと利用するので、アカウントは作っておいて損はない。
作ったらログインしてね。
左メニューのインストールから、右上のインストールボタンを押そう。
(Editorが何もない状態だと、強制的にインストールしろって言われるかも)
その中から推奨リリースのUnity 2019.4.xxというのを選んで、インストールしよう。
LTSというのは長期サポート版(Long-Term Support)という意味なので安心して長く使えるのでオススメ。
インストールする機能の選択画面が出ると思うが、特にいじらなくてOK。
(もし後日ゲームを作りたくなったらまた追加で入れれば良い)
そのままインストールをする。
そこそこ時間がかかる。
……ので、今のうちに使うAssetを買っておこう。
Unityにスペアナが搭載されていたりはしない。自分で用意するしかない。
とはいえ自作なんて出来ないので、ありがたいAssetを買って使います。
Assetというのは要するにプラグインです。
Unityは主にゲーム制作用のソフトなので、骸骨の3DモデルとかSFなマップとかアイコン集とかBGM集とか、なんでもあります。お値段も無料のものから有料のものまで様々。今回のスペアナもその1つだと思ってもらえれば。
結構な頻度でセールもやってますので、値段も結構ブレます。
今回使うスペアナのAssetはこちら:
3D Visualizer Spectrum Vu Meter | オーディオ | Unity Asset Store
執筆時点のお値段は25ドル。
カートに突っ込んで、クレカまたはPayPalでお買い上げください。
※ステマっぽいですがこのAsset作者さんと知りたいとかそういうことはありませんので、一応w
ここでは購入履歴を付けるだけで、ダウンロードなどはしなくてOK。
あとでUnity Editor内から落とします。
ここまでが下準備です。
Unity Hubの左メニューからプロジェクトを選び、右の新規作成をクリック。
起動にはそこそこ時間がかかるのでお待ちください。
プロジェクトの作成が終わるとエディタが開きます。
さあ始めて行きましょう。
上メニューのWindows → Package Managerを開きます。
上のUnity RegistryってなってるところからMy Assetsを選んでリストを変えます。
もしここでログインしろって言われたらUnityにログインしてください。
さきほど買ったAssetがリストに出てくるので、それを選びます。
そして右下のDownloadを押します。
これで、このAssetがPC内にダウンロードされます。
=まだプロジェクトにはない状態。
そのあと、Importボタンを押します。
Importするものを選ぶウィンドウが開きますので、全部チェックされてるのを確認して、右下のImportボタンを押します。
これでようやく、プロジェクトにこのAssetがインストールされます。
なお、Importが終わると、Projectウィンドウが以下のようになります。
Before:
After:
_Bad_Raccoon_
というフォルダがAsset
フォルダの下に追加されているはず。
これで成功です。
Projectウィンドウは要するにエクスプローラーです。
フォルダを潜っていって、Assets/_Bad_Raccoon_/_3D Music Visualizer Vu Meter
へ移動します。するとこんな感じの内容が表示されるかと。
この中から、Scene_01というアイコンをダブルクリックします。
(末尾に … が付いてないやつ)
Sceneというのは、簡単に言えば「ゲームの1画面・1シーン」です。
画面情報とかマップとかオブジェクトとかUIが、このSceneの中に詰まってます。
ダブルクリックしてシーンを読み込むと、上の画面ががらりと変わります。
画面上部の再生アイコンを押しましょう!
もう一度押すと止まります。
怪しいクラブサウンドが流れて、スペアナがうにうに動きます。成功です。
これだけでもカッコイイですね!
……ということで、このアセットだけでここまで用意してくれるので、
ってやれば動画は完成、という道筋が見えてきます。
素晴らしい。アセット作者に感謝!
じゃあ一個一個やっていきましょう。
その前に、他のシーンを読み込んで遊んでみるのも良いと思います。
デフォルトで7種類のシーンを用意してくれているので、それぞれ読み込んで再生、とやるだけで楽しめます。
サンプルのシーンを直接いじるのは勿体ないので、自分用にコピーして弄り倒しましょう。ここではScene_01をベースにします。
Projectウィンドウから、Scene_01
を、Assets/Scenes
フォルダへコピーします。
Ctrl+C使うか、Ctrl押しながらドラッグするかでコピーしてね。
コピーされたら、コピー先のAsset/Scenes/Scene_01
をダブルクリックして開きます。こちらを弄っていきましょう。
必要に応じて名前を変えておくのも良いかも。
……の前に、まず音源(wav or mp3)をプロジェクトに追加します。
原則、プロジェクトにないリソースはプロジェクト内で使用することが出来ないので、まずは音源を突っ込む必要があります。
プロジェクト内ならどこに置くでも良いんですが、ここでは音源用のフォルダを作って置くことにします。
ProjectウィンドウのAssets
フォルダ(最上位のフォルダ)を右クリックし、Create → Folderでフォルダ作成します。
取り敢えずMusic
フォルダとでもしておきましょう。
作ったAsset/Music
フォルダを開きます。
そこへ、エクスプローラーとかから音源(wav or mp3)をドラッグして突っ込みます。
こんな感じに追加されます。
オレンジ色で波形表示がされますね。海苔波形とか言わない。
プロジェクトへの追加はこれでOKです。
次はHierarchy(ヒエラルキー)ウィンドウを見ます。
ここにはシーンに存在するオブジェクトがリストで表示されています。
音源を設定しているオブジェクトはSpectrum_Manager
というオブジェクトなので、これを選択します。
オブジェクトを選択すると、Inspectorウィンドウにオブジェクトの詳細が表示されます。
色々あるんでビックリしますが、取り敢えず需要なのはAudio Sourceという枠の中(Componentと言います)の情報です。
ここにあるAudio Clipというのが、サンプルで再生していた音源になります。
これを差し替えれば良いということですね。
Audio Clipのファイル名の右にある、二重丸みたいなアイコンを押します。
すると、プロジェクト内にある音源の一覧が出てきます。
さきほど追加した音源を選択(ダブルクリック)します。
ではこの状態で再生してみましょう。
自分の音源でスペアナがぐりぐり動くようになりましたね! やったぜ!
