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GHP2021 東日本初学者D 実践研修記録シート

リンク集

チームメンバー

(50音順)

  • 金綱星児さん
  • 小林愛理沙さん
  • 齊藤衛一郎さん
  • 下田康生さん
  • 西澤利治さん

チームで策定したコミュニケーションルール

  • 肯定的に他人の意見を受け入れ発言する。
  • 思ったことを発言し、その発言に被せる様にして横展開する。
  • 否定的発言は厳禁
  • HackMDの書き込みで使用しなかったものも、データを消さずに残す(コメントアウトする)

1. 取り組む課題

  • DX化された避難所情報の充実
    • スマホが普及している前提で
    • 避難者のニーズをどのように把握するか
  • 市民にとって:スマホで便利な在宅避難
  • 行政にとって:支給物資ニーズと要介護者の位置情報の把握

サービス内容へ

2. アイデアの公式

  • 「在宅避難者のニーズをどのように把握するか」を解決するために

    • 「Googleフォーム」と
    • 「指定緊急避難場所データとGoogleマップ」
      を使って
    • 「自宅もしくは親類宅に在宅避難している高齢者・障がい者の手助け」、「必要な物資を受け取る避難場所(物資配給場所)への物資搬入」に対して、
      「Googleフォームで必要物資の把握と受け取り希望場所の指定」をして、
      「在宅避難者の物資のニーズを可視化出来る」ようにする。
  • 実際に記入したアイデア記入シートへのリンクはこちら

3. 役割分担

  • タイムキーパー(進行管理):下田さん
  • データ収集:金綱さん
  • ドキュメント整備:小林さん、西澤さん
  • コミュニケーションデザイン:齊藤さん
  • 開発:西澤さん 小林さん
  • デザイン:金綱さん
  • 2日目 プレゼンテーション 金綱さん、小林さん
  • デモデイ プレゼンテーション 金綱さん、西澤さん

4. 中間報告

a. 選択した課題

  • 在宅避難を支援する場としての避難所情報の充実
    • 市民が必要な物資情報を行政が把握し配布に役立てる

b. 開発進捗概要

1日目

  1. テーマ決めの詰め
  2. サービスを利用する市民のペルソナのイメージ固め
  3. 困りの態様と在宅避難で必要な支援のイメージ固め
  4. 検討に使用するツールの準備

2日目

  1. サービス内容の確認
  2. 使用するツール(Googleフォーム等)の確認
  3. 担当者の割り振り
  4. ツールを使用したモックアップ作り

アフターフォロー

  1. GLIDEでモックアップ構築
  2. 操作ビデオの収録
  3. 操作ビデオをYouTubeで共有
  4. HackMDの全面的メンテナンス

c. チーム運営・コミュニケーションについて

【運営方針】

  • このグループにはエンジニア不在のため、機能を限定して実現可能なサービスを考える
    • 機能を欲張らない
    • 機能を絞り込む

1日目 感想

  • それぞれ意見を出し合うことができたが、時間内にまとめるのが難しかった。
  • 意見を尊重し合い、否定することなくディスカッションができた。
  • 住んでいる地域が異なる中で、各々の避難所イメージやニーズの差異が異なる一方、会社員や公務員の立場が違う分、多角的に見ることができた。
  • やりたい事と 出来ることのギャップが大きい中での合意形成が難しかった。
  • 行政の視点の話が聞けて参考になりました。

d. 技術について

このグループの目標・ゴール

  • 動くもの(サービス)をつくる

    • 実装する機能を欲張らない
  • 場所をサンプルにして、サービスのモックアップを作成

    • メンバーに君津市の方がいらっしゃるので、君津市でモックを作成する
    • サービスの流れの確認と、どのような入力項目が必要か洗い出す
  • Googleフォームで必要な物資と受け取りを希望する避難所の情報を登録

  • Googleフォームで収集したデータをGoogleスプレッドシートで集計

  • 指定緊急避難場所カタログから、アクセシビリティデータ作成

  • 避難所データを、Googleマップのマイマップにプロットする

  • 市民が位置座標の情報を直接入力するのは難しいので、フォームの避難所リストから選択させる。

    • 住所・座標の変換APIを利用して入力した住所から自動変換させる
  • Googleシートに集計した物資情報を、行政の担当者がWebで確認できる

    • 今回省略した検討事項
      • 物資を受け取る移動手段によって(徒歩、車)複数のマップを用意するか?→まずは市街地で作ってみる。時間があれば中山間地域も検討
      • どの避難所にいつ・いくつ配送するか、行政が入力できる→まずは「いくつ」配送するかのみ実装
      • 避難所の担当がいくつ支給したか在庫状況を確認できる→まずは支給リストにチェックを付けるようにする
      • 希望者に受取用QRコードを発行して、避難所の担当はQRコードを読み取って確認できる
    • ローコード/ノーコードで実装してみる

e. チームの成長・得られた観点

  • 異なる観点からの意見を聞き、視野が広がった。
  • 課題をどのように解決するか、様々な案を出して吟味できた。
  • 内容について制約を含め議論するkとができた。
  • 立場の違い、抱えている課題の違う方との意見交換ができ貴重な機会だった。
  • いろいろ話が広がったのは良かったですが、まとめるのが大変そう…がんばります!

f. メンターへの質問(困っていること・ヘルプが欲しいこと)

↑↑ Day1 17:00までに入力

5.サービス内容

サービスの名前:「きみぴょんのお届けマップ」

a. ターゲット(主人公)… このサービスが対象とする人

  • 市民
    • 高齢者・障がい者のいる家族
    • 避難所に(物理的に)避難できない等の理由で在宅・近親者宅避難している
    • 自宅を長時間空けたくない
    • 家族がスマホは持っている
  • 行政
    • 災害・防災担当課
    • 配給物資担当
    • 避難所担当者

b. 課題の背景

  • 役所自体も被災している中で、各種の情報を整理し、支援を必要とする市民に対し迅速な対応が求められる。
  • 支援物資が被災した自治体に供給された後、当該物資を必要とする市民に偏りなく迅速かつ公平に配給できるのか。(ある配給場所では余剰が生じ、ある配給場所では不足が生じないようにできるか)
  • 介護を必要とする高齢者や障がい者については、避難行為自体が負担であったり、危険であったり、安心等の気持ちの面で必ずしも避難所に避難しているわけではなく、自宅にいるのか近親者宅等に避難しているのか行政で把握しきれない。
  • 要支援者のニーズの把握が困難である。
  • 物資の内容や配給する量の判断する情報、また、必要とする市民に漏れなく配給できているかの確認

c. 使う技術

  • Googleフォーム(市民からの情報登録)
  • Googleスプレッドシート(登録された情報のリスト化、集計)
  • Googleマップ
  • GLIDE

d. 使うデータ

e. サービスの内容・特徴

  • 市民はスマホから要支援者や不足物資等の情報を登録。
  • 集まった情報を行政担当者が地図情報で確認し、どの地区(避難場所)でどんな物資の需要があるか確認する。
  • 情報をもとに各避難所で配布する物資の手配に活用する
  • 市民は入力情報をもとに避難所へ物資を引き取りに行く。
  • 今回モックアップは、対象の物資を「介護用おむつ」で作成。
  • 要支援者からの不足物資情報を行政が把握し、支援に役立てる。

f. 課題と解決に関わるステークホルダーとその役割

  • 市民:必要とする物資情報の投稿
       避難所へ行き、物資を受け取る
  • 行政:困っている対象者および物資の情報把握
       避難所での物資の手配と配布

g. サービスによって課題が解決された世界のイメージ

  • これまで把握が難しかった、在宅避難を行っている市民の情報が入手できるようになり、物資の手配などの支援が行いやすくなる。
  • 全体の流れを図にしてみた。

ユースケース図

h. そのサービスが実際にターゲット(主人公)に届き活用されるまでのストーリー

きみぴょんのお届けマップは、台風による大雨が続き洪水が発生し、物資が欲しいが買いに行けない状況の中で、避難所ではなく自宅や近親者宅に避難している高齢者・障がい者と共に暮らす家族を対象とした支援サービスである。

このサービスはあらかじめ市役所からのメール配信やHP、及び全戸配布される街の情報誌に内容を掲載しており市民への周知はなされている。(災害発生以降もメール配信等可能)

マップを利用することによって行政側にも利用者側にも得られるメリットがある。
行政側は、各避難所のニーズを知ることができ、災害用備蓄品の在庫管理に活かすことができる。また、自宅避難を希望する世帯数を把握することもでき、介護を有する者(高齢者、障がい者)の避難先も併せて把握できる。
利用者側としては、災害時は物資の調達が困難になり、市役所への電話も混雑が見込まれるため、マップを利用することでスムーズに欲しいものを要求することができるというメリットがある。
 
利用方法は簡単で、被災者はGoogleForm上で物資利用者の氏名・住所・必要な物資の情報を入力するのみである。するとマップ上にどの地域で何が必要なのかプロットされるため、行政側はその情報を活用し、各避難所に必要な物資を無駄なく届けることができ、被災者への早急な受け渡し及び業務の簡略化が見込まれる。

i. サービスへのリンクURL

受取希望者リスト

  • 市職員用:避難所の支給担当者向けに配布場所ごとの集計リストをスマホに表示

配布予定

  • 市職員用 避難所配布用ビデオ (画像のクリックでYouTubeにリンク)

実際のアプリは下記から利用可能です。
*メール認証が必要です


6. 振り返り

a. ユーザーフレンドリーなコミュニケーションデザインの設計について

* Zoomやリバコ、HackMD等を活用したい面ではないものの補うことができてチームごとのディスカッションが円滑にできたと思う。

  • 被災者や行政の視点での課題をさらに深堀出来たらユーザーフレンドリーなものになるのではと思った。
  • オンラインで初めての方と演習だったが、結構できるなと感じた。
  • 想定ユーザーを定義して、背景とストーリーを詰めていくアプローチは、利用者の共感を得られると実感しました
  • 今回は実際に対象者にサービスを使ってもらう時間はなかったが、そのような時間があればもっと課題が明確になったかもしれない

b. 技術・デザインについて

  • Googleフォーム等の今まで使ったことがなかったツールがチームで分担し、ここまで短時間で形にすることができるといった経験が糧になりそう。
  • ノンコードのツールを複数活用し作り上げることが可能だという貴重な経験ができたのが良かった。
  • googleformの存在すら知らなかったが、利用することで操作が大分簡易化されることが分かった。3月5日までにもっと勉強しておきます。
  • Googleのサービスは誰でも使いやすいが、デザインの細かな設定ができない点がもどかしかった

c. 「社会課題に資するG空間人材のあるべき姿」について(作ったサービス・プロセス)

  • 限られた時間の中で作ったサービスであるので実装には程遠いもののアジャイル開発として考えれば、今後精査・精錬していければいいと思った。
  • メンターの方のアドバイスの効果もあり、対象や条件を絞り込むことによって具体的なものを作り上げる経験ができた。
  • 今回考え出したものを作れるのか不安だったがチームメンバーと協力して時間ギリギリで何とか形になったことに驚いた。
  • 学習指導要領の改訂でGISは高校の地理で扱われるようになるが、初学者に災害シナリオを与えてG空間の活用を体験的に学ばせる研修は有効と思う。

d. 役割分担は適切だったか・他にどんな役割が欲しかったか

  • メンバーにエンジニアの方がいると気分的にも工程的にも楽だったかも
  • タイムキーパーは必要だと思ったが、ここまでコミュニケーションツールが充実しているので、その他の担当は、声をかけながら進捗に併せて補っていければ何とかなりそうな気がしました。
  • できることが限られていたので、切磋琢磨して分担を担当できるようになりたいと思った。
  • 役割分担は適切だったと感じる。今後は役割を越えた範囲も内容を把握しているようにしたい。
  • それぞれの得意分野を活かした分担ができたし、役割にとらわれず助け合うこともできたと思う。

e. どのような知識・スキル・データが欲しかったか

  • 時間内に目標を達成するための計画力
  • Googleのサービスを使う上で、どれだけ汎用性があるか等の基礎知識
  • QGISで町丁毎の人口密度を可視化したいと考えている。シェイプファイルを修正するスキル、そういったデータの収集スキルを手にしたい。
  • QGISやGoogleツールをもっと活用できるようになりたい。
  • QGISやその他システムをどうつなげるのかといった基礎の知識が全くなく話が分からない点があったので改善したい。

f. 本日の学びや作ったものを今後どのように活かしたいか

  • Webで得られる情報には古いものもあるが、技術を知らないと見立てができない
  • スマホを意識したモックアップまで作りたい
  • 自分の仕事でも、個人の位置と必要なモノ・コトを把握すべきタイミングがあるので活用してみたい
  • 市の計画策定の根拠資料及びオープンデータの推進に活かしていきたい。
  • 大量のデータをいれてみたらどうなるのかやってみたい。
  • 今回はかなり限定的なシチュエーションでのマップ作りだったため汎用性の高いものを作れるようになりたい。
  • 今回、君津市公共施設カルテ等を活用していただいたが、カルテがPDFでしか公開されておらず、公開データ活用に当たり手打ち作業が生じた。オープンデータ

g. これから地理空間技術を学びたいと思った人に伝えたいことは?

  • 自分には難しいかもしれないと気負わずに、地理情報を可視化する楽しさを知ってほしい
  • 興味を持ったら初心者なりにやってみるという経験は大事だと思った。
  • とりあえずいじることからスタート
  • 何がわからないのか知ることが大事

h. 質問づくり等のワークについて

  • 与えられた災害のシナリオをどこまで逸脱してよいかで迷ったが、最終的に水害設定を生かしてグループメンバー(行政)の勤務地を想定して実施
  • メンバーに行政の方がいないと、現実的なサービスにまでまとまらないのかも
  • 閉鎖的な質問⇔開放的な質問の変換が今まで経験していなかったので、質問等の意識改革になった。
  • 初対面でのディスカッションは確かに難しいので、質問づくりはスムーズに話し合える良い方法だと感じました。
  • チーム内にエンジニアがいなかったこともあり、議論が行き詰った時や妄想が暴走状態の際に、メンターの方の助言が大きかったように思う。
  • アイディアをすべて質問形で提示するという方法は発言がしやすかった。

i. 検討事項

2/6 アフターミーティングで確認した事項

  • 希望者情報をプロットした後のマップを見るのは市役所職員(西)
    • 要望を登録した方全員の個人情報が見えてしまうと、市民には提供できない
  • 避難所(おむつ配布所)の項目に、利用者目線の情報を追加する
    • 車椅子アクセス化、バリアフリー対応など、利用者がそれを見てどこに受け取りに行くかを考慮できるようにした
  • お届け済みに市の配布担当者がチェックできるようにする
    • 今後は市の配布計画担当者に通知されるしくみ

j. 参考にした情報

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