黃澤洋
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    # 僕らは奇跡でできている --- ## 第1話 変わり者の大学講師!一輝の日常に溢れる奇跡……! 動物をこよなく愛する主人公・相河一輝(高橋一生)は、都市文化大学で動物行動学を教えている大学講師です。一輝は自分の言いたいことを何でも言ってしまう性格で、周囲からは変わり者だと思われていました。 ある日、歯に痛みを感じた一輝は、生命科学部の学部長・鮫島瞬(小林薫)の紹介で水本歯科を訪れます。一輝の診察は院長の水本育実(榮倉奈々)が担当することになりました。 「虫歯の治療ですが、歯を抜いてインプラントを……」と説明し始める育実。すると抜歯をしたくない一輝は「治せる歯医者を探します」と言い残し、帰ってしまいました。 翌日、一輝は痛みに耐えきれず、再び水本歯科にやってきます。待合室には、ウサギとカメの絵を描いている少年がいました。少年は一輝に、「カメは寝ているウサギに声をかけなかった。倒れているかもしれないってどうして思わなかったのか」と質問します。 その後、大学に戻った一輝は自分の講義を受講している学生たちに、「なぜシマウマには縞があるのか」というテーマで話し合いをさせました。面白い解答が出そろった後、ある学生が「結局、正解は何ですか?」と一輝に尋ねます。それに対し、一輝は「正解?分かりません」と答えるのでした。 その日の午後、一輝は抜歯のために歯医者へ向かいます。その途中で前回の少年に出会いました。2人は楽しそうに、カメとウサギの謎について語り合います。 治療を受ける一輝。抜歯が終わると、一輝は育実に「先生はウサギっぽいですね。ウサギはカメを見下すために走ります。自分はすごいって証明したいんです」と言いました。 気分を害し、「私のどこがウサギなんですか?」と尋ねる育実。しかし一輝は何も答えずに帰っていくのでした。 - ![](https://i.imgur.com/o2hloeZ.png) - ![](https://i.imgur.com/diOE0Vf.png) - ![](https://i.imgur.com/odROaJs.jpg) --- ## 第2話 学生とフィールドワークに出かける一輝!鳥とつながるバードコール!? 診察を受けるため水本歯科を訪れた一輝は、キーキー音が鳴る蛇口を何度もひねっていました。育実が近づくと、「この音、シジュウカラが反応する音だと思うんです。これ、半径300m以内のシジュウカラとつながれます」と語り始めました。 大学で学生相手に講義をする一輝。その日は、予定していた授業内容を変更し、バードコールについて説明しました。そして、「次回の授業は野外調査を行います。フィールドワークです」と楽しそうに話すのでした。 その後、一輝はバードコールに必要な材料を買いに行きます。その帰り道、前回ウサギとカメの話で仲良くなった少年・虹一に出会いました。 山の模型写真を虹一に見せる一輝。リスのいないエリアを指差し、「どうしてここから先はリスたちがいないのか、その謎を解き明かせ」と話します。 フィールドワーク当日。一輝がバードコールを行うと、いろんな鳥の鳴き声が聞こえてきました。それまで退屈そうにしていた学生たちも、少しずつ興味を示し始めたようです。 その頃、育実は恋人の鳥飼(和田琢磨)を自宅に呼んでいました。前回のデートでは、育実が鳥飼を高級レストランに連れて行き、男としてのプライドを傷つけてしまいました。そこで今回は手料理を振る舞うことにしたのです。しかし鳥飼は料理を食べ終えると、すぐに帰ってしまいました。 翌日、一輝と虹一は謎の答え合わせをします。「森の中には人間が作った道があるんだけど、その道の向こうにはリスがいないことが分かった」と話す一輝。虹一が「リスはその道を渡れないってこと?」と答えると一輝は笑顔になり、2人はハイタッチをしました。 夜になり、一輝と育実は焼肉屋さんでバッタリ再会します。「僕は人となかなか仲良くなれません。でも、一番仲良くなりたい人と仲良くなれたから、それでいいんです」と一輝は話しました。その仲良くなれた人とは一輝自身のことでした。 - ![](https://i.imgur.com/v2b7Xam.png) --- ## 第3話 数年ぶりにサル山のボスが交代!?