なお、サンプルのこのシーンではループの設定が有効になってますので、不要なら外しておきましょう。
先ほどのInspectorにLoopという項目にチェックが付いているかと思いますが、このチェックを外せばOKです。
お次は文字を載せます。
やや手間が増えてきますが、そう難しくはないです。
実はこのサンプルシーンには、すでに文字情報があります。何故か無効化されています。なので有効化してやりましょう。
HierarchyにあるTrackTextというオブジェクトを選択します。
色がグレーアウトされてるのが無効化されてる証です。
選択すると、Inspectorに詳細が表示されます。
無効化を解除(要するに有効化)するには、この一番上、オブジェクト名(TrackText)の左側にあるチェックボックスにチェックを入れます。
チェックを入れると、立方体が青くなって、こうなります。
ではまた再生してみましょう。
こんな感じに再生されるはずです。
文字キタ━(・∀・)━!!!
つまりこの文字を差し替えれば良いってことですね!
Hierarchyウィンドウにて、TrackTextオブジェクトの左側にある三角アイコンをクリックします。すると、TrackTextの子オブジェクトが2つ出てきます。
これを編集していきます。
見てみるとNameオブジェクトがトラック名(2行目のほう)、Numberオブジェクトがトラック番号(1行目のほう)のようです。
ひとまずここでは、Nameオブジェクトで説明します。どちらも編集方法は同じです。
まずはNameオブジェクトを選択します。
例によって、詳細情報がInspectorウィンドウへ表示されます。
察しの良い人は分かるかもしれませんが、この中のTextという欄に書かれている文字列(TRACK NAME : Die Antwoord - Fish Paste
)が、表示する文字列です。
これを書き換えれば良いだけですね! 書き換えちゃいましょう!
どんな感じに表示されるのかは、Gameウィンドウで確認しながらやるのが良いです。Gameウィンドウは、おそらくSceneウィンドウの横にタブがあるのではないでしょうか。なければ上部メニューのWindowから起動してください。
というわけで、この変更をそれぞれNameオブジェクト、Numberオブジェクトに行えば、文字情報の編集は完了です。
文字情報を編集する際のメモです。
文字をいじっていると非表示になってしまう現象
Paragraph -> Horizontal Overflow
: Warp を Overflow に変更Paragraph -> Vertical Overflow
: Truncate を Overflow に変更フォント変更
Assets/Font
のようなフォルダを作成してそこにフォントファイルを追加する、といった操作をする必要があります。文字の位置変更
必須ではないですが、ジャケット画像を乗せるとちょっとオシャレになりますよね。やっていきましょう。
……と、その前にまずGameウィンドウの解像度を変更しておきます。
上部の再生ボタンを押したとき、Gameウィンドウで再生される際の解像度は、デフォルトだとFree Aspectになっています。Gameウィンドウいっぱいに表示する感じです。画面いっぱいなので、16:9とか一切考慮されていない謎の大きさになってます。
実際に録画したい場合は1080p(16:9)にしたりするわけですから、最初から1080pで色々編集をするほうが良いです。設定を変えておきましょう。
Gameウィンドウ上部のFree Aspectと書かれたコンボボックスから、1080p相当の1920x1080を選びましょう。
※最初は選択肢にないで手動で追加するか、後述のRecorderで1080pの録画を一度でも選択していると、選択肢に追加されているかと思います。
音源ファイルと同様に、画像ファイルをプロジェクトへ追加します。
ここでは Assets/Image
フォルダを作って置いておくことにします。手順は音源と同様なので割愛しますが、置いた後はこんな感じ。
ララフェルかわいいねェ。
なお画像は正方形がオススメですが、まあ何でも大丈夫です。ここでは正方形の画像を用意した前提で話を進めます。
画像を表示するためには、文字と同様に画像表示のためのオブジェクトを用意する必要があります。今回は文字情報のようにサンプルにもないので、完全に新規に追加していきます。
さあやりましょう。
HierarchyウィンドウのTrackTextオブジェクトを右クリックして、右クリックメニューにあるUI → Raw Imageを選択します。
するとRawImageというオブジェクトが、TrackTextの子オブジェクトとして作られます。それとGameウィンドウにも何やら白い箱が表示されます。
これが画像を表示するためのオブジェクトです。
今は何も設定されていないので真っ白ですね。
取り敢えず画像を設定しましょう。
Hierarchyウィンドウに追加されたRawImageオブジェクトを選択すると、例によってInspectorに詳細が表示されます。
この中ほどにあるRaw Imageコンポーネントの枠の中、Textureという項目が、画像を設定する項目です。今はNone (Texture)
となっています。
ここで音源と同様に、二重丸アイコンを触って選択します。
なお、Projectウィンドウに追加した画像アイコンを選択し、そのままTextureの欄までドラッグアンドドロップして設定することも出来ます。こちらも便利でオススメ。
設定するとこんな感じになります。
Gameウィンドウの真ん中に、こぢんまりと表示されました。
当然ながら真ん中に表示されても邪魔です。今回は右下のイイ感じの場所に、イイ感じに置きましょう。
InspectorのWidthとHeightを見ると、今は100, 100
になっています。
これを取り敢えず300, 300
にします。(画像の赤線部分)
Gameウィンドウでも大きくなったことが見えます。
色々方法はありますが、今回は数値で指定します。
RawImageオブジェクトのInspectorのPos XとPos Yを見ると、今は0, 0
になっています。今は画面中央からプラスマイナス0の位置に居る、という意味ですね(PosはPositionの略)。
基準点が画面中央なので、そこからの相対位置をPos XとPos Yに書いてあげればOKです。
今回は右下に移動したいので、X(横方向)を+700px、Y(縦方向)を-300px移動させることにします。それぞれの欄に700, -300
と入力します。(画像の赤線部分)
Gameウィンドウでも右下に移動しましたね。
細かい微調整をしたい場合は数値を色々変えてみると良いと思います。
Gameウィンドウ全体で見るとこんな感じ。
こうなると文字の位置も変えたくなりますね。変えちゃいましょう。
文字の位置変更も、全く同様です。
先ほど文字を編集したNameオブジェクトとNumberオブジェクトをそれぞれ選択して、InspectorウィンドウのPos X、Pos Yを変えてやるだけです。
今回は左下に移動したいので、以下のような値にしました。(それぞれX, Y)
-350, -340
-500, -300
それっぽくなりましたね!
ではいよいよ録画していきましょう。
外部のキャプチャ使っても良いんですが、折角なのでUnityで録画しちゃいましょう。Unityは公式が録画用のAssetを用意してくれているので、それを入手します。
Package Managerウィンドウの上側のコンボボックスからUnity Registryを選びましょう。
その中からUnity Recorderを探して、右下のInstallボタンを押します。
Importingとかいうウィンドウが消えるとインストールが終わりですが、画面上には変化は起きません。でもちゃんとインストールは終わっているので大丈夫です。
上部メニューにWindow → General → Recorder → Recorder Windowというメニューがあり、インストール後はこれが使えるようになっています。
こんなのが出ます。
詳しい使い方はぐぐれば腐るほど出てくるんで省略します。
ここでは簡単に。
Recorderウィンドウの左メニューのAdd RecorderからMovieを選んで追加します。
1080p/60fpsで録画する場合、設定はこんな感じで。
出力先の指定について。
Pathの項目をAbsoluteにして、右側の...
から出力先フォルダを指定するのがオススメです。デフォルトだとプロジェクトの中に出力してしまいますが、プロジェクトの中に出力してしまう必要はないので。
Recorderウィンドウの左上の赤い再生ボタンを押すと、録画が始まります。
それと同時に、Gameウィンドウの再生も自動で始まります。
なお録画中、音は鳴りません。あと録画の自動停止もしません。
スペアナが止まったかな? と思ったら手動で録画とGameの再生を終了しましょう。
※ちゃんとやりたい場合は、ソースコード書いて良い感じにすれば、自動化することも出来ると思います。頑張って下さい!
お疲れさまでした!
あとはYouTubeへアップロードするだけ。完成です。
3D Visualizer Spectrum Vu Meterの作者さんは、Post Processingのサンプルデータも用意してくれています。これを設定すると更に画がカッコイイ感じになってくれます。
設定すると画がこんな感じになりますよ。ブルームとかが設定されてるんでめちゃくちゃカッコイイです。
Before:
After:
手順は割愛しますが、ざっくりこんな感じです(後日ちゃんと書くかも)。
Assets/_Bad_Raccoon/_3D Music Visualizer Vu Meter/Camera Profile
をドラッグアンドドロップする詳しくはこの辺りを読んでみましょう。
unity
DTM
同人音楽