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トランスフォーム(After Effects)

この記事は みす50代 Advent Calendar 2018 の6日目の記事です。

おはようございます。berryです。

タイトルの通り、みんな大好きAfter Effectsの中でも私が特に大好きなエフェクトであるトランスフォームを紹介したいと思います。

トランスフォームとは

突然ですが、After Effectsにおいてトランスフォームというものが2つあることはご存じでしょうか?

一つ目は「各レイヤーに用意されているトランスフォーム」

よく見るやつですね。

そして今回紹介したい二つ目のトランスフォームがこちら。

エフェクト->ディストーションの中にトランスフォームというエフェクトがあります。(ここではエフェクトのトランスフォームは太字で表すことにします)
適用してみましょう。

いくつか項目が増えていますが、基本的には一つ目のトランスフォームと同じもののようです。

一見何のために存在してるのわかりませんが、このトランスフォームを使うと表現の幅がグッと広がります。

前提知識 エフェクト「極座標」

使用例を紹介する前に使用例で使う極座標というエフェクトについて軽く説明いたします。
極座標は(x, y)座標と(r, θ)座標を入れ替えて表示してくれるエフェクトです。
と言うと難しそうですが、「四角っぽい形と丸っぽい形を行き来できるモノ」程度の認識で構いません。


0%->100%で四角から丸へ

使用例


色がついた円を画面右側に配置したい。

トランスフォーム(エフェクト)を使用する場合

  1. まずグラデーションの塗りの長方形を作ります。


  2. ここに極座標エフェクトをかけて円形にします。


  3. トランスフォームでサイズと位置を調整します。


無事配置できます。

トランスフォーム(エフェクト)を使用しない場合

1, 2の手順は上と同じです。

  1. レイヤーに用意されているトランスフォームの位置を調整しようとすると・・・

欠けてしましました。
極座標エフェクトを一旦外してみます。

元のレイヤーが右に移動してしまっています。
今起こったことを図で表すと下図のようになります。

Created with Raphaël 2.2.0コンテンツトランスフォームトランスフォーム(上書き)極座標エフェクト出力

手順3で後から移動しているつもりでも、実際には極座標エフェクトに渡される前のデータを動かしてしまっているため、このようにうまくいかなくなります。

Aeでは下図のような順番で処理が行われていくため、エフェクトのトランスフォームを使用するとうまくいくというわけです。

Created with Raphaël 2.2.0レイヤーのコンテンツトランスフォーム各種エフェクト各調整レイヤーの効果(あれば)出力

※今回の例では各種エフェクトの中で極座標->トランスフォームの順番にエフェクトをかけています。

まとめ

  • トランスフォームを使うと上手くいく。
  • After Effects内部でどのように処理が行われているかを意識すると思い通りに映像を作りやすくなる。

おまけ

今回紹介したトランスフォームはある種の仕切り直しとして使われていましたが、仕切り直しができる機能にプリコンポーズというものがあります。詳しくはググってください!

あとがき

ここまで読んで下さりありがとうございました。
この記事が読んでくださった皆さんのお力になることができれば幸いです。

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