酒井亮貴
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    に関する思考力,判断力,表現力等」,「運動実践につながる態度に関する思考力,判断力,表現力等」及び「生涯スポーツの実践に関する思考力,判断力,表現力等」の中から,領域の特性に応じた思考力,判断力,表現力等の例を重点化して示している。  指導に際しては,入学年次においては習得した知識を基に,よりよい解決方法を比較したり,活動を振り返ったりするなどによって,学習成果を分析する活動の提示の仕方を工夫することが大切である。 〈例示〉 ・選択した泳法について,合理的な動きと自己や仲間の動きを比較して,成果や改善すべきポイントとその理由を仲間に伝えること。 ・自己や仲間の技術的な課題やその課題解決に有効な練習方法の選択について,自己の考えを伝えること。 ・選択した泳法に必要な準備運動や自己が取り組む補助運動を選ぶこと。 ・健康や安全を確保するために,体調や環境に応じた適切な練習方法等について振り返ること。 ・バディやグループで分担した役割に関する成果や改善すべきポイントについて自己の活動を振り返ること。 ・体力や技能の程度,性別等の違いに配慮して,仲間とともに水泳を楽しむための活動の方法やその修正の仕方を見付けること。 ・水泳の学習成果を踏まえて,自己に適した「する,みる,支える,知る」などの運動を継続して楽しむための関わり方を見付けること。 ### (3)学びに向かう力,人間性等 水泳について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (3)水泳に自主的に取り組むとともに,勝敗などを冷静に受け止め,ルールやマナーを大切にしようとすること,自己の責任を果たそうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることなどや,水泳の事故防止に関する心得を遵守するなど健康・安全を確保すること。 水泳に自主的に取り組むとは,自己や仲間の課題に応じた練習方法を選択する学習などに自主的に取り組むことなどを示している。そのため,上達していくためには繰り返し粘り強く取り組むことが大切であることなどを理解し,取り組めるようにする。 勝敗などを冷静に受け止めとは,単に勝敗や個人の記録などの良し悪しだけではなく,学習に取り組んできた過程と関連付けて受け止めようとすることを示している。  また,ルールやマナーを大切にしようとするとは,単に決められたルールやマナーを守るだけでなく,自らの意思で大切にしようとすることを示している。そのため,勝敗の結果から自己の課題を見付け,新たな課題追究につなげることが大切であること,ルールやマナーを大切にすることは,友情を深めたり連帯感を高めたりするなど,生涯にわたって運動を継続するための重要な要素となることを理解し,取り組めるようにする。 自己の責任を果たそうとするとは,練習や記録会などで,仲間と互いに合意した役割に責任をもって自主的に取り組もうとすることを示している。そのため,自己の責任を果たすことは,水泳の学習を円滑に進めることにつながることや社会生活を過ごす上で 必要な責任感を身に付けることにつながることを理解し,取り組めるようにする。 一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとするとは,体力や技能の程度,性別や障害の有無等に応じて,自己の状況に合った実現可能な課題の設定や挑戦を大切にしようとすることを示している。そのため,様々な違いを超えてスポーツを楽しむこ とができるよう配慮することで,スポーツのよりよい環境づくりに貢献すること,違いに応じた配慮の仕方があることなどを理解し,取り組めるようにする。 などの例には,互いに助け合い教え合おうとすることがある。これは,練習の際に,互いに補助し合ったり,運動観察などを通して仲間の課題を指摘するなど教え合ったりしながら取り組もうとすることを示している。そのため,互いに助け合い教え合うこと は,安全を確保したり,課題の解決に役立つなど自主的な学習を行いやすくしたりすることを理解し,取り組めるようにする。 水泳の事故防止に関する心得とは,自己の体力や技能の程度に応じて泳ぐ,無理な潜水は意識障害の危険があるため行わない,溺れている人を見付けたときの対処としての救助の仕方と留意点を確認するなどといった健康・安全の心得を示している。 健康・安全を確保するとは,水温や気温の低いときは活動の仕方や水に入る時間に配慮して活動する,自己の体調や技能の程度に応じて段階的に練習するなどを通して,健康を維持したり自己や仲間の安全を保持したりすることを示している。そのため,プー ルや用具に関する取り扱い方,また練習場所に関する安全や体調に留意して運動するなどの留意点などを理解し,取り組めるようにする。  なお,着衣のまま水に落ちた場合の対処の仕方については,安全への理解を一層深めるため,各学校の実態に応じて取り扱うことができるものとする。  指導に際しては,生徒自身が公正,協力,責任,参画,共生の意義や価値を認識し取り組もうとする意欲を高めることが求められることから,意義や価値の理解とその具体的な取り組み方を結び付けて指導することが大切である。また,学びに向かう力,人間性等に関する意義や価値については,各領域で繰り返し伝えることも大切である。 〈例示〉 ・水泳の学習に自主的に取り組もうとすること。 ・勝敗などを冷静に受け止め,ルールやマナーを大切にしようとすること。 ・仲間と互いに合意した役割について自己の責任を果たそうとすること。 ・一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすること。 ・水泳の事故防止の心得を遵守するなど健康・安全を確保すること。 ### [入学年次の次の年次以降]  入学年次の次の年次(その次の年次)以降の水泳では,多様な楽しさや喜びを味わい,技術の名称や行い方などを理解するとともに,自己に適した泳法の効率を高めて泳ぐこと,生涯にわたって運動を豊かに継続するための課題に取り組み,考えたことを他者に伝えること及び水泳に主体的に取り組むとともに,公正,協力,共生などの意欲を育み,健康・安全を確保することができるようにする。  なお,水泳の多様な楽しさや喜びを味わうこととは,記録の向上や競争を通して得られる楽しさや喜びに加えて,体力や技能の程度等にかかわらず,「する,みる,支える,知る」などのスポーツの多様な楽しさや喜びを味わうことである。  指導に際しては,「知識及び技能」,「思考力,判断力,表現力等」,「学びに向かう力,人間性等」の内容をバランスよく学習させ,自己に適したスポーツとの多様な関わり方を考える機会を充実することで,生涯にわたる豊かなスポーツライフの実現を目指すことが大切である。 #### (1)知識及び技能 水泳について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (1)次の運動について,記録の向上や競争及び自己や仲間の課題を解決するなどの多様な楽しさや喜びを味わい,技術の名称や行い方,体力の高め方,課題解決の方法,競技会の仕方などを理解するとともに,自己に適した泳法の効率を高めて泳ぐこと。 ア. クロールでは,手と足の動き,呼吸のバランスを保ち,伸びのある動作と安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。 イ. 平泳ぎでは,手と足の動き,呼吸のバランスを保ち,伸びのある動作と安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。 ウ. 背泳ぎでは,手と足の動き,呼吸のバランスを保ち,安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。 エ. バタフライでは,手と足の動き,呼吸のバランスを保ち,安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりすること。 オ. 複数の泳法で長く泳ぐこと又はリレーをすること。 ### ○ 知識 技術の名称や行い方では,水泳の各種目や運動の局面で用いられる技術の名称があること,それぞれの技術には,泳ぎの効率を高めるための重要な動きのポイントがあること,それらを身に付けるための安全で合理的,計画的な練習の仕方があることを理解できるようにする。 体力の高め方では,水泳のパフォーマンスは体力要素の中でも,短距離泳では主として瞬発力,長距離泳では主として全身持久力などに強く影響される。そのため,それぞれの種目に必要な体力を,技能と関連させながら高めることが重要であることを理解できるようにする。 課題解決の方法では,自己に応じた目標の設定,目標を達成するための課題の設定,課題解決のための練習法などの選択と実践,記録会などを通した学習成果の確認,新たな目標の設定といった過程があることを理解できるようにする。例えば,プル,キック,呼吸動作に関して自己の能力に応じて段階的に課題を設け,その目標に適した具体的な課題を設定し,課題に適した練習に取り組み,運動観察や競技会,記録会などを通して学習の成果を確認し,更に練習を重ねたり,練習方法を見直したりすることでその課題を解決し,新たに目指すべき目標を設定したりするなどの課題解決のための過程があることを理解できるようにする。 競技会の仕方では,リレーや複数の泳法で泳ぐ際のルール,正式な競技会や記録会だけでなく時間泳などの多様な楽しみ方があること,運営の仕方や役割に応じた行動の仕方,全員が楽しむためのルールの調整の仕方などを理解できるようにする。 などの例には,運動を継続するための方法がある。卒業後も運動やスポーツに多様な形で関わることができるよう,「する,みる,支える,知る」の視点から,運動やスポーツとの多様な関わり方について理解できるようにする。  指導に際しては,具体的な知識と汎用的な知識との往還を図るなどして,知識を効果的に理解することができるようにするとともに,入学年次までに学習した水泳の知識や体つくり運動,体育理論及び保健の学習成果を関連させて水泳の学習に生かすことが大切である。 〈例示〉 ・水泳では,各種目や運動の局面ごとに技術の名称があり,それぞれの技術には,効率のよい泳ぎにつながる重要な動きのポイントや安全で合理的,計画的な練習の仕方があること。 ・水泳の種目によって必要な体力要素があり,その種目の技能に関連させながら体力を高めることができること。 ・課題解決の方法には,自己に応じた目標の設定,目標を達成するための課題の設定,課題解決のための練習法などの選択と実践,記録会などを通した学習成果の確認,新たな目標の設定といった過程があること。 ・競技会や記録会で,競技のルール,運営の仕方や役割に応じた行動の仕方,全員が楽しむためのルール等の調整の仕方などがあること。 ### ○ 技能 #### [泳法] ##### ア. クロール 手と足の動き,呼吸のバランスを保ちとは,プルとキックのタイミングに合わせて呼吸を行い,肩をローリングさせながら,伸びのある泳ぎをすることを示している。 伸びのある動作とは,水平な流線型の姿勢を保つことで水の抵抗を小さくし,プルやキックの推進力を生かして,1回のストロークで大きく前進する動作のことを示している。 安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりするとは,プル,キック,呼吸動作のタイミングを合わせた無理のない一定のスピードで,続けて長く泳ぐこと,力強いプルとキックのテンポを上げてスピードに乗って泳ぐことを示している。  指導に際しては,4泳法の中で最も速く泳ぐことができるクロールの特性や魅力を深く味わえるよう,肩のローリングにより抵抗を減らしてストロークや呼吸を行う動作や,水の抵抗をとらえて左右交互にプルとキックを行い,常に推進力を得る動作に着目させ,学習に取り組ませることが大切である。そのため,クロールの距離は,50〜200 m 程度を目安とするが,生徒の体力や技能の程度などに応じて弾力的に扱うようにする。 〈例示〉 ・手は遠くの水をつかむように前方に伸ばすこと。 ・肘を曲げて腕全体で水をとらえ,加速するようにかくこと。 ・流線型の姿勢を維持して,しなやかでリズミカルなキックを打つこと。 ・肩のローリングを使って最小限の頭の動きで呼吸を行うこと。 ##### イ. 平泳ぎ 手と足の動き,呼吸のバランスを保ちとは,プルとキック,呼吸動作をタイミングよく行い,1ストロークごとに大きな伸びのある泳ぎをすることを示している。 伸びのある動作とは,キック時に流線型の姿勢を保つことで水の抵抗を小さくし,大きく前進する動作のことを示している。安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりするとは,プル,キック,呼吸動作のタイミングを合わせた無理のない一定のスピードで,続けて長く泳ぐこと,力強いプルとキックでテンポを上げスピードに乗って泳ぐことを示している。  指導に際しては,呼吸と水面上での視野を確保しやすく,キックによって大きな推進力を得ることのできる平泳ぎの特性や魅力を深く味わえるよう,流線型を意識したキック時の流線型の姿勢や推進力を生み出すプルとキックの動作に着目させ,学習に取り組ませることが大切である。そのため,平泳ぎの距離は,50〜200 m 程度を目安とするが,生徒の体力や技能の程度などに応じて弾力的に扱うようにする。 〈例示〉 ・手を前方に大きく伸ばした後に肘を曲げ,加速させながら内側にかき込み,抵抗を減らすために素早く手を前に戻すストロークの動きをすること。 ・抵抗の少ない肩幅程度の足の引き付けから,足先を外側にして直ちにキックをすること。 ・プルのかき終わりと同時に,顎を引いて口を水面上に出して息を吸い,キックの蹴り終わりに合わせて,流線型の姿勢を維持して大きく伸びること。 ##### ウ. 背泳ぎ 手と足の動き,呼吸のバランスを保ちとは,プルとキックのタイミングに合わせて呼吸を行い,肩をローリングさせながら伸びのある泳ぎをすることを示している。 安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりするとは,プル,キック,呼吸動作のタイミングを合わせた無理のない一定のスピードで,続けて長く泳ぐこと,力強いプルとキックでテンポを上げ,スピードに乗って泳ぐことを示している。  指導に際しては,呼吸がしやすい仰向けの姿勢で,顔を水面に出したまま泳ぐ背泳ぎの特性や魅力を深く味わえるよう,背浮きで水平姿勢を保ち,肘をよく伸ばしたリラックスしたリカバリーと推進力を生むプルやキックの動作に着目させ,学習に取り組ませることが大切である。そのため,背泳ぎの距離は,50〜100 m程度を目安とするが,生徒の体力や技能の程度などに応じて弾力的に扱うようにする。 〈例示〉 ・入水した手は,肩のローリングによって手のひらをやや下側に向けて水をとらえ,肘を曲げながらかくこと。 ・かき終わりで肘を伸ばした後,力を抜き,肩のローリングを使ってリズムよくリカバリー動作を行うこと。 ・水平姿勢を維持しながら泳ぐこと。 ・キックは,脚全体をしなやかに使って蹴り上げ,脚全体を伸ばして蹴り下ろすこと。 ・呼吸は,ストロークに合わせてリズムよく行うこと。 ##### エ. バタフライ 手と足の動き,呼吸のバランスを保ちとは,プルとキック,呼吸動作のタイミングを常に合わせて,1回のストロークごとに大きな伸びのある泳ぎをすることを示している。 安定したペースで長く泳いだり速く泳いだりするとは,プル,キック,呼吸動作のタイミングを合わせた無理のない一定のスピードで続けて長く泳ぐこと,力強いプルとキックでテンポを上げ,スピードに乗って泳ぐことを示している。  指導に際しては,両腕を広げたリカバリー動作と,体のうねり動作を利用した左右同時のプルとキックでダイナミックに泳ぐバタフライの特性や魅力を深く味わえるよう,これらをタイミングよくリズミカルに行い推進力を生む動作に着目させ,学習に取り組ませることが大切である。そのため,バタフライの距離は,50〜100 m 程度を目安とするが,生徒の体力や技能の程度などに応じて弾力的に扱うようにする。 〈例示〉 ・腕のリカバリーは,力を抜いて水面近くを横から前方に運ぶこと。 ・体のうねり動作に合わせたしなやかなドルフィンキックをすること。 ・ストローク動作に合わせて,低い位置で呼吸を保つこと。 ##### オ. 複数の泳法で長く泳ぐこと又はリレーをすること 複数の泳法で長く泳ぐとは,入学年次に選択した種目に加えて,泳ぐ種目を増やしたり,選択した泳法で長く泳いだりすることである。 リレーをするとは,競泳的なリレー種目として,単一の泳法や複数の泳法を使って距離や種目を工夫してチームで競い合うことである。  指導に際しては,リレーのスタートや引継ぎの取扱いについては,各泳法のスタートの行い方に準じること。また,複数の泳法で泳ぐ場合の距離は 50〜100 m程度を目安とし,リレーの距離はチームで 100〜200 m 程度を目安とするが,生徒の体力や技能の程度などに応じて弾力的に扱うようにする。 #### [スタート及びターン] 各泳法において,スタート及びターンは,続けて長く泳いだり速く泳いだりする上で,重要な技能の一部であることから,泳法との関連において取り上げることとしたものである。  なお,スタートの指導については,事故防止の観点から,入学年次においては水中からのスタートを取り扱うこととしている。なお,入学年次の次の年次以降においても原則として水中からのスタートを取り扱うこととするが,「安全を十分に確保した上で,学校や生徒の実態に応じて段階的な指導を行うことができること」としている。この場合においても,安全を十分に確保した指導を行うことができる施設・設備が整備されていることや生徒の体力や技能の程度を踏まえた段階的な指導を行うことができる体制が整備されていること及び水泳の授業時数等,学校や生徒の実態に応じて取扱いを検討し,安全を十分に確保できる場合に限ることが必要である。 ##### ア. スタート スタートの指導については,各泳法に適した準備の姿勢から,スタートの合図と同時に力強く蹴りだして抵抗の少ない流線型の姿勢をとり,水中で失速する前に力強い浮き上がりのためのキックを打ち,泳ぎ始めることができるようにする。  特に,スタートの「準備の姿勢をとる」,「力強く蹴りだす」,「泳ぎ始める」といった各局面を,各泳法に適した一連の動きで安全にできるようにすることが大切である。  入学年次の次の年次以降における段階的な指導とは,「水中から」,「プールサイドで座位から」,「プールサイドでしゃがんだ姿勢や立て膝から」,「プールサイドで中腰から」など,生徒の体力や技能の程度に応じて,段階的に発展させるなどの配慮を行うことである。なお,プールの構造等に配慮し,プールサイド等からスタートの指導を行う際は,深く入水することのないよう,水面に対して平行に遠くに飛びだすように行わせることなどが大切である。  指導に際しては,生徒それぞれの体力や技能の程度に応じて水中からのスタートを継続したり,段階的な指導の途中の段階でのスタートにとどめたりするなど安全に配慮することが大切である。 〈例示〉 ・各泳法に適した準備の姿勢から,スタートの合図と同時に力強く蹴りだし,抵抗の少ない姿勢で進行方向に体を伸ばすこと。 ・水中で流線型の姿勢を維持し,失速する前に力強いキックを始めること。 ・各局面を一連の動きで行うこと。 ##### イ. ターン ターンの指導については,ターンの局面として,「壁に手や足をつける」,「抵抗を減らすために,体を丸くしたり膝を引き付けたりして回転を行う」,「壁を蹴り泳ぎ始める」などの各局面を各種の泳法に適した手と足の動きで素早く行うとともに,これらの局面の一連の動きを滑らかにできるようにする。  なお,クイックターンを取り扱う場合は水深に十分注意して行うようにする。またオープンターンでは,長く泳ぐ際の呼吸の入れ方を指導することも大切である。 〈例示〉 ・泳ぎのスピードを維持したまま,手や足で壁にタッチすること。 ・ターンの行い方に応じた抵抗の少ない姿勢で回転し,方向を変換すること。 ・壁を蹴りながら水中で体を水平にすること。 ・各局面を一連の動きでつなげること。 ### (2)思考力,判断力,表現力等 水泳について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (2)生涯にわたって運動を豊かに継続するための自己や仲間の課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。   運動に関する領域における思考力,判断力,表現力等とは,学習した内容を,学習場面に適用したり応用したりし,言語や文章などで表現することである。  その次の年次以降では,他領域の学習も踏まえてこれまで学習した知識や技能を活用したり応用したりして,自己や仲間の課題を見直したり,合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫したりしたことなど,自己や仲間の考えたことを,筋道を立てて他者に伝えられるようにする。 生涯にわたって運動を豊かに継続するための自己や仲間の課題を発見しとは,水泳の特性を踏まえて泳法などの課題を設定し,課題解決の過程を踏まえて,自己や仲間の新たな課題を発見することを示している。また,水泳で学習した内容を,他の運動にも適用できるように,生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続するための,「する,みる,支える,知る」の視点から,自己や仲間の課題を発見することを示している。 合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫するとは,各泳法の合理的な動き,仲間との関わり方,健康・安全の確保の仕方,豊かなスポーツライフの継続の仕方等の発見した課題を,合理的,計画的に解決できるように,知識を活用したり応用したりするとともに,新たな課題を発見し解決する過程を繰り返すことを示している。 自己や仲間の考えたことを他者に伝えることとは,自己や仲間の課題について,課題解決の過程を踏まえて思考し判断したことを,根拠を示したり他者に配慮したりしながら,言葉や文章などで表したり,他者にわかりやすく伝えたり提案したりすることを示している。  なお,その次の年次以降では,「運動に関する思考力,判断力,表現力等」,「体力,健康・安全に関する思考力,判断力,表現力等」,「運動実践につながる態度に関する思考力,判断力,表現力等」及び「生涯スポーツの実践に関する思考力,判断力,表現力等」の中から,領域の特性に応じた思考力,判断力,表現力等の例を重点化して示している。  指導に際しては,その次の年次以降においては,卒業後に豊かなスポーツライフを継続できるようにするための視点を重視して,これまで学習した内容を基に,よりよい解決方法を比較したり,活動を振り返ったり,学習成果を分析したりすることなどによって,新たな考えや方法などを統合したり目的に合わせて評価したりする活動の提示の仕方を工夫することが大切である。  なお,動きの修正などについては体を動かす機会の中で取り上げたり,成果の分析や評価などについては「知識及び技能」の学習に十分に取り組んだ上で振り返りの時間を設けたりするなど,指導内容に応じた取り組み方に配慮することが大切である。 〈例示〉 ・選択した泳法について,自己や仲間の動きを分析して,良い点や修正点を指摘すること。 ・課題解決の過程を踏まえて,自己や仲間の新たな課題を発見すること。 ・自己や仲間の課題を解決するための練習の計画を立てること。 ・練習や競技会などの場面で,自己や仲間の危険を回避するための活動の仕方を提案すること。 ・バディやグループでの学習で,状況に応じて自己や仲間の役割を提案すること。 ・体力や技能の程度,性別等の違いを超えて,仲間とともに水泳を楽しむための調整の仕方を見付けること。 ・水泳の学習成果を踏まえて自己に適した「する,みる,支える,知る」などの生涯にわたって楽しむための関わり方を見付けること。 ### (3)学びに向かう力,人間性等 水泳について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (3)水泳に主体的に取り組むとともに,勝敗などを冷静に受け止め,ルールやマナーを大切にしようとすること,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることなどや,水泳の事故防止に関する心得を遵守するなど健康・安全を確保すること。 水泳に主体的に取り組むとは,「する,みる,支える,知る」などの学習に主体的に取り組もうとすることを示している。そのため,主体的に学習に取り組むことは,生涯にわたる豊かなスポーツライフの継続につながることを理解し,取り組めるようにする。 勝敗などを冷静に受け止めとは,主体的な学習の段階では,勝敗や個人の記録を,学習に取り組んできた過程と関連付けて,今後の学習に活かそうとするなど,その結果を肯定的に受け止めようとすることを示している。また,ルールやマナーを大切にしようとするとは,最後まで全力を尽くす姿勢を認めるなど,決められたルールやマナーを単に守るだけではなく,自らの意思で大切にしようとすることを示している。そのため,ルールやマナーを大切にすることは,スポーツの価値を高めるとともに,自己形成に役立つことを理解し,取り組めるようにする。 役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとするとは,練習や競技会などを行う際に,仲間と活動を行う上で必要な役割を作ること,仲間と合意した役割を積極的に引き受け,責任をもって自ら取り組もうとすることを示している。そのため,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすることは,社会生活を過ごす上で必要な責任感を身に付けることにつながるとともに,持続可能な社会の実現に貢献することにつながることを理解し,取り組めるようにする。 一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとするとは,体力や技能の程度,性別や障害の有無等に応じて,自己や仲間の状況に合った実現可能な課題の設定や挑戦及び練習の仕方やルールの修正などの配慮を大切にしようとすることを示している。そのため,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることは,スポーツに参加しやすい環境を作ることにつながるとともに,スポーツを通した共生社会の実現につながることを理解し,取り組めるようにする。 などの例には,互いに助け合い高め合おうとすることがある。これは,練習や競技会などを行う際に,補助し合ったり,運動観察を通して仲間の課題を指摘し合ったり,課題解決のアイデアを伝え合ったりするなどの活動に自ら取り組もうとすることを示している。そのため,互いに助け合い高め合うことは,安全を確保し事故を未然に防ぐことや課題の解決に向けて自分で計画を立てて活動するなど主体的な学習を行いやすくすること,共通の目標に向けて共に切磋琢磨する仲間をもつことが,自らの運動の継続に有効であることなどを理解し,取り組めるようにする。 水泳の事故防止に関する心得とは,自己の体力や技能の程度に応じて泳ぐ,無理な潜水は意識障害の危険があるので行わない,溺れている人を見付けたときの救助の仕方を確認しておくなどといった健康・安全の心得を示している。 健康・安全を確保するとは,主体的な学習の段階では,体調や環境の変化に注意を払いながら運動を行うこと,けが等を未然に防ぐために必要に応じて危険の予測をしながら回避行動をとることなど,自己や仲間の健康を維持したり安全を保持したりすることを示している。そのため,体調の変化に応じてとるべき行動や,自己の体力の程度・体調や環境の変化に応じてけが等を回避するための適正な運動量や取るべき行動を認識し,念頭に置いて活動することで,健康・安全を確保することにつながることを理解し,取り組めるようにする。なお,着衣のまま水に落ちた場合の対処の仕方については,安全への理解を一層深めるため,各学校の実態に応じて取り扱うことができるものとする。  指導に際しては,生徒自身が公正,協力,責任,共生の意義や価値を認識し取り組もうとする意欲を高めることが求められることから,意義や価値の理解とその具体的な取り組み方を結び付けて指導することが大切である。 〈例示〉 ・水泳の学習に主体的に取り組もうとすること。 ・勝敗などを冷静に受け止め,ルールやマナーを大切にしようとすること。 ・役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすること。 ・一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすること。 ・水泳の事故防止の心得を遵守し,危険の予測をしながら回避行動をとるなど,健康・安全を確保すること。 ### 内容の取扱い (2)内容の「A体つくり運動」から「H体育理論」までに示す事項については,各年次において次のとおり取り扱うものとする。 エ. 「D水泳」の(1)の運動については,アからオまでの中から選択して履修できるようにすること。なお,「保健」における応急手当の内容との関連を図ること。また,泳法との関連において水中からのスタート及びターンを取り上げること。なお,入学年次の次の年次以降は,安全を十分に確保した上で,学校や生徒の実態に応じて段階的な指導を行うことができること。 (ア)水泳の領域の取扱いは,入学年次においては,「B器械運動」,「C陸上競技」,「D水泳」及び「Gダンス」のまとまりの中から1領域以上を選択し履修することができるようにすることとしている。また,その次の年次以降においては,「B器械運動」から「Gダンス」までの中から2領域以上を選択して履修できるようにすることとしている。  したがって,自ら運動に親しむ資質・能力を高め,卒業後も運動やスポーツに多様な形で関わることができるようにするため,希望する生徒に対して,水泳の学習機会が確保されるよう年間指導計画を工夫することが大切である。 (イ)水泳の運動種目の取扱いは,「ア クロール」,「イ 平泳ぎ」,「ウ 背泳ぎ」,「エ バタフライ」及び「オ 複数の泳法で長く泳ぐこと又はリレーをすること」の中からいずれかを選択して履修できるようにすることとしている。  その際,その次の年次以降は,履修できる泳法などの運動種目の数については,特に制限を設けていないが,指導内容の習熟を図ることができるよう,十分な時間を配当すること。また,生徒の体力や技能の程度に応じて健康・安全の確保に配慮した上で,生徒が選択できるようにすることが大切である。 (ウ)スタートの指導については,事故防止の観点から,入学年次においては水中からのスタートを取り扱うこととする。なお,入学年次の次の年次以降においても原則として水中からのスタートを取り扱うこととするが,「安全を十分に確保した上で,学校や生徒の実態に応じて段階的な指導を行うことができること」としている。この場合においても,安全を十分に確保した指導を行うことができる施設・設備が整備されていることや生徒の体力や技能の程度を踏まえた段階的な指導を行うことができる体制が整備されていること及び水泳の授業時数等,学校や生徒の実態に応じて取扱いを検討し,安全を十分に確保できる場合に限ることが必要である。なお,安全を十分に確保する観点から,必要に応じて,複数の教員で対応したり地域の人的・物的資源等を活用したりすることに配慮すること。 (エ)水泳では,バディシステムなどを適切に活用し,安全かつ効率的に学習を進めることが大切であり見学の場合も,状況によっては,安全の確保や練習に対する協力者として参加させたりするなどの配慮をすること。また,水泳の学習は気候条件に影響を受けやすいため,教室での学習として視聴覚教材で動きを確かめたり,課題を検討したりする学習や,「保健」の応急手当と関連させた学習などを取り入れるなどの指導計画を工夫することが大切である。 (オ)主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を推進する観点から,必要な知識及び技能の定着を図る学習とともに,互いに教え合う時間を確保するなどの工夫をしながら,生徒の思考を深めるために発言を促したり,気付いていない視点を提示したりするなど,学びに必要な指導の在り方を追究し,生徒の学習状況を捉えて指導を改善していくことが大切である。  その際,指導事項の精選を図ったり,運動観察のポイントを明確にしたり,ICT を効果的に活用するなどして,体を動かす機会を適切に確保することが大切である。 #### 各泳法の動きの例 ![](https://i.imgur.com/V8oFjBp.png) ### E 球技 #### [入学年次]  球技は,ゴール型,ネット型及びベースボール型などから構成され,個人やチームの能力に応じた作戦を立て,集団対集団,個人対個人で勝敗を競うことに楽しさや喜びを味わうことのできる運動である。  中学校では,勝敗を競う楽しさや喜びを味わい,作戦に応じた技能で仲間と連携しゲームが展開できるようにすることをねらいとして,第1学年及び第2学年は,「基本的な技能や仲間と連携した動きでゲームが展開できるようにする」ことなどを,第3学年は,「作戦に応じた技能で仲間と連携してゲームが展開できるようにする」ことなどを学習している。  高等学校では,これまでの学習を踏まえて,勝敗を競ったりチームや自己の課題を解決したりするなどの多様な楽しさや喜びを味わい,「作戦や状況に応じた技能で仲間と連携しゲームを展開する」ことなどが求められる。  したがって,入学年次では,勝敗を競う楽しさや喜びを味わい,体力の高め方や運動観察の方法などを理解するとともに,作戦に応じた技能で仲間と連携しゲームを展開することができるようにする。その際,攻防などの自己やチームの課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えることができるようにする。また,球技の学習に自主的に取り組み,作戦などについての話合いに貢献することや一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にすることなどに意欲をもち,健康や安全を確保することができるようにする。  なお,指導に際しては,知識の理解を基に運動の技能を身に付けたり,運動の技能を身に付けることで一層知識を深めたりするなど,知識と技能を関連させて学習させることや,「知識及び技能」,「思考力,判断力,表現力等」,「学びに向かう力,人間性等」の内容をバランスよく学習させるようにすることが大切である。 #### (1)知識及び技能  球技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (1)次の運動について,勝敗を競う楽しさや喜びを味わい,技術の名称や行い方,体力の高め方,運動観察の方法などを理解するとともに,作戦に応じた技能で仲間と連携しゲームを展開すること。 ア. ゴール型では,安定したボール操作と空間を作りだすなどの動きによってゴール前への侵入などから攻防をすること。 イ. ネット型では,役割に応じたボール操作や安定した用具の操作と連携した動きによって空いた場所をめぐる攻防をすること。 ウ. ベースボール型では,安定したバット操作と走塁での攻撃,ボール操作と連携した守備などによって攻防をすること。 #### ○ 知識 技術の名称や行い方では,球技の各型の各種目において用いられる技術や戦術,作戦には名称があり,それらをゲーム中に適切に発揮することが攻防のポイントであること,技術はボール操作とボールを持たないときの動きに大別できることを理解できるようにする。 体力の高め方では,球技のパフォーマンスは,型や運動種目によって,様々な体力要素に強く影響される。そのため,ゲームに必要な技術と関連させた補助運動や部分練習を取り入れ,繰り返したり,継続して行ったりすることで,結果として体力を高めることができることを理解できるようにする。 運動観察の方法では,ゲームの課題に応じて,練習やゲーム中の技能を観察したり分析したりするには,自己観察や他者観察などの方法があることを理解できるようにする。例えば,各型のゲームの課題に応じて,ボール操作とボールを持たないときの動き並びにそれらに関連したプレイの判断に着目し観察することで,個人やチームの学習課題が明確になり,学習成果を高められることを理解できるようにする。 などの例には,試合の行い方がある。ゲームのルール,審判及び運営の仕方があることを理解できるようにする。  指導に際しては,動きの獲得を通して一層知識の大切さを実感できるようにすることや知識を活用し課題を発見・解決するなどの「思考力,判断力,表現力等」を育む学習につながるよう,汎用性のある知識を精選した上で,知識を基盤とした学習の充実を図ることが大切である。  なお,中学校で取り上げた「特性や成り立ち」,「技術の名称や行い方」,「関連して高まる体力」などについての理解が不十分な場合は,中学校学習指導要領解説で示した指導内容を改めて取り上げるなどの配慮をすること。 〈例示〉 ・球技の各型の各種目において用いられる技術や戦術,作戦には名称があり,それらを身に付けるためのポイントがあること。 ・戦術や作戦に応じて,技能をゲーム中に適切に発揮することが攻防のポイントであること。 ・ゲームに必要な技術と関連させた補助運動や部分練習を繰り返したり,継続して行ったりすることで,結果として体力を高めることができること。 ・練習やゲーム中の技能を観察したり分析したりするには,自己観察や他者観察などの方法があること。 #### ○ 技能  球技は,様々な種目があることから,攻防を展開する際に共通して見られるボールや用具などの操作とボールを持たないときの動きについての学習課題に着目し,その特性や魅力に応じて,相手コートに侵入して攻防を楽しむ「ゴール型」,ネットを挟んで攻防を楽しむ「ネット型」,攻守を交代して攻防を楽しむ「ベースボール型」に分類し示している。  そのため,各型においては,学習段階によって,チームや個人の能力に応じた攻防の様相を示すとともに,その様相を導きだすために求められるボール操作や用具などの操作とボールを持たないときの動きの視点で指導内容を整理している。 ##### ア. ゴール型 ゴール型とは,ドリブルやパスなどのボール操作で相手コートに侵入し,シュートやトライなどをして,一定時間内に相手チームより多くの得点を競い合うゲームである。ゴール型の学習においては,ゴール型に共通する動きを身に付けることが大切である。  入学年次では,安定したボール操作と空間を作りだすなどの連携した動きによってゴール前への侵入などから攻防を展開できるようにする。 ゴール前への侵入などから攻防をするとは,仲間と連携してゴール前の空間を使ったり,ゴール前の空間を作りだしたりして攻防を展開するといったゲームの様相を示したものである。  指導に際しては,仲間と連携した動きによってゴール前に空間を作りだしてゴール前へと侵入する攻防を中心に自己のチームや相手チームの特徴を踏まえた作戦を立てて,得失点の攻防を重視した練習やゲームを展開し,ボール操作とボールを持たないときの動きに着目させ,学習に取り組ませることが大切である。 安定したボール操作とは,ゴールの枠内にコントロールしてシュートを打ったり,味方が操作しやすいパスを送ったり,相手から奪われず次のプレイがしやすいようにボールをキープしたりすることである。 〈例示〉 ・ゴールの枠内にシュートをコントロールすること。 ・味方が操作しやすいパスを送ること。 ・守備者とボールの間に自分の体を入れてボールをキープすること。 空間を作りだすなどの動きとは,攻撃の際は,味方から離れる動きや人のいない場所に移動する動きを示している。また,守備の際は,相手の動きに対して,相手をマークして守る動きと所定の空間をカバーして守る動きのことである。 〈例示〉 ・ゴール前に広い空間を作りだすために,守備者を引きつけてゴールから離れること。 ・パスを出した後に次のパスを受ける動きをすること。 ・ボール保持者が進行できる空間を作りだすために,進行方向から離れること。 ・ゴールとボール保持者を結んだ直線上で守ること。 ・ゴール前の空いている場所をカバーすること。 ##### イ. ネット型  ネット型とは,コート上でネットを挟んで相対し,身体や用具を操作してボールを空いている場所に返球し,一定の得点に早く到達することを競い合うゲームである。ネット型の学習においては,ネット型に共通する動きを身に付けることが大切である。  入学年次では,ポジションの役割に応じたボールや用具の操作によって,仲間と連携した「拾う,つなぐ,打つ」などの一連の流れで攻撃を組み立てたりして,相手側のコートの空いた場所をめぐる攻防を展開できるようにする。 空いた場所をめぐる攻防をするとは,仲間と連携した「拾う,つなぐ,打つ」などの一連の流れで攻撃を組み立てたりして,相手の陣形や返球によって生じる相手側コートの空いた場所をめぐる攻防を展開するといったゲームの様相を示したものである。  指導に際しては,仲間と連携した動きによって空いている場所を攻撃したり,空いている場所を作りだして攻撃したり,その攻撃に対応して守ることを中心に自己のチームや相手チームの特徴を踏まえた作戦を立てて,ボールや用具の操作とボールを持たないときの動きに着目させ,学習に取り組ませることが大切である。 役割に応じたボール操作や安定した用具の操作とは,仲間と連携した効果的な攻防を展開するためにゲーム中に果たすべき役割に応じて,ボールを一連の動きで操作したり,ボールの返球に対応して安定した一連の動きで用具を操作したりして,味方や相手側のコートのねらった場所にボールをつないだり打ち返したりすることである。 〈例示〉 ・サービスでは,ボールをねらった場所に打つこと。 ・ボールを相手側のコートの空いた場所やねらった場所に打ち返すこと。 ・攻撃につなげるための次のプレイをしやすい高さと位置にボールを上げること。 ・ネット付近でボールの侵入を防いだり,打ち返したりすること。 ・腕やラケットを強く振って,ネットより高い位置から相手側のコートに打ち込むこと。 ・ポジションの役割に応じて,拾ったりつないだり打ち返したりすること。 連携した動きとは,空いた場所を埋める動きなどの仲間の動きに合わせて行うボールを持たないときの動きのことである。 〈例示〉 ・ラリーの中で,味方の動きに合わせてコート上の空いている場所をカバーすること。 ・連携プレイのための基本的なフォーメーションに応じた位置に動くこと。 ##### ウ. ベースボール型 ベースボール型とは,身体やバットの操作と走塁の攻撃,ボール操作と定位置での守備などによって攻守を規則的に交代し,一定の回数内で相手チームより多くの得点を競い合うゲームである。ベースボール型の学習においては,ベースボール型の種目に共通する動きを身に付けることが大切である。  入学年次では,易しい投球に対する安定したバット操作により出塁,進塁,得点する攻撃と仲間と連携した守備のバランスのとれた攻防を展開できるようにする。 攻防をするとは,易しい投球に対する安定した打撃により出塁,進塁,得点する攻撃と仲間と連携した守備のバランスのとれた攻防を展開するといったゲームの様相を示したものである。  指導に際しては,連打を重ねるなどの攻撃や仲間と連携した守備を中心に,自己のチームや相手チームの特徴を踏まえた作戦を立てて練習やゲームを展開し,ボールや用具の操作とボールを持たないときの動きに着目させ,学習に取り組ませることが大切である。 安定したバット操作とは,身体の軸が安定した一連のスイング動作で,タイミングを合わせてボールを打ち返すバット操作のことである。 〈例示〉 ・身体の軸を安定させてバットを振りぬくこと。 ・タイミングを合わせてボールを捉えること。 ・ねらった方向にボールを打ち返すこと。 走塁とは,塁間を走ることであるが,ここではスピードを落とさずに円を描くように塁間を走り,打球や守備の状況に応じて次の塁への進塁をねらうなどのボールを持たないときの動きのことを示している。 〈例示〉 ・スピードを落とさずに円を描くように塁間を走ること。 ・打球や守備の状況に応じた塁の回り方で,塁を進んだり戻ったりすること。 ボール操作とは,移動しながらボールを捕ること,一連の動きでねらった方向へステップを踏みながらボールを投げること,仲間からの送球を塁上でタイミングよく受けたり,仲間の送球を中継したりすることである。 〈例示〉 ・捕球場所へ最短距離で移動して,相手の打ったボールを捕ること。 ・ねらった方向へステップを踏みながら,一連の動きでボールを投げること。 ・仲間の送球に対して塁上でタイミングよくボールを受けたり,中継したりすること。 連携した守備とは,打者の出塁や走者の進塁や相手チームの得点を防ぐために,味方からの送球を受けるための中継プレイに備える動きなどのボールを持たないときの動きのことである。 〈例示〉 ・味方からの送球を受けるために,走者の進む先の塁に動くこと。 ・打球や走者の位置に応じて,中継プレイに備える動きをすること。 #### (2)思考力,判断力,表現力等  球技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (2)攻防などの自己やチームの課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。  運動に関する領域における思考力,判断力,表現力等とは,学習した内容を,学習場面に適用したり,応用したりし,言語や文章などで表現することである。  入学年次では,領域及び運動の選択の幅が広がることから,自己や仲間の課題を発見し,これまで学習した知識や技能を活用して,学習課題への取り組み方を工夫できるようにしたり,自己や仲間の課題の発見や解決に向けて考えたりしたことを,他者にわかりやすく伝えられるようにする。 攻防などの自己やチームの課題を発見しとは,球技の特性を踏まえて,攻防やボール操作及びボールを持たないときの動きなどの改善についてのポイントを発見したり,仲間との関わり合いや健康・安全についての自己や仲間の取り組み方などの課題を発見したりすることを示している。 合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとは,攻防,ボール操作やボールを持たないときの動き,仲間との関わり方,健康・安全の確保の仕方,運動の継続の仕方などの発見した課題を,合理的に解決できるよう知識を活用したり,応用したりすることを示している。 自己や仲間の考えたことを他者に伝えるとは,自己や仲間の課題について,自己や仲間が思考し判断したことを,言葉や文章などで表したり,他者にわかりやすく伝えたりすることを示している。  なお,入学年次では,「運動に関する思考力,判断力,表現力等」,「体力,健康・安全に関する思考力,判断力,表現力等」,「運動実践につながる態度に関する思考力,判断力,表現力等」及び「生涯スポーツの実践に関する思考力,判断力,表現力等」の中から,領域の特性に応じた思考力,判断力,表現力等の例を重点化して示している。  指導に際しては,入学年次においては,習得した知識をもとに,よりよい解決方法を比較したり,活動を振り返ったりするなどによって,学習成果を分析する活動の提示の仕方を工夫することが大切である。 〈例示〉 ・選択した運動について,合理的な動きと自己や仲間の動きを比較して,成果や改善すべきポイントとその理由を仲間に伝えること。 ・自己や仲間の技術的な課題やチームの作戦・戦術についての課題や課題解決に有効な練習方法の選択について,自己の考えを伝えること。 ・選択した運動に必要な準備運動や自己が取り組む補助運動を選ぶこと。 ・健康や安全を確保するために,体調や環境に応じた適切な練習方法等について振り返ること。 ・ルールを守り競争したり勝敗を受け入れたりする場面で,よりよいマナーや行為について,自己の活動を振り返ること。 ・チームで分担した役割に関する成果や改善すべきポイントについて,自己の活動を振り返ること。 ・作戦などの話合いの場面で,合意形成するための関わり方を見付け,仲間に伝えること。 ・体力や技能の程度,性別等の違いに配慮して,仲間とともに球技を楽しむための活動の方法や修正の仕方を見付けること。 ・球技の学習成果を踏まえて,自己に適した「する,みる,支える,知る」などの運動を継続して楽しむための関わり方を見付けること。 #### (3)学びに向かう力,人間性等  球技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (3)球技に自主的に取り組むとともに,フェアなプレイを大切にしようとすること,作戦などについての話合いに貢献しようとすること,一人一人の違いに応じたプレイなどを大切にしようとすること,互いに助け合い教え合おうとすることなどや,健康・安全を確保すること。 球技に自主的に取り組むとは,自己や仲間の課題に応じた練習方法を選択する学習などに自主的に取り組むことなどが大切であることなどを理解し,取り組めるようにする。 フェアなプレイを大切にしようとするとは,単に決められたルールやマナーを守るだけではなく,練習やゲームで求められるフェアな行動を通して,相手や仲間を尊重するなどのフェアなプレイを大切にしようとすることを示している。そのため,ルールやマナーを大切にすることは,友情を深めたり連帯感を高めたりするなど,生涯にわたって運動を継続するための重要な要素となることを理解し,取り組めるようにする。 作戦などについての話合いに貢献しようとするとは,自己やチームの課題の解決に向けて,自己の考えを述べたり相手の話を聞いたりするなど,チームの話合いに責任をもって関わろうとすることを示している。そのため,相互の信頼関係を深めるためには,相手の感情に配慮しながら発言したり,提案者の発言に同意したりして話合いを進めることなどが大切であることを理解し,取り組めるようにする。 一人一人の違いに応じたプレイなどを大切にしようとするとは,体力や技能の程度,性別,障害の有無等に応じて,自己の状況にあった実現可能な課題の設定や挑戦を大切にしようとしたり,練習の仕方やゲームの修正に合意したりしようとすることを示している。そのため,様々な違いを超えてスポーツを楽しむことができる配慮をすることで,スポーツのよりよい環境づくりに貢献すること,違いに応じて配慮の仕方があることなどを理解し,取り組めるようにする。 互いに助け合い教え合おうとするとは,練習の際,互いに練習相手になったり,運動観察などを通して仲間の課題を指摘するなど教え合ったりしながら取り組もうとすることを示している。そのため,互いに助け合い教え合うことは,安全を確保したり,課題の解決に役立つなど自主的な学習を行いやすくしたりすることを理解し,取り組めるようにする。 などの例には,自己の責任を果たそうとすることがある。これは,練習や試合などで,記録や審判,キャプテンなどの仲間と互いに合意した役割に責任をもって,自主的に取り組もうとすることを示している。そのため,自己の責任を果たすことは,球技の学習を円滑に進めることにつながることや,社会生活を過ごす上で必要な責任感を身に付けることにつながることを理解し,取り組めるようにする。 健康・安全を確保するとは,仲間や相手チームの技能の程度に応じて力を加減すること,ゴール,ネット,ボールなどの用具を目的に応じて使用すること,練習場所の安全を確認しながら練習やゲームを行うこと,気温の変化に応じて準備運動などを十分行うこと,自己の体調や技能の程度に応じて練習することなどを通して,健康を維持したり自己や仲間の安全を保持したりすることを示している。そのため,用具の安全確認の仕方,段階的な練習の仕方,けがを防止するための留意点などを理解し,取り組めるようにする。  指導に際しては,生徒自身が公正,協力,責任,参画,共生の意義や価値を認識し取り組もうとする意欲を高めることが求められることから,意義や価値の理解とその具体的な取り組み方を結び付けて指導することが大切である。また,学びに向かう力,人間性等に関する意義や価値については,各領域で繰り返し伝えることも大切である。 〈例示〉 ・球技の学習に自主的に取り組もうとすること。 ・相手を尊重するなどのフェアなプレイを大切にしようとすること。 ・作戦などについての話合いに貢献しようとすること。 ・一人一人の違いに応じた課題や挑戦及び修正などを大切にしようとすること。 ・互いに練習相手になったり仲間に助言したりして,互いに助け合い教え合おうとすること。 ・健康・安全を確保すること。 ##### [入学年次の次の年次以降]  入学年次の次の年次(その次の年次)以降の球技では,多様な楽しさや喜びを味わい,技術の名称や行い方などを理解するとともに,仲間と連携しゲームを展開すること,生涯にわたって運動を豊かに継続するための課題に取り組み,考えたことを他者に伝えること及び球技に主体的に取り組むとともに,公正,協力,責任,参画,共生などの意欲を育み,健康・安全を確保することができるようにする。  なお,球技の多様な楽しさや喜びを味わうこととは,勝敗を競ったりすることを通して得られる楽しさや喜びに加えて,体力や技能の程度等にかかわらず,「する,みる,支える,知る」などのスポーツの多様な楽しさや喜びを味わうことである。  指導に際しては,「知識及び技能」,「思考力,判断力,表現力等」,「学びに向かう力,人間性等」の内容をバランスよく学習させ,自己に適したスポーツとの多様な関わり方を考える機会を充実することで,生涯にわたる豊かなスポーツライフの実現を目指すことが大切である。 #### (1)知識及び技能 球技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (1)次の運動について,勝敗を競ったりチームや自己の課題を解決したりするなどの多様な楽しさや喜びを味わい,技術などの名称や行い方,体力の高め方,課題解決の方法,競技会の仕方などを理解するとともに,作戦や状況に応じた技能で仲間と連携しゲームを展開すること。 ア. ゴール型では,状況に応じたボール操作と空間を埋めるなどの動きによって空間への侵入などから攻防をすること。 イ. ネット型では,状況に応じたボール操作や安定した用具の操作と連携した動きによって空間を作り出すなどの攻防をすること。 ウ. ベースボール型では,状況に応じたバット操作と走塁での攻撃,安定したボール操作と状況に応じた守備などによって攻防をすること。 ##### ○ 知識 技術などの名称や行い方では,球技の各型の各種目において用いられる個人の技術やチームとしての作戦や戦術の名称があること,局面ごとに技術の名称があり,それぞれの技術には,技能の向上につながる重要な動きのポイントがあること,また,それらをゲーム中に適切に発揮することが攻防のポイントとなること,それらを身に付けるための安全で合理的,計画的な練習の仕方があることを理解できるようにする。 体力の高め方では,球技のパフォーマンスは,型や運動種目によって,主として敏捷性,筋力・筋持久力,スピード,平衡性などの様々な体力要素に強く影響される。そのため,それぞれの種目に必要な体力を技能に関連させながら高めることが重要であることを理解できるようにする。 課題解決の方法では,チームや自己に応じた目標の設定,目標を達成するための課題の設定,課題解決のための練習法などの選択と実践,ゲームなどを通した学習成果の確認,新たな目標の設定といった過程があることを理解できるようにする。例えば,型や運動種目によって求められる技術や戦術に対して,チームや自己の能力に応じて段階的に目標を設け,その目標に適した具体的な作戦や戦術を設定し,課題に適した練習に繰り返し取り組み,運動観察やゲームなどを通して学習の成果を確認し,更に練習を重ねたり,練習方法を見直したりすることでその課題を解決し,新たな目標を設定するなどの課題解決のための道筋があることを理解できるようにする。 競技会の仕方では,ゲームのルール,トーナメントやリーグ戦などの試合方式,運営の仕方や役割に応じた行動の仕方,全員が楽しむためのルール等の調整の仕方などを理解できるようにする。などの例には,運動を継続するための方法がある。卒業後も運動やスポーツに多様な形で関わることができるよう,「する,みる,支える,知る」の視点から,運動やスポーツとの多様な関わり方について理解できるようにする。  指導に際しては,具体的な知識と汎用的な知識との往還を図るなどして,知識を効果的に理解することができるようにするとともに,入学年次で学習した球技の知識や体つくり運動,体育理論及び保健の学習成果を関連させて球技の学習に生かすことが大切である。 〈例示〉 ・球技では,各型の各種目の局面ごとに技術や戦術,作戦の名称があり,それぞれの技術,戦術,作戦には,攻防の向上につながる重要な動きのポイントや安全で合理的,計画的な練習の方法があること。 ・球技の型や種目によって必要な体力要素があり,その型や種目の技能に関連させながら体力を高めることができること。 ・課題解決の方法には,チームや自己に応じた目標の設定,目標を達成するための課題の設定,課題解決のための練習法などの選択と実践,ゲームなどを通した学習成果の確認,新たな目標の設定といった過程があること。 ・競技会で,ゲームのルール,運営の仕方や役割に応じた行動の仕方,全員が楽しむためのルール等の調整の仕方などがあること。 ##### ○ 技能 ###### ア. ゴール型 空間への侵入などから攻防をするとは,防御の状況に応じたパスやドリブル,ボールを保持したランニングなどのボール操作と仲間と連携して自陣から相手ゴール前へ侵入するなどの攻撃や,その動きに対応して空間を埋めるなどの防御の動きで攻防を展開するといったゲームの様相を示したものである。  指導に際しては,自己のチームや相手チームの特徴を踏まえた作戦を立てて勝敗を競う楽しさや喜びを深く味わえるよう,状況に応じたボール操作とボールを持たないときの動きに着目させ,学習に取り組ませることが大切である。  なお,運動種目を取り上げる際は,学習の最終段階であることを踏まえて,卒業後も継続できるよう,生涯スポーツの場面で運用される一般的なルールを取り上げたり,参加者の体力や技能の程度,年齢や性別,障害の有無等に応じてルールを工夫したりするなどしてゲームや練習を行うようにする。 状況に応じたボール操作とは,コート上の空間や味方と相手の動きを見ながら,防御をかわして相手陣地やゴールにボールを運ぶこと,味方が次に動く空間を予測してパスを送ること,味方や相手の動きを見ながらボールをキープすること,攻撃や防御の隊形を整えるために,ボールを一時的に他の空間へ動かすことである。 〈例示〉 ・防御をかわして相手陣地やゴールにボールを運ぶこと。 ・味方が作り出した空間にパスを送ること。 ・空いた空間に向かってボールをコントロールして運ぶこと。 ・守備者とボールの間に自分の体を入れて,味方と相手の動きを見ながらボールをキープすること。 ・隊形を整えるためにボールを他の空間へ動かすこと。 空間を埋めるなどの動きとは,攻撃の際は,シュートしたりパスをしたりトライしたりするために,相手の守備を見ながら自陣から相手ゴール前の空間にバランスよく侵入する動きのことを示している。また,守備の際は,空間を作り出す攻撃をさせないように,突破してきた攻撃者をカバーして守ったり,相手や味方の位置を確認して,ポジションを修正して守ったりする動きのことである。  なお,空間への侵入などから攻防するための空間を作り出すための動きには,守備者を一定の場所に集めるために,チームの作戦に応じて必要な場所に留まったり移動したりする個人の動きや連携した動きなどがある。 〈例示〉 ・自陣から相手陣地の侵入しやすい場所に移動すること。 ・シュートやトライをしたり,パスを受けたりするために味方が作り出した空間に移動すること。 ・侵入する空間を作り出すために,チームの作戦に応じた移動や動きをすること。 ・得点を取るためのフォーメーションやセットプレイなどのチームの役割に応じた動きをすること。 ・チームの作戦に応じた守備位置に移動し,相手のボールを奪うための動きをすること。 ・味方が抜かれた際に,攻撃者を止めるためのカバーの動きをすること。 ・一定のエリアから得点しにくい空間に相手や相手のボールを追い出す守備の動きをすること。 ###### イ. ネット型 空間を作り出すなどの攻防をするとは,味方や相手の状況に応じてボールに緩急や高低,回転などの変化をつけて前後左右の空いた場所に打ち分けたり,リズムを変えたりして,得点しやすい空間を作り出すなどの攻撃をしかけ,その攻撃に対応して仲間と連携して守るなどの攻防を展開するといったゲームの様相を示したものである。  指導に際しては,自己のチームや相手チームの特徴に応じた作戦を立てて勝敗を競う楽しさや喜びを深く味わえるよう,この段階では,立体的な空間の攻防としてとらえ,ボールの変化やリズムの変化によって相手の守備を崩し,得点しやすい空間を作り出すなどの攻撃とその対応による攻防を中心に取り上げるようにする。その際,状況に応じたボールや用具の操作とその対応をするためのボールを持たないときの動きに着目させ,学習に取り組ませることが大切である。  なお,運動種目を取り上げる際は,学習の最終段階であることを踏まえて,卒業後も継続できるよう,生涯スポーツの場面で運用される一般的ルールを取り上げたり,参加者の体力や技能の程度,年齢や性別,障害の有無等に応じてルールを工夫したりするなどしてゲームや練習を行うようにする。 状況に応じたボール操作や安定した用具の操作とは,ゲーム中に生じる味方の状況の変化に応じて,次のプレイが行いやすい仲間にボールをつないだり,空いた場所に移動してボール操作や安定した用具の操作をしたりすることや,相手の返球や守備位置などの状況に応じたボール操作や安定した用具の操作によって,相手の陣地に空間を作り出すために,ボールをつないだり打ち返したりすることである。 〈例示〉 ・サービスでは,ボールに変化をつけて打つこと。 ・ボールを相手側のコートの守備のいない空間に緩急や高低などの変化をつけて打ち返すこと。 ・ボールに回転をかけて打ち出したり,回転に合わせて返球したりすること。 ・変化のあるサーブに対応して,面を合わせてレシーブすること。 ・移動を伴うつなぎのボールに対応して,攻撃につなげるための次のプレイをしやすい高さと位置にトスを上げること。 ・仲間と連動してネット付近でボールの侵入を防いだり,打ち返したりすること。 ・ボールをコントロールして,ネットより高い位置から相手側のコートに打ち込むこと。 ・チームの作戦に応じた守備位置から,拾ったりつないだり打ち返したりすること。 連携した動きとは,空間をカバーして守備のバランスを維持する動きや仲間と連携して空間を作り出す動きのことである。 〈例示〉 ・ラリーの中で,相手の攻撃や味方の移動で生じる空間をカバーして,守備のバランスを維持する動きをすること。 ・相手の攻撃の変化に応じて,仲間とタイミングを合わせて守備位置を移動すること。 ・仲間と連携した攻撃の際に,ポジションに応じて相手を引き付ける動きをすること。 ###### ウ ベースボール型 攻防をするとは,コースの変化を用いた投球に対して,相手の守備位置や仲間の進塁などの状況に応じたバット操作や打球に応じた走塁での攻撃に対して,打者の特徴や進塁の状況,得点差などの様々な状況に応じて守備隊形をとるなどによって,相手の得点を最小限に抑えて勝敗を競う攻防を展開するといったゲームの様相を示したものである。  指導に際しては,自己のチームや相手チームの特徴を踏まえた作戦を立てて勝敗を競う楽しさや喜びを深く味わえるよう,攻撃では,守備の状況に応じてヒットの出やすい場所にねらって打ったり,守備の状況を見ながら走ったりするなどを,守備では,相手チームの特徴などに応じた守備位置に立つなどの連携を中心に取り上げ,失点を最小限にとどめるための攻防を中心に取り上げるようにする。その際,状況に応じたボールや用具の操作とボールを持たないときの動きに着目させ,学習に取り組ませることが大切である。  なお,運動種目を取り上げる際は,学習の最終段階であることを踏まえて,卒業後も継続できるよう,生涯スポーツの場面で運用される一般的なルールを取り上げたり,参加者の体力や技能の程度,年齢や性別,障害の有無等に応じてルールを工夫したりするなどしてゲームや練習を行うようにする。 状況に応じたバット操作とは,安定したバット操作に加えて投球のコースの変化や走者の位置などに対応して,ヒットの出やすい空いた場所などにボールを打ち返したりバントをしたりするバット操作のことである。 〈例示〉 ・身体全体を使ってバットを振りぬくこと。 ・ボールの高さやコースなどにタイミングを合わせてボールをとらえること。 ・守備スペースが空いた方向をねらってボールを打ち返すこと。 ・バントの構えから勢いを弱めたボールをねらった方向へ打つこと。 走塁とは,打球や守備の状況,進塁した仲間の走塁に応じて走るスピードをコントロールしたり,タイミングよく離塁したりして進塁をねらう動きのことである。 〈例示〉 ・タッチアップでは,タイミングよく進塁の動きをすること。 ・仲間の走者の動きに合わせて,塁を進んだり戻ったりすること。 安定したボール操作とは,捕球では,打球の方向やゴロやフライなどの飛球の種類に対応してボールを捕ること,送球では仲間が捕球しやすいボールを投げること,打球や走者の状況に応じて仲間からの送球を中継したりすること,投球ではねらったコースに投げることなどである。 〈例示〉 ・打球のバウンドやコースに応じて,タイミングを合わせてボールを捕ること。 ・塁に入ろうとする味方の動きに合わせて,捕球しやすいボールを投げること。 ・仲間の送球に対して次の送球をしやすいようにボールを受けること。 ・投球では,コースや高さをコントロールして投げること。 状況に応じた守備とは,相手チームの打者の特徴に応じた守備位置に立つこと,ヒットを打たれた際に,相手の進塁を最小限に防ぐための効率的な中継プレイができる位置への移動,仲間の送球や捕球が乱れた際にバックアップをするための仲間の後方に回り込む動きなどのことである。 〈例示〉 ・打者の特徴や走者の位置に応じた守備位置に立つこと。 ・得点や進塁を防ぐために,走者の進塁の状況に応じて,最短距離での中継ができる位置に立つこと。 ・打球や送球に応じて仲間の後方に回り込むバックアップの動きをすること。 ・ポジションに応じて,ダブルプレイに備える動きをすること。 #### (2)思考力,判断力,表現力等 球技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (2)生涯にわたって運動を豊かに継続するためのチームや自己の課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫するとともに,自己やチームの考えたことを他者に伝えること。   運動に関する領域における思考力,判断力,表現力等とは,学習した内容を,学習場面に適用したり,応用したりし,言語や文章などで表現することである。  その次の年次以降では,他領域の学習も踏まえてこれまで学習した知識や技能を活用したり応用したりして,自己や仲間の課題を見直したり,合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫したりしたことなど,自己や仲間の考えたことを,筋道を立てて他者に伝えられるようにする。 生涯にわたって運動を豊かに継続するためのチームや自己の課題を発見しとは,球技の特性を踏まえて,攻防やゲームなどの課題を設定し,課題解決の過程を踏まえて,チームや自己の新たな課題を発見することを示している。また,生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続するために,球技で学習した内容を,他の運動にも適用することができるよう,「する,みる,支える,知る」の視点から,チームや自己の課題を発見することを示している。 合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫するとは,攻防,ボールや用具の操作及びボールを持たないときの動き,仲間との関わり方,健康・安全の確保の仕方,豊かなスポーツライフの継続の仕方等の発見した課題を,合理的,計画的に解決したり,新たな課題の発見につなげたりすることができるよう知識を活用したり,応用したりすることを示している。 自己やチームの考えたことを他者に伝えるとは,チームや自己の課題について,課題解決の過程を踏まえて思考し判断したことを,根拠を示したり他者に配慮したりしながら,言葉や文章などで表したり,他者にわかりやすく伝えたりすることを示している。  なお,その次の年次以降では,「運動に関する思考力,判断力,表現力等」,「体力,健康・安全に関する思考力,判断力,表現力等」,「運動実践につながる態度に関する思考力,判断力,表現力等」及び「生涯スポーツの実践に関する思考力,判断力,表現力等」の中から,領域の特性に応じた思考力,判断力,表現力等の例を重点化して示している。  指導に際しては,その次の年次以降においては,卒業後に豊かなスポーツライフを継続できるようにするための視点を重視して,これまで学習した内容を基に,よりよい解決方法を比較したり,活動を振り返ったり,学習成果を分析したりすることなどによって,新たな考えや方法などを統合したり目的に合わせて評価したりする活動の提示の仕方を工夫することが大切である。  なお,動きの修正などについては体を動かす機会の中で取り上げたり,成果の分析や評価などについては「知識及び技能」の学習に十分に取り組んだ上で振り返りの時間を設けたりするなど,指導内容に応じた取り組み方に配慮することが大切である。 〈例示〉 ・選択した運動について,チームや自己の動きを分析して,良い点や修正点を指摘すること。 ・課題解決の過程を踏まえて,チームや自己の新たな課題を発見すること。 ・チームや自己の課題を解決するための練習の計画を立てること。 ・練習やゲームの場面で,チームや自己の危険を回避するための活動の仕方を提案すること。 ・練習やゲームを行う場面で,チームや自己の活動を振り返り,よりよいマナーや行為について提案すること。 ・チームでの学習で,状況に応じてチームや自己の役割を提案すること。 ・チームでの話合いの場面で,合意を形成するための調整の仕方を見付けること。 ・体力や技能の程度,性別等の違いを超えて,仲間とともに球技を楽しむための調 整の仕方を見付けること。 ・球技の学習成果を踏まえて,自己に適した「する,みる,支える,知る」などの 運動を生涯にわたって楽しむための関わり方を見付けること。 #### (3)学びに向かう力,人間性等 球技について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (3)球技に主体的に取り組むとともに,フェアなプレイを大切にしようとすること,合意形成に貢献しようとすること,一人一人の違いに応じたプレイなどを大切にしようとすること,互いに助け合い高め合おうとすることなどや,健康・安全を確保すること。 球技に主体的に取り組むとは,「する,みる,支える,知る」などの学習に主体的に取り組もうとすることを示している。そのため,主体的に学習に取り組むことは,生涯にわたる豊かなスポーツライフの継続につながることを理解し,取り組めるようにする。 フェアなプレイを大切にしようとするとは,決められたルールや自分たちで決めたルール及びマナーを単に守るだけではなく,練習やゲームで相手のすばらしいプレイを認めたり,相手を尊重したりするなどの行動を通して,フェアなプレイを大切にしようとすることを示している。そのため,ルールやマナーを大切にすることは,スポーツの価値を高めるとともに,自己形成に役立つことを理解し,取り組めるようにする。 合意形成に貢献しようとするとは,チームや自己の課題の解決に向けた練習方法や作戦について話し合う場面で,対立意見が出た場合でも,仲間を尊重し相手の感情に配慮しながら発言したり,提案者の発言に同意を示したりして建設的な話合いを進めようとすることを示している。そのため,合意形成に貢献しようとすることは,相互の信頼関係を深めることにつながるとともに,自己形成に役立つことを理解し,取り組めるようにする。 一人一人の違いに応じたプレイなどを大切にしようとするとは,体力や技能の程度,性別や障害の有無等に応じて,チームや自己の状況に合った実現可能な課題の設定や挑戦及び練習の仕方やルールの修正などを大切にしようとすることを示している。そのため,一人一人の違いに応じたプレイなどを大切にしようとすることは,スポーツに参加しやすい環境を作ることにつながるとともに,スポーツを通した共生社会の実現につながることを理解し,取り組めるようにする。 互いに助け合い高め合おうとするとは,練習やゲームを行う際に,仲間や他のチームと互いに練習相手になったり,運動観察を通して仲間の課題を指摘し合ったり,課題解決のアイデアを伝え合ったりするなどの活動に自ら取り組もうとすることを示している。 そのため,互いに助け合い高め合うことは,安全を確保し事故を未然に防ぐことや課題の解決に向けて自ら計画を立てて活動するなど主体的な学習を行いやすくすること,共通の目標に向けて共に切磋琢磨する仲間をもつことが,自らの運動の継続に有効であることなどを理解し,取り組めるようにする。 などの例には,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすることがある。これは,練習やゲームを行う際に,仲間と活動を行う上で必要な役割を作ること,仲間と合意した役割を積極的に引き受け,責任をもって自ら取り組もうとすることを示している。そのため,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすることは,社会生活を過ごす上で必要な責任感を身に付けることにつながるとともに,持続可能な社会の実現に貢献することにつながることを理解し,取り組めるようにする。 健康・安全を確保するとは,主体的な学習の段階では,体調や環境の変化に注意を払いながら運動を行うこと,けが等を未然に防ぐために必要に応じて危険の予測をしながら回避行動をとることなど,自己や仲間の健康を維持したり安全を保持したりすることを示している。そのため,自己の体力の程度・体調や環境の変化に応じてけが等を回避するための適正な運動量やとるべき行動を認識し,念頭に置いて活動することで,健康・安全を確保することにつながることを理解し,取り組めるようにする。  指導に際しては,生徒自身が公正,協力,責任,参画,共生の意義や価値を認識し取り組もうとする意欲を高めることが求められることから,意義や価値の理解とその具体的な取り組み方を結び付けて指導することが大切である。 〈例示〉 ・球技の学習に主体的に取り組もうとすること。 ・フェアなプレイを大切にしようとすること。 ・作戦などを話し合う場面で,合意形成に貢献しようとすること。 ・一人一人の違いに応じたプレイなどを大切にしようとすること。 ・仲間の課題を指摘するなど,互いに助け合い高め合おうとすること。 ・危険の予測をしながら回避行動をとるなど,健康・安全を確保すること。 ### 内容の取扱い (2)内容の「A体つくり運動」から「H体育理論」までに示す事項については,各年次において次のとおり取り扱うものとする。 オ. 「E球技」の(1)の運動については,入学年次においては,アからウまでの中から二つを,その次の年次以降においては,アからウまでの中から一つを選択して履修できるようにすること。また,アについては,バスケットボール,ハンドボール,サッカー,ラグビーの中から,イについては,バレーボール,卓球,テニス,バドミントンの中から,ウについては,ソフトボールを適宜取り上げることとし,学校や地域の実態に応じて,その他の運動についても履修させることができること。 (ア)球技の領域の取扱いは,入学年次においては,「E球技」及び「F武道」のまとまりの中から1領域以上を選択し履修することができるようにすることとしている。また,その次の年次以降においては,「B器械運動」から「Gダンス」までの中から2領域以上を選択して履修できるようにすることとしている。  したがって,自ら運動に親しむ資質・能力を高め,卒業後も運動やスポーツに多様な形で関わることができるようにするため,希望する生徒に対して,球技の学習機会が確保されるよう年間指導計画を工夫することが大切である。 (イ)球技は,「ア ゴール型」,「イ ネット型」及び「ウ ベースボール型」で示している。なお,取り扱う運動種目は,ゴール型については,バスケットボール,ハンドボール,サッカー,ラグビーの中から,ネット型については,バレーボール,卓球,テニス,バドミントンの中から,ベースボール型については,ソフトボールを適宜取り上げることとしている。そのため,入学年次においては,三つの型の中から二つの型を,その次の年次以降においては,三つの型の中から一つの型を選択して履修できるようにすることとしている。その際,履修できる運動種目の数については,特に制限を設けていないが,指導内容の習熟を図ることができるよう,十分な時間を配当すること。また,生徒の体力や技能の程度に応じて健康・安全の確保に配慮することが大切である。 (ウ)学校や地域の実態に応じて,その他の運動についても履修させることができることとしているが,原則として,その他の型及び運動は,内容の取扱いに示された各型及び運動種目に加えて履修させることとし,学校や地域の特別の事情がある場合には,替えて履修させることもできることとする。 (エ)主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を推進する観点から,必要な知識及び技能の定着を図る学習とともに,互いに教え合う時間を確保するなどの工夫をしながら,生徒の思考を深めるために発言を促したり,気付いていない視点を提示したりするなど,学びに必要な指導の在り方を追究し,生徒の学習状況を捉えて指導を改善していくことが大切である。  その際,指導事項の精選を図ったり,運動観察のポイントを明確にしたり,ICT を効果的に活用したりするなどして,体を動かす機会を適切に確保することが大切である。 #### ゴール型のボール操作とボールを持たないときの動きの例 ![](https://i.imgur.com/BMoJ1Se.png) #### ネット型のボールや用具の操作とボールを持たないときの動きの例 ![](https://i.imgur.com/goPctwk.png) #### ベースボール型のバット操作やボール操作とボールを持たないときの動きの例 ![](https://i.imgur.com/lbIl6iw.png) ### F 武道 #### [入学年次]  武道は,武技,武術などから発生した我が国固有の文化であり,相手の動きに応じて,基本動作や基本となる技を身に付け,相手を攻撃したり相手の技を防御したりすることによって,勝敗を競い合い互いに高め合う楽しさや喜びを味わうことのできる運動である。  中学校では,技を高め勝敗を競う楽しさや喜びを味わい,基本動作と基本となる技を用いて攻防を展開できるようにすることをねらいとして,第1学年及び第2学年は,「基本動作や基本となる技を用いて簡易な攻防を展開する」ことなどを,第3学年では,「基本動作や基本となる技を用いて攻防を展開する」ことなどを学習している。  高等学校では,これまでの学習を踏まえて,勝敗を競ったり自己や仲間の課題を解決したりするなどの多様な楽しさや喜びを味わい,「得意技などを用いた攻防を展開することができるようにする」ことなどが求められる。  したがって,高等学校の入学年次では,技を高め勝敗を競う楽しさや喜びを味わい,伝統的な考え方,技の名称や見取り稽古の仕方,体力の高め方などを理解するとともに,基本動作や基本となる技を用いて攻防を展開することができるようにする。その際,攻防などの自己や仲間の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとともに,自己の考えたことを他者に伝えることができるようにする。また,武道の学習に自主的に取り組み,相手を尊重し,武道の伝統的な行動の仕方を大切にすることや一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることなどに意欲をもち,健康や安全を確保することができるようにする。  指導に際しては,知識の理解を基に運動の技能を身に付けたり,運動の技能を身に付けることで一層知識を深めたりするなど,知識と技能を関連させて学習させることや,「知識及び技能」,「思考力,判断力,表現力等」,「学びに向かう力,人間性等」の内容をバランスよく学習させることが大切である。 #### (1)知識及び技能 (1)次の運動について,技を高め勝敗を競う楽しさや喜びを味わい,伝統的な考え方,技の名称や見取り稽古の仕方,体力の高め方などを理解するとともに,基本動作や基本となる技を用いて攻防を展開すること。 ア 柔道では,相手の動きの変化に応じた基本動作や基本となる技,連絡技を用い て,相手を崩して投げたり,抑えたりするなどの攻防をすること。 イ 剣道では,相手の動きの変化に応じた基本動作や基本となる技を用いて,相手 の構えを崩し,しかけたり応じたりするなどの攻防をすること。 ##### ○ 知識 伝統的な考え方では,我が国固有の文化である武道を学習することは,自国の文化 に誇りをもつ上で有効であり,これからの国際社会で生きていく上で有意義であるこ とを理解できるようにする。 技の名称や見取り稽古の仕方では,武道の各種目で用いられる技の名称があることを理解できるようにする。また,見取り稽古とは,武道特有の練習方法であり,他人の稽古を見て,相手との間合の取り方や相手の隙をついて勢いよく技をしかける機会,技のかけ方や武道特有の「気合」などを学ぶことも有効な方法であることを理解できるようにする。 体力の高め方では,武道のパフォーマンスは,体力要素の中でも,柔道では主として瞬発力,筋持久力,巧緻性など,剣道では主として瞬発力,敏捷性,巧緻性などに強く影響される。そのため,攻防に必要な技術と関連させた補助運動や部分練習を取り入れ,繰り返したり,継続して行ったりすることで,結果として体力を高めることができることを理解できるようにする。  などの例には,試合の行い方がある。試合については,ルールを簡易化するなどの工夫や,審判及び運営の仕方などの試合の行い方があることを理解できるようにする。  指導に際しては,動きの獲得を通して一層知識の大切さを実感できるようにすることや知識を活用し課題を発見・解決するなどの「思考力,判断力,表現力等」を育む学習につながるよう,汎用性のある知識を精選した上で,知識を基盤とした学習の充実を図ることが大切である。  なお,中学校で取り上げた「特性や成り立ち」,「伝統的な考え方」,「技の名称や行い方」,「関連して高まる体力」などについての理解が不十分な場合は,中学校学習指導要領解説で示した指導内容を改めて取り上げるなどの配慮をすること。  また,武道においては「礼」を重んじ,その形式に従うことは,自分を律するとともに相手を尊重する態度を形に表すことであり,その自己制御が人間形成にとって重要な要素であることを,技の習得と関連付けて指導することが大切である。 〈例示〉 ・武道を学習することは,自国の文化に誇りをもつことや,国際社会で生きていく 上で有意義であること。 ・武道には,各種目で用いられる技の名称や武道特有の運動観察の方法である見取 り稽古の仕方があること。 ・武道では,攻防に必要な補助運動や部分練習を繰り返したり,継続して行ったり することで,結果として体力を高めることができること。 ・試合の行い方には,簡易な試合におけるルール,審判及び運営の仕方があること。 ##### ○ 技能 ###### ア. 柔道  相手の動きの変化に応じた基本動作,既習技,新たな基本となる技及び連絡技の技能の上達を踏まえて,投げ技や固め技,また投げ技から固め技への連絡を用いた自由練習や簡易な試合で攻防を展開することができるようにする。 相手の動きの変化に応じた基本動作とは,この段階では,相手の動きが速くなるため,その変化に対応することが必要となる。こうした相手の動きの変化に応じて行う姿勢と組み方,崩しと体さばき,進退動作及び受け身のことである。 〈例示〉 ○基本動作 ・姿勢と組み方では,相手の動きの変化に応じやすい自然体で組むこと。 ・崩しでは,相手の動きの変化に応じて相手の体勢を不安定にし,技をかけや すい状態をつくること。 ・進退動作では,相手の動きの変化に応じたすり足,歩み足,継ぎ足で,体の 移動をすること。 ○受け身 ・相手の投げ技に応じて横受け身,後ろ受け身,前回り受け身をとること。 基本となる技とは,投げ技の基本となる技は,取(技をかける人)と受(技を受ける人)の双方が比較的安定して投げたり,受けたりすることのできる技のことであるが,この段階では既習技に加えて,小内刈り,大内刈りなどの刈り技系,釣り込み腰,背負い投げなどのまわし技系の技がある。また,固め技の基本となる技は,取と受の双方が比較的安定して抑えたり,応じたり(逃れたり)することのできる技のことであるが,この段階では既習技に加え上四方固めがある。  なお,固め技には,抑え技,絞め技及び関節技があるが,高等学校においては,安全上の配慮から中学校に引き続き抑え技のみを扱うこととし,絞め技(自らの腕や脚,襟を用いて,相手の頸を攻める技)と関節技(相手の関節を逆にまげたり,ねじったりして相手を攻める技)は取り扱わないこととする。 連絡技とは,技をかけたときに,相手の防御に応じて,更に効率よく相手を投げたり抑えたりするためにかける技のことである。  指導に際しては,投げ技では,二人一組の対人で,崩し,体さばき,受け身を用いて投げ技の基本となる技を扱うようにするとともに,二つの技を同じ方向にかける技の連絡,二つの技を違う方向にかける技の連絡など系統別にまとめて扱うようにする。また,固め技では,固め技の姿勢や体さばきを用いながら,固め技の連絡ができるようにすることが大切である。 〈例示〉 ○投げ技 ・取は小内刈りをかけて投げ,受は受け身をとること。 ・取は大内刈りをかけて投げ,受は受け身をとること。 ・取は釣り込み腰をかけて投げ,受は受け身をとること。 ・取は背負い投げをかけて投げ,受は受け身をとること。 ○投げ技の連絡 〈二つの技を同じ方向にかける技の連絡〉 ・大内刈りから大外刈りへ連絡すること。 〈二つの技を違う方向にかける技の連絡〉 ・釣り込み腰から大内刈りへ連絡すること。 ・大内刈りから背負い投げへ連絡すること。 ○固め技の連絡 ・取は相手の動きの変化に応じながら,けさ固め,横四方固め,上四方固めの連絡を行うこと。 ・受はけさ固め,横四方固め,上四方固めで抑えられた状態から,相手の動きの変化に応じながら,相手を体側や頭方向に返すことによって逃げること。 ・相手がうつぶせのとき,相手を仰向けに返して抑え込みに入ること。 相手を崩して投げたり,抑えたりするなどの攻防をするとは,自由練習や簡易な試合で,相手の動きの変化に応じた基本動作を行いながら,投げ技の基本となる技や連絡技を用いて相手を崩して攻撃をしかけたり,その防御をしたりすることである。  指導に際しては,投げ技では,対人での練習を通して,既習技を高めるとともに,相手の動きの変化に応じて相手を崩し,基本となる技や連絡技を素早くかけたり,自由にかけたりすることが大切である。さらに,生徒の技能の程度や安全を十分に配慮した,自由練習や簡易な試合を行うことができるようにする。  また,固め技では,基本となる技を高めるとともに,抑え技の連絡を用いて相手を抑えることや,固め技の試合で 15 秒〜20 秒程度抑える試合をすることなどがねらいとなるが,技能の上達に応じて指導の仕方を工夫することが大切である。 ###### イ. 剣道  相手の動きの変化に応じた基本動作,既習技や新たな基本となる技の技能の上達を踏まえて,しかけ技や応じ技を用いた自由練習や簡易な試合で攻防を展開することができるようにする。 相手の動きの変化に応じた基本動作とは,相手の動きの変化に応じて行う構えと体さばき及び基本の打突の仕方と受け方のことである。 〈例示〉 ○基本動作 ・構えでは,相手の動きの変化に応じた自然体で中段に構えること。 ・体さばきでは,相手の動きの変化に応じて体の移動を行うこと。 ・基本の打突の仕方と受け方では,体さばきや竹刀操作を用いて打ったり,応じ技へ発展するよう受けたりすること。 基本となる技とは,打突の機会を理解しやすく,相手の構えを崩したり,相手の技をかわしたりする動きが比較的容易な技のことである。しかけ技の基本となる技は,既習技に加えて,面—面打ちなどの二段の技,引き面などの引き技,出ばな面などの出ばな技と,払い面などの払い技がある。また,応じ技の基本となる技は,既習技に加えて,小手抜き面などの抜き技がある。  指導に際しては,二人一組の対人で,相手の動きの変化に応じた体さばきを用いながら,自己の体力や技能の程度に応じて,しかけ技や応じ技の基本となる技を身に付けたり,高めたりすることができるよう工夫を行うことが大切である。 〈例示〉 ○しかけ技 〈二段の技〉 ・最初の面打ちに相手が対応したとき,隙ができた面を打つこと。(面—面) 〈引き技〉 ・相手と接近した状態にあるとき,隙ができた面を退きながら打つこと。(引き面) 〈出ばな技〉 ・相手が打とうとして竹刀の先が上下に動いたとき,隙ができた面を打つこと。(出ばな面) 〈払い技〉 ・相手の竹刀を払ったとき,隙ができた面を打つこと。(払い面) ○応じ技 〈抜き技〉 ・相手が小手を打つとき,体をかわしたり,竹刀を頭上に振りかぶったりして面を打つこと。(小手抜き面) 相手の構えを崩し,しかけたり応じたりするなどの攻防をするとは,自由練習や簡易な試合で,相手の動きの変化に応じた基本動作から,相手の構えを崩し,その隙を捉えてしかけ技や応じ技の基本となる技を用いて攻防を展開することである。  指導に際しては,しかけ技や応じ技では,対人での練習を通して既習技を高めるとともに,相手の構えを崩したり相手の動きや技の変化に応じたりして,自由に打突することができるようにすることが大切である。また,しかけ技や応じ技の基本となる技を用いて,自由練習や簡易な試合で攻防ができるようにする。  なお,高等学校においては,安全上の配慮から「突き技」を扱わないこととする。 ##### (2)思考力,判断力,表現力等 武道について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (2)攻防などの自己や仲間の課題を発見し,合理的な解決に向けて運動の取り組み方 を工夫するとともに,自己の考えたことを他者に伝えること。 運動に関する領域における思考力,判断力,表現力等とは,学習した内容を,学習場面に適用したり,応用したりし,言語や文章などで表現することである。  入学年次では,領域及び運動の選択の幅が広がることから,自己や仲間の課題を発見し,これまで学習した知識や技能を活用して,学習課題への取り組み方を工夫できるようにしたり,自己や仲間の課題の発見や解決に向けて考えたりしたことを,他者にわかりやすく伝えられるようにする。 攻防などの自己や仲間の課題を発見しとは,武道の特性を踏まえて,技や攻防などの改善についてのポイントを発見したり,仲間との関わり合いや健康・安全についての自己や仲間の取り組み方などの課題を発見したりすることを示している。 合理的な解決に向けて運動の取り組み方を工夫するとは,技の習得や攻防,仲間との関わり方,健康・安全の確保の仕方,運動の継続の仕方などの発見した課題を,合理的に解決できるよう知識を活用したり,応用したりすることを示している。 自己の考えたことを他者に伝えるとは,自己や仲間の課題について,思考し判断したことを,言葉や文章などで表したり,他者にわかりやすく伝えたりすることを示している。  なお,入学年次では,「運動に関する思考力,判断力,表現力等」,「体力,健康・安全に関する思考力,判断力,表現力等」,「運動実践につながる態度に関する思考力,判断力,表現力等」及び「生涯スポーツの実践に関する思考力,判断力,表現力等」の中から,領域の特性に応じた思考力,判断力,表現力等の例を重点化して示している。  指導に際しては,入学年次においては,習得した知識を基に,よりよい解決方法を比較したり,活動を振り返ったりするなどによって,学習成果を分析する活動の提示の仕方を工夫することが大切である。 〈例示〉 ・見取り稽古などから,合理的な動きと自己や仲間の動きを比較して,練習の成果や改善すべきポイントとその理由を仲間に伝えること。 ・自己や仲間の技術的な課題やその課題解決に有効な練習方法の選択について,自己の考えを伝えること。 ・選択した運動に必要な準備運動や自己が取り組む補助運動を選ぶこと。 ・健康や安全を確保するために,体調や環境に応じた適切な練習方法等について振り返ること。 ・相手を尊重するなどの伝統的な行動をする場面で,よりよい所作について,自己や仲間の活動を振り返ること。 ・体力や技能の程度,性別等の違いに配慮して,仲間とともに武道を楽しむための活動の方法や修正の仕方を見付けること。 ・武道の学習成果を踏まえて,自己に適した「する,みる,支える,知る」などの運動を継続して楽しむための関わり方を見付けること。 ##### (3)学びに向かう力,人間性等 武道について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (3)武道に自主的に取り組むとともに,相手を尊重し,伝統的な行動の仕方を大切にしようとすること,自己の責任を果たそうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることなどや,健康・安全を確保すること。 武道に自主的に取り組むとは,自己や仲間の課題に応じた練習方法を選択する学習などに自主的に取り組むことなどを示している。そのため,上達していくためには繰り返し粘り強く取り組むことが大切であることなどを理解し,取り組めるようにする。 相手を尊重し,伝統的な行動の仕方を大切にしようとするとは,単に伝統的な行の仕方を所作として守るだけではなく,「礼に始まり礼に終わる」などの伝統的な行動の仕方を自らの意思で大切にしようとすることを示している。そのため,伝統的な行動の仕方を大切にすることは,自分で自分を律する克己の心に触れるとともに,人間形成につながることを理解し,取り組めるようにする。 自己の責任を果たそうとするとは,練習や簡単な試合などで仲間と互いに合意した役割に責任をもって,自主的に取り組もうとすることを示している。そのため,自己の責任を果たすことは,武道の学習を円滑に進めることにつながることや,社会生活を過ごす上で必要な責任感を身に付けることつながることを理解し,取り組めるようにする。 一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとするとは,体力や技能の程度,性別や障害の有無等に応じて,自己の状況に合った実現可能な課題の設定や挑戦を大切にしようとすることを示している。そのため,様々な違いを超えて武道を楽しむことができる配慮をすることで,武道のよりよい環境づくりに貢献することすること,違いに応じて配慮の仕方があることなどを理解し,取り組めるようにする。 などの例には,互いに助け合い教え合おうとすることがある。これは,練習の際に,投げ込みや打ち込みの相手を引き受けたり,見取り稽古などを通して仲間の課題を指摘するなど教え合ったりしながら取り組もうとすることを示している。そのため,互いに助け合い教え合うことは,仲間との連帯感を高めて切磋琢磨するなど自主的な学習を行いやすくすることにつながることを理解し,取り組めるようにする。 健康・安全を確保するとは,禁じ技を用いないことはもとより,相手の技能の程度や体力に応じて力を加減すること,用具や練習及び試合の場所の安全に留意すること,施設の広さなどの状況に応じて安全対策を講じること,自己の体調や技能の程度に応じた技術的な課題を選んで段階的に挑戦することなどを通して,健康を維持したり自己や仲間の安全を保持したりすることを示している。そのため,用具や施設の安全確認の仕方,段階的な練習の仕方,けがを防止するための留意点などを理解し,取り組めるようにする。  指導に際しては,生徒自身が公正,協力,責任,参画,共生の意義や価値を認識し取り組もうとする意欲を高めることが求められることから,意義や価値の理解とその具体的な取り組み方を結び付けて指導することが大切である。また,学びに向かう力,人間性等に関する意義や価値については,各領域で繰り返し伝えることも大切である。 〈例示〉 ・武道の学習に自主的に取り組もうとすること。 ・相手を尊重し,伝統的な行動の仕方を大切にしようとすること。 ・仲間と互いに合意した自己の役割を果たそうとすること。 ・一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすること。 ・健康・安全を確保すること。 ###### [入学年次の次の年次以降] 入学年次の次の年次(その次の年次)以降の武道では,多様な楽しさや喜びを味わい,技の名称や行い方などを理解するとともに,攻防を展開すること,生涯にわたって運動を豊かに継続するための課題に取り組み,考えたことを他者に伝えること及び武道に主体的に取り組むとともに,伝統的な行動の仕方,責任,共生などの意欲を育み,健康・安全を確保することができるようにする。  なお,武道の多様な楽しさや喜びを味わうこととは,攻防を展開することを通して得られる楽しさや喜びに加えて,体力や技能の程度等にかかわらず,「する,みる,支える,知る」などのスポーツの多様な楽しさや喜びを味わうことである。  指導に際しては,「知識及び技能」,「思考力,判断力,表現力等」,「学びに向かう力,人間性等」の内容をバランスよく学習させ,自己に適したスポーツとの多様な関わり方を考える機会を充実することで,生涯にわたる豊かなスポーツライフの実現を目指すことが大切である。 ##### (1)知識及び技能  武道について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (1)次の運動について,勝敗を競ったり自己や仲間の課題を解決したりするなどの多様な楽しさや喜びを味わい,伝統的な考え方,技の名称や見取り稽古の仕方,体力の高め方,課題解決の方法,試合の仕方などを理解するとともに,得意技などを用いた攻防を展開すること。 ア. 柔道では,相手の動きの変化に応じた基本動作から,得意技や連絡技・変化技を用いて,素早く相手を崩して投げたり,抑えたり,返したりするなどの攻防をすること。 イ. 剣道では,相手の動きの変化に応じた基本動作から,得意技を用いて,相手の構えを崩し,素早くしかけたり応じたりするなどの攻防をすること。 ###### ○ 知識 伝統的な考え方では,対戦相手を敵として考えるのではなく,同じ「道」を追求する大切な仲間であるといった考え方があることや,我が国固有の文化である武道を学習することは,これからの国際社会を生きていく上で有意義であることを理解できるようにする。 技の名称や見取り稽古の仕方では,武道の各種目で用いられる技の名称や用語があること,それぞれの技には,技の向上につながる重要な動きや用具の操作のポイントがあること,それらを身に付けるための安全で合理的,計画的な練習の仕方があることを理解できるようにする。また,武道特有の練習方法としての見取り稽古があるが,見取り稽古については,他人の稽古を見て,相手との間合の取り方や相手の隙をついて勢いよく技をしかける機会,技のかけ方及びそれと一致した武道特有の「気合」によって技が成立することなどを学ぶことが有効な方法であることを理解できるようにする。 体力の高め方では,武道は対人的な動きを中心とした全身運動であり,体力要素の中でも,柔道では主として瞬発力,筋持久力,巧緻性など,剣道では主として瞬発力,敏捷性,巧緻性などに強く影響される。そのため,それぞれの種目に必要な体力を技能に関連させながら高めることが重要であることを理解できるようにする。 課題解決の方法では,自己に応じた目標の設定,目標を達成するための課題の設定,課題解決のための練習内容と方法などの選択と実践,試合などを通した学習成果の確認,新たな目標の設定といった過程があることを理解できるようにする。例えば,自己に適した得意技を身に付けるために,目標を段階的に設け,その目標に適した具体的な課題を設定し,見取り稽古や課題に適した練習に繰り返し取り組み,試合などを通して学習の成果を確認し,更に練習を重ねたり,練習方法を見直したりすることでその課題を解決し,新たに目指すべき目標を設定したりするなどの課題解決のための道筋があることを理解できるようにする。 試合の仕方では,試合における競技のルール,運営の仕方や役割に応じた行動の仕方,全員が楽しむためのルールの調整の仕方などについて理解できるようにする。 などの例には,運動を継続するための方法がある。卒業後も運動やスポーツに多様な形で関わることができるよう,「する,みる,支える,知る」の視点から,運動やスポーツとの多様な関わり方について理解できるようにする。  指導に際しては,具体的な知識と汎用的な知識との往還を図るなどして,知識を効果的に理解することができるようにするとともに,入学年次までに学習した武道の知識や体つくり運動,体育理論及び保健の学習成果を関連させて武道の学習に生かすことが大切である。  また,武道においては「礼」を重んじ,主体的に行うことは,自分を律するとともに相手を尊重する態度を形に表すことであり,その自己制御が人間形成にとって重要な要素であることを技の習得と関連付けて指導することが大切である。 〈例示〉 ・伝統的な考え方とは,対戦相手は「道」を追求する大切な仲間であること。 ・武道では,各種目で用いられる技の名称や用語があり,それぞれの技には,技の向上につながる重要な動きや用具の操作のポイント及び安全で合理的,計画的な練習の仕方があること。 ・武道の種目によって必要な体力要素があり,その種目の技能に関連させながら体力を高めることができること。 ・課題解決の方法には,自己に応じた目標の設定,目標を達成するための課題の設定,課題解決のための練習法などの選択と実践,試合などを通した学習成果の確認,新たな目標の設定といった過程があること。 ・試合で,競技のルール,運営の仕方や役割に応じた行動の仕方,全員が楽しむためのルール等の調整の仕方などがあること。 ###### ○ 技能 ###### ア. 柔道 相手の動きの変化に応じた基本動作から,得意技や連絡技・変化技を用いて,素早く相手を崩して投げたり,抑えたり,返したりするなどの攻防を展開することができるようにする。 相手の動きの変化に応じた基本動作とは,この段階では,相手の動きに速い変化が見られるようになるため,その動きの変化に素早く対応することが必要になる。こうした相手の動きの変化に応じて行う姿勢と組み方,崩しと体さばき,進退動作及び受け身のことである。 〈例示〉 ○基本動作 ・姿勢と組み方では,相手の体格や姿勢,かける技などに対応して,素早く自然体で組むこと。 ・崩しと体さばきでは,自分の姿勢の安定を保ちながら相手の体勢を不安定にし,素早く技をかけやすい状態をつくること。 ・進退動作では,自分の姿勢の安定を保ちながら素早く体の移動をすること。 ・受け身では,相手の投げ技に応じて安定した受け身をとること。 「基本となる技」とは,投げ技の基本となる技は,取(技をかける人)と受(技を受ける人)の双方が比較的安定して投げたり,受けたりすることのできる技のことであるが,この段階では既習技に加えて,出足払いなどの払い技系,払い腰,内股などのまわし技系などがある。また,固め技の基本となる技は,取と受の双方が,比較的安定して抑えたり,応じたり(逃れたり)することのできる技のことであるが,この段階では既習技に加え肩固め,縦四方固めがある。 得意技とは,自己の体力や技能の程度に応じて最も技をかけやすく,相手から効率的に一本を取ることができる技である。連絡技とは,技をかけたときに,相手の防御に応じて,更に効率よく相手を投げたり抑えたりするためにかける技のことであり,変化技とは,相手がかけてきた技に対し,そのまま切り返して投げたり,その技の力を利用して効率よく投げたりするためにかける技のことである。  指導に際しては,投げ技では,二人一組の対人で,崩し,体さばき,受け身を用いて投げ技の基本となる技や発展技を扱うようにするとともに,二つの技を同じ方向にかける技の連絡,二つの技を違う方向にかける技の連絡など系統別にまとめて扱うようにする。また,固め技では,固め技の姿勢や体さばきを用いながら,基本となる技や発展技を扱うようにするとともに,固め技の連絡ができるようにすることが大切である。  なお,相手の技をそのまま切り返したり,その技の力を利用して効率よく投げたりする変化技についても系統的・発展的に扱うようにすることが大切である。 〈例示〉 ○投げ技 ・取は払い腰をかけて投げ,受は受け身をとること。 ・取は内股をかけて投げ,受は受け身をとること。 ○投げ技の防御 ・受は,相手の釣り手(襟を持っている方の手)を抑えて技をかけさせないで防ぐこと。 ・受は,相手が技をかけた力を利用して自分の体を前後左右に適時にさばいて防ぐこと。 ・受は,相手よりも重心を低く落として防ぐこと。 ・受は,相手の引き手(袖を持っている方の手)を振り払って防ぐこと。 ○投げ技の連絡 〈二つの技を同じ方向にかける技の連絡〉  ・釣り込み腰から払い腰へ連絡すること。  ・内股から体落としへ連絡すること。 〈二つの技を違う方向にかける技の連絡〉  ・内股から大内刈りへ連絡すること。 ○投げ技の変化 ・相手の大内刈りや大外刈りを切り返すこと。 ・相手の大内刈りや小内刈りをかわして体落としで投げること。 ○固め技 ・取は,肩固め,縦四方固めで相手を抑えること。 ・受は,肩固め,縦四方固めで抑えられた状態で,相手を体側や頭方向などに返すことによって逃げること。 ○固め技の防御 ・自分が仰向けの状態で相手が脚部から攻めてくるとき,自分の体側や上体に侵入させないように防ぐこと。 ・相手が仰向けの状態からその脚部にいる自分を攻めてくるとき,横転や仰向けにされないように防ぐこと。 ・自分が腹ばいか四つんばいの状態で相手が体側から攻めてくるとき,横転や仰向けにされないように防ぐこと。 ○固め技の連絡 ・取は相手の動きの変化に応じながら,けさ固め,横四方固め,上四方固めに加えて,肩固め,縦四方固めの連絡をすること。 ・受はけさ固め,横四方固め,上四方固めに加えて,肩固め,縦四方固めで抑えられた状態から,相手の動きの変化に応じながら,相手を体側や頭方向に返すことによって逃げること。 ・相手が四つんばいのとき,相手を仰向けに返して抑え込みに入ること。 ○固め技の変化 ・相手のけさ固めや横四方固めを体側や頭方向などに返して横四方固めで抑えること。 ○投げ技から固め技への連絡 ・内股からけさ固めへ連絡すること。 素早く相手を崩して投げたり,抑えたり,返したりするなどの攻防をするとは,自由練習や試合で,相手の動きの変化や防御に応じて得意技や連絡技・変化技を用いて素早く崩して相手を投げたり,抑えたり,相手の技を切り返したりするなど攻撃をしかけたり,その防御をしたりすることである。  指導に際しては,投げ技では,既習技の練習を通して,得意技を身に付けるとともに,相手の動きの変化に応じて相手を崩し,得意技や連絡技・変化技を素早くかけるようにすること,また,相手の動きや攻撃防御に応じて,相手を崩して得意技からの連絡技・変化技をかけたりすることができるようにする。さらに,生徒の技能の程度や安全に十分配慮した自由練習や試合を行うことが大切である。また,固め技では,得意技や抑え技の連絡・変化を用いて相手を抑えることや,固め技の試合では,15〜20 秒程度抑えることができるようにする。  なお,固め技には,抑え技,絞め技,関節技があるが,安全上の配慮から,入学年次に引き続き抑え技のみを扱うこととし,絞め技と関節技は取り扱わないこととする。  「形」については,柔道の特性をより深く理解する観点から,授業時数などを考慮して,適切に学習できるようにする。 ###### イ 剣道 相手の動きの変化に応じた基本動作から,得意技を用いて,相手の構えを崩し,素早くしかけたり応じたりするなどの攻防を展開することができるようにする。 相手の動きの変化に応じた基本動作とは,この段階では,相手の動きに速い変化が見られるようになり,その動きの変化に素早く対応することが必要になる。こうした相手の動きの変化に応じて行う構え,体さばきのことである。 〈例示〉 ○基本動作 ・構えでは,相手の動きの変化に応じた自然体で素早く中段に構えること。 ・体さばきでは,相手の動きの変化に応じて素早く体の移動を行うこと。 ・基本の打突の仕方と受け方では,相手の動きに対して,素早く間合を近くしたり遠くしたりして打ったり,応じ技へ発展するよう受けたりすること。  「基本となる技」とは,打突の機会を理解しやすく,相手の構えを崩したり,相手の技をかわしたりする動きが比較的容易な技のことである。しかけ技の基本となる技は,既習技に加えて,小手—胴打ちなどの二段の技,引き小手などの引き技,出ばな小手などの出ばな技と,払い小手などの払い技がある。また,応じ技の基本となる技は,既習技に加えて,小手すり上げ面,面すり上げ面などのすり上げ技,面返し胴などの返し技,胴打ち落とし面などの打ち落とし技がある。 得意技とは,自己の体力や技能の程度に応じて最も打突しやすく,相手から効率的に有効打突を取ることができる技のことである。  指導に際しては,二人一組の対人で,相手の動きの変化に応じた体さばきを用いながら,自己の技能や体力の程度に応じて,しかけ技や応じ技の基本となる技の練習を通して,得意技を身に付けることができるよう工夫を行うことが大切である。 〈例示〉 ○しかけ技 〈二段の技〉  ・最初の小手打ちに相手が対応したとき,隙ができた胴を打つこと。(小手—胴) 〈引き技〉  ・相手と接近した状態にあるとき,隙ができた小手を退きながら打つこと。(引き小手) 〈出ばな技〉  ・相手が打とうとして竹刀の先が上下に動いたとき,隙ができた小手を打つこと。(出ばな小手) 〈払い技〉  ・相手の竹刀を払ったとき,隙ができた小手を打つこと。(払い小手) ○応じ技 〈すり上げ技〉  ・相手が小手を打つとき,竹刀ですり上げて面を打つこと。(小手すり上げ面)  ・相手が面を打つとき,竹刀ですり上げて面を打つこと。(面すり上げ面) 〈返し技〉  ・相手が面を打つとき,体をさばきながら竹刀で受け,手首を返して胴を打つこと。(面返し胴) 〈打ち落とし技〉  ・相手が胴を打つとき,体をさばきながら竹刀を下に打ち落とし,面を打つこと。(胴打ち落とし面) 相手の構えを崩し,素早くしかけたり応じたりするなどの攻防をするとは,自由練習や試合で,相手の動きの変化に応じた基本動作を行いながら,相手の構えを崩し,その隙をとらえて素早くしかけ技や応じ技の基本となる技や得意技を用いた攻防を展開することである。  指導に際しては,しかけ技や応じ技では,既習技の練習を通して,得意技を身に付けるとともに,相手の構えを崩したり相手の動きや技の変化に応じたりして,素早く自由に打突することができるようにすること,また,しかけ技や応じ技の基本となる技や得意技を用いて自由練習や試合で攻防ができるようにする。また,生徒の技能の程度や安全に十分配慮した自由練習や試合を行うことが大切である。なお,安全上の配慮から,入学年次に引き続き「突き技」を扱わないこととする。  「形」については,剣道の特性をより深く理解する観点から,授業時数などを考慮して,適切に学習できるようにする。 #### (2)思考力,判断力,表現力等  武道について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (2)生涯にわたって運動を豊かに継続するための自己や仲間の課題を発見し,合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫するとともに,自己や仲間の考えたことを他者に伝えること。  運動に関する領域における思考力,判断力,表現力等とは,学習した内容を,学習場面に適用したり応用したりし,言語や文章などで表現することである。  その次の年次以降では,他領域の学習も踏まえてこれまで学習した知識や技能を活用したり応用したりして,自己や仲間の課題を見直したり,合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫したりしたことなど,自己や仲間の考えたことを,筋道を立てて他者に伝えられるようにする。 生涯にわたって運動を豊かに継続するための自己や仲間の課題を発見しとは,武道の特性を踏まえて,技や攻防などの課題を設定し,課題解決の過程を踏まえて,自己や仲間の新たな課題を発見することを示している。また,生涯にわたって豊かなスポーツライフを継続するために,各領域で学習した内容を,他の運動にも適用することができるよう,「する,みる,支える,知る」の視点から,自己や仲間の課題を発見することを示している。 合理的,計画的な解決に向けて取り組み方を工夫するとは,技の習得や攻防,合理的な動き,仲間との関わり方,健康・安全の確保の仕方,豊かなスポーツライフの継続の仕方等の発見した課題を,合理的,計画的に解決したり,新たな課題の発見につなげたりすることができるよう知識を活用したり,応用したりすることを示している。自己や仲間の考えたことを他者に伝えるとは,自己や仲間の課題について,課題解決 の過程を踏まえて思考し判断したことを,根拠を示したり他者に配慮したりしながら,言葉や文章などで表したり,他者にわかりやすく伝えたりすることを示している。  なお,「運動に関する思考力,判断力,表現力等」,「体力,健康・安全に関する思考力,判断力,表現力等」,「運動実践につながる態度に関する思考力,判断力,表現力等」及び「生涯スポーツの実践に関する思考力,判断力,表現力等」の中から,領域の特性に応じた思考力,判断力,表現力等の例を重点化して示している。  指導に際しては,その次の年次以降においては,卒業後に豊かなスポーツライフを継続できるようにするための視点を重視して,これまで学習した内容を基に,よりよい解決方法を比較したり,活動を振り返ったり,学習成果を分析したりすることなどによって,新たな考えや方法などを統合したり目的に合わせて評価したりする活動の提示の仕方を工夫することが大切である。  なお,動きの修正などについては体を動かす機会の中で取り上げたり,成果の分析や評価などについては「知識及び技能」の学習に十分に取り組んだ上で振り返りの時間を設けたりするなど,指導内容に応じた取り組み方に配慮することが大切である。 〈例示〉 ・見取り稽古などから,自己や仲間の動きを分析して,良い点や修正点を指摘すること。 ・課題解決の過程を踏まえて,自己や仲間の新たな課題を発見すること。 ・自己や仲間の課題を解決するための練習の計画を立てること。 ・練習や試合の場面で,自己や仲間の危険を回避するための活動の仕方を提案すること。 ・相手を尊重するなどの伝統的な行動をする場面で,自己や仲間の活動を振り返り,よりよい所作について提案すること。 ・体力や技能の程度,性別等の違いを超えて,仲間とともに武道を楽しむための調整の仕方を見付けること。 ・武道の学習成果を踏まえて,自己に適した「する,みる,支える,知る」などの運動を生涯にわたって楽しむための関わり方を見付けること。 #### (3)学びに向かう力,人間性等  武道について,次の事項を身に付けることができるよう指導する。 (3)武道に主体的に取り組むとともに,相手を尊重し,礼法などの伝統的な行動の仕方を大切にしようとすること,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすること,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることなどや,健 康・安全を確保すること。 武道に主体的に取り組むとは,「する,みる,支える,知る」などの学習に主体的に取り組もうとすることを示している。そのため,主体的に学習に取り組むことは,生涯にわたる豊かなスポーツライフの継続につながることを理解し,取り組めるようにする。 相手を尊重し,礼法などの伝統的な行動の仕方を大切にしようとするとは,単に伝統的な行動の仕方を所作として守るだけではなく,「礼に始まり礼に終わる」などの伝統的な行動の仕方を自らの意思で大切にしようとすることを示している。そのため,伝統的な行動の仕方を大切にすることは,武道の価値を高めるとともに,人間形成に役立つことを理解し,取り組めるようにする。 役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとするとは,練習や試合を行う際に,仲間と活動を行う上で必要な役割を作ること,仲間と合意した役割を積極的に引き受け,責任をもって自ら取り組もうとすることを示している。そのため,役割を積極的に引き受け自己の責任を果たそうとすることは,社会生活を過ごす上で必要な責任感を身に付けることにつながるとともに,持続可能な社会の実現に貢献することにつながることを理解し,取り組めるようにする。 一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとするとは,体力や技能の程度,性別や障害の有無等に応じて,自己や仲間の状況に合った実現可能な課題の設定や挑戦及び練習の仕方やルールの修正を大切にしようとすることを示している。そのため,一人一人の違いに応じた課題や挑戦を大切にしようとすることは,スポーツに参加しやすい環境を作ることにつながるとともに,スポーツを通した共生社会の実現につながることを理解し,取り組めるようにする。 などの例には,互いに助け合い高め合おうとすることがある。これは,練習や試合を行う際に,相手が技をかけやすいように受けたり,見取り稽古などを通して仲間の課題を指摘し合ったり,課題解決のアイデアを伝え合ったりするなどの活動に自ら取り組もうとすることを示している。そのため,互いに助け合い高め合うことは,安全を確保し事故を未然に防ぐことや課題の解決に向けて自ら計画を立てて活動するなど主体的な学習を行いやすくすること,共通の目標に向けて共に切磋琢磨する仲間をもつことが,自らの運動の継続に有効であることなどを理解し,取り組めるようにする。 健康・安全を確保するとは,主体的な学習の段階では,体調や環境の変化に注意を払いながら運動を行うこと,けが等を未然に防ぐために必要に応じて危険の予測をしながら回避行動をとるなど,自己や仲間の健康を維持したり安全を保持したりすることを示している。そのため,自己の体力の程度,体調や環境の変化に応じてけが等を回避するための適正な運動量やとるべき行動を認識し,念頭に置いて活動することで,健康・安全を確保することにつながることを理解し,取り組めるようにする。  これらの指導に際しては,生徒自身が伝統的な行動の仕方,協力,責任,共生の意義や価値を認識し取り組もうとする意欲を高めることが求められることから,意義や価値の理解とその具体的な取り組み方を結び付けて指導することが大切である。 〈例示〉 ・武道の学習に主体的に取り組もうとすること。

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