--- tags: TrRun2 id: ProbCHL-B07.md --- $\newcommand{\In}{\mbox{ in }}% \newcommand{\On}{\mbox{ on }}% \newcommand{\id}{\mathrm{ id }}% \newcommand{\Iff}{\Leftrightarrow}% \newcommand{\To}{\Rightarrow}% \newcommand{\cat}[1]{\mathcal{#1}}% \newcommand{\R}{ {\bf R} }% \newcommand{\P}{ {\bf P} }% \newcommand{\B}{ {\bf B} }% \newcommand{\N}{ {\bf N} }% \newcommand{\Z}{ {\bf N} }% \newcommand{\Set}{ {\bf Set}}% \newcommand{\WeWillDefine}{\mbox{WeWillDefine }}% \newcommand{\WeDefine}{\mbox{WeDefine }}% \newcommand{\For}{\mbox{For }}% \newcommand{\Imp}{\Rightarrow}% \newcommand{\If}{\mbox{if }}% \newcommand{\Then}{\mbox{ then }}% \newcommand{\Else}{\mbox{ else }}$ # 檜山トレラン2 B07 数学のための文法講座 ## 文の種類:平叙文と疑問文 英文法から: > 英語の文章には、平叙文・疑問文・命令文・感嘆文の4種類があります。 文の種類〈kinds of sentence〉自体を英語で言うと: 1. 平叙文 Declarative Sentences 2. 疑問文 Interrogative Sentences 3. 命令文 Imperative Sentences 4. 感嘆文 Exclamatory Sentences 数学では、平叙文と疑問文しか使わない。平叙文と疑問文の区別は、自然言語で書かれた“地の文”により文脈から判断するのが普通だが、平叙文、疑問文を区別する形式的記法を導入すると: - 平叙文〈declarative sentence〉の書き方: $\vdash 文$ - 疑問文〈interrogative sentence〉の書き方: $\vdash ?\; 文$ 例: - $\vdash \forall x, y\in {\bf R}.(\, x \ge 0 \land y \ge 0 \Imp xy \ge 0 \,)$ <br> 日本語では: 2つの非負実数の積は非負 である。 - $\vdash ?\; \forall x, y\in {\bf R}.(\, x \ge 0 \land y \ge 0 \Imp xy \ge 0 \,)$ <br> 日本語では: 2つの非負実数の積は非負 であるか? 文の先頭に付いている $\vdash\quad \vdash ?$ が、日本語の文末「である。」「であるか?」に相当する。“平叙文”は英語では "declarative sentence" なので、「~ である(ことが正しい)」と宣言していることになる。平叙文=宣言文は<strong style="color:crimson">ステートメント</strong>、<strong style="color:crimson">アサーション〈主張〉</strong>などとも呼ばれる。 皆さんが、 $\vdash$ を見る機会がないのは「書いてある文はアサーションに決まってんでしょ(暗黙の了解)」とか「いちいちアサーションであると明示するのはめんどくさい」とかの理由。場合により、アサーションと単なる記述(真偽がはっきりしない状態)をキチンと区別しないとワケワカランになる。[フェイクとファクト](#%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%AF%E6%83%85%E5%A0%B1%E3%81%AB%E9%A8%99%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB) の観点からも区別が必要。 また、真偽不明の命題を「ステートメント」「アサーション」と呼ぶこともある。「言葉の使い方は常に乱れて、==イイカゲンでグチャグチャ==になる」ことは常に留意せよ。 $\vdash ?\; 文$ の形は<strong style="color:crimson">証明要求</strong>〈proof requirement〉、文を証明の<strong style="color:crimson">ターゲット命題</strong>〈target proposition〉とみなす指示で、次のことを要求している。 1. その文が正しいなら、その文〈命題〉の証明を与えよ。 2. その文が正しくないなら、その文の否定の証明を与えよ。 数学の未解決問題の多くは $\vdash ?\; 文$ の形で書ける。例えば、[ゴールドバッハ予想](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E3%81%AE%E4%BA%88%E6%83%B3) は: - $\vdash ?\; \forall n\in \N.(\,n \gt 3 \land even(n) \Imp \exists p, q\in \N.(\, q + q = n \land prime(p)\land prime(q)\,)\,)$ - $even(n)$ は「$n$ は偶数」の意味 - $prime(p)$ は「$p$ は素数」の意味 だが、数学テストの問題文が $\vdash ?\; 文$ の形で書けるとは限らない。例えば: - 方程式 $x^2 - 5x + 6 = 0$ を解け。 を次のように書くことはできない。 - $\vdash ?\; x^2 - 5x + 6 = 0$ あるいは、 - 式 $(a + b)(x - y)$ を展開せよ。 も証明要求では書けない。証明要求で書こうとすると、答をバラしてしまう。 - $\vdash ?\; x^2 - 5x + 6 = 0 \Iff x = 2 \lor x = 3$ - $\vdash ?\; (a + b)(x - y) = ax - ay + bx - by$ テストの問題文は、複雑な暗黙の了解(膨大なお約束事)のなかで、命令文の意味も込めているので、単純な証明要求の形では表現困難。証明要求で書ける場合でも、出題者が真偽を知っているので、その文を証明するのか、その文の否定を証明するのかは明らかなことが多い -- 予想、未解決問題とは事情が違う。 ## 肯定文と否定文 「平叙文と疑問文」という分類と「肯定文と否定文」という分類は直交している。直交の意味は、次のような2×2の表が作れること。 | | 平叙文 | 疑問文 | |--------|-----------|-------| | **肯定文** | 肯定の平叙文 | 肯定の疑問文 | | **否定文** | 否定の平叙文 | 否定の疑問文 | 肯定文を平叙文と同義だと思っている人もいるわけで、こんな基本的な事も文法を勉強しないと理解しないままになる。文法は大事。 論理における肯定・否定はけっこうややこしい話になる。とりあえずは、否定の記号 $\lnot$ が先頭に付いている文〈論理式〉を否定文と定義してもいいのだけど、[B14 論理式を利用した命題の分析例](https://hackmd.io/@m-hiyama/B10LBM7XO) で示したように、否定の記号は内側に移動できる。よって、同値な書き換え(意味を変えない書き換え)で否定文がそうでなくなってしまう。 なので、論理では個々の文を見て「肯定文か否定文か?」は考えない(==無意味==)。そうではなくて、「文Pは文Qの否定になっている」というような、2つの文のあいだの関係として否定を捉える。 事例を出そう; [フェルマー予想(今はワイルズの定理)](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%9C%80%E7%B5%82%E5%AE%9A%E7%90%86) の命題は次のように書ける。 - $\forall n \in {\bf N}.(\,n \ge 3 \Imp \lnot \exists x, y, z\in {\bf Z}.(\, x^n + y^n = z^n \,) \,)$ フェルマー死後330年たった1995年にワイルズが解決するまでは、これは証明要求の形だった。 - $\vdash ?\; \forall n \in {\bf N}.(\,n \ge 3 \Imp \lnot \exists x, y, z\in {\bf Z}.(\, x^n + y^n = z^n \,) \,)$ 今は正しいと分かっているので定理/ステートメント/アサーションとして表現できる。 - $\vdash \forall n \in {\bf N}.(\,n \ge 3 \Imp \lnot \exists x, y, z\in {\bf Z}.(\, x^n + y^n = z^n \,) \,)$ ゴールドバッハ予想は未解決なので、次のどっちが正しいかはわからない。 1. $\forall n\in \N.(\,n \gt 3 \land even(n) \Imp \exists p, q\in \N.(\, q + q = n \land prime(p) \land prime(q)\,)\,)$ 2. $\lnot \forall n\in \N.(\,n \gt 3 \land even(n) \Imp \exists p, q\in \N.(\, q + q = n \land prime(p)\land prime(q)\,)\,)$ 上の2つの文〈論理式として表現した命題〉は互いに否定の関係にあるが、2番の外側の否定記号を内側に入れることはできる。否定記号がどの場所にあるかはどうでもいい。が、2つの文が互いに他の否定であることは書き方によらず間違いない。 ## 証明されてない事と否定が証明されていること 記号 $\vdash \cdots$ の正確な意味は、「‥‥ という命題は証明されている/証明が在る」こと。証明が在るなら正しいと言ってよいので、「‥‥ という命題は正しい」と言い換えてもかまわない。 前節で述べたように、ゴールドバッハ予想の命題に関しては、 - $\forall n\in \N.(\,n \gt 3 \land enven(n) \Imp \exists p, q\in \N.(\, q + q = n \land prime(p)\land prime(q)\,)\,)$ は証明されてない。この命題の否定 - $\lnot \forall n\in \N.(\,n \gt 3 \land enven(n) \Imp \exists p, q\in \N.(\, q + q = n \land prime(p)\land prime(q)\,)\,)$ も証明されてない。 ゴールドバッハの予想の命題を短く1文字 $G$ で表すと: - $\vdash G$ ではない。だって、 $G$ は証明されてないもの。 - $\vdash \lnot G$ ではない。だって、 $G$ の否定も証明されてないもの。 これを、 - $\not\vdash G$ - $\not\vdash \lnot G$ とも書く。斜め線は「証明が在る」を否定していて、「証明がない」の意味。 フェルマー予想(今はワイルズの定理)に関係する次の命題を考える。 - $\exists x, y, z\in {\bf Z}.(\, x^3 + y^3 = z^3 \,)$ この命題を $E$ とすると、次は歴史的事実: - $\lnot E$ はオイラーにより証明されている。既に証明が在る。 当然に、 - $E$ を証明することは、誰がやっても出来るわけない。証明はない。 このことを、 - $\vdash \lnot E$ - $\not\vdash E$ とも書く。 とある命題 $P$ に関して、次は別な意味を持つ。 1. $\vdash P$ ($P$ の証明が在る、$P$ は正しい) 2. $\not\vdash P$ ($P$ の証明がない、$P$ が正しい保証はない) 3. $\vdash \lnot P$ ($P$ の否定の証明が在る、$P$ は間違っている) 4. $\not\vdash \lnot P$ ($P$ の否定の証明がない、$P$ が間違っているとは断言できない) 次節に続く。 ## フェイク情報に騙されないために さまざまなフェイクに騙される事件・事態があるが、その原因は: - 情報が提示されていること(インターネットサイトに載っていたとか)を、その情報が真であることと判断する。 単に提示されているだけの命題(真偽はとりあえず不明)を $P$ とすると: 1. $\not\vdash P$ その情報が正しい確たる証拠・裏付けがない。真偽はなんとも言えない。 2. $\not\vdash \lnot P$ その情報が間違っている確たる証拠・裏付けがない。真偽はなんとも言えない。 3. $\vdash P$ その情報が正しい確たる証拠・裏付けがある。ファクトチェックで真と言える。 4. $\vdash \lnot P$ その情報が間違っている確たる証拠・裏付けがある。ファクトチェックで偽と言える。 数学の命題に限らず、現代では「単に提示されただけの文と真偽が確実な文」を==厳しく区別==する必要性がある。日常生活でさえボンヤリできなくなっている(悲しいかな)。 ## 反例が否定の証明になること ある命題を反駁(偽だと断定する)ためには反例を出せばいい、と教わっただろう。それはなぜ? ある人が、「正の自然数 $k$ に対して、$k^2 + k + 1$ は素数になる」と主張しているとしよう(ここの「主張」は地の文、国語辞書的に読んでちょうだい)。 正の自然数(の集合)を ${\bf N}_{\gt 0}$ と書くことにして、この人の命題は次のように書ける。(prime(-) は「素数である」と読む。) - $\forall k\in{\bf N}_{\gt 0}.(\, prime(k^2 + k + 1) \,)$ 反駁のためには、この命題の否定を証明すればよい。 - $\lnot \forall k\in{\bf N}_{\gt 0}.(\, prime(k^2 + k + 1) \,)$ [B14 論理式を利用した命題の分析例](https://hackmd.io/@m-hiyama/B10LBM7XO) で述べたド・モルガンの法則を使うと: - $\exists k\in{\bf N}_{\gt 0}.(\, \lnot prime(k^2 + k + 1) \,)$ 存在命題の証明は、存在することを示す、つまり実例を出せばよい。k = 4 とすると: - $4\in {\bf N}_{\gt 0}$ であって、 - $\lnot prime(4^2 + 4 + 1)$ である。 これにより、 - $\exists k\in{\bf N}_{\gt 0}.(\, \lnot prime(k^2 + k + 1) \,)$ は証明された。したがって、同値な命題 - $\lnot \forall k\in{\bf N}_{\gt 0}.(\, prime(k^2 + k + 1) \,)$ が証明された。ファクトチェックが済んだ状態になる。 - $\vdash \lnot \forall k\in{\bf N}_{\gt 0}.(\, prime(k^2 + k + 1) \,)$ したがって、もとの命題 $\forall k\in{\bf N}_{\gt 0}.(\, prime(k^2 + k + 1) \,)$ は反駁された(偽だと断定された)。 ## 他に 主に文とその正しさについて述べたが、他に、主語と述語、動詞と目的語の扱い方、名詞の分類と使い方、形容詞・修飾語の使い方、冠詞と単数・複数形、接続詞、関係代名詞 などの文法的話題がある(既に述べたものもある)。文法規則は色々あるが、なによりも「言葉を正確に使おう」という意志が重要。その意志があれば、細かい文法規則まで気にしなくてもたぶん大丈夫。 専門用語の体系であっても言葉は==崩れ腐るのが宿命==。正しい言葉使いの規範があっても、現実の言葉は乱れに乱れ、方言と隠語に枝分かれしてグチャグチャになる、という事実も認識しよう。 - 津軽弁のおばあちゃん達 → <https://www.youtube.com/watch?v=bmKOW46LaGo> --- ## 追記: 文の解釈の実例 受講者から質問があった内容をここに書いとく。集合と写像の圏 $\Set$ で考えるが、一般の圏でも同様。 次の文を解釈する。 1. A と B は同型である。 2. f は同型である。 3. f は可逆である。 4. f と g は互いに逆である。 5. f は g の逆である。 キーとなる語の品詞〈part of speach〉を隅付き括弧【‥‥】に入れて示す。形容詞は「be動詞+形容詞」の形で文の述部〈predicate part〉になるが、主語〈subject〉が1個のときは単項形容詞、主語を2個取るときは二項形容詞と==ここでは==呼ぶことにする。 1. A と B は「同型」【二項形容詞】である。 2. f は「同型」【単項形容詞】である。 3. f は「可逆」【単項形容詞】である。 4. f と g は「互いに逆」【二項形容詞】である。 5. f は 「g の逆」【単項形容詞】である。 注目した形容詞にbe動詞(「である」)を付けて述語〈predicate | 述部〉になるが、それを次の名前にする。主語は引数〈argument〉になる。 1. AreIsomorphic(-, -) 2. IsIsomorphism(-) 3. IsInvertible(-) 4. AreMutuallyInverse(-, -) 5. IsInverseOf(g)(-) それぞれを論理式で書いてみる。順番は箇条書きの順番とは違う。 ### AreMutuallyInverse $\For f:A \to B, g:B \to A \In \Set\\ \WeDefine AreMutuallyInverse(f, g)\\ :\Iff f;g = \id_A \land g;f = \id_B$ ### IsInverseOf(g) $\For f:A \to B, g:B \to A \In \Set\\ \WeDefine IsInverseOf(g)(f)\\ :\Iff f;g = \id_A \land g;f = \id_B$ ### IsInvertible $\For f:A \to B \In \Set\\ \WeDefine IsInvertible(f)\\ :\Iff \exists g:B \to A \In\Set.(\, f;g = \id_A \land g;f = \id_B\,)$ ### IsIsomorphism $\For f:A \to B \In \Set\\ \WeDefine IsIsomorphism(f)\\ :\Iff \exists g:B \to A \In\Set.(\, f;g = \id_A \land g;f = \id_B\,)$ ### AreIsomorphic $\For A, B \In \Set\\ \WeDefine AreIsomorphic(A, B)\\ :\Iff \exists f:A \to B, g:B \to A\In \Set.(\, f;g = \id_A \land g;f = \id_B \,)$ ### 注意事項 以上の解釈から次がわかる。 1. 日本語の「同型である」は単項形容詞と二項形容詞で==オーバーロード==されている。 1. 二項形容詞の場合の主語〈述語の引数2つ〉は対象〈集合〉である。 2. 単項形容詞の場合の主語〈述語の引数1つ〉は射〈写像〉である。 2. 「同型である」【単項形容詞】と「可逆である」【単項形容詞】は完全に同義語である。 3. 二項形容詞(be動詞により二項述語)「互いに逆」の第一引数を固定すると「‥‥の逆」になる。 4. 「同型」【二項形容詞】の定義には、射を引数とする二項形容詞「互いに逆」が使われている。よって、「同型」【二項形容詞】の理解には「互いに逆」【二項形容詞】の理解が必須。 <!-- 平叙文〈ステートメント \| アサーション \| 主張〉と疑問文、肯定文と否定文 1. 肯定平叙文 2. 否定平叙文 3. Yes/No 疑問文 平叙文の最後に疑問符を付ける 1. 肯定 Yes/No 疑問文 2. 否定 Yes/No 疑問文 4. Wh型の疑問文 平叙文の一部に疑問マーカーを付ける 1. 要素を問うWh型の疑問文 2. 集合を問うWh型の疑問文 - 100以下の3の倍数 - <u>◯は</u>100以下の3の倍数<u>。</u> 1. <u>◯は</u>100以下の3の倍数<u>である。</u> 2. 100以下の3の倍数<u>の集合</u> 3. <u>ひとつの</u>100以下の3の倍数 4. <u>とあるひとつの</u>100以下の3の倍数 5. <u>任意のひとつの</u>100以下の3の倍数 数学的表現: 1. $\For n\in \N\\ n \le 100 \land \exists k \in \N.(n = 3k)$ 2. $\{n \in \N \mid n \le 100 \land \exists k\in \N.(n = 3k)\}$ 3. $\varepsilon\, n \in \N.(n \le 100 \land \exists k\in \N.(n = 3k))$ 4. $m : \{n \in \N \mid n \le 100 \land \exists k\in \N.(n = 3k)\}$ ## 断定、可能性、規約 「である(断定的主張)」と「とみなせる(可能性の記述)」「とみなす(約束・規約)」 例: $\N \subseteq \R$ はどう解釈する。 1. $\N \subseteq \Z$ である 2. $\N \subseteq \Z$ とみなせる ⇔ $\N \hookrightarrow \Z$ 3. $\N \subseteq \Z$ とみなす 例 1. $\WeDefine \N := \{n\in \Z \mid n \ge 0 \}$ 2. $\WeDefine \Z := \{+\}\times \N \cap \{0\} \cap \{-\}\times \N$ ## 名前の種類 1. 固有名 2. 種別名 3. 役割名 正しい 公理だから正しい(約束したのだから) 定義により正しい(約束したのだから) 証明があるから正しい モデルがあるから正しい(事実として正しい) 普遍妥当(例外はない) 充足可能(そういう事例がある) -->