今回は最近話題の暗号通貨、その中でも特に有名なビットコインについて簡単に概要と近況を説明していこうと思います。これを読んで憧れの暗号通貨マスターになろう!
ビットコインの始まりは2008年にサトシ・ナカモトという謎人物がビットコインの論文を提出したことから始まり、この論文の内容は、
従来の通貨のように、管理者が通貨を管理・発行する方法ではなく、P2Pネットワークにより分散処理を行い、暗号化の技術と組み合わせることで、ビットコインの信頼性を担保する
というものでした。
この理論が実際に仮想通貨として機能するのかという検証のためにビットコインは生まれました。
よって、当時はビットコインそのものは通貨としての意味合いを持つ物として生まれたわけではなかったのです。
また、有名な話ではありますが、ビットコインが通貨としての意味合いを持つようになったきっかけは実験に参加しているエンジニアが、ビットコインとピザを交換しないか?とジョークで言ったことであり、これがビットコイン史上初の通貨としての取引です。
要約
「おっ、なんか面白そうな論文あるやんけ検証したろww」
「あー・・・誰かビットコインとピッツァ交換しねえか?腹減ったわ」
「なにそれおもしろwwこれ通貨として使えんじゃね?ww」
これはビットコインに限った話ではないですが、現実の通貨との対比ですね。
Bitcoin | |
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発行枚数 | 2100万枚 |
認証アルゴリズム | SHA256 |
マイニングに適したハード | ASIC |
ブロック生成間隔 | 10分 |
ブロックサイズ | 1MB |
採掘難易度再設定 | 2週間ごと |
SegWit | 実装済み |
ビットコインが分岐するきっかけは、利用者の急激な増大によるスケーラビリティの問題が出てきたことです。どの様な問題かというと、取引量の増大によって取引情報量がビットコインの仕様で定められたブロックサイズを超えてしまうという問題です。こうなってしまうと、ブロックサイズを超過した取引情報は後ろのブロックに繰り越され、取引が遅れるという問題が発生します。
こうした問題を一時的に解決するために開発された技術がビットコインのコア開発者によってリリースされたSegWitです。
SegWitはブロック内に存在する取引情報に対する電子署名データをWitness領域と呼ばれるデータベースによって管理することで、電子署名データが格納されていた領域に取引情報を格納し、より多くの取引情報をブロックに格納する技術です。(一般的にこの、電子署名データがブロック内のサイズを60%程度占めています)
小噺ですが、当時は上記したスケーラビリティ論争による各派閥の対立により、ビットコインにはSegWitは実装されておらず、また実績のないSegWitをビットコインネットワークに対してアクティベートするのは問題があるとして、2017年4月にMonaCoinに対し世界で初めてSegWitがアクティベートされました。(BTCは8月にアクティベート)
SegWitのイメージ(凄く見づらい上にシーケンス図でやるな感半端ないけど)
ここまでで、一度は皆さんこう思ったことがあるはずです「こんな面倒な技術突っ込まずにブロックサイズ大きくすれば良くね?」と、しかし事態はそこまで簡単なことでもなく、
ブロックサイズを大きくすると、
等の問題点が出てきてしまいます。
よってこういった事態を嫌ったビットコインコア開発者が今までのビットコインに互換性のある分岐(これを通称ソフトフォークという)であるSegWitの実装を行ったわけです。
(またこの時点でビットコインの体制に納得のいかない一部のビットコインマイナーによりビットコインキャッシュが生み出されています)
が、しかし、SegWitが実装されたのにもかかわらずビットコインの取引に遅れが出てしまったのです。(論文クラスに長くなるので省略)
これによりビットコインのハードフォーク(今までのビットコインに互換性のない分岐)を行う風潮はさらにたかまり、現在では5回以上ビットコインが分岐するのではないかと言われています。
ものすごく簡単に要約すると、今までのビットコインでは問題点が出てきたから、その問題点を解決するためにビットコインの派生を作ろう。みたいな感じです。
プログラミング言語で例えるハードフォークとソフトフォーク
ハードフォーク
Javaに対して新しい構文を追加した新しいJavaを作ったよ!ただし、今までのプログラムを新しいJavaで走らせるとエラー吐くから!(最早Javaと呼べない何か)
ソフトフォーク
Javaのコンパイラをバージョンアップによりさらに最適化して高速化したよ!コンパイラのバージョンが古くても特に問題はないけどね!
要約
「やべえw利用者増えすぎて性能が追い付かねえかもしれねえww」
「とりあえず新技術突っ込んだけど取引めっちゃ遅れてるわwww」
「しょうがねーなー?性能上げたコイン作ってやんよww」
かなりアバウトですが以下のような感じです。あとでそれぞれの通貨の特徴が分かる一覧表を上記ビットコインのような形で作ります。(時間がかかるので明日以降)
Bitcoin Cash
Bitcoin Gold
Bitcoin Diamond
Super Bitcoin
Bitcoin Platinum
Bitcoin Uranium
Bitcoin Silver
Bitcoin Cash Plus
と、まあ 軽く挙げただけでもこれだけの種類があり、ノリで分岐してるのではないかというレベルでほかにも数十種類ほどあるのですが、詳細不明なうえに情報の裏付けもないのでとりあえずはこれくらいにしておきます。
えー・・・ビットコインがこれからどうなるかですか・・・個人的には最早投資の対象と見てはいないですね。保持していればお金が入ってくる通貨の一つではありますが、ビットコインが200万円から400万円になるよりも、XEMやMonaCoin、ETH:CMSやZaft、PEPEなどが跳ね上がるほうが速いですし、上記したような問題からアメリカではすでにbitcoin決済を廃止しているところもあるほどです。要するに、暗号通貨の中で考えるとハイリスクハイリターンな感じもしますね。(分岐をする際に保持しているビットコインの量によってもらえるコインの量が変わり、取得したコインの価値も上がるものもあればなくなるものもあると思うので)
それでも、これからビットコインは1コイン1000万円を超えると思っています。
ただ、ビットコインはいつか唐突な終わりを迎えて、仮想通貨の世界に大きな打撃を与えるんじゃないかとも思っていますw
ありきたりですが、未来は良く分からないってことですね。確実な未来としてわかったら投資してますし。
明日はsigmiさんの「様々」だそうです。いったいどのような内容になるのか楽しみですね。