--- lang: ja-jp title: PDFのプロセスカラーを特色に変換 description: PDFのCMYKの各チャンネルを特色に変換する tags: pdf, japanese --- # PDFのプロセスカラーを特色に変換 * PDFのCMYKの各チャンネルを特色に変換する * Acrobat Pro DCのフィックスアップ機能を利用する ## ダウンロード 髙橋氏が公開しているダウンロード先 [https://ktakase1128.wixsite.com/fixup](https://ktakase1128.wixsite.com/fixup) ## 要注意 このツールで変換したPDFは、確認用PDFとしてのみ使用してください。 **変換したPDFを本番の印刷用PDFとして使用しないでください**。 ## 説明 特色で印刷するデータをDTPで制作するときは、特色のかわりにCMYKの各チャンネルを利用するのが一般的です。しかし、この方法は特色で印刷されたイメージを確認するのにかなり手間がかかる欠点があります。 Acrobat Proには、PDFのCMYKを特色に変換するフィックスアップ機能が標準で搭載されています。この設定はかなり面倒なものですが、それを簡単に設定操作できるプロファイルを髙瀬勝己氏が作成してくれました。 ## PDFのオーバープリント属性について このツールを使うと、PDF上のオーバープリント属性が無効になってしまう(すべてヌキになってしまう)ことがあります。とくにAdobeアプリから直接書き出したPDFは、すべてこの現象が発生してしまいます。とくにK版を特色にする際、スミベタノセが反映さずヌキになってしまうのは、シミュレーションとして致命的です。 ### オーバープリント属性無効を防ぐ方法 Acrobat Proなら、PDFをPostScriptに書き出して、それをAcrobat Distillerで再度PDFに変換し、このPDFを使用することで、オーバープリント属性無効を防げます。 #### 方法(概略) 4回の変換保存が必要です。 1. [Acrobat Pro] メニュー「ファイル > 書き出し形式 > PostScript」で、PDFを.psファイルに変換保存する。 2. [Acrobat Distiller] .psファイルをX1-aのPDFに変換保存する。 3. [Acrobat Pro] プロファイル「プロセスカラーを特色に変換」を使用し、CMYKを特色に変換保存する。ただし、この時点ではまだ特色の疑似色になっていない。 4. [Acrobat Pro] プロファイル「変換先カラーの代替カラー値を適用」を使用し、3で変換した特色を疑似色に変換保存する。 詳細はダウンロード先の髙瀬氏の説明をお読みください。