> 本記事は[法政大学理工学部 Advent Calendar 2023](https://adventar.org/calendars/8853) 23日目の記事です # 来年こそ目指せキラキラのインスタグラマー 三度失礼します🙇‍♂️galaxyです。 日が空いていたので予約してしまいましたが、思ったより書きたい需要が高かったみたいですね...自分のせいで記事が書けなかった方がいれば、すみません😅 本当は自己紹介的に趣味をだらだら書こうと思っていたのですが、せっかくなので、みなさんのためになる記事を書こうと思います。 **みなさんは「写真が上手に撮れるようになりたい」と思ったことはありますか?** 私事ですが、ここ数年、自分の撮った写真を褒めてもらう機会が多いです。 ユニバのハリーポッターエリアの入り口で、知らないグループに写真撮影をお願いされ、何枚か撮って自分がいなくなった後、そのグループのほとんどが口を揃えて「え、やば!めっちゃ最高」と言ってくれていたのは、とても良い思い出です。(その日、クルーの方に「写真の撮り方教えてください」って聞かれた) 写真技術研究会に所属し、それなりに写真の知識がついたので、本記事では写真講座をざっくりしていきます。 > 私はインスタで写真用アカウントを運営しているのですが、フォロワー80人弱と微妙です。昔はお褒めのDMをいただくことが多かったのですが... どうしたらフォロワーが増えるのでしょうか? ## 1. 写真についての基礎知識 ### カメラの記録方法 カメラがどのようにして画像を記録しているかを簡単に説明します。 <center><img src="https://hackmd.io/_uploads/B1Jnns7DT.png" width="60%"> [写真が記録される仕組み](https://digicamenote.com/satsuzososhi-imagesensor) </center> <span> </span> レンズを通して集めた光がイメージセンサー(撮像素子)に当たり、そこでフィルターや増幅器を通り、色や感度を調節して、rawデータを作ります。そこからjpgやdngなどの拡張子に圧縮されて保存されます。(iPhoneだと、より圧縮されたHIEF形式で保存する仕様になっていますが、本体設定でJPGで保存するように変更できます。) イメージセンサーが大きいほど、より多くの色情報を取り込むことができます。 <center><img src="https://hackmd.io/_uploads/SJ47TsXDT.png" width="50%"> [イメージセンサーのサイズ](https://www.mapcamera.com/html/20181116_camera_mirrorless/mirrorless.html2) </center> <span> </span> ただ、そこから何画素のサイズで保存するかは機器によるため、画質を決める解像度とイメージセンサーのサイズは比例しません。 ただ、イメージセンサーが大きいと画素数を大きくしてもノイズの影響が少ないという利点があるので、大きいに越したことはないです。 (galaxyはフルサイズ機を使用しています。重いです。) ⚠️"ズームすると画質が落ちる"と思ってる人もいますが、カメラの仕様上それは正しくありません。原因はスマホの仕様です。後述します。 ### レンズについて カメラで最も重要な部位はレンズです。 物理の授業で焦点距離について学びましたか? 焦点距離は被写体からレンズまでの距離と、レンズからセンサーまでの距離で決まります。 焦点距離が短いと、広い画角を写すことができます。 焦点距離が長いと、画角が狭くなりますが、遠くの像を大きく写すことができます。 <center><img src="https://hackmd.io/_uploads/rJJg0jXwa.jpg" width="80%"> [焦点距離の関係図](http://www.ishidashiki.sakura.ne.jp/dougu/unchiku/FL.html) </center> <span> </span> レンズは多種類存在し、撮りたいものに合わせて付け替える必要があります。 具体的には、広範囲を撮るための広角レンズ、人間の見てる景色を変わらないくらいの標準レンズ、遠くを撮るための望遠レンズがあります。 ただ、高頻度でレンズを取り替える手間を減らすために、レンズの位置をずらして一定範囲の焦点距離を網羅できるズームレンズが主流で用いられています。 また、レンズの位置を動かすことができず、焦点距離を変えられない代わりに、絞り機能(後述)が高性能の単焦点レンズもよく使われます。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/rya3nvVv6.jpg" width="45%"> <span> </span> <img src="https://hackmd.io/_uploads/SkpnnDEDa.jpg" width="45%"> 画角の違い(左:標準レンズ 50mm, 右:望遠レンズ 300mm) </center> ### 撮影設定 写真を撮影するとき、記録する光の量(露出)を決定する3つの指標、**シャッタースピード・絞り(f値)・ISO感度**があります。 #### シャッタースピード シャッタースピードは、知っている方が多いと思います。どれだけの時間、センサーに光を取り入れるかを決めす指標です。 シャッタースピードが遅いと、長い時間光を取り込むため、明るくなりますが、物体が動いているとその動きまで記録するため、ぶれが起こります。 一方、シャッタースピードが短いと、暗くなる代わりに、その一瞬だけを切り取ることができます。 <center><img src="https://hackmd.io/_uploads/r16nhvVD6.jpg" width="45%"> <img src="https://hackmd.io/_uploads/S1p3hvEPT.jpg" width="45%"> シャッタースピードの変化(左:1/6s, 右:1.3s) </center> #### f値 絞り(f値)は、レンズで取り入れる光を、センサーに伝える際に、どのくらい絞り込むかの指標です。 f値が小さいセンサーに入る光の量が多くなるため、明るくなります。それと同時にピントの合う範囲(被写体深度)が狭くなります。 f値が大きいと、暗くなり、被写体深度が広くなります。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/B1TnnPEv6.jpg" width="45%"> <span> </span> <img src="https://hackmd.io/_uploads/HkTh2PNP6.jpg" width="45%"> f値の違い(左:5.6, 右:11.0) </center> #### ISO感度 ISO感度は、センサーに伝わった光の信号をどれくらい増幅させるかの指標です。ISO感度が大きいほど、明るく写りますが、ノイズが発生しやすくなります。 <center><img src="https://hackmd.io/_uploads/SkWKawNPa.jpg" width="80%"> ガビガビのピカチュウ(ISO:6400)</center> <span> </span> これらの3つの指標は、どれも明るさを決めるものになりますが、ただ明るさが変わるだけではなく、写真の写り方がかなり変わります。これらを組み合わせていい写真を撮ります。 下の図が示すように、f値を2.8から2.0にすることを露出を1段上げるといいます。シャッタースピードが1/125から1/60にすることも、ISO感度を800から1600にすることも露出を1段上げるといいます。 <center><img src="https://hackmd.io/_uploads/Sy7fWnQP6.jpg" width="70%"> [段数の関係図](https://www.photografan.com/basic-knowledge/aperture-shutter-speed-iso-relationship/) </center> ### iPhoneのカメラ仕様 iPhoneのカメラ性能について気にしたことはありますか? iPhoneのカメラはiPhone14の時点で1200万画素(Proだと4800万画素)数で記録しており、これはcanonの最新入門一眼カメラと言われているcanon eos kiss x10iの2400万画素の半分の画素数で記録しています。先ほども申し上げました通り、画素数だけで画質は決まらないのですが、これ、すごいことなんです! スマホカメラの技術の進歩がすごくて、最近"一眼いらなくね?"とか思うことが多いです笑 iPhoneの背面には複数(2~3個)のカメラが付いていますよね?それぞれ、レンズの種類が違っていて、1つは焦点距離が25mmの広角レンズ, もう一つは焦点距離13mmの超広角レンズ(Proだと焦点距離48mmの望遠レンズもある)となっています。 <center><img src="https://hackmd.io/_uploads/H11ue_NvT.png" width="80%"> [スマホの背面カメラ](https://www.shop-inverse.com/YMDSATEI/smartphone/iphone/column-iphone14-comparison.html#:~:text=iPhone14Pro%2FiPhone14ProMax%E3%81%AE%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9,%E3%81%AE%E6%92%AE%E5%BD%B1%E3%81%AE%E3%81%BF%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82) </center> <span> </span> 撮影のタイミングで、適したレンズに切り替えて撮影しています。(広角と超広角は1.0xを境に切り替わります。) みなさんお気づきでしょうか?**iPhoneのカメラは焦点距離が決まっていて、ズームできない"単焦点レンズ"なのです。** でも、撮影のとき、ズームできますよね? これ、実はズームしたときの焦点距離で撮ったかのように、自動でトリミングしてるだけなんですよ! <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/SJ7_WdED6.jpg" width="45%"> <img src="https://hackmd.io/_uploads/BkX_-d4Dp.jpg" width="43%"> ズームレンズを付けた一眼カメラ(左)とスマホカメラのズーム(右) </center> <span> </span> iPhoneのカメラでズームすると画質が悪くなるのは、本当にズームしているわけではないからなんですね。これが嫌な人のためにスマホ用ズームレンズも売っています。 あと、ナイトモードについても簡単に解説します。 ナイトモードは、数秒の間写真を連続撮影し、内部プログラムで位置合わせを行い、比較明合成という輝度値が異なるところを合成する手法を使っています。 夜の景色を撮りたい時に利用しましょう。基本はフラッシュを焚いておけば十分です。 ナイトモードは、擬似的にシャッタースピードが長くなっているので、スマホを固定しないと、ぶれやすいです。手持ちで撮影する場合は、ナイトモードはオフにすることを推奨します。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/ByT7Xu4DT.jpg" width="45%"> <img src="https://hackmd.io/_uploads/SJTmX_Ev6.jpg" width="45%"> iPhoneカメラの設定変更方法 </center> <span> </span> iPhoneのカメラは内部プログラムによる補正がたくさん入っていて、どんなことをしているのか情報が公開されていないので、どうやって記録されているのか自分も全然分かりません笑。ポートレート機能も、f値が低くなっているわけではないので、物体検出でマスクをかけて、それ以外の部分に何かしらのフィルターをかけているんだろうなという予測しかできません。関係者の方いらっしゃいましたら教えてください... ## 2. 写真の鉄板構図 写真を撮るときに1番気をつけることは構図です。何を目立たせたいのか、どこを見せたいのか。これが伝わらないと、だれも褒めてくれません。 構図を決めるあたって、まずは被写体と背景を決めましょう。被写体が決まったら、その被写体を目立たせて、それ以外(背景)が目立たないように意識して撮影します。すると自然と構図が決まって、良い写真になります。では、有名構図を紹介します。 ### 日の丸構図 最も分かりやすい構図です。被写体を中心に置いて、自然と中心に視線がいくようにします。 この構図では被写体以外の背景をどれだけ目立たせないかが大事になります。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/Hy4g4_Vwp.jpg" width="80%"> 日の丸構図 </center> <span> </span> 例えばこの写真は、見た瞬間中心のクッパに目が行きますよね? この構図では、f値を上げて(スマホではポートレート機能を使って)背景をぼかすのがおすすめです。 ### 3分割構図 最も使いやすいおすすめの構図です。 画面を9分割するように線を引いて、線上(理想は交点上)被写体や境界線を置く構図です。 言葉よりも例を見た方が分かりやすいです。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/By1LNuVvT.jpg" width="45%"> <img src="https://hackmd.io/_uploads/HkOQ75EwT.jpg" width="45%"> 3分割構図の例 </center> <span> </span> 例えば、この写真 9分割してみると、交点に並んでるのが分かります。 この構図は主に被写体だけじゃなくて背景も際立たせることができます。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/SJ5lHOEPT.jpg" width="65%"> </center> <span> </span> 例えばこの写真、十分被写体を目立たせることができているのですが、「イベントに行ったんだな」くらいしか伝わりません。 一方、3分割構図を利用してこのような写真になると、どうでしょうか? <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/ryixHO4P6.jpg" width="65%"> </center> <span> </span> 「イベントに行って、装飾がすごかった」という風に被写体の情報だけじゃなくて、背景の情報も伝わったと思います。 一見難しそうに感じますが、結構適当で大丈夫です☺️ 交点になくても、だいたい線上に置いておけばいいかと思います。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/H1w6SdNwa.jpg" width="55%"> <img src="https://hackmd.io/_uploads/SyvTBdNvp.jpg" width="33%"> なんとなく3分割構図 </center> <span> </span> 線上になくても、何なんとなく 1:2 or 2:1 に内分するところに置いておけばよく見えます😆 余談ですが、アニメ「ポケットモンスター」最終回のエンディングで出てきた、このシーン <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/ByNWDO4wp.jpg" width="80%"> </center> <span> </span> 主人公サトシが初めて手に入れて、初めてお別れしたポケモンであるバタフリーと感動の再開を果たす感動的な場面なのですが、これを3分割構図で見てみると... <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/rJTWvONvT.jpg" width="80%"> </center> <span> </span> なんと、線上にいるではありませんか!構図が感動を際立たせているのですね😭 #### ポイント☝ 写真に余計なモノは、なるべくいれないようにしましょう。余計な人や物が写り込んでると、目線がそっちに奪われてしまい、残念な写真になってしまいます。 あと、ピントさえ合っていれば後でどうにでもなります 最近は消しゴムマジックなど技術が進歩していますが、ピントがズレた写真(ピンぼけ)を直す機能はまだまだです。 以下の写真を見てください <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/HyrlOdVDT.jpg" width="80%"> </center> <span> </span> 杉本祐太郎選手の昇天ポーズが、ピントが合ってなくて残念な感じになってしまっています💦 それより、ピントが合ってるこっちの写真の方が良く感じますよね。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/B1BxudNPa.jpg" width="80%"> </center> <span> </span> ピントは本当に大事です!逆にいうとピントさえ合っていれば、明るさ調整などは後でなんとでもなります。 (ピントが合わないことで、なんかエモくなることもあります) <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/B1YL__Vvp.jpg" width="60%"> なんかいい感じの写真 </center> ## 3. 実例 では、色んなジャンルの写真の撮り方を紹介していきます。 ### 3.1 風景写真 風景写真は広くピントが合うようにしましょう。カメラだとf値を高く、スマホだと遠くにピントを合わせるようにしてください。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/rkqB5OEPp.jpg" width="70%"> <span> </span> <img src="https://hackmd.io/_uploads/BJiw5_NDa.jpg" width="70%"> </center> <span> </span> また、雄大さがある写真が好まれる傾向にあります。超広角レンズを利用して、人間の目では見えない景色を撮ってみるといいです。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/S1JDq_Nw6.jpg" width="80%"> </center> ### 3.2 ポートレート ポートレート写真は、被写体を目立たせるのが大事です。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/S1_ucONPT.jpg" width="80%"> </center> <span> </span> 風景写真の逆で、被写体のみにピントが合って、背景はボケてるくらいが丁度いいです。 カメラではf値を低くしましょう。カメラと被写体、カメラと背景の距離の比が大きいほど、背景がボケやすいです。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/ryFK5OEvT.jpg" width="70%"> </center> ### 3.3 食べ物 食べ物もポートレートと同じで、被写体のみを際立たせることが大事です。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/HJtsqO4vp.jpg" width="80%"> </center> <span> </span> しかし、食べ物全体を撮ろうとすると、どうしても上から撮る構図ばっかりになって、単調になって飽きてきてしまいます。 そんなとき、撮る角度を変えると大きく印象が変わります。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/SJ_ncuVwp.jpg" width="80%"> </center> <span> </span> 例えば、夏合宿のときのBBQの写真、斜めから撮って、背景を作ることで、海を見ながらBBQをしていることが伝わります。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/B1K69_EDp.jpg" width="80%"> </center> <span> </span> 一方、上から撮った方がいいときもあります。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/ryNA5OVDT.jpg" width="45%"> <img src="https://hackmd.io/_uploads/HkE09dEwp.jpg" width="45%"> 左は食べ物のボリューム感、右はお店の雰囲気が伝わります。 </center> 何を写したいのか、メインを見失わないことが肝心です。 ### 3.4 ライブ ここから、ちょっと難しい撮影になってきます。 舞台やライブの際の撮影です。 撮影OKのステージはあまり多くはありませんが、知識がないと最も失敗しやすいシチュエーションです。 まず、動いてる人を写すため、シャッタースピードは短い方が良いです。ナイトモードは必ずオフにしましょう。また、フラッシュ撮影は演者の迷惑になるので、絶対にやめてください。 被写体にピントを合わせることが大事です。どうしても暗めに撮れてしまうため、自動でピントを合わせようとすると上手くいかないことが多いです。スマホではAFロックの機能(4章 テクニック編 参照)、カメラではMF(マニュアル フォーカス)を使いましょう。 シャッタースピード1/800以下、f値6.0以上、ISO 800以上が理想ですが、スマホのデフォルトカメラだと手動で設定できないのが残念です。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/Skj1juNw6.jpg" width="70%"> <span> </span> <img src="https://hackmd.io/_uploads/HJiJiONPp.jpg" width="60%"> </center> ### 3.5 スポーツ スポーツもライブのときと同じです。動いている人を撮るので、短いシャッタースピード(1/2000くらいが理想)で撮りましょう。ライブよりも照明が明るく、ISO感度を高くしなくても撮れるため、ピントも合いやすく、ライブよりは撮りやすいと思います。 注意するべきは、選手の速い動きに合わせて撮影するため、1秒先の被写体の位置を先読みして、構図を組みましょう。 場所取りも重要です。遠すぎると上手く撮れません。周りに障害物が少ない良い位置を確保してください。 手動の設定に頼ってしまう部分が多いので、スマホだと限界があります。学校の運動会も、今は保護者がスマホで撮影していますが、ビデオカメラを持って行った方が綺麗に写るのになと思っています。需要が低く割と手軽に買えるので、家庭を持つ際はぜひお買い求めください。(カメラ購入の際は相談乗ります) <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/Syl-sONva.jpg" width="50%"> <span> </span> <img src="https://hackmd.io/_uploads/BJe-oOEw6.jpg" width="70%"> </center> ### 3.6 夜間 夜間の撮影は、ぶれやすいです。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/BJwGs_EPa.jpg" width="60%"> </center> <span> </span> ナイトモードをオフにしていてもシャッタースピードが遅めになるので、撮影の際は前後2秒くらいスマホと被写体が動かないようにしましょう。 カメラが被写体に明るさを調整しようとして、照明やイルミネーションが明るくなりすぎることがよくあります(白飛び)。明るい照明にピントを合わせると上手くいくことが多いです。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/Skk4idNPp.jpg" width="50%"> <span> </span> <img src="https://hackmd.io/_uploads/r1y4iOVPT.jpg" width="70%"> </center> <span> </span> スマホでの撮影法は以下の3通りになります。 ・ナイトモードにして、スマホを固定する ・フラッシュ機能を使う ・ナイトモードをオフにして、そのまま撮って、あとで明るく編集する あと、経験則ですが、打ち上げ花火は写真を撮るより動画の方が良いです。 ### 3.7 集合写真 集合写真は広くピントが合う必要があります。カメラではf値を高めましょう。スマホでは、被写体からなるべく離れて撮るとf値を高めてくれます。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/Bk4BiuEDT.jpg" width="50%"> </center> <span> </span> よく超広角で撮る人がいますが、そうすると魚眼レンズで撮った写真みたいに、中心から離れた部分が歪んでしまうので、超広角レンズはなるべく使わないようにしてください。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/BJxLidNv6.jpg" width="30%"> 超広角で撮ったgalaxy(歪んでるのがよく分かります) </center> ## 4. テクニック 結構雑になってしまいましたが、いろいろなシチュエーションの撮影方法を紹介しました。ここでは、どんなときにも使えるスマホ撮影テクニックを紹介します。 #### ピントさえ合っていれば後でどうにでもなる 本記事で何度か言っていますが、ピントさえ合っていれば、トリミングや輝度補正などで、どうにでもできます。写真を撮るときはピントと構図だけを考えましょう。 とはいえ、輝度補正にも限界があります。具体的には輝度値が0と255の値は色情報を完全に失っているので、綺麗に補正できません。輝度値0の真っ黒な値(黒飛び)と輝度値255の真っ白な値(白飛び)を防ぎましょう。 スマホだと黒飛びになることは少ないように感じます。そのため、明るくなりすぎないように気をつけていれば大丈夫そうです。 こんなとき使えるのがAFロックの機能です。 iPhoneデフォルトのカメラアプリでは、ピントを合わせたいところをタップすると、ピントが合うようになっているのはご存知ですか?では、ピントを合わせたいところを長押ししてみてください。AFロックの文字が表示されませんか?これは、指定した部分に常にピントが合うようにしてくれる機能です。