###### tags: `CoC` `C4J` # Code for JapanのCode of Conduct ## Code of Conduct(行動規約) 2020年更新 https://github.com/codeforjapan/codeofconduct ## はじめに Code for Japan が開催するイベントを、参加している全員にとって居心地のいい場所にするためのガイドラインです。 参加者の安全性を担保するために、参加者全員が数々のハラスメントについて理解する必要があります。ときに人は無自覚なものです。だからこそ、参加歴の長さにかかわらず、お互いに気をつけなければいけないことがあります。 このガイドラインを心に留め、誰もが楽しく参加できる場にしていきましょう。 ## ハラスメントとはなにか ハラスメントには、ジェンダー、性的指向、年齢、障害、身体的外観、人種、宗教に関連する攻撃的な口頭またはテキストによる言及が含まれますが、これに限定されません。 * 会話を持続的に遮断すること * 不当に他者を排除すること * 人を見下すような言葉や行動 * 自らの優位性を主張する行動や言動 * 意図的な脅迫 * ストーキング * ハラスメントにつながる撮影や録音 * 不適切な物理的接触 * 公共空間における性的イメージの露出 * 性的な話題で注意を引くこと なども含みます。 ## 対象者はだれか 出席者、講演者、スタッフ、スポンサーを含むすべてのイベント参加者です。また、イベントのみならず、コミュニケーションツールを使ったやりとりもこれに含まれます。 ## どんな行動が求められるのか **敬意を払いましょう**:人々が(技術的かそうでないかに関わらず)能力や熱意を持って、前向きに、生産的に取り組めるための関わりを求めます。否定的な「いいえ / しかし」(no / but)ではなく、互いの意見を尊重しながら「はい / さらに」(yes / and)という言葉を使います。 **価値を認めましょう**:あなたを含め、全ての人のアイデア、スキル、貢献に価値があります。時に、あなたと異なる考えや意見に遭遇することもあるでしょう。お互いの貢献に感謝して、違いを楽しみましょう。 **意見を聞きましょう**:自らの経験や知識をもとに一方的に話を続けてはコミュニケーションは成立しません。コミュニティメンバーや参加者には、話すことよりも聞くことを奨励します。 **対話しましょう**:全ての人々が同じ文脈を共有していると考えず、対話を奨励します。 **言動には責任を伴います**:差別、中傷、嫌がらせをしないでください。これには、ジェスチャーやオンラインディスカッション(Twitter、Slackなど)も含まれます。 また、あなたの表示名・アイコン/アバター・背景に映るモノも、オンラインで配信される可能性があり、あなたに使用責任が伴います。法令(特に著作権関係)と行動規範(特にハラスメント関連)を遵守するよう注意を払ってください。 それぞれが文化的および個人的なバックグラウンドがあることを理解するように努めましょう:私たちは異なる文化やバックグラウンドがあることを忘れないでください。自分自身にとって気にならないことが、異なるバックグラウンドを持つ人にとって不適切なことがあります。何が適切かわからない場合は、対話してください。 ## どんな行動が容認できないのか **中傷的な言葉は容認しません**:性別、性同一性と表現、性的指向、疾患、外観、、人種、宗教、年齢、または社会経済的地位に関連する有害な言葉を発することは認めません。相手の性別が明確でない状態において、意図的に「彼 / 彼女」などを用いて言及する場合なども含まれます。自分の価値観で勝手に判断し、表現することも相手にとって望ましい表現ではないことがあります。言葉が中傷的かどうかわからない場合は、使用しないでください。 **セクシュアルな言動は容認しません**:性的な話題で注意を引くことは認めません。これには、性的なコメントやジョーク、画像の共有や配布なども含まれます。外見で相手の性別を勝手に断定して話を進めたり、自分の価値観での意見を前提とした性的な発言は止めてください。また、他の参加者に対して、曖昧な、肯定的な同意なしでの物理的接触または物理的接触を模した表現(「ハグ」や「キス」などのテキストメッセージや絵文字などを含む)をすることも容認できません。 **破壊的な言動は容認しません**:講演やプレゼンテーションを含むサミットイベントを中断させる行為は認めません。これには、セッションに関係のないコメントや質問をすることも含まれます。また、過剰なアルコール摂取を促したり、アルコールを飲まない人を揶揄することも含まれます。 **それらを扇動する言動は容認しません**:これらの容認できない行動が、自らの行動でないとしても、それを容認することや奨励することは、その行動を自分がおこなうことと同じです。 ## 容認できない行動に遭遇した場合 参加者がハラスメント行為を行った場合、主催者は、Code for Japanの活動、イベント、およびデジタルフォーラムからの加害者の追放を含む、適切とみなされる措置を講じることができます。 あなたがハラスメントを受けている場合、あるいは、誰かがハラスメントを受けていることに気づいた場合、その他の懸念がある場合は、すぐに該当イベントの運営担当者またはCode for Japanの担当者に連絡してください。 後述の連絡先にお願いします。 イベントスタッフまたはCode for Japan関係者は、参加者が施設/会場のセキュリティや関連の法令執行機関に連絡したり、つきそいを行います。または、ハラスメントを経験した人がイベント期間中に安全を感じられるよう対応策を検討し、適切な支援を行います。 イベント主催者またはフォーラム管理者に連絡できない場合や緊急の場合は、警察に電話をしたり、自分自身で状況から離脱してください。 ## 連絡先・窓口 メールもしくはSlackのCode for Japanのワークスペースでご連絡ください。 - メール: CoC@code4japan.org(CoC窓口:陣内・武貞の両名に届きます。) - Slack: - [@jinnouchi](https://cfj.slack.com/team/U08TUNXH8) 陣内(Code for Japan 事務局長) - [@takesada_C4J](https://cfj.slack.com/team/UA3UCG9MM) 武貞(Code for Japan コミュニティマネージャー) 基本は二人宛へのDMでいただいた方が早めにお返事することができますが、ケースや内容によっては、どちらか一人宛へのDMも可能です。 ## ライセンス このガイドラインは[CC BY 4.0](https://creativecommons.org/licenses/by/4.0/)で公開されています。 --- ## CoC違反事案への処分対応について ※以下、現在Code for JapanのSlackにてパブコメ募集中のため、結果次第で内容が変更になる可能性があります。 ### 目的 CoC違反事案への処分対応は、コミュニティの健全な運営を目指すために策定・運用されるものです。このコミュニティに関わる全ての参加者が、継続参加している人か新たに参加した人かの区別なく、安心・安全に活動を継続していくために必要かつ適切な処分対応を実施していきます。 よりよいコミュニティづくりを目指すため、処分に至るプロセスにおいては適正な手続きが保障され、また、処分実施の目的は、違反者へのペナルティにとどまるものではなく、違反事案への対応を含めたCoCの適切な運用を通じて、広く全ての参加者の内省と行動変容を促すことにあるものとします。 ### 対象事象 Code for Japan主催のイベント、及び、同イベントと関連性があるコミュニケーション、Code for Japanが管理するオンラインツール上のにおける一切の事象(オフライン・オンラインを問わない) ### 処分に至るまでのプロセス(手続き) 違反の端緒または問い合わせへの初動対応は、Code for JapanのCoC担当者が行います。違反が疑われる事案の報告があった場合、監事およびCoC担当者が各種調査を行い、調査結果が監事召集のCode for Japan臨時理事会に上程され、同理事会において処分内容が決定されます。なお、同理事会における議長は原則として代表理事とされますが、議長不在の場合や代表理事が議長を務めることが不適切な場合は、監事がこれを担うものとします。 ### 情報の取り扱い CoC担当者は被害者や申告者・相談者が不利益を被らないように、事案に関わる一切の情報を、Code for Japanのプライバシーポリシーに従って慎重に取り扱います。 ### 処分対応の種別と具体的な内容 | 種別 | 想定される事案 | 処分対応の具体的な内容 | | ---- | ---- | -------- | | 注意| 違反申告がない、または、違反の程度が極めて軽微であると判断できるもの | CoC担当者及び監事で調査のうえ、対応し、「注意」の履歴を残すにとどめる。 | | 戒告 | 違反申告がある、または、違反の程度が極めて軽微とまでは判断できないもの | 理事会で決定された期間内における、イベントに係る一部行動制限の実施。加えて、以下の対応。①期間内においては、CoC担当者による事前の許可がなければCode for Japan主催イベントへの参加ができず、かつ、スタッフ・登壇者・協賛企業として関わることができない。②事案の公表はなされないが、注意喚起や参考事例として、事案の一部の情報(個人情報が秘匿化されたもの)が用いられることはあり得る。③戒告が2回目で、期限付き出入り禁止の処分が実施される | | 期限付きの参加禁止 |違反申告があり、かつ、違反の程度が悪質であると判断できるもの | 理事会で決定された期間内における、イベントへの参加(スタッフ・登壇者・協賛企業としての参加を含む)の禁止。加えて、以下の対応。①匿名で事案及び処分の内容を公表②期限付きの出入り禁止後に、CoC違反が認められた場合は、無期限の出入り禁止処分が実施される| | 無期限の参加禁止 | 違反申告があり、かつ、違反の程度が極めて悪質である(各種刑法犯など)と判断できるもの | 法的措置の検討、及び、無期限のイベントへの参加禁止。加えて、以下の対応。事案の公表(実名か否かは事案による) |