脈絡の無い話を3つほど書いてみた.
にげる事に失敗し友人に煽られながらの受験生Advent Calendar 2018の12日目です.
やや遅めの投稿ですが齢21にしてはじめてのじゅけんせい, カレンダー最弱枠としてお許し願いたい.
I am a plankton, plankton therefore I am, そういうことです.
んーっと, 一度身分を弁えてしまうと, 皆様に伝えられることは何ひとつなく咽び泣いております.
『機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)』 を見に劇場に足を運び作品の矛盾点が気になって夜も眠れず受験どころではない受験生が多いかと存じますので, 少しでも力になれればと思って書きました.
お手元に機動戦士ガンダムUC コンプリート・アナリシスのご準備はよろしいでしょうか.
モビルスーツ全集7 Z計画&アナハイム・エレクトロニクス社製モビルスーツBOOKがあるとなお良しです.
御存知の通りガンダムは映像作品だけでも60を超えるシリーズで, いくら初代ガンダムと連続した時代背景の「宇宙世紀」の作品が全体の半分以下しか無いとはいえ, 各監督が作り出してきた設定は絡まったスパゲッティの如く複雑を極める.
先程wikipediaの一覧ページをパースした結果961機の兵器への記事リンクが見つかったほどだ.
これだけ多いと, 互いを否定し合う設定も存在している.
今回の映画でオタクが問題としているのは初代主人公「アムロ・レイ」の最後の機体 「ν(ニュー)ガンダム」, そして今作の主役機ともいえる 「ナラティブガンダム」 の関係だ.
過去の作品によると, アムロはライバルのシャアに対抗すべく, 革新的な新金属「サイコフレーム」を搭載したνガンダムを3ヶ月の突貫工事で製作している.
面白いのは, サイコフレームは「互角の戦いじゃないと燃えないんだもん!」とシャア自らが最新技術をこっそり提供してしまったところだ.
サイコフレームは「機械を脳波コントロールする」技術で、その前身の技術では数10m級のロボットになんとか詰め込める大型マシンだったのに, 10年で金属粒子レベルへの小型化に成功してしまった.
一体何があった.
サイコフレーム関連技術は以前からハチャメチャなエスパーパイロット達によって 「死者の魂と対話する」 などいったオモシロ用途で活用されていて, アムロもνガンダムで 「小惑星を気合で弾き飛ばす」 天変地異を起こしている.
とにかく敵味方共々ドン引きする謎技術なのだ.
一方の新作では, ナラティブガンダムはνガンダム以前に作られたサイコフレーム試験機という設定で, 恐らくνガンダムと同じ会社の同じ月面工場にて製作されている.
軽く穴もうめつつ開発の系譜を表すとこうなる.
ん?
技術流出する前に試験機を製作しているのは一体どういうことだろうか.
矛盾しているおかしな設定だ, と一蹴したくなる気持ちもあるがオタクらしくこじつけの説明を試みる.
サイコフレームの基礎研究を行っていたのはネオ・ジオンのニュータイプ研究所のナナイ・ミゲル所長だ.
シャアの恋人でもある彼女は, 様々な研究所を渡り歩いてきた遍歴を持っている.
もしかするとシャアが手を回す前に, ナラティブガンダムの開発者は, 彼女が残していった研究の断片を元に独自でサイコフレームを完成することが出来たのではないだろうか.
ナナイとイチャイチャしているシャアの画像を置いて考察を終えようと思う.
受験が初めてだというのはどういうことかを説明したいと思う.
幼少中高一貫の学校にて, ベルトコンベア方式で学年を上げていき, AO方式の受験で大学へと出荷された.
一言でAO方式とは言っても色々あって, 自分はインターナショナルバカロレア(IB)という高校卒業資格を見せるだけの受験方式だった.
「AOだって面接があるのだから立派な受験だ」という意見には賛成なのだが, 応募した3校は試験も面接も無く, 基本的にはIBの点数を封筒に入れて郵便で出したら受かったりした.
「受験」というよりも「応募」のほうがしっくりくる.
IBは欧州に強い卒業資格で,
の基礎科目のうちから6つ(括弧内は自分の選択)に加えて,
という謎に満ちていて労力と時間のかかる科目に取り組んで, 文武両道的な学生を作るみたいなプログラムだ.
文武両道というのは厄介な概念で, マルチタスクの苦手なておくれ人間は精神的に参る様に設計されていると思う.
耐えきれずに僕は授業をサボったり(英語の'ditch'に掛けて'ディチる'と言っていた), 課題をやらなかったりしたが, 代わりにゲームで最強になったとかプログラミングで一儲けするとかも無かった.
必要以上にだらけていたように書いても仕方がないので付け加えておくと, 得意科目である日本語は本気で取り組んだし, 課題論文は苦手ながら好きだった物理のテーマで書いた.
それでも卒業する頃には, マルチタスクの得意な学友は色々な麺で圧倒的に成長しつつ高校生活を謳歌していたし, 僕は完全に堕落かつ疲弊していた.
卒業した母校とは関係のない友人の多くは中学受験を, 高校受験を, そして大学受験を経験していた.
偏差値の高い学校に入っただとか, 全国模試で何位だったとか, そういうことは日本の教育制度のレールからとうに外れてしまっている自分には興味は無かった.
でも, 今まで真面目な話題を振っても間の抜けたような返答しかしなかったひとが, はぐらかさずにものを言っていたりとかすると, 遠くに行ってしまったなと感じた.
文科省は2013年頃に, 5年で日本のIB校を200校までに増やすことを計画していた.(資料の名前は「日本再興戦略 -JAPAN is BACK-」かなんかでクソ笑える)
計画の進捗としては, どうやらまだ150校に満たないようであるが, それでも, IBを用いて大学に入ろうとする日本の高校生はこれから増えていくのだろう.
選択肢が増えることは悪くないことだと思う.
全ての高校生が, IBの導入によって文武両道で様々な経験を積んだ幸せな高校生になるわけでもないということを言ってみたかった.
どうやら, 大学院受験には面接も試験もあるらしい.
自分にとっては, 大学院受験が人生で初めての受験だ.
気は引き締まる思いとかは, 別に無いけれども.