虹一を連れて動物園に向かう一輝……! ある日、外を歩いていた育実は、自転車に乗った一輝に出会いました。一輝は育実に、「動物園のニホンザルのボスが交代しそうなんです。ボスの交代はめったに見られないことなので楽しみです」と笑顔で話します。 後日、一輝は大学の校門付近で虹一を見かけ、声をかけました。虹一が一緒に動物園に行きたがったので、連れて行くことにします。 サル山を眺める一輝と虹一。しばらくすると、虹一は「探検してくる」と言って、その場を離れました。 その頃、虹一の母親が水本歯科クリニックを訪れていました。母親は育実に、虹一が行方不明になったことを説明します。それを聞いた育実はすぐに一輝に電話をかけますが、繋がりませんでした。すると育実はサル山について話していた一輝のことを思い出します。 その後、育実は急いで動物園に向かいました。一輝と合流した育実は、虹一を勝手に連れてきてしまった一輝のことを責め立てます。しかし一輝は、「閉園のアナウンスがあったらサル山に戻る」という約束を虹一としていたため、焦る様子はありません。 閉園の時間になりました。虹一が戻ってこないため、育実は園内を探し回ります。 一方の虹一は周囲に人がいなくなったことに気付き、ポケットからコンパスを取り出しました。それは別行動をする直前、一輝に手渡されたものでした。コンパスでサル山の方角を確かめる虹一。 しばらくして、虹一は無事にサル山まで戻ってきました。 その後、一輝と育実は虹一の自宅に行き、母親に謝罪します。激怒している母親は、二度と息子を連れ出さないよう一輝に告げました。 翌日の夜、一輝は同僚の樫野木聡(要潤)と鮫島の3人で居酒屋に向かいます。すると育実も同じ居酒屋にやってきました。 一輝の言動に納得がいかない育実は、一輝がトイレに行っている間に鮫島たちに不満をもらします。すると、鮫島は「虹一くんが本来持っているやりたいと思うことを、思う存分やらせてみたかったんじゃないかな」と育実に話すのでした。 - ![](https://i.imgur.com/fbckVwV.png) - ![](https://i.imgur.com/JHKgJYx.png) --- ## 第4話 こんにゃくに魅力を感じる一輝!生徒の実家がこんにゃく屋で……!? ある日、一輝は家政婦の山田妙子(戸田恵子)に頼まれて、スーパーでこんにゃくを購入しました。いろんな種類の商品を買ってきた一輝は、こんにゃくの値段や色の違いについて興味を示します。 その後、一輝は授業を休講にし、山へと出かけて行きました。その道中、こんにゃく畑でこんにゃく芋を見つけた一輝は、思わず手に取ってしまいます。するとそこに「泥棒!」と叫びながら、男性が近づいてきました。 こんにゃく畑の持ち主は、一輝のクラスを受講している新庄龍太郎(西畑大吾)の父親です。新庄は父からの連絡を受け、友人の青山琴音(矢作穂香)、須田巧(広田亮平)、尾崎桜(北香那)を連れて実家に帰りました。 こんにゃく作りを見学する一輝と新庄たち。その後、新庄の自宅でこんにゃく入りのすき焼きを食べました。この日は全員、新庄家に泊まることになります。 翌朝、新庄の母は一輝にお土産用のこんにゃくをたくさん渡します。そして一輝たちは東京に帰っていきました。 一方の育美は、鳥飼の携帯に女性から怪しいメッセージが届いため、浮気を疑い始めます。育美の機嫌が悪いことに気付いた鳥飼は、「帰ったほうがいい?俺と一緒にいても楽しそうじゃないし」と話しました。それに対して育美は、「雅也には、もっと合う人がいるんじゃない?」と答えます。「育美にとって、俺って何だったんだろうな」と言い残し、その場を去る鳥飼。 大学に戻った一輝は、妙子に作ってもらったこんにゃく料理を同僚たちに配ります。 その後、一輝は大学の帰り道で育美とすれ違いました。こんにゃくについて語った後、育美にこんにゃくを手渡そうとする一輝。しかし育美は受け取ってくれませんでした。 後日、一輝と新庄は大学の廊下ですれ違います。新庄は一輝に、こんにゃく屋を継ぐべきかどうか相談しました。すると一輝は、「僕が新庄さんなら、作りません」と即答します。新庄は、「聞いて損した」とつぶやきながら、歩いていきました。 - ![](https://i.imgur.com/CqCYYWV.png) --- ## 第5話 リスの研究を続ける一輝!育美を連れて森に出かけ……!? いつの間にか、一輝の授業は面白いと評判になっていました。