# 飴村乱数 ### **飴村乱数**とは・・・音楽原作キャラクターラップコンテンツ「ヒプノシスマイク」のキャラクターである。 この作品内で彼はシブヤディビジョン「Fling Posse」のチームリーダーを務めている。 当初は、ここ最近の飴村乱数の盛り上がりで昂ってしまった感情を絵を描いて発散する予定でした。しかし、締め切りが重なりに重なり、もう文章で表現するしかないんです、文系の悲しい性なんだねぇ。 ということで本記事はまず①ヒプノシスマイクの解説②飴村乱数の基本情報③飴村乱数に対する思い、の三本立てで進めていきたいと思います。 # ヒプノシスマイクとは ># **「君も男ならラップ出来るだろ?」** ># **「マイクを構えておいてください?突入するぞ、警察だ!」** これがヒプノシスマイクの**世界観**と**面白さ**を端的に表しています。 つまりは、世界の男性のすべてが例外なくラップができて、我々の世界で言えば警察が銃を構えるように、マイクを構えるということです。 **意味がわかりませんか**?大丈夫です、実はファン達もよく**わかってない**です。 さて、少し分かりやすく説明しますとこの世界観は我々の世界とは結構変わっている、どちらかといえばディストピアSFです。 1. 強烈な洗脳催眠効果を持つ「ヒプノシスマイク」が現代兵器をことごとく駆逐し 2. それを運用する勢力が日本でクーデターを起こし、政府を乗っ取る 3. 今までの戦争や争いの責任を「男性」に寄与して、女性至上主義の国を作り上げる 4. 争いは絶え、平和な世界が訪れた(大嘘) という風に最初のわけわからんセリフに比べて、割とハードめなSFです。(設定だけ見れば) この国(日本)では女性が「中王区」と呼ばれる壁で囲まれた地区で政治を行い、完全に男性は政治から排除されています。男性は(勿論女性もいるが)その周りのディビジョンと呼ばれる場所、すなわち「**イケブクロ**」「**ヨコハマ**」「**シブヤ**」「**シンジュク**」の4つにわかれて生息しています。(最近オオサカ、ナゴヤも観測されました) そしてこの各ディビジョン毎に3人1組の1チームを作り、そのチーム同士がラップでテリトリーバトルを行う。これこそがヒプノシスマイクの主題「**Division Rap Battle**」です。 とにかくマイクを握れば所かまわずラップを始め、警察が踏み込んできたら反撃にマイクを使うし、地元の不良もヒプノシスマイクで暴力をふるうという無法状態です。 こんなにもやばいブツにもかかわらず、当初は希望者にヒプノシスマイクを無料配布しており、規制されたのちは闇で違法マイクが流通しているという状況です。 マイクの管理は本当にガバガバで「Division rap battle」開催にあたって、新しいディビジョンにマイクを渡す際には一般の宅急便でマイクを送り付けています。(えぇ……) またラップは急にヒプノシスマイクを渡されても、一介の社会人やホームレスまでいきなりラップが出来ます。 そういう世界といえばそこまでなんですが、作品世界内でヒプノシスマイクが出てきて二年くらいしか経ってないので、 ・ラップが義務教育で教えられてるとか ・ヒプノシスマイクを運用するためのラップは重要だと人が長年認識しているとか じゃなく**単純に全人類がラップをできるだけのようです(?????)** (なんか老若男女がある特定のカードゲームをやっているのが常識の、カードゲームアニメみたいですよね) ヒプノシスマイクの洗脳催眠効果は、精神医学的治療に使えたりも。 トラウマの克服をする修業はヒプノシスマイクでのラップを聞いて堪え続けるというものでした。 もちろん喧嘩とかはフリースタイルラップバトルで決着をつけます。 どことなくね少年漫画とかの熱血系な、理屈とかどうでもいい雰囲気が流れてるんですよねぇ…… 長々と作品内の設定を語ってしまいましたが、結局のところヒプノシスマイクの商業的本質は ・男性声優によるラップ形式のCDリリースが主体のコンテンツ ・昨今のラップブームをオタクに輸入 ・ラップバトルやディビジョンという、オタクに刺さりがちなチーム制とか色分け ストーリーや世界観は、初期はドラマCDによってのみ語られ、圧倒的にビジュアル情報が足りないという公式の供給不足状態でした。今はコミカライズの影響で緩和しましたが、炎上という別の問題を抱えています……解釈違い、あゝ公式と解釈違い(字余り) ヒプノシスマイクについて大体真面目に語ったので、ここからは本質情報である飴村乱数について語ります。 # ☆飴村乱数の基本情報☆ プロフィール: 名前 飴村乱数(あめむら らむだ) CV 白井悠介 身長 155cm(ちっちゃい!)  体重 49㎏(軽い!)  年齢 24歳(えっ) 誕生日 2月14日  職業 ファッションデザイナー(忘れがち) MCname easy-R チームの目標 この世界を楽しくすること 楽観主義者はドーナツを見て、悲観主義者はその穴を見る  *The optimist sees the doughnut, the pessimist sees the hole.*(幸福な王子などで有名なオスカーワイルドの言葉) ↑ ヒプノシスマイクキャラクター特有の謎の標語(?)です。 乱数は渋谷に住んでいて、女性のことを「おねーさん」と呼び幾人もの女性と交流があります。鍵がかかっていなかったので、乱数の部屋のドアを開けてみると、下着姿の女性がいたことも!?(乱数によると"採寸"していたらしい) 言動も甘ったるい感じで子供っぽい言動をし、他のディビジョンのリーダーに出会って早々抱きついたりと。 行動はむちゃくちゃだけどなんか許される(多分カワイイし、そういうキャラだから)そういう人物です。 キラキラフワフワしていて、貞操観念がゆるゆる。外見も声も言動も可愛らしいユニセックスな人物、飴村乱数。 一緒にいるといつも楽しい、まさに渋谷原宿だね〜っていう感じで、彼にやられてしまう女性っていうのはいると思います。 だが、彼の本性は全くこんなものではないのです。むしろ真逆。 ゆえにギャップでポ女子(Fling posse推しの女性のこと。なんだポって)は死んでしまうんですね〜。 ヒプノシスマイクのキャラクターは総勢12名(最初の時点で)でかつ、漫画や活字媒体に乏しいためかかなり個性的なキャラ付けがされています。特にキャラのギャップ付けはかなり特徴的で、例えば 「バリバリのHIPHOPをやるイケイケな見た目だが、バリバリのオタク」  「裏稼業の若頭で性格も荒っぽいが、心底母と妹のことを愛している」 といった魅力的なギャップが存在しています。 飴村乱数においては自己紹介のようなデビュー曲である「Division Rap Battle」において語られているように、 「めちゃくちゃ可愛い見た目に可愛らしい声だけど、24歳というバリバリの成人男子、痛い」とそういうギャップだと思ってましたよ、ええ。そうだったら光のオタクは死なずに済んだのです。しかし、彼の本質は全くそういうことではありません。 # **伝説のチーム「The dirty dawg」???** 本性について触れる前にある人物と団体に触れなければなりません。それは、医師でありシンジュクディビジョンのリーダーでもある神宮寺寂雷。そして、先に挙げた4ディビジョンのリーダーがかつて結成していた、伝説的チーム「The Dirty Dawg(ザ・ダーティドッグ)」について紹介せねばなりません。 2年前、各ディビジョンのリーダー4人は一つのグループに属し、世を席巻していました。しかし、突如として解散、理由も不明なままとなります。当グループ内で飴村乱数と大変仲が“良かった”メンバーが、現在シンジュクでリーダーを務めている、神宮寺寂雷(じんぐうじ じゃくらい)です。 乱数は彼のことを「ペアレントフレンド(親友)」と呼び、親しくしていて彼の長い髪を結っていたりしました。しかし、解散のきっかけとなっただろう出来事で、この関係は決定的に破綻してしまいました。(そのためかT.D.D時代は寂雷先生の髪は結ってありますが、現在は結わずに流しっぱなしです。) 以降、寂雷先生は乱数が過去に許しがたい事を行ったとして、否定的にみており乱数の行動に度々𠮟咤をしています。一方、乱数は寂雷先生に対していつもの可愛らしい態度は鳴りを潜め、彼を「**じじい**」と呼び(!)ドスの聞いた声で悪態をつきます。これこそが旧知の中で険悪な寂雷に見せる、飴村乱数の本性です。 # **ジャンジャジャ~~ン!! 今明かされる衝撃の真実ぅ。** さて、この一連の流れがあるのが「Fling Posse vs 麻天狼」ですが、このCDにおいて更に乱数の裏の側面が暴かれます。それはなんと乱数が中王政府との太いパイプがある=**スパイである**ということです。 先述の通り中王政府は男性を抑圧していて反感を買う一方、各ディビジョンとそのチームはそういった男性たちの代表です。そのため中王政府と通じることは男性の期待を裏切ることです。 また先ほどのT.D.D時代の行ったことが解散の遠因、あるいは中王政府の指示に従いチームを解散に仕向けたという疑惑があります。 そもそもこの4チームに分かれて行う「Division Rap Battle」自体が、中王政府の発案によるものです。 かつての伝説的チームの構成員が、こんどは別のチームのリーダーとして対立しあう。傍から見ればとても話題性があり、多くの観衆を惹きつけるうたい文句でしょう。(現にヒプマイのファンはこういう激アツな設定と関係性に魅了されている節もあります。) **つまり、飴村乱数は中王政府の手下なので、中王政府の目論見にのっとりチームを解散させ、今ものうのうとシブヤ代表の面をしているというわけです。** 「Division Rap Battle」は一応優勝するとそのディビジョンの領域が広がる(敗北したディビジョンの領域が狭まる)というものなんですが **ディビジョンのテリトリーが広がってなんか意味あるの?** という問題がありまして、そりゃ戦国時代とかなら年貢の取り立てが増えて良いとかありますけど、現代社会はそんなアホみたいなことはないんです。 つまりはテリトリーバトルそのものが、実益のない虚しい領土欲の争いなんです、おそらくは。 ですからこの「Division Rap Battle」自体、巧妙に仕組まれた中王政府の策略という見方ができます。 つまり、 1.中王政府に反感を持っている男性同士を争わせることによって、反感の矛先を政府に向けさせない。また、男性同士での団結を図らせない。 (まるでイギリスの植民地支配構造みたいだぁ……) 2.あるいはそういった不満のはけ口。そしてエンターテインメントの提供、運営による実益も兼ねる。(第二次大戦の時のドイツ的な) さらにですね、各4チームのメンバーであってもマイクの使用及び中王区への侵入は制限されています。 しかし、実は中王政府は「ヒプノシスキャンセラー」というものを開発済みであり、ぶっちゃけヒプノシスマイクで反逆を試みても、手も足も出ないという状況なんです。 つまり男性はまんまと中王政府の女性たちの掌の上で踊らされているわけです。(そういう風に飴村乱数がボソッと言うシーンがあります、大変だなぁお前も) # **飴村乱数=ヤクの売人説!?そして人外説へ……** さてこういった本性が暴かれだしたのは「Fling Posse vs 麻天狼」の発売後からなんですが、実はそちらの発売前からも飴村乱数ヤバくね?的な考察は流れていました。それは「飴村乱数ヤクの売人説」です。 これを読みとくキーワードはMC name「easy-R」と飴村乱数のシングル「drops」です。 というのもこのMC name恐らく元ネタがあり、実在の人物エリック・リン・ライト MC name「Eazy-E」とされています。 なぜならMC nameが似ていることもそうですが、例えば彼は「N.W.A.アンド・ザ・ポッセ」というのをリリースしており、彼と不和だった「Dr.Dre」も医者である神宮寺寂雷に近いファクターです。 さてこの人物はHIPHOP界で「ゴッドファーザー」と呼ばれるほど尊敬された人物ですが、彼は学生時代にヤクの密売によって生計を立てていました。 というのも彼が生きていた時代のアメリカのストリートは貧困と暴力にまみれており、ギャングなどが跋扈する大変危ない場所でした。 そのためそこではギャングになるか、売人になるかどちらにもなれない者は悲惨な結末を迎えるというある意味仕方ない面もあります。 そういった人物がモデルの為に、こういった説がささやかれた側面があります。 もう一つは飴村乱数のシングル「drops」です。 彼は飴ちゃんを常に持っていますが、そもそもキャンディー自体が薬物の隠語に使われますし、「drops」はマジで隠語ということです。 また歌詞も意味深で >I drop my drops.Magical lolipops.拾いたければ拾えば?クセになっても知らないよ。君にも降り注げ いや、絶対やばいじゃんとまあそういうことです。ヒプノシスマイク世界では昨今の芸能界なんて目じゃないくらいに、薬物が実際に浸透しています。同じヒプノシスマイクのキャラクター入間銃兎が、薬物の元締めを追っているというのも大きなファクターでした。 しかし、まあそれよりもやばいのが飛んでくるんですねえ、公式から。 **飴村乱数=人外説(クローン、試験管ベビーあるいはアンドロイド)**(人外なのは確定) というのも「Enter the Hypnosis Microphone」内のドラマトラックで衝撃の事実が明かされるのです。なんと中王政府のNo.2「勘解由小路無花果(かでのこうじいちじく)(読めんわクソ)」から飴村乱数は > >「文字通りお前の代わりはいくらでもいる。」「やはり失敗作か。」 と言われてしまいます。また別の会話で飴村乱数が完成するとすごい、的なことも言っていますので 恐らくは飴村乱数はヒプノシスマイクに関わる、何かしらの「実験体」と思われます。 そして、乱数は人間を葬り去ることを静かに決意するわけです。 # あぁ……止めてください……あああああ ここ最近の飴村乱数の歌詞は人工物を想起させる歌詞が散見されるのです。いやぁ、止めてぇ…… 最近Spotifyの提携で行われたラジオ企画でも、視聴者の質問にさらっと「僕は人間の気持ちがよくわからないからぁ」とか「僕は太らないんだよね」とか言ってたのがもう、裏があるようにしか聞こえないんですよ……そしてそれは恐らく当たっている。ああこんなに悲しいことがあろうか…… # 最後にオオサカとナゴヤのネタバレ含みます。注意 さて、この記事を書くきっかけになったのは先日発売されたオオサカとナゴヤのドラマトラックを聞いてからでした。 中王政府の指示に従って、新たにチームを結成するために暗躍する飴村乱数の姿が描かれました。同じく政府側の人間である天谷奴零に対し、「偉そうにしやがって」とドスの聞いた声で陰口を叩くのは相当に良かったんです。 しかし、ナゴヤのドラマトラックはやばかったもうだめです、一旦死にました。 いつも通りナゴヤ結成に暗躍する乱数でしたが、急に喀血をし「時間が、ない……」と言い残してドラマトラックは終了しました…… # あああああああああああああああああaaaaaaaaa さて、いかがでしたでしょうか。単純に飴村乱数のことを書くだけでヒプノシスマイクの裏事情が大体わかり、ギャップもすごすぎてやばいというこの骨太なキャラクターの魅力は伝わったでしょうか。 今回の記事では締切を過ぎている都合もあるんですが、あえて唯一の救いである「Fling Posse」と「Stella」には触れていません。この非常にモヤモヤした感情を抱えている方は、ぜひポッセの絡みやStellaを聴いて救われに行って欲しいという宣伝を兼ねています。特にStellaはクソほど考察落ちてるのでそういうとこで補完してください。 今回はかなり網羅的な記事となりました。これを読めば大体飴村乱数の闇だねというところまでは追いつけると思います。 今回こういった紹介記事でしたので、私の愛やキモさは込められなかったんですが、飴村乱数に堕ちた理由はヤクの売人説を読んで闇のオタクの感性が反応したということと、 あとは単純にいっちばん最初にビジュアル見てグッと来たのが飴村乱数、つまり一目惚れです。 読んでいただきありがとうございました。