# SW2.5 ひよこハウスルール [TOC] ## 前提 ### 重要項目は要確認 かなり細かい個別判断も記載している。よって、全部読む必要はない。 しかし、参加する際に必ず参照してほしいものについては重要項目として別に分けているため、そこについては目を通して欲しい。 ### 作成意図 以下の意図で以下のルールを作成している。 以下のルールが意図と反する場合、その場の判断で以下のルールをなかったことにする場合がある。 * 各種トラブルの防止 * セッションの速度維持 * データ上の便宜 内容が PL にとってポジティブにせよネガティブにせよ混乱を避けるために明文化している。 ### コミュニティのルール・裁定を優先 以下に記載する内容がプレイするコミュニティのルール・裁定と食い違う場合はそのコミュニティのルールを優先する。 ### 各卓のGMのルールを優先 これは筆者がGMをする時のルールであり、他のGMに対してこれに基づいた裁定を強要してはならない。 ## セッション参加に際して ### 重要項目 #### ダブルライド禁止 同時刻に他のセッションが同時に進行している状態での参加を禁止する。 #### 飲酒しての参加禁止 GMが明示的に事前に許可を出した場合を除き、酒気を帯びた状態での卓への参加を禁止する。 これはPLが法令上飲酒可能であるか否かを問わない。 #### ルールブック必須 レギュレーション上必須としているルールブックがない状態での参加を禁止する。 ただし、参加の申請を行った時点で手元にルールブックがなくても構わない。 その場合もセッション実施のタイミングまでにルールブックを調達すること。 #### (キャンペーンの場合のみ)2つ以上の連絡先を用意 その卓がキャンペーンの場合、2つ以上の連絡経路で GM と連絡をつけられるようにしておくこと。 これはなにかの拍子に連絡手段が使えなくなった場合の代替となる連絡手段を確保するためである。 例えば Twitter、Discord、メール、Facebook、LINE、電話等が連絡手段として挙げられる。 それが難しい場合は別途申告すること。協議して予備の連絡手段を決定する。 ## キャラクター作成時 ### 重要項目 #### 原則としてゆとシート2とその機能を利用 特別な理由がない限りはキャラクターシートはゆとシート2で作成して提出すること。 また、オンラインセッションを行うツールへのエクスポートをゆとシート2がサポートしている場合は その機能を用いて駒を作成すること。 なお、ゆとシート2はキャラクター保管所からのデータのコンバート機能を有している。 キャラクター保管所で作成し、ゆとシート2にコンバートしても良い。 #### キャラメイクのダイスの振り方 キャラクターメイクのダイスはゆとシート2の機能を用いて3回振りすること。 または、ポイント振り分けの方法(『ET』54頁)を用いること。 また、アビスカースの決定や能力値成長も同様に証跡を残すこと。 あまりに結果が悪い場合は GM に相談すること。状況に応じて何らかの処置を行う可能性がある。 #### ヴァグランツに関して ##### 要事前申告 ヴァグランツの PC を作成する場合は事前に GM に申告すること。 ただし、申告したからといって必ずしも GM が認めるとは限らない。 ##### 一部便宜を受けられない また、ヴァグランツの PC は冒険者ギルドからの便宜を受けられない(『OPB』5頁)。 無論、PC 間で各種便宜を図ることは妨げられない。 ### その他の項目 #### 役に立たないかもしれない技能・アイテムは事前警告 そのセッションまたはキャンペーンを通じて活躍の機会が極端に少ないと思われる技能・アイテム・設定については レギュレーションおよびキャラクター作成の時点で GM から開示する。 例えば、非自然環境が続くセッションにおいてはレンジャーを習得している者に対して事前にその旨を共有する。 #### 明示がない場合、存在しなさそうなアイテムは相当品が存在 特別に GM がレギュレーションで制限をしない限り、 舞台の背景から考えると存在しなさそうなアイテムについても相当品が存在するものとして扱う。 相当品が存在しない場合については、GM は事前にレギュレーションでその旨を宣言する。 #### パーティ内の金銭の貸借 事前にレギュレーションで明確に禁止の旨を通知していない限りにおいて、 キャラクター作成時にもパーティ内での金銭の貸借を認める。 また、シナリオ中・キャンペーン中もパーティ内での金の貸借を認める。 ただし、借金している PC は合理的範疇で可及的速やかに貸主に返済を行うこと。 #### 名誉アイテムについて 追加個人専用装備 『2』136頁掲載の個人専用装備の例以外に以下の専用化について可能なものとする。 | 個人専用装備 | 効果 | 名誉点 | 注意点 | | -------- | -------- | -------- | -------- | | 専用小魔の封入具 | 知力+2(召異魔法の魔力) | 100 | 〈召異の刺青〉と〈魔神の苗床〉は専用化できない | | 専用宿り木の棒杖 | 知力+2(森羅魔法の魔力) | 100 | | ##### 個人専用装備の種類 魔法の行使に用いることができる武器について、専用発動体として個人専用装備にすることも専用武器として個人専用装備にすることもできる。 また、合算した名誉点を支払うことで2つ以上の個人専用装備としての特性を持たせることも可能である。 また、マナリング等の魔法の行使に用いることができる装飾品についても同様に個人専用装備にすることができ、 合算した名誉点を支払うことで2つ以上の個人専用装備としての特性を持たせることが可能なのも同様である。 ##### 名誉アイテムの名誉点を代わりに支払う 対象となるキャラクターを指定することで、その対象の個人専用装備を作ることが可能である。 ただし、対象となるキャラクターが装備品を喪失した場合、名誉点を消費した者が不名誉点を得る。 対処となるキャラクターが恒久的にパーティを抜ける際、名誉点を消費した者に名誉アイテムを渡した場合にもこの不名誉点の獲得は発生する。 ただし、対象となったキャラクターがパーティを抜けてもなお、その名誉アイテムを持つ場合は不名誉点の減少は発生しない。 #### (キャンペーンの場合のみ)経験点計画 キャンペーンの場合、GMはキャンペーンの完走までにどの程度のペースで どの程度の経験点をPCが受け取れるのかについて事前に情報共有するように努める。 ただし、これを確実なものとして約束するものではなく、予定が変更されることがある。 #### (キャンペーンの場合のみ)リビルドの制限 PC のリビルドについて原則としてこれを認めない。 どうしても必要な場合やデータ上の不整合に気づいた場合は個別に相談すること。個別に協議して対応を決定する。 #### (キャンペーンの場合のみ)キャンペーン中に発刊されたサプリメント キャンペーン中に発刊されたサプリメントの導入については各サプリメント毎に可否を決定する。 原則として全員がそのサプリメントを持っている場合にのみ導入する。 また、卓の状況に応じてサプリメントを部分的に導入する場合もある。 例えば、サプリメント掲載の特定の技能については認めるが別の技能は認めない場合や、 追加されたアイテムの使用のみ認めるが技能の使用は認めないといった場合がある。 また、キャンペーン中に新規にサプリメントを導入する場合、リビルドを許可する場合もある。 ただし、これについて毎回必ず許可するとは限らず、許可するとしてもリビルドに制限を課す場合がある。 ## セッション中 ### 重要項目 #### 照明の確保 暗所においては『1』103頁記載のペナルティ修正を受ける。 対策として松明やランタンを用いることができる。 ##### 松明について 点火には原則として10分を要する。これは火口箱の点火に10分を要するためである。 それ以外の手段を用いて点火する場合は明示的に宣言する必要がある。 松明をその場に落とす行動は補助動作のみならず戦闘準備で行うこともできる。 他方、松明を投擲したい場合は主動作が必要である。 松明の光は有効範囲が限定されていることに注意すること(『1』320頁)。 その場に落ちている松明を消火するには主動作が必要である。ただし、これには判定は不要である。 よって、落とした松明を敵に消火される可能性がある点には留意すること。 ##### ランタンについて 点火には原則として10分を要する。これは、油の準備と火口箱の点火に10分を要するためである。 それ以外の手順や準備によって点火する場合は明示的に宣言する必要がある。 一般にランタンに油を利用可能な十分量入れたままにしておくことは好ましくないため、 事前準備していなければ油の準備から行う必要がある。 ランタンをその場に落として破壊した場合、灯りは30秒(3ラウンド)後に消火される。 ランタンの灯りを絞ったり消火するのは主動作で行う。 その場に落としたランタンは松明とは異なり自然消火を待たなければ消火されない。 ### その他の項目 #### 武器防具の改善や強化に関する便宜 『2』270頁以降に記載されている武器防具の改善や強化は以下のいずれかの手続きを踏んで行う。 ##### 加工済みの物を購入する オーソドックスな方法である。 例えばロングソード+1を購入する場合はロングソードの代金と 追加費用を合算した金額を支払うことで即座に手に入れることが可能である。 ##### 既に持っている品を預けて加工してもらう 既に持っている武器・防具を職人に預けた上で加工に必要な追加費用を支払うことで ゲーム内時間で定められた期間待てば加工済みの状態で受け取ることができる。 専用装備を加工してもらう場合など、すでに持っている装備を売却するのが現実的でない場合にはこの方法をとると良い。 複数の加工を施す場合、それらの最も長い期間だけかかるものとする。それらの加工期間は合算されない。 さらに、加工している期間は既製の加工済みの武器防具を借りることが可能である。 この際、借りた武器防具を名誉点を支払うことで個人専用装備としても構わない。 ただし、借りた武器防具については以下のリスクを伴う点に注意が必要である。 * 先に預けた武器防具を受領するタイミングで借りた武器防具は返却するか、買い取る必要がある * 借りた武器防具を破損・紛失した場合は借りた武器防具を買い取ることになる * 借りた武器防具を個人専用装備とした上でそれを返却する場合、不名誉点の獲得を招く 借りた武器防具を買い取る場合、`[武器防具本来の価格 + 加工にかかる追加費用 × 2]` の出費が発生する。 よって、借りた武器防具の扱いについては慎重になることをおすすめする。 #### 冒険者ギルドに関する便宜 冒険者ギルドでのガメルの貸借についてはどこでも行えるものとする。 すなわち、冒険者ギルド A で借りたガメルを 冒険者ギルド B で返済しても良い。 また、冒険者ギルド B に預けたガメルを冒険者ギルド A で引き出すことも可能である。 これは未開の土地に冒険者ギルドがなんらかの事由で存在した場合であっても有効なものとする。 ただし、ガメル以外の物品については GM が都度提示する特例を除いて預けた場所・借りた場所でのみ返却・受取が可能である。 #### 対象:術者の魔法の対象 対象が術者となっている魔法を複数の部位を持つキャラクターが行使した場合、そうでない旨が明記されていない限りは全ての部位に効果が及ぶ。 この際に部位数に応じたMPの増加は発生しない。 【ディスペル・マジック】などの効果の対象となる際は単一の効果とみなされ、《魔法拡大/数》なしに全部位の効果が解除される。 #### 手をつないだままの判定 "片手で振れている" 相手に対して効果を発揮する能力を使用している場合は 片腕が使えないものとして行動判定に -2 のペナルティ修正を与える。 #### 《不屈》を習得したキャラクターのHPが0以下となった場合 《不屈》を習得したキャラクターが生死判定に成功した場合、以下の3種類からその後の行動を選ぶことができる。 ##### 気絶せず、戦闘を継続する 《不屈》の恩恵を受け、HP が0以下になっても気絶しないまま戦闘を継続する。 戦闘の継続が可能である。気絶していないためHPが0以下のまま【アウェイクン】の効果を受けてもHPを1まで回復することはできない。 また、気絶していないためエネミーは脅威度が依然として高い対象と判断して継続して攻撃を仕掛けてくる可能性がある点に留意すること。 ##### 気絶する 《不屈》の恩恵を放棄し、気絶する。 戦闘の継続は【アウェイクン】等の効果を受けなければ不可能であり、行動判定を行うことはできない。 ただし、気絶しているため、【アウェイクン】の効果を受けることでHPを1まで回復することができる。 また、気絶しているため、エネミーは脅威度が下がった対象と判断して継続して攻撃を仕掛けてくる可能性は下がる。 ただし、全てのエネミーが継続して攻撃を仕掛けてこないとは限らない点には注意すること。 ##### 気絶したフリをする 《不屈》の恩恵を受け、HP が0以下になっても気絶しないが倒れたフリをする。 気絶していないため、次の手番で起き上がることで【アウェイクン】等の効果を受けずとも直ちに戦闘の継続が可能である。 起き上がった直後は転倒に係るペナルティを受けることに留意すること。 また、気絶したフリをしたまま行動判定を行うことはできない。 気絶したフリを任意のタイミングでやめて行動判定を行うことは可能である。 ただし、気絶していないためHPが0以下のまま【アウェイクン】の効果を受けてもHPを1まで回復することはできない。 また、気絶しているとエネミーが誤認している限りは脅威度が下がった対象と判断して継続して攻撃を仕掛けてくる可能性は下がる。 全てのエネミーが継続して攻撃を仕掛けてこないとは限らない点には注意すること。 気絶しているかどうか疑っているエネミーがいた場合、エネミーは魔物のレベルを基準値として判定を行う。 疑っているエネミー全ての達成値のうち最大のものを目標値としてPCはレンジャー技能レベル+器用度ボーナスで判定を行い、 これを成功すればエネミーを欺くことが可能である。失敗した場合、エネミーはその気絶が偽装であることに気づく。 | とった行動 | メリット | デメリット | | -------- | -------- | -------- | | 継戦する | 回避判定を継続して実施できる<br>転倒に係るペナルティを受けない | エネミーに脅威度が高い対象として見られる<br>【アウェイクン】でHPを1まで回復できない | | 気絶する | エネミーに脅威度が下がった対象として見られる<br>【アウェイクン】でHPを1まで回復できる | 続けて攻撃された場合に回避することができない<br>起き上がった際に転倒に係るペナルティを受ける | | 気絶したフリをする | エネミーに脅威度が下がった対象として見られる<br>必要であれば回避を行うことができる | 【アウェイクン】でHPを1まで回復できない<br>フリが見破られた場合には単純に不利<br>起き上がった際に転倒に係るペナルティを受ける | #### <我慢比べのワンド>について 深智魔法でも効果が発生するものとする。 効果は主動作で魔法を行使した際にしか発生しないものとする。 #### 陣率:掃討の勝鬨の効果 【陣率:掃討の勝鬨】は以下のように処理される。 軍師が敵を「HP0以下」にしたとき、そのラウンドで既になんらかの陣率を使っていた場合は "1ラウンドに**いずれか1種**を1回しか使用できません"(『MA』19頁)にあたるため【陣率:掃討の勝鬨】を使用できない。 軍師が1度の行動で複数の敵を「HP0以下」にしたとき、"1ラウンドにいずれか1種を**1回しか**使用できません"(『MA』19頁)の制限が【陣率:掃討の勝鬨】の効果によって上書きされるため、複数回使用することが可能である。 #### オーバーブロウの効果 深智魔法【オーバーブロウ】は以下のように処理される。 * 術者は対象毎にダメージのみを与えるか、ダメージを与えつつ追いやるかを選択できる * 術者がダメージを与える機会は術者の手番の終了時であり、1回の手番に1回までに限定される * 対象は術者がダメージを与えることを試みる毎に行使時の達成値を目標値とする精神抵抗判定を要求される #### 冒険者ランクに関する制約 ##### 強制昇格 PC の技量に対して不相応に低い冒険者ランクを維持している場合、GM は警告の後に冒険者ランクの昇格を実施する。 これはゲームとしては冒険者ランクが不相応に低い事によるリスク回避をできないようにするためであり、 世界観としては不必要に駆け出しの冒険者を萎縮させないようにするためである。 ##### 降格・剥奪 『2』142頁に記載されている内容に基づき、 GM はその PC が持つ冒険者ランクについて剥奪・降格することがある。 そのような行動については行う旨が宣言された時点で GM はリスクについて事前に警告する。 すなわち、警告なしに上述のペナルティを PC に負わせることはない。 その上で PC は宣言をリスクを承知の上で実際に実行するか、取りやめるかを決めることができる。 #### プリーストに関する制約 ##### 信仰の変更 信仰を変更して別の神のプリーストになる場合、プリースト技能は剥奪されるかレベルが低下する。 剥奪されるかレベルが低下するかは変更後の神と変更前の神の関係に応じて都度決定する。 レベルが下がる場合、どの程度下がるのかも都度決定する。 信仰を変更した場合の結果については説明を受けた上で変更するか否かを PC は決めることができる。 ##### 降格・剥奪 プリースト技能を持つ PC が信仰する神の教義と明確に反する行動を PC がとった場合、 GM はその PC が持つプリースト技能のレベルを下げるまたは技能を剥奪することがある。 この際に経験点は原則として払い戻しされない。 そのような行動については行う旨が宣言された時点で GM はリスクについて事前に警告する。 すなわち、警告なしに上述のペナルティを PC に負わせることはない。 その上で PC は宣言をリスクを承知の上で実際に実行するか、取りやめるかを決めることができる。 #### 宣言の補完 行われた宣言について必要な情報が欠いている場合、 宣言された時点の情報に基づいて GM が合理的であると考える内容が宣言されたものとして進行する。 PC はより合理的であると考えられるものを提案することができるが、GM は提案を採用することを約束しない。 例えば«ガーディアン»によってかばう回数や対象、PCの移動における距離と移動先はこのルールによる影響を受ける。 意図がある場合は明確に宣言を行うことを勧める。 ## セッション後 ### 重要項目 #### テキストセッションの場合、不可の意思表示がない場合はログを公開 テキストセッションの場合、セッションの参加者から明確に公開してほしくない旨が提示されない限りはセッションのログをこのウェブサイトで公開する場合がある。ログのURLは他者に自由に共有して構わない。 また、セッションの参加者は、セッションの参加者から明示的な同意を得た場合はセッションの内容に基づいた二次創作(動画や小説等)を作成・公開しても良い。 セッションの参加者以外が二次創作をしたい場合は問い合わせに基づき個別に判断するが、原則としてGMが判断する。 ただし、事前にセッションの参加者の誰かがそれを拒む旨の意思表示をしている場合は不可と判断する。また、GMは創作を行う者に対して全面的な協力を行うとは限らず、状況に応じて許可を取り消す場合がある。 ### その他の項目 #### ガメルの分配 PC はセッション中に手に入れたガメルの分配方法について任意に決めることができる。 GM は必要であればセッションごとに収支報告を提供する。 この情報に基づき PC がそのセッションでどれだけ消耗品を使ったのかを把握することができる。