# 2021.01.15 知事記者会見まとめ ###### tags: `stopcovid19` `茨城県知事記者会見まとめ` ![](https://i.imgur.com/SjopZMk.png) ## 県独自の緊急事態宣言を発令 県独自の緊急事態宣言の発表。 今日は過去最多の159人の感染確認。 一部において大型なクラスターが発生している。 これを踏まえ、さらに緊急事態ということで発令。 期間は、18日から2月7日まで。 ## 背景 ここ2週間ほどで感染者数が急激に増えている。 我々の想定をはるかに超えている。 このままのスピードで増え続けると、(月末には500床になる予定だが)現在の410床の体制では1/24には病床稼働率が9割超えるという推測をしている。 これまで言っていた「500床の6割(=300床)」を超えるのも週明けの20日になる。 このタイミングでブレーキをかけないと、病床を確保しても追いつかない。 ![](https://i.imgur.com/fgbumTR.png) ## コロナNext 重症病床稼働率も15.3%と比較的低いが、急激な増加を踏まえ、全体のStageを4に引き上げる。 これも県独自の緊急事態宣言を発令した背景。 ![](https://i.imgur.com/vWSiBVE.png) ## 緊急事態宣言の内容 県全域において不要不急の外出・移動の自粛を。 すべての飲食店に対して、20時~5時までの営業自粛を。 酒類の提供は19時まで。 テイクアウトとデリバリーは20時以降も可。 イベントは、開催する際には5,000人以下かつ収容率50%以下。 いばらきアマビエちゃんの利用も。 県外への移動について。 緊急事態宣言対象地域への不要不急の往来自粛を。 直近1週間当たりの感染者数が、人口10万人あたり15人を超える地域との往来(通勤通学含め)の際には特に注意を。 テレワークを活用して。 可能な限り出勤する社員・職員の数を減らして。 混雑緩和のために時差出勤の活用を。 学校関係に関して。 学校をまたいで行う大会などについては延期・中止を。 県立学校については、他校との練習試合・合宿などは中止。 その他公立学校・私立学校は、他校との練習試合・合宿などの中止を要請。 感染対策を取りながら、自校のみでの活動を。 県有施設は、図書館を除きすべて休館。 宿泊施設は新規予約受付を中止。 社会福祉施設の従業員の検査を継続して実施する。 ![](https://i.imgur.com/weSrvMQ.png) ![](https://i.imgur.com/EetZ1mY.png) ## 営業時間短縮要請 期間は、1/18から2/7まで。 県全体で行う。支給額は21日間で84万円。 詳しくは画像参照。 ![](https://i.imgur.com/TMQSAvQ.png) ![](https://i.imgur.com/d3RXpVD.png) ## 現在の感染状況 現在、国の指標で見てみても、3つの指標でStage4に入っている。 今しっかりと重視しなければならないのは、医療崩壊。 今回は県独自でしっかりと対策を打ち出す。 ![](https://i.imgur.com/Tkwtzaz.png) ## Q&A Q1. 緊急事態宣言発令の理由と狙い A1. ここ数週間の感染者数の増え方は、非常に激しい。最大500床の確保病床がありますが、それでも追いつかない可能性が出てきてしまう。そうなると患者の受け入れができない、あるいは通常医療に支障をきたすという悲惨な医療崩壊に結びつきかねない。大変ご不便をおかけしますが、感染防止について、全県民にご協力をいただくための宣言。 Q2. 1/18~2/7とした理由 A2. 18日としたのは、週末挟んで緊急事態宣言に対応するための準備をしていただくため。7日としたのは、ある程度の期間が必要だということと、国の緊急事態宣言に合わせるため。 Q3. コロナNextのStage4の引き上げは今日から? A3. 今日から。 Q4. 現時点で休業要請のつもりは? A4. 休業要請は検討していないが、国の緊急事態宣言のメニューに含まれ、対象地域に茨城県も含まれるのであれば、当然検討する。現在のところ、先ほどのメニューで何とか感染を食い止めたい。 Q5. 県有施設の営業自粛の規模感は? A5. 代表的な例は、大洗の水族館(アクアワールド)、水戸の文化センターなど。 Q6. 今日の感染者数159人は、県単独分?水戸市含め? A6. (水戸市)含めて。 Q7. 国に要請しないで独自にした理由は? A7. 国に要請する段階は、確保病床数の6割を超えてきた段階と考えている。よって、稼働病床数が300床を超えるタイミングで国に対する正式な要請をする。もうすでに(今回の県独自の緊急事態宣言の件含め)国とは連絡を常にとっている。推移を見ながら、場合によっては国のほうから緊急事態宣言の対象にするといわれるかもしれないし、その点に関しては国と協議を重ねていきたい。 Q8. [A7] ではまだ要請はしていない? A8. 情報交換はしているが、要請はしていない。 Q9. 7日以降の継続などに関して、具体的な数字目標は? A9. 