終了のチャイムが鳴っても、学生たちは席を立たずに一輝の話を聞いています。 ある日、一輝は授業の後、「人間が作った道によって森のリスの行動範囲が分断されています。僕は今、道の上に橋を架けることを考えています」と語りました。すると学生たちは一緒にやりたいと手を挙げ始めます。 日曜日、育美は歯磨き教室を開催しました。これは子供を対象としたイベントですが、興味を持った一輝も会場にやってきます。 質問コーナーで、一人の男の子が「どうして虫歯っていうんですか?」と育美に尋ねました。「正確なことは分からない」と答える育美。すると一輝が、「虫食いの歯を数字にすると6、4、9、1、8です。全部足すと28になり、これは人間の歯の数と同じなんです」と言い出しました。子供たちは一輝の発見を聞き、盛り上がります。 後日、一輝は育美をリスがいる森に誘いました。育美の手を借りながら、リス用の橋を設置しようとする一輝。しかし雨が降ってきたため、2人は山小屋に駆け込みます。 雨が止んだ後、一輝は小屋の外に出て、壊れてしまった橋の修復をしました。その間、育美は服についている汚れを歯ブラシでこすって落とします。 突然、「私は……愛されたい」と泣き出す育美。 しばらくして一輝が小屋の中に戻ってきました。一輝は泣いている育美を見て、戸惑うのでした。 - ![](https://i.imgur.com/jc5lC7W.png) - ![](https://i.imgur.com/LX618Ou.png) - ![](https://i.imgur.com/wrK0LJL.png) --- ## 第6話 一輝の家で食事会!!元カレへの想いを断ち切れない育実は……!? ある日、家政婦の山田は一輝に食事会の提案をします。そして、一輝が大学でお世話になっている先生や、歯医者のスタッフたちを家に呼ぶことになりました。 さっそく一輝は水本歯科クリニックに行き、食事会の話をします。歯科衛生士のあかり(トリンドル玲奈)と祥子(玄覺悠子)はすぐに参加を決めましたが、育実はあまり乗り気ではありません。実は食事会の日は育実の誕生日で、元カレから連絡がくるかもしれないと期待していたのです。 食事会の日。一輝の家には、鮫島・樫野木・沼袋(児嶋一哉)・熊野(阿南健治)・あかり・祥子・育実の7人がやってきました。 しばらくして、一輝と育実は2人で餃子を作ります。皮の包み方に統一性がない一輝に対し、育実は「気になりませんか?形、揃ってないので」と言いました。すると一輝は、「どんな形が出来るのか試してみたくなるじゃないですか」と答えます。 翌日、一輝は育実の忘れ物を届けるため、歯医者に行きました。そこで一輝は、山小屋で泣いていた理由を育実に尋ねます。しかし育実は「相河さんに話しても分からないと思います。私と相河さんは違いますから」と言い、涙の理由については話しませんでした。 数日後、一輝と育実は山に行き、リスのために作った橋を確認します。しかし残念ながら、リスが橋を渡った形跡はありませんでした。 すると急に、育実が元カレの話を始めます。「本当は彼と別れたくなかったんです。自信がないから本当の気持ちを言えなくて、全部自分でぶち壊すようなことしか出来なくて……」と泣きながら話す育実。 その直後、リスが橋を渡りました。それを見ていた一輝は「嬉しいです!」と、大喜び。隣にいる育実も、いつの間にか笑顔になっていました。 ![](https://i.imgur.com/9wVxbkv.jpg) --- ## 第7話 家を抜け出した虹一!一輝は虹一の気持ちに寄り添い……!? ついにリスが橋を渡りました。大学に戻った一輝は、上機嫌で同僚の教授たちに結果を報告します。 しばらくして、一輝は鮫島に呼び出されました。「来年からゼミ持ってみない?」と言われ、「今はまだ分からないので、先送りにしていいですか」と答える一輝。 ある日、仮病で学校を休んだ虹一は、家を抜け出して一輝に会いに行きます。少し話をした後、一輝は虹一を自分の家に連れて帰ることにしました。 虹一がいなくなったことに気付いた虹一の母・涼子(松本若菜)は水本歯科クリニックに行き、育実に助けを求めます。 その後、涼子と育実は虹一を連れ戻すために一輝の自宅を訪れました。「塾をさぼったり学校をずる休みするのは、勉強が出来ないからだよね?出来ないなら、やればいい。いつまでも逃げてるからダメだって言ってるの」と、怒る涼子。それに対し虹一は、「僕はダメじゃない」と反論します。 結局、虹一は一輝の家に泊まることになりました。 翌日、虹一を迎えに来た涼子は、「やれば出来るってことを教えてあげたいんです」と一輝に話します。すると一輝は自分の子供時代について語り出しました。 人と同じ行動がとれず、いつも先生に怒られていた一輝。しかし理科だけは得意で、理科クラブに入ります。そこで優れた研究発表をした一輝は、初めて人から褒められました。 すると、「生き物のことだけは絶対に負けたくない。凄いことをやらなきゃ」と思うようになります。そして気付いたら、生き物の観察を純粋に楽しめなくなってしまいました。 そんな時、一輝の祖父・相河義高(田中泯)が、「やりたいならやればいい。やらなきゃって思うならやめればいい」と一輝に笑って言います。その言葉を聞いた一輝は気持ちが楽になり、再び生き物の観察をやりたいと思うようになりました。 「僕はやれないことが沢山ありますが、やりたいことがやれて有難いです。虹一くんは絵を描くことが大好きです。お母さんのことも大好きです」と、涼子に伝える一輝。 後日、涼子は虹一に目の検査をさせました。その結果、虹一は光に対する感受性が強く、文字を読むときにストレスがかかっていることが判明します。虹一がダメな子だと決めつけていた涼子は、今までの自分の言動を反省しました。 その日の夜、虹一は涼子の凄い所を100個話します。それを聞き、涙を流しながら虹一のことを強く抱きしめる涼子。 一方、一輝と育実は2人で晩御飯を食べていました。そこで一輝は育実の凄い所を100個挙げ、育実を笑顔にします。 育実が帰った後、外出していた家政婦の山田が家に戻ってきました。すると一輝は山田に向かって、「僕は山田さんから産まれたんですよね?」と言い出します。 - ![](https://i.imgur.com/0yMebgX.png) --- ## 第8話 ついに山田の正体が明らかに!!そして、一輝がタコを嫌う理由は……!? 「僕は山田さんから産まれたんですよね」と言い、そのまま自分の部屋に入っていく一輝。突然のことに、山田は驚きの表情を隠せません。 翌日から、一輝と山田はギクシャクした関係になってしまいました。 ある日、一輝は同僚たちと一緒に居酒屋に行きます。そこで沼袋は、タコ料理ばかり注文しました。タコが大嫌いな一輝は、料理が到着する度に顔をしかめます。 しばらくして、山田は一輝に「どうして私が産んだって思ったんですか?」と尋ねました。それに対し、「思ったんじゃなくて、知ったんです。大学生の時に初めて海外に行きました。パスポートを作るときに戸籍が必要でした」と答える一輝。 一輝は、山田が自分の母親であることを随分前から知っていたのです。 一輝が幼い頃、山田は一輝の個性を欠点だと思い込んでいました。旦那が亡くなった後は、今まで以上に頑張らなくてはいけないと必死になり、精神的に追い詰められていきます。そしてある日、山田は買い物に行き、そのまま家には戻りませんでした。 一輝が15歳の時、山田は義父の義高(田中泯)とばったり遭遇します。義高は山田を家政婦として迎え入れてくれました。そして今日に至ります。 真実を語り終えた後、「申し訳ありませんでした」と言い、涙を流す山田。それに対し一輝は、「分かりました」とだけ答えて部屋に戻りました。 翌日、一輝は遅い時間に帰宅します。そして、山田と向かい合ってテーブルに座りました。 「重要なのは山田さんが存在していることです。山田さんがいなかったら僕は存在していません」と言い、自分がこの世に産まれてきた奇跡について語り出す一輝。そして、「山田さんから産まれてきて良かったです。ありがとうございます」と笑顔で頭を下げました。 その後、一輝はクーラーボックスからタコを取り出します。実は山田が姿を消す直前、一輝は山田に「丸ごとのタコが食べたい」と言っていました。まだ幼かった一輝はタコと母親の失踪を関連付けて記憶し、それ以来タコに対して拒絶反応を示すようになってしまったのです。 「タコが食べられなくなるほど、あの頃の僕は山田さんのことが大好きだったということです」と説明する一輝。そして2人は、食卓に並んだタコ料理を笑顔で食べるのでした。 --- ## 第9話 学生から想いを告げられる一輝!告白の答えは……!? ある日、一輝は自分のクラスを受講している学生・青山琴音(矢作穂香)から告白されました。