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Tex(テフ)の使い方

使用環境
Windowns10

目次

  1. 目標
  2. zipの中身
  3. インストール
  4. 手順
  5. 知識

1. 目標

thesis.texの実行をすると,
表紙,目次,図目次,表目次,1章,1節,リスト,図,表,参考文献があるpdfができる.

2. zipの中身

  1. thesis_origin

大学で配られたthesis.texとクラスファイルが入っている.

  1. thesis_work

実際にこのページの作業を行ったフォルダ.

  1. thesis

卒論で自分が使ったファイル群,文章をなくして形だけ.

  • 使い方
    • thesisフォルダに書きたい章のファイル名のtexファイルを作成し,中身を変更.
    • thesis.texに追加したい章のタイトルの名前のファイル名を\input{}で追加.
      thesis.texをTexWorksで実行する
    • 後はファイルの中身を変更するだけ.

3. インストール

texlive
参考サイト

  • インストール時間 3時間弱
  • インストール後
    • texファイルをTeXworksで開けるように変更
    • 日本語環境用の設定
      実行ボタンの横のタイプセットをpLaTex(ptex2pdfに変更する)に変更する.
      参考
      Image Not Showing Possible Reasons
      • The image file may be corrupted
      • The server hosting the image is unavailable
      • The image path is incorrect
      • The image format is not supported
      Learn More →

pdfファイルを作成するときは実行ボタンを押す.

4. 作業

最初から作る場合

  • texファイルを作る

    • 文章を書く前の事前準備
    1. 作業用フォルダを作る.(例:thesis)
    2. texファイルを追加する.(thesis.tex)
    3. eniepaper.clsを追加する。
  • 表紙を変える

    1. 下記をコピペ(これがないとエラーがでた)
    ​​​​\documentclass{eniepaper}
    ​​​​\usepackage{makeidx}
    ​​​​\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
    ​​​​\title {卒業論文及び修士論文を書くにあたって}
    ​​​​\author{情報 太郎}
    ​​​​\teacher{香川~次郎}
    ​​​​\year{令和元年度~(2019年度)}
    ​​​​\date{令和2年2月14日}
    ​​​​\begin{document}
    ​​​​\maketitle
    ​​​​\end{document}
    
    1. タイトル,著者,教授名,年号,日付を変更する.
    2. 実行して確認.
    3. その他もろもろを追加.(目次,英語タイトル,英語要約,日本語要約,キーワード)
    ​​​​\documentclass{eniepaper}
    ​​​​\usepackage{makeidx}
    ​​​​\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
    ​​​​\title {卒業論文及び修士論文を書くにあたって}
    ​​​​\author{情報 太郎}
    ​​​​\teacher{香川~次郎}
    ​​​​\year{令和元年度~(2019年度)}
    ​​​​\date{令和2年2月14日}
    ​​​​
    ​​​​% ここから - - - -
    ​​​​
    ​​​​\makeindex
    ​​​​\etitle{This is the English Title.}
    
    ​​​​\begin{eabstract}
    ​​​​This is the abstract.
    ​​​​\end{eabstract}
    
    ​​​​\begin{jabstract}
    ​​​​要約
    ​​​​\end{jabstract}
    
    ​​​​\begin{keyword}
    ​​​​keyword, keyword, keyword, keyword, keyword, keyword
    ​​​​\end{keyword}
    ​​​​
    ​​​​% ここまで - - - -
    ​​​​
    ​​​​\begin{document}
    ​​​​\maketitle
    ​​​​\end{document}
    
  • チャプタ―とセクション,サブセクションを追加する

    • 文章を書く.
      1章と1.1節と1.1.1節を追加
    ​​​​\end{keyword}
    ​​​​\begin{document}
    ​​​​\maketitle
    ​​​​
    ​​​​% - - - - 
    ​​​​
    ​​​​\listoffigures % 図の目次
    ​​​​\listoftables  % 表の目次
    
    ​​​​\chapter{1章のchapter}
    ​​​​1章とはこんな感じ
    ​​​​\section{1.1節のsection}
    ​​​​節はこんなことする
    ​​​​\subsection{1.1.1節のsection}
    ​​​​こんな
    ​​​​
    ​​​​% - - - - 
    ​​​​
    ​​​​\end{document}
    
    • 見出しを入れる.
    ​​​​\chapter{1章のchapter}
    ​​​​1章とはこんな感じ
    ​​​​\section{1.1節のsection}
    ​​​​節はこんなことする
    ​​​​\subsection{1.1.1節のsection}
    ​​​​こんな
    ​​​​
    ​​​​% - - - - 
    
    ​​​​\begin{itemize}
    ​​​​\item 見出し.
    ​​​​\item 見出し.
    ​​​​ \begin{itemize}
    ​​​​  \item 小見出し.
    ​​​​  \item 小見出し.
    ​​​​ \end{itemize}
    ​​​​\item 見出し.
    ​​​​\item 見出し.
    ​​​\end{itemize}
    ​​​
    ​​​​% - - - - 
    ​​​
    ​​​\end{document}
    
    • 数式を入れる.
    ​​​​  \item 小見出し.
    ​​​​ \end{itemize}
    ​​​​\item 見出し.
    ​​​​\item 見出し.
    ​​​​\end{itemize}
    ​​​​
    ​​​​% - - - -
    ​​​​
    ​​​​\section{数式の例} 
    ​​​​$$
    ​​​​ PN = (P,T,A,M_{0})
    ​​​​$$
    ​​​​$P$はプレースの有限集合,$T$はトランジションの有限集合,$A$はプレースとトランジションの    接続を    表す写像,
    ​​​​$M_{0}$は初期マーキングを表している.
    ​​​​
    ​​​​% - - - -
    ​​​​
    ​​​​\end{document}
    ​​​​
    
  • 図を入れる

    1. 画像を入れるフォルダを作る.
    2. 画像を入れる.(thesisフォルダにimages/arc.pngがある)
    3. 画像を呼び出す.
    ​​​$P$はプレースの有限集合,$T$はトランジションの有限集合,$A$はプレースとトランジションの    接続を    表す写像,
    ​​​​$M_{0}$は初期マーキングを表している.
    ​​​​
    ​​​​% - - - -
    ​​​​
    ​​​​\section{画像を呼び出す}
    ​​​​arcの画像を\ref{fig:arc})に示す.
    ​​​​
    ​​​​% - - - -
    ​​​​
    ​​​​\end{document}
    
    1. 呼び出す画像を指定する.
    ​​​​\section{画像を呼び出す}
    ​​​​arcの画像を(図\ref{fig:arc})に示す.
    ​​​​
    ​​​​% - - - -
    
    ​​​​\section{呼び出す画像の指定}
    
    ​​​​\begin{figure}[h]
    ​​​​\begin{center}
    ​​​​\includegraphics[width=0.8\linewidth]{./images/arc.png}
    ​​​​\caption{arcの画像}
    ​​​​\label{fig:arc}
    ​​​​\end{center}
    ​​​​\end{figure}
    ​​​​
    ​​​​% - - - -
    ​​​​
    ​​​​\end{document}
    
    1. 別の画像を入れてみる.
  • 表を入れる

    1. 2列3行でタイトルが「表の例」の表を作る.
    ​​​​\label{fig:arc}
    ​​​​\end{center}
    ​​​​\end{figure}
    ​​​​
    ​​​​% - - - -
    ​​​​
    ​​​​\section{表を入れる}
    ​​​​\begin{table}[h]
    ​​​​\begin{center}
    ​​​​    \caption{表の例}
    ​​​​    \begin{tabular}{|l|l|} \hline
    ​​​​        1列目の見出し & 内容               \\\hline\hline
    ​​​​        1番目    &
    ​​​​        \begin{tabular}{p{10cm}}
    ​​​​            1番目の内容,横幅10cm \\
    ​	   改行
    ​​​​        \end{tabular} \\\hline
    ​​​​        2    &
    ​​​​        \begin{tabular}{p{10cm}}
    ​​​​            内容がある。 \\
    ​​​​        \end{tabular} \\\hline
    ​​​​        3    &
    ​​​​        \begin{tabular}{p{10cm}}
    ​​​​            ああああああああああああああああああああああああああああああ                     あああああああああああああああああああああ \\
    ​		    改行ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
    ​​​​        \end{tabular} \\\hline
    ​​​​    \end{tabular}
    ​​​​\end{center}
    ​​​​\end{table}
    ​​​​
    ​​​​% - - - -
    ​​​​
    ​​​​\end{document}
    

    参考

    • 目次が変わることを確認する.
  • 参考文献を書く

    1. 参考文献を呼び出す場所を決める.
    ​​​​    \end{tabular}
    ​​​​\end{center}
    ​​​​\end{table}
    ​​​​
    ​​​​% - - - - 
    ​​​​
    ​​​​\section{参考文献を書く}
    ​​​​本,Webページ,論文で書き方が変わる事に注意.
    ​​​​参考として\cite{A}がある.
    ​​​​
    ​​​​% - - - -
    ​​​​
    ​​​​\end{document}
    
    1. 参考文献リストの章に参考文献を記述する.
    ​​​​\section{参考文献を書く}
    ​​​​本,Webページ,論文で書き方が変わる事に注意.
    ​​​​参考として\cite{A}がある.
    ​​​​
    ​​​​% - - - -
    ​​​​
    ​​​​\begin{thebibliography}{99} % 参考文献
    ​​​​\bibitem{A} % 本
    ​​​​本を出した作者,
    ​​​​本を出した委員会,
    ​​​​``本のタイトル'', 会社名,年号.
    ​​​​\end{thebibliography}
    ​​​​
    ​​​​% - - - -
    ​​​​
    ​​​​\end{document}
    
    • Texを実行するとフォルダに「thesis※.pdf」ができているので確認する.(※thesisは自分でつけたフォルダ名)

5. 知識

thesis

論文.
読み「しーしす」

Tex

文書成型システムの言語.組版システム.
文字や図版などの要素を紙面に配置する.
読み「てふ,てっくす」

LaTex

Tex上の文書システム.Texのマクロ体系(Texの処理を自動化?コンパイル?).platexなど.
\documentclassや\usepackageなど使えるのはLatexのおかげ,
読み「らてふ、らてっくす」

TexLive

Texディストリビューションの一つ.
TexWorksと呼ばれるTexの統合環境を含んでいる.


中身について説明する.
基本は,thesis_originの thesis.texを実行してできたpdfを見比べて自力で変換する. \titleなど明らかすぎるものの説明は省略する.

省略するもの:title, author, teacher, year, date, etitle, ameabstract, jabstract, noindent など


texファイルを作る

\documentclass

文章の種類を指定する
jarticleは
日本語の論文用スタイル

{eniepaper}

eniepaper.clsファイルを適用する.

eniepaper.cls

texファイルのフォーマットを決めている.
おそらく香川大学独自.
中にコメントアウトでコマンドの使い方やルビの振り方などの説明がある.
卒論と修論で変わる.修論だとrisepaper.cls

\usepackege>

latex の機能を拡張したり追加したりするパッケージ.

{makeidx}

索引のページを勝手に作成する. 目次ができる.

{dvipdfmx}

dviファイルをpdfに変換してくれる.

maketitle

指定したタイトルを指定する.document内に挿入する.

{url}

urlを貼る時に必要.

{graphicx}

文章に,画像を挿入したり,図の拡大縮小回転を行う.

{here}[H}

図表を文中のその場所に配置する.

makeindex

索引を入れる.\index{}を参照する.


表紙を変える


チャプタ―とセクション,サブセクションを追加する.

\begin{} ~ \end{}

HTMLのBody要素内の構文と似ている.この間の文章にのみ適用される.

{document}

論文の本文はこの間に入れる.

\chapter{}

章を入れる.

\section{}

節を入れる.

\subsection{}

一つ小さい節を入れる.

\begin{itemize} ~ \end{itemize}

見出しをこの間で使う.

\item

見出しの文章を書く.

$$ ~ $$

数式を入れる時に使える.論文の中央ぞろえになる.

$ ~ $

数式を入れる時に使える.斜め文字になる.

$~_{~}$ ~ $$

数式を入れる時に使える.{}の中身が下付き文字になる.


図を入れる

\ref{fig:B})

ラベルした図(画像)の番号を呼び出す. 相互参照をする.
"B"という名前でラベルをした画像を呼び出す.

\begin{figure} ~ \end{figure}

図を入れる.graphicxのパッケージを用いることで使える.

[h]

図を入れる位置の指定.Hは記述した部分.
tはページの上部.
bはページの下部.
pは独立したページ.

\begin{center}

中央揃えを行う.

\includegraphics[width=0.8\linewidth]{./images/C.png}

幅を8割にする.(cm指定もできる).
\linewidthで画面幅をとりそれの0.8倍
{}内にthesis.texから画像ファイルの相対パスを入れる.

\caption{arcの画像}

図や表のタイトルをつける.

\label{fig:B}

参考元の図(画像)のラベリング.C.pngをfig:Bとして呼び出せる.


表を入れる

\begin{table}[h] ~ \end{tabel}

表を入れる.(hは「ここに」の意味)

\label{table:D}

参考元の表のラベリング.Dとして呼び出せる.

\begin{tabular}{|l|l|} ~ \end{tabular}

表の開始と列の指定位置.lが左詰め.cが中央揃え.
lが二つで2列の表になる.

\begin{tabular}{p{10cm}}

1列目は左詰めで幅が10cm,2列目は右詰め.

AAA & BBB
> &の左側(AAA)が左のマスの文字列,&の右側(BBB)が右のマスの文字列. 3列(|c|c|c|)なら,AAA & BBB & CCC
\hline, \\\hline

横線,改行して横線.


参考文献を書く

\cite{A}

参考文献を呼び出すコマンド.

\begin{thebibliography}{num}

参考文献リストを作る環境.
2つめの引数である numには参考文献番号の桁数分だけ9を記述する.つまり1桁であれば9と,2桁であれば99と記述する必要がある

\bibitem{A}

thebibliography環境内でのリストを書くコマンド.
Aがラベル名.\citeで呼び出す.


その他

%

1行コメントアウトする.

¥¥ または 1行空行

1行改行する.

\newpage

ページ区切りをする.

\textless,textgreater

特別表記 "<" ,>".
参考


実際に出会ったエラーについて説明する.
  • コンパイル時にエラー
    フォルダ内の.tex, .clsファイル以外を消してもう一度実行.

最後に

※ 他の人のtexファイルは見たことありません.
※ 体感で説明しています.
※ 章ごとにtexファイルを分けるのが普通かどうかわかりません.
※ あくまで個人の感想です.
※ セクションやチャプターは自分で変えよう.
※ 自分の卒論のtexはTeamsから

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