明確には決めていないが、コロナNextのStage4という段階をある程度脱する必要はあるし、この先の見通しを以っても、病床稼働率がある程度抑えられるまでは続ける必要がある。 Q10. [A9] Stage4から脱することがある程度も目標? A10. そう Q11. 300床にならなくても国に要請するという考えにならなかった理由は? A11. もう少し様子を見る必要がある。今日の発表の約160人のうち、80人が1ヶ所でのクラスター。それを除くと別の見方もできる。そういう状況を見ながらもう少し様子を見る。300床といっても(矛盾しているかもしれないが)まだ病床稼働率は6割で、東京・神奈川などの8割・9割と比べると状況は違う。その様子を見る時間はあるかと。ただ、西村大臣のほうも、茨城県に対して懸念を持っていただいているという話を受けている。国とも協議しながら進めていきたい。 Q12. [A11] では、医療崩壊に至る感染爆発の状態には至っていない? A12. この勢いで行くと医療崩壊が見えてくる。ただ、この状況がずっと続くとも考えづらい。もう少し時間をいただいて対策を強化して、効果を見極めたい。 Q13. これまで、時短営業要請を県全体に広げる考えには否定的だったが、今回県全体に広げた理由は? A13. 次々と「感染拡大市町村」が増えてきていて、市町村をそれぞれ追加するのは後手後手になりつつある。全体の病床稼働率が危機的状況にあるので、県全体で感染者数の封じ込めを行わざるを得ない状況まで来てしまったという判断。 Q14. 部活動以外の学校活動は? A14. 受験なども踏まえ、学校単位での通常授業は、通常通り感染対策に注意しながら続ける方針は変わらない。ただ他校との交流試合などで感染が広がっている例も散見されている。自分の学校内の部活動を中止するわけではなく、他校との交流試合については中止していただきたい。 Q15. [A14] 通常授業を続けても大丈夫だと考える理由 A15. 学校内での通常授業でクラスターが発生した例は極めて限られているから。また、受験も控えて学校教育でも重要な時期になっている。教育活動に影響を与える規制まで行う状況ではない。 Q16. もしこのまま感染拡大が続いたら、その後の流れは、国に緊急事態宣言の要請? A16. 次のアクションとしては、当然国に緊急事態宣言を要請することも入るが、今回独自に、国の緊急事態宣言に近いものを行う。それ以前に、今回の対策によって病床確保を実施したい。今回のメニューにはないが、今後病床の稼働をいかに効率的にするかを(病床を無駄に埋めているケースもあるので)見直して、感染者のケアをできる医療体制を作るであるとか、療養施設の活用を徹底していくとか、優先順位に則って医療資源を使っていくことを徹底したい。 Q17. これまでの会見で「持ち合わせるものが減ってきている」、感染者が増えている中で改めてどう考える? A17. 多分東京都や神奈川県の知事のほうが深刻に感じていると思うが、感染抑制に対してこれだけの手を打って、効果がどれだけ出るかについて断言できる状況にないのが苦しい。最大限の対応をしていくが、県民の協力がないと絶対に成し遂げられない。ぜひ緊急事態宣言期間中は人との接触を避けて。4月5月の時を思い出していただいて、しっかりと感染防止して茨城県の医療を守ることにご協力を。 Q18. 年明けから2週間が経つが、行動歴など何か変わった点は?3連休の影響などは? A18. 3連休の影響はまだ見えていないが、現在のこの2週間の特徴としては、大規模なクラスターではなくても、まんべんなく感染拡大地域が増えてきている。それと継続的に感染者が出てくるような「感染の核になっている市」が若干出てきている(人口が多いところが中心だが)といえるかと。感染経路を分析すると、「飲食」「職場内」「県外の移動」様々。いずれにしても帰省などタイミングで、マスクを外した機会に感染して、それが家庭内に入ってきてご家族全員が感染していくという感染の広がり方が典型的。そういう意味では感染の拡大のスピードが年明けが非常に大きくなってきていると感じている。 Q19. [A18] 3連休の影響は? A19. まだ判断するには早いかと。 Q20. 国の緊急事態宣言対象地域外でも、同様な対策を行っている地域に関しては同等な支援をする話があるが、茨城県と国の間での話は? A20. 今後詳細について協議をする。 Q21. これまでの政策の効果は? A21. 残念ながら思った効果をあげることができなかったと言わざるを得ない。年を挟んで局面が大きく変わってしまった。これまでは市町村ごとのピンポイントの対策でも効果を上げていて、感染者の数が減っていた時期もあったかと思うが、年明けてから急拡大になってしまって同じ方法では追いつかなくなってきたので、今回県全体に広げた。 Q22. 協力金の財源は? A22. 国と県とそれぞれ、県が2割負担のまま、今までのスキームのまま。 ## 知事記者会見の動画 <iframe width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/ddlzPchKgcE" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe>