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tags: 2023冬期講習会

Day 5

はじめに

互除法の計算を整数で行うことができるように拡張します。そのためには,整数の最大公約数についてどう定義するかが問題となります。


定義

ユークリッドの互除法を整数に拡張するときに,次の関係が成り立つように構成を考えます。

a
b
q
r
を整数とし
a=bq+r
とする。
a
b
の最大公約数を
k
すると,
k=(a,b)=(b,r)


互除法の性質(1)

(a,b)=(b,a)

(na,nb)=n(a,b)


負の数について

a
b
が整数であるときの最大公約数
(a,b)
について,

(a,b)=(a,b)=(a,b)=(a,b)


0の導入

(x,0)=x(xN)


0と0の最大公約数は0

(0,0)=0

これは難しいので,こちらの解説をどうぞ。
https://note.com/katobungen/n/nb20d1c15ea2c


互除法の性質(2)

(b,c)=1(a,b)=(ac,b)