--- tittle: 4/30 行政向けICTハンズオンセミナーの開催に向けて description: COVID-19に関係するプロジェクトはもちろん、それ以外のプロジェクトも追加できます。 --- 2020/4/30 行政向けICTハンズオンセミナーの開催に向けて === ## イベント概要 General Info 日時:2020年4月30日(木) 19:00〜20:30(zoomは18:55より接続開始可) 配信録画: https://us02web.zoom.us/rec/share/1MFPforZ7XhIG5XG0m6HcYUYDNX-X6a8g3Aa_fpcnhntL1Fdz-RgusZzNx_VJuxz (パスワード: 0B\^r\^2?0) ## 当日のざっくりスケジュール `Time zone: Japan Standard Time (JST), GMT+9` | time | contents | | -------- | -------- | |19:00 - 19:10|運営自己紹介など| |19:10 - 19:20|企画コンセプトの説明| |19:20 - 19:40|ハンズオン研修のイメージ| |19:40 - 20:15|みんなで企画ブラッシュアップ!| |20:15 - 20:30|学びの共有・今後の展開| ## 企画コンセプト Project Concept [事前に配布していた企画書](https://docs.google.com/document/d/1ddh0GS9YT6v5EuPOuHeqEDfGt8sjzt-MrQLt9680LD0/edit#heading=h.3qrrjhtcmyz1) ### 世の中の流れ 最近Society5.0やらDXってよく聞くけど、行政の現場レベルで気にしてる職員ってあんまり見かけない気がする。政府のデジタル化推進の方針と、現場職員の意識や経験に大きなギャップがあるのが現状。 とは言え新型コロナの対応や、突然の在宅勤務指示など、いよいよ現場レベルでICTを使いこなさないと仕事が回らない状況になってきている。 こういった状況に対して、中央省庁も何もしていないわけではなく、むしろ積極的に行政で使える便利なツールやソリューション、ノウハウの集約を行っている。 ![自治体マーケットプレイス](https://i.imgur.com/VWUx2C4.png) [経済産業省におけるデジタル化の取組と自治体向けデジタルマーケットプレイスの検討](https://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/sankankyougikai/smartpublic/dai3/siryou4-2.pdf) [【自治体職員向け】自治体ピッチ](https://cio.go.jp/jichitaipitch201909) ### 全体のトレンドに対し、要望があるかもしれない領域 行政の文脈で、テクノロジー活用の情報集約する動きが出てきている。 次に求められるのは、 「世の中にある”道具”を実際に使ってみて、時代と現場に応じた”道具”を選ぶ体験」と、 「それを使いこなすための現場レベルでのノウハウと庁内外の仲間」 が求められているのではないか? ### 神戸市のハンズオン事例 神戸市役所では、ICTに関心のある職員が集まった、有志のテックコミュニティが存在している。参加者のレベルは、情報システム部門の経験が長い職員から、最近プログラミングって言葉が気になりだした職員まで、様々。kintoneやデータ分析、Excelなどのテーマ毎に勉強会を開催したり、グループチャットで意見交換をしている。 ![Kobe Tech Leaders!](https://i.imgur.com/fbbwcxb.jpg) 写真は、Excel Power Queryの研修風景で、職員がコンテンツを準備し、研修講師を行い、ペアプログラミングの形で実際に操作しながら行った研修。研修に参加できなかった職員のために、動画コンテンツも別途作成した。 こういった研修を人事部門ではなく、情報システム部門がバックアップした有志のメンバーで開催することで、ICTに関心のある職員を庁内で発掘しやすくなる。彼ら彼女らを繋げて、ツールを渡すことで、自らの課題を気づいてもらう場としている。人気の研修では、定員があっという間にオーバーするなど、職員からのニーズは高い。 こういった研修と、そこに集まる職員のネットワーク(コミュニティ)は、どこの自治体でも求められていると思われる。 ## ハンズオンセミナーのイメージ 0. 参加登録(ハンズオン参加者、オブザーバー) 1. 事前準備(環境構築、ライセンス取得、事前課題) 2. そのツールを使っている自治体のピッチ(15分) 3. 感想をチャットに書き込んでもらう 4. 全くのビギナーと、それ以外に部屋を分けてハンズオン課題に取り組んでもらう。(30分くらい?) 5. 休憩。感想をチャットに書き込んでもらう 6. ハンズオン後半戦(30-45分くらい?) 7. 感想シェア(雑感、使えそうな業務、導入の課題) ### デモ #### マイクロソフト Power Apps(エクセルをアプリにしてみる!) 元となるExcelファイル 「電話や情報通信機器を用いて診療を実施する医療機関の調査票」 現状、 「厚労省→都道府県→医師会経由も含め医療機関に照会→個別に都道府県へメール・FAX!→担当者が書き起こし(場合によってはダブルチェック)」 というフローが毎月発生する見込みの大変な事務作業。 Excelファイルをテーブル化しておいて、 Power Appsを使うことで、 わずか5分である程度のフォームに整形ができました。 [参考:行政手続デジタル化におけるPower Appsの可能性を実証するDXハッカソン](https://cloudblogs.microsoft.com/industry-blog/ja-jp/government/2020/02/12/%E3%82%8F%E3%81%9A%E3%81%8B2%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%A7%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%87%E3%82%A2%E3%82%92%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E3%81%AB%E2%80%95-dx%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%AB%E3%82%BD%E3%83%B3/) ## 企画ブラッシュアップ! ブレイクアウトルームに分かれて、ディスカッション ### 学びのシェア - 自治体によってICT環境が異なるので、使いたいツールがあった時の対応を話し合った - (セキュリティを考慮した上で)個人で使ってみて、怒られたらやめる - クレジットカードが使えないので、代理店を使うことが多い - 最近はサブスクのサービスが多いので、代理店契約も少し難しい - シビックテックと自治体の繋がりが薄く、オープンデータなども普及しにくい - Code for Sagaなどでは自治体職員もよく集まっている - データを出すことの意味がわかると進みも早いので、今回の新型コロナはある意味でよいきっかけとなった。 - 総務省から自治体にLGWANのあるべき姿のアンケートが届いた。こういったアンケートなどを通じて、「自治体がクラウドサービスを使えるようにして欲しい!」という声をあげるべき。危機感を持つべき。 - 自治体のICT環境的に使えないものもあるので、ハンズオンセミナーに参加しようとする気持ちが起こりにくい - 実際にツールを導入する時は、情シスだけでなく財政部門を巻き込むのも重要。首長や、中央から出向してきた職員に理解してもらえれば進みやすい。 - コロナ禍で、オンラインで何かすることのハードルが下がっているので、定時内でオンライン研修を受けるのもやりやすくはなっている。 - 情シス以外の、担当課もデジタルを使いこなして当たり前の時代。そういった部門の上長をどう説得するかが鍵ではないか。 - 職員はみんなエクセルが好き、マクロは嫌い、パワークエリはそのスキマに入れる可能性がある - ネットワーク三層分離が全ての障害となっている - データの機密性次第で、google spreadsheetを使ってLINE botで住民が情報を取れるようにしている自治体もある - 総務省がコロナの情報をspreadsheetにあげているのもよい傾向 - システム・サービスだけでなく、インフラごと事業者に委託するのもあり。 - 大阪府がkintoneを使ってコロナの情報を集約していて、兵庫県がそのシステムを横展開的に使い始めたのはとてもよい流れ。 - ただのシステムの横展開ではなく、ユーザーのコミュニティができてくると尚よい - コロナ禍で環境がガラッと変わってくるので、次の展開を考えることが重要 ## 今後のスケジュール - まずはFBグループで情報共有を行い、皆でこの勉強会を作り上げていきたい。 - ハンズオンセミナーの内容を、庁内で展開していくためのベストプラクティスも検討中 - 二次会はdiscordで