漫画を描こう
前書き
この記事は創作サークル芝浦工業大学デジクリのアドベントカレンダー企画 デジクリ Advent Calendar 2019 19日目の記事として寄稿させていただきました。
また、本稿は、CLIPSTUDIO Paint Pro/Exの使用を前提としています。筆者はCLIPSTUDIO Paint Proを使用しています。
漫画が若干敷居高いなと思ってる方へ、始めるきっかけになってくれれば幸いです。
描き始める前に…
漫画には主に3種類あります。
- カラー漫画
色つきの漫画です。
- グレースケール漫画
色を明度だけで表した漫画です。
- モノクロ漫画(2階調漫画)
完全に1pixelを白か黒かで表した漫画です。線とトーンを使って絵を表します。
今回はモノクロ漫画について解説をしていきます。解説では次のような簡単な1コマ漫画を描きます。
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でもまぁ、せっかくなので漫画の種類について少しお話したいと思います。
カラー漫画
RGB(減法混色の場合はCMY)の3色を使ってのついた漫画です。他の形式に比べて情報がとても大きく、表現の幅がとても広いことが特徴です。イラスト程情報を多くするとあまりに情報が大きくなるので、情報を削って描かれるのが一般的です。
グレースケール漫画
明度のみで描かれた漫画です。色、彩度の情報がない分カラーマンガよりも情報が少なく、表現の幅が少し狭くなります。
モノクロ漫画
完全な白、もしくは完全な黒しか表せません。情報が限りなく少なく、トーンなど特殊な手法を用いて表現をするのが特徴です。
次の画像は、グレースケール画像とモノクロ画像で線を一本描いて、二アレストネイバー法で拡大した画像です。
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モノクロ画像はグレースケール画像と違ってエイリアシングが目立ちやすいです。また、グラデーショントーンのトーンジャンプという現象が目立ちます。しかし、アンチエイリアシングがないだけに文字がくっきりと見えるのも特徴です。
漫画ではこれが使われることが多く、皆さんが最も見慣れた形式かもしれません。
漫画を描こう!
さっそく漫画を描いていきましょう。最初にも書きましたが、本稿では、2値漫画について解説をしていきます。
コマを割り振ろう!
コマを割り振ります。漫画では、イラストと違い、1ページで場面がいくつも変化するので、コマを割り振って正しい時系列で正しい場面を見せることが重要になります。
CLIPSTUDIOPaintでは四角形や多角形を描画したり、図形を分割するときの要領で割り振ることができます。
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これを使ってやっていきましょう。
アタリを取ろう!
ストーリーや世界観をよりよく見せるためにザックリと下書きをしましょう。
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線を描こう!
割り振ったコマの中や外に絵を描いていきます。コマをぶち破って描いても全然大丈夫です。表現の一つなので。
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今回の例ではただ普通に線を描いています。
トーンを張ろう!
線がかけましたね!あとは色を塗るだけです。…無理では?
ということで、モノクロ漫画では色が塗れませんし。でもやっぱりこれだと寂しいですよね。
色を表現できませんが、明度を表現することができます。その方法がトーンです。範囲選択をしてその範囲に一定の濃さのトーンを張るという作業になりますが普通に範囲選択をするとちょっと大変なので私のやり方を紹介します。髪の毛にトーンを張ります。次のようなやり方です。
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次にグラデーショントーンを張っていきましょう。また別のやり方をします。背景にグラデーショントーンを張ります。
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ちなみに、トーンのレイヤーを書き込みレイヤーとして、ペンで塗るとトーンを広げることもできます。
仕上げ
仕上げをします。目とかをペンで塗ります。
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保存
次の2つの設定をして出力しましょう。
- カラーをモノクロ2階調(閾値)に
- 拡大縮小時の処理をコミック向きに
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最後に
以上で漫画は完成です。というか、こんな事言ったら本末転倒ですが、コマの中に絵を描けば漫画だと思います。自由に描きましょう。漫画∈表現です。
かなり雑な解説になってしまいましたが、漫画描きたいと思っていただけたなら幸いです。
ここまでお付き合いいただいてありがとうございます。