「学生と個人的なお付き合いはできません」と言って断る一輝。すると琴音は、「歯医者さんのことが好きなんですか?私、相河先生のこと諦めませんから」と答えます。 その日の夜、山田は一輝に、育実のことをどう思っているのか尋ねます。しかし、一輝は自分の気持ちが分からないようでした。 後日、琴美が水本歯科クリニックを訪れます。そして、「その気がないなら相河先生に近づかないでください」と育実に怒りました。 しばらくして、育実の部屋にヤモリが出ます。虫が苦手な育実は、電話で一輝に助けを求めました。 育実の部屋にあがり、ヤモリ探しをする一輝。「いた!」と叫ぶと、驚いた育実が思わず一輝に抱きつきます。その後、無事にヤモリを捕獲した一輝は、すぐに自宅へ帰っていきました。 ある日、樫野木は娘の香澄(矢崎由紗)と食事に行きます。香澄は、離婚した妻との間に産まれた子供でした。どうやら樫野木は、元妻にできた新しい恋人のことが気になっているようです。 翌日、一輝は道端で育実のことを待ち伏せし、「僕は水本先生のことが……面白いです。僕は、面白いって思っています」と言いました。それを聞いた育実は、一輝の言葉をどう解釈したらいいか分からず戸惑います。 しばらくして、一輝は再び琴美に告白されました。はっきり断ると、琴美はようやく一輝のことを諦めます。 樫野木のもとに香澄から電話がかかってきました。「昨日、言えなかったことがある。ママ、再婚したいって。ママさ、フィールドワークやってた頃のパパが一番かっこよかったって言ってたよ」と話し、電話を切る香澄。 その後、イライラしている樫野木は一輝に八つ当たりをします。すると鮫島は、自分の部屋に樫野木を呼びました。 「何に苛立ってるの?樫野木先生ってたまに、自分の課題をすり替えることがあるじゃない。今回のこともさ、相河先生のせいにしておけば向き合わずに済むことがあるんじゃないの?」と話す鮫島。 翌日、一輝は大学ではなく山に向かうのでした。 --- ## 最終回 大学を辞めることにした一輝!その理由は……!? ある日、虫の居所が悪い樫野木は、「人生の成功者みたいな顔して、学生たちを勘違いさせないでほしい。迷惑なんだよ、悪影響なんだよ。ここから消えてほしい」と一輝に向かって怒鳴りました。 その翌日、一輝は大学を休みます。 後日、大学に出勤した一輝は鮫島の部屋を訪れ、「僕ここを辞めます」と告げました。そのことを知った樫野木は、一輝が大学を辞めるのは自分のせいかもしれないと考えます。 しばらくして、一輝は数日後に予定している学生たちとのフィールドワークに樫野木を誘いました。 フィールドワークの日。一輝が学生たちを連れて山に向かうと、樫野木が待っていました。一輝に向かって、「遅いよ!」と笑顔で言う樫野木。 樫野木は元々、フィールドワークが好きな研究者でした。しかし娘が産まれたことによって経済的な安定を求めるようになり、フィールドワークはやめてしまいます。その後、樫野木はささいなことでイラつくようになってしまいました。自由に生きている一輝のことを否定してきたのは、今の自分を肯定するためだったのです。 「自分の情けなさを全部周りのせいにしていた。だから嫁は愛想を尽かしたんだよ」と、一輝に打ち明ける樫野木。そしてポケットから結婚指輪を取り出し、「これ、埋めるわ」と言いました。 しばらくして、一輝は学生たちから、大学を辞めることについての説明を求められます。すると一輝は、「宇宙に行きます。楽しみです」と言い出しました。すでに一輝は、その夢を叶えるために水泳とロシア語の勉強を始めています。 大学に戻った一輝は鮫島に、「嫌なことも辛いことも消そうとしないで全部光で包んだら、僕の光は無限大になります。つまり、僕の光の中に宇宙も入るってことです。だから僕は宇宙に行くんです」と、楽しそうに説明しました。 その後、一輝は鮫島の勧めで、大学の講師を続けながら宇宙飛行士の夢を追うことにします。一方、いつも気難しい顔をしていた樫野木は、学生たちのために楽しい授業を準備するようになりました。育実も一輝から多くのことを学び、以前より積極的で明るい性格になります。 こうして、一輝の周りにいる人たちは一輝の影響を受け、前向きな人生を歩み始めたのでした。 ---

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