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本チュートリアルでは、インターネット共有機能を用いて Mac と Raspberry Pi 3 (以下 RPi3) を (HDMI ディスプレイなしで) 接続して制御可能にする手順を説明します。
まずは RPi3 に microSDカードを挿入 し、Ethernetケーブルを接続します。
Ethernetケーブルのもう一端は、手元の自分のパソコンに接続します。
パソコンがEthernetポートを備えていない場合は、USB-Ethernet変換ケーブルを用意してください。
電源(マイクロUSB)を接続すると RPi3 が起動しボード上の LED ランプが点灯します。
以下の作業は自分のパソコン上で行います。
また、環境はMac(macOS)を想定しています。
Windowsなどその他のOSを使っている場合はSAに問い合わせてください。
「システム環境設定」の「共有」を開いてください。
「共有する接続経路」で、インターネット接続に用いている経路を選択してください。無線LANでインターネット接続している場合など、ほとんどの場合は「Wi-Fi」になります。
また、「相手のコンピュータでのポート」では、Raspberry Piと接続している経路を選択してオンにしてください。
パソコンのEthernetポートを使用している場合は「Ethernet」、USB-Ethernet変換ケーブルを用いている場合はその製品により「USB Ethernet」「USB LAN」「Thunderbolt Ethernet」「AX88x72A」などと書いてあるものになります。
複数あって迷う場合は該当しそうなモノをすべてチェックしてしまうか、「システム環境設定」の「ネットワーク」でLANケーブルの抜き差しをしたときに接続状況の表示が変わるポートを確認してください。
共有「インターネット共有」にチェックを入れてください。
開始するか尋ねるアラートが出ます。「開始」を選択してください。
「ターミナル」を起動してください。どこにあるかわからない場合は、Finderを起動して「アプリケーション」フォルダ内の「ユーティリティ」フォルダ内を探してみてください。
起動したら、arp コマンドで IP アドレスを確認します。以下のコマンドを実行してください:
結果が表示されたら、IPアドレスを確認してどこかに記録しておいてください。下の例の場合、IPアドレスは「192.168.2.2
」になります。
なお、このコマンドでは arp -a
で Ethernet (LAN) 接続されている端末の ARP テーブルを表示し、そのうち Raspberry Pi Foundation の Vendor ID である b8:27:eb
を含む行を抜き出して RPi3 の情報だけを表示しています。
同じくMacのターミナルで、以下のコマンドを実行し RPi3 に SSH 接続します。ただし192.168.2.2
の部分は先ほど確認したIPアドレスに置き換えてください。
pi@192.168.2.2's password:
などと表示されたら、パスワード rasp
を入力してEnterキーを押してください(入力した文字列は表示されません)。
pi@raspberrypi:~ $
と表示されれば接続に成功しています。
Node.js サーバ側の再起動、ログの確認、I2C デバイスの接続確認など、Raspberry Pi 上のシェルで何か実行したいときにはこのように SSH 接続してから実行してください。
SSH 接続した状態(pi@raspberrypi:~ $
と表示されている状態)で exit
と入力すると、SSH 接続が終了してMacのターミナルに戻ります。 <自分のPC名>:~ <自分のユーザ名>
と表示されているのを確認してください。
RPi3にSSH接続したままでも、⌘+Tで新しいタブを開くとMac上で作業できます。
RPi3 | Mac |
---|---|
pi@raspberrypi:~ $ |
<自分のPC名>:~ <自分のユーザ名> |
ターミナルの操作時にはローカル (Mac) で作業しているか、リモートのサーバ (RPi3) で作業しているか意識するようにしましょう。
IPアドレスが正しく振られていません。
以下の二つを試してみて下さい。
arp -a
しても出てこないRPi3を再起動・差し直しして、RPi3側のイーサネットアダプタのオレンジと緑のLEDが点灯しているか確認して下さい。
Remote CHIRIMEN ページ末尾のトラブルシューティングを参照してください: https://hackmd.io/s/rkSDscnab