動いている物体もAF追尾してくれるので、とても便利です。 #### 暗めに撮る(後で明るく編集する) いろんな写真家の方が口を揃えて、とりあえず暗めに撮りな。とアドバイスをいただけるので、明るくなりすぎないように気をつけるのはとても大事です。 #### 画角を広めに撮って、後でトリミングするのも手 インスタのストーリーで使用する画像のサイズは16:9の比率ですが、イメージセンサーのサイズは約4:3なので、iPhoneも4:3のサイズでしか写真が撮れません。でも16:9で撮影できるのはなぜか、そうです。4:3の写真を自動でトリミングしています。 iPhoneデフォルトのカメラアプリで16:9の比率で撮るように設定し、その写真をトリミングしてみてください。撮影時に写ってなかった部分までデータが存在していることに気づきませんか? ストーリー用に16:9で撮影することは自分もよく行うのですが、普段は4:3で撮って、SNSにアップロードするときに後でトリミングするのをおすすめします。 #### スマホを逆さまにして撮る スマホを上下逆さまにして撮っている人を見たことはありませんか? これ何をしているかというと、より下から撮ってダイナミック感を演出しています。 下から見上げた構図を撮るときや、食べ物を撮るときに使えるテクニックです。 上下逆さまにして撮影しても、正しい上下の位置で保存されるので、撮った後に編集で回転するという手間はないです。 --- ここから上級編です。 #### Live photoで長時間露光 iPhoneユーザは、Live photoの機能を使ったことがあると思います。撮影時の前後7秒程度を動画にして保存する機能です。 この機能、動画にした好きなところをサムネイルにできるなど、いろいろな機能があるのですが、ここでおすすめするのは長時間露光です。 写真アプリでLive photoで撮影した写真を表示します。左上に"Live"の文字があるので、そこをタップしてみてください。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/rkzx2_4Pp.jpg" width="45%"> <img src="https://hackmd.io/_uploads/ByMl3uNvT.jpg" width="45%"> </center> <span> </span> 長時間露光を選択できるので、それを押すと <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/rJDM3_EPp.jpg" width="50%"> </center> <span> </span> 比較明合成ができます!Live photoを撮るときに、スマホを固定しておくとこんな感じの写真が撮れます! <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/HkQ-puNwp.jpg" width="70%"> 頑張ればこんな写真も(三脚必須) </center> せっかくiPhoneを使っているので、できる機能は活かしたいですよね。 #### 玉ボケ だいぶ難しいテクニックですが、イルミネーションなどの照明で、ピントをあえて外すと <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/Skr5nuEPa.jpg" width="70%"> <span> </span> <img src="https://hackmd.io/_uploads/SkB52ONva.jpg" width="70%"> </center> このように丸く玉ボケができます。 #### 前ボケ これは構図の1つで、普通は被写体が前で、背景が後ろで撮影をするのですが、その逆で被写体を奥にして、前景をぼかすという構図です。 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/S1rqhONDp.jpg" width="70%"> <span> </span> <img src="https://hackmd.io/_uploads/BkBcnu4Da.jpg" width="70%"> </center> <span> </span> 基本は日の丸構図や3分割構図で十分なのですが、同じ構図で撮り過ぎると、飽きてしまうこともあるので、そんなときに他の構図も試してみると良いと思います。 他にも トンネル構図 <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/BJS93uEvp.jpg" width="70%"> </center> > 草津温泉の湯畑、冬はライトアップされるのでいい感じです <center> <img src="https://hackmd.io/_uploads/rkHc2_4PT.jpg" width="70%"> </center> > 自由が丘にあるショッピングモール、数年前から撮影禁止になっていて悲しい😭 など様々な種類の構図があります。 ## 5. さいごに いろいろ語りましたが、結局はセンスです。 プロの写真家で構図にこだわっている人はあまりいません(構図が体に染み付いている面もありますが...) 自分が良いと思うのが1番いいので、これからも楽しく写真を撮りましょう!! **記事の掲載が遅くなってしまい申し訳ありませんでした🙇‍♂️** 24日は待ちに待ったM-1グランプリ決勝ですね♪ もちろん昼の敗者復活戦から観ますよ!