# プログラミング教育（小学校）

## テーマ：自律的行動能力を育てる ＋「枠を開放する」

1. プログラミング教育の目的
「**小学校段階の論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成」**
自分で考え、それを形にしていく、プログラミング的思考力や行動力の育成が重要とされています。その時々に合わせて柔軟に対応できる、時代を超えて普遍的に求められる資質・能力を身に付けることが最大の目的とされています。

1. プログラミング的思考力
「**目的を達成するために物事を順序立てて考え、結論を導き出していき、それを実行する考え方**」
そのためには論理的思考・創造性・問題解決能力・行動力が必要されます。考えるだけでなく、**実行に移していくことにより、様々な経験を積むことが出来ます。**

1. 育成の方法
①まずは身近な生活でコンピューターが活用されていることに気付かせる。
②問題の解決には必要な手順があることを教え、論理的思考を身に付ける。
③各教科で育まれる思考力を基盤としながら、基礎的な「プログラミング的思考」を身に付けること。
「育成の方法」と「仙台版　情報活用能力育成」との関連づけは以下の通り
①：活動スキル
②：探求スキル、プログラミング
③：探求スキル、プログラミング
　：情報モラル

ここでは、「探求スキル」「プログラミング」に必要な「論理的思考」と「プログラミング的思考」を身につけることを目標に設定します。


「論理的思考力や創造性、問題解決能力」は、教えられただけでは身に付かず、実践を通して初めて身に付く。一度身に付くと自身の頭の中にフレームワークの基礎が構築される。フレームワークに基づきは経験を積むことで、論理的思考や問題解決能力は向上する。経験を積む過程でフレームワークそのものも進化しさせていくことが重要で、その理由は、フレームワークは論理的思考と問題解決能力に寄与するが、フレームワークを固定化してしまうと思考も固定化し、創造性・自由な発想が失われてしまう。
例えば、「過去こうだった、だから今回も同じようにする」は、効率的には良さそうに思えるが、「もっとより良い方法・道具があるかもしれない」という改善・向上的な発想にならない事は、思考停止状態と言える。

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1. 「プログラミング的思考力」と「学習」との違い
図１（左図）は、プログラミング的思考力が目指す概念フローです。「やりたいこと」を考え、整理し、検証をすることで”出来た”か”出来ていいない”を判断し、出来ていなければその原因を分析し、また考えるところに戻るといった一連のフローを自律的に行えるようにする。
図２（右図）は、学習の概念フロー図です。
学校では、検証を先生が作成したテストで行いますので、第三者が与えたテストで検証をすることになります。問題集で検証をすることで自律的に行えるようになるので、概念フローで捉えると、似ています。似ているという事は、このフローは、これまでの教育で子供たちも習得していることになります。
**何が違うのか？**
「答え」があるか否かに大きな違いがあると思います。
学校教育の「学習」は、ほぼ答えがありますが、「やりたいこと」「問題解決」といったものには複数の手段があり答えは１つではないということです。
なので、**重要なのは答がないところから創造するための「考える時の考え方」「まとめ・整理方法」「検証手段：今回はプログラミング」「分析の方法」を身につけること**かと思います。


これまでの「学習」との違いの簡単な例として
例えば、「□を埋めなさい」という以下の２つの問題があったとします
(a)1 + 1 = □
(b)1 + □ = 10
きっと、(a)は2、(b)は9と答えるはずです。
(a)の答えは、正解です。(b)の答えはある意味正解ですが、(b)の場合必ずしも答えは1つではなく無限大なのです。□が一文字という固定概念を取り外して考えれば分かると思います。1+(-1)+10も1+2+7も正解なのです。デジタルな世界では1+1=10（二進数表記）となります。
ここで伝えたい事は、(b)の答えを導き出した論理が重要という事です。

このように考えれば、算数の授業でも（b）の問題から子供たちの論理展開（子供が考えたストーリー）が聞けます。(b)のような問題に対する答えは無限大と考えれば、論理展開（ストーリー）に無理がなければ全て正解なので全てを肯定し褒めるだけです。ただし、(b)の答えで「9」以外をいう子供たちはほとんどいないのではないかと予想します。（子供たちにも既に固定概念が染み付いているのだろうと予想しています）

出典・参照
https://coeteco.jp/articles/10040

## [Goto：プログラミングは難しくない](https://hackmd.io/g8GaC4dKTc2WfwgAMyoVgQ)

## [Goto："探索スキル&プログラミング"の進め方について](https://hackmd.io/9x7BJmheTbqosDcUlPmXeQ)

## [Goto：micro:bitで教材を作ろう](https://hackmd.io/dx2CyZ9CRYuy-Z38rzxjdw)

## [Goto：ゲーム感覚でプログラミング（低学年）](https://hackmd.io/JKmkPs1KSy-mDkqmxW8yAw)