# Six Thinking Hats ## 概要 Six Thinking Hats(R) は Edward de Bono によって提唱された思考整理や意思決定のためのフレームワークです。 話す内容や観点を帽子の色に見立てて、時間によって切り替えていきます。 帽子の色は以下のように決められています。 - Blue Hat (青): テーマの設定、整理、司会進行などファシリテーションをします。 - White Hat (白): 事実、データ、情報について話します。意見は言わず、できるだけ客観的に起こったことややったことを挙げてください。 - Yellow Hat (黄): 良かったこと、ポジティブなことについて話す。成功と感じたこと、上手くいったこと、楽しかったことなど、前向きな意見を挙げてください。 - Black Hat (黒): 悪かったこと、ネガティブなことについて話す。問題と感じたこと、上手くいかなかったこと、批判など、否定的な意見を挙げてください。 - Red Hat (赤): 気持ちや感情について話す。好き嫌い、うれしかったこと悲しかったことなど、できるだけ主観的な意見を挙げてください。 - Green Hat (緑): 解決策や次の行動について話す。これまでの議論を踏まえて、次にやりたいこと、やったほうがいいと思うこと、などを話し合います。 ![](https://i.imgur.com/Do598Lr.png) > https://www.storyboardthat.com/blog/e/six-thinking-hats-in-the-classroom ## タイムテーブル | 帽子の色 | 話すこと | 時間 | | :---: | --- | ---: | | 青 | テーマ決め | 12分 | | 白 | 事実 | 20分 | | 黄 | 良かったこと | 12分 | | 黒 | 悪かったこと | 12分 | | 赤 | 気持ちや感情 | 12分 | | 緑 | 次の行動 | 20分 | | 青 | 達成度を評価 | 7分 | | **計** | - | **95分** | ## 進め方 1. 事前にテーマを出してもらう - ある程度カテゴリー分けしておいたほうがいいかもしれません - 各自に付箋に書いて適当に貼ってもらいます 2. 投票で話し合うテーマを決める 3. タイムテーブルに沿って話し合いを進める - 付箋は帽子を切り替えるタイミングで、最初の3〜5分程度を使って追加していきます - ## ポイント ### White Hat 自分のことは「やるのは当たり前」と捉えて意識せずにしているようなことでも、他人から見ると難しい、分からない、知りたいことである場合もあります。どんな小さなことでも構いませんので、自分でやってみたことや、チームメンバーがやっていたことを挙げてみてください。 ### Yellow Hat 自分のことでも他人のことでも、良いところを見つけられないときは「変化したこと」でもいいです(明らかな悪い変化は除きます。良いか悪いかどちらとも言えない、みたいな変化です)。 ### Black Hat 悪いところが思いつかないときは、既に挙がっている事実やよいところを逆の側面から捉え、どこがカイゼンできそうかを考え、意見を出してみましょう。 ### Red Hat 特にありません。自分の感情に素直になって思ったことを書いてください。 ### Green Hat できるだけ具体的に次に取る行動を決めます。 ### Blue Hat 大切なのは、ふりかえりをやりっぱなしにしないことです。 ## 参考文献 - 「6つの帽子思考法 視点を変えると会議も変わる」エドワード・デ・ボーノ - 「ふりかえり読本 実践編」森一樹 - [いつものブレストを進化させる”シックスハット法”がすごい](http://idea-soken.com/sixhats)