みんな幸せになってほしい。
こんにちは初めまして、HalNiと申します。
パソコンを自作するような人は、1度は必ず「ジャンク品」というものを見かけたことがあると思います。
ジャンク品とは、、
ジャンク品(英語:Junk)とは、そのまま使える見込みがないほど故障・損耗して、製品としての利用価値を失っている故障品。
つまり故障品として分類されたものです。
正常に動くとは限りません ←重要!
しかしちょっとしたコツをつかむことで、美味しいジャンク品と巡り合える確率が高まるのです!
あくまでもアドベントカレンダーの一記事なので、今回はジャンク品の中でも、幸せになりやすい
・マザーボード
・CPU
に絞り、確認すべき個所とコツを書き連ねていきます。
本当はメモリやノートパソコンについても書きたかった。
☆すべての方にジャンクを推奨しているわけではありません。得体のしれない部品を見てワクワクできない人は素直に新品や保証付の中古品を買った方が確実に幸せになれます。
HalNiが一番購入したジャンクパーツ、それがマザーボードです。なぜにマザーボードのジャンクを!と思うかもしれません。
しかしながら、マザーボードはジャンク品において、一番使用可能な状態へ持っていきやすいパーツなのです!
しかし本当に故障している個体が多いカテゴリであることも事実。
ジャンクマザーボードを買う上で、必ず確認するべき個所を見ていきます。
・ピン曲がり・ピン折れ
まずはピン曲がりについて。
LGAソケットのピン曲がりの場合、重要な信号線が接触していなかったり、ピン同士が接触していることで起動しない場合が多いため、目視でピン曲がりしており動作未確認で販売されているマザーボードの場合、高確率でピンを起こすことで復帰できます。
ピン曲がりの修復道具にはいくつかの流派があるようですが、自分は芯径0.3mmのシャープペンシルをおすすめします。
例 Z68 若干のピン曲がり
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動作不能品として800円で購入したこのマザーボード、矢印部分のピンがわずかに曲がってる。戻してあげることで起動した
ピン折れの場合どうするか。ピンの折れは修復不可能であり、重要な信号線の場合は1本の欠損で起動出来ません。
しかしです。intelのLGAソケットの場合、ピンの半数近くがVCCとGNDで構成されています。これらは数本折れたところで起動不可能になるようなラインではないため、圧倒的お買い得であり、かつピン折れ以外に損傷が見られない場合はピンアサインを調べ上げるのも手です。
6th Generation Intel® Core™ Processor Family Datasheet LGA1151
4th Generation Intel® Core™ Processor Family Datasheet LGA1150
こんなときにintelが公開しているデータシートが役立ちます。
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これがLGA1150のピンレイアウト from @nvsofts(Twitter)
【2019年3月10日追記】
NV様より、LGA1150のピンアサイン画像を作成・提供していただきました。ありがとうございます!!
上下のイラストで、VCC(赤)とGNDがいかに多いかが分かると思います。
例 H170-Pro
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ピン折れ状態で購入したマザーボード。計3カ所折れているが、すべてVCCかGNDのため、現時点では問題なく動いてくれる
一般的にピン折れのあるマザーボードはジャンク品の中でも特に安値で取引される傾向があるので、個人的にはピン折れマザーこそちゃんと調べれば幸せになれると思っていたりします。(笑)
・MOSFETの生存確認
細かいところですが、とても重要です。MOSFETが燃えていた場合、そのマザーボードは確実に絶命しています。
VRM近くのMOSFETはヒートシンクに隠れて見えないのですが、周辺のコンデンサが飛んでいるかどうかだけでも確認しましょう。
・動作チェック
例 動作未確認品として売られていたX99マザー
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このマザーボード、最初の動作チェックにて通電したもののビデオ出力エラーで止まってしまった。しかしグラフィックカードをセカンダリPCI-Eに刺したところ動作。この後BIOSリセットでプライマリからの映像出力を確認
ジャンク品のマザーボードは動作チェックが大変です。一歩間違えると周りのパーツもろごと巻き込んでしまします。
いきなり最小構成パーツをすべてつけるのはやめたほうが良いです。
マザーボードの動作チェックについて、かなり古い記事ですがこちらのブログ
http://hsdl.blog.jp/archives/51621363.html -ジャンクマザーボード動作チェック-
に詳しく書かれているようなので、ここでは個人的に思った要点のみを書いていきます(笑)
まずボード自体が生きているのか確認することが大切です。
大部分のマザーボードは、電源投入時にCPU→メモリ→BootRom と順番にチェックが入るため。この順番にパーツを取り付けていくことで異常部分の切り分けが容易に行うことができます。
BIOSロックがかかっていた場合、CLR_CMOSのジャンパをショートさせることで大抵は初期化できます(EEPROMに格納されている場合を除く)。
後程にも記述しますが、マザーボードの場合、売り主が故障個所を自覚したうえで売っているのか が非常に重要になってきます。
ヤフオクなどの場合、出品者の出品リストや評価から過去にどのようなものを取引してきたのをある程度推測することができます。ジャンク品のマザーボードと共に、動作確認済みの同じチップセットのマザーを出品していたら何かおかしいと勘付くべきです。
ジャンクと言いながら動く可能性が一番多かったパーツ。リマーク品が出回る前までは…!!
マザーボードとは異なり、本当の意味のジャンク品が 少ない 少なかったカテゴリです。しかし故障個所・原因の特定が困難であり、まさにマザーボードと対極のジャンク品探しのワクワクを楽しめるパーツです。
・リマーク品
およそ2年ほど前(?)より出回り始めたリマーク品のCPU。流通量は瞬く間に増え、ここ1年ほど、ヤ〇オクに出回っている動作未確認CPUの半数程度がリマーク品とみて間違いないでしょう。
ハイエンド品に多くみられます。(i7 4790K i7 6700K XEON E5 2699v3等)
リマーク品の判別として有名なのが背面のチップ配列。Celeronのダイにcorei7のヒートスプレッダを載せている場合、すぐにわかります。
例えばこんな。
core i7 6700k として販売されていたこのCPU、チップ配列が完全にCeleron G3900です。お疲れさまでした。
実際このようなケースは珍しく、大部分のリマーク品はFPO番号を用いて判断することになります。
FPO 番号・ATPO 番号は バッチ番号を指します。どちらも製品パッケージに記載されています。
この番号を使用してプロセッサーの保証内容を確認し、プロセッサーの保証の有効期限を取得することができます。
リマーク品の見分け方として、FPO番号検索は非常に重要な手法です。
FPO番号は、CPUのヒートスプレッダ部分に刻印されているため、簡単に確認が可能です。
4番の部分(J604~)がFPO番号である
ここに書いてある9桁の英数字はそれぞれに固有のシリアルキー的な存在であり、Intelはこの値を使用して製品の保証期間を区別しています。
現時点(2017/12/07)でヤフオク等に流れているリマーク品の場合、基本的にFPO番号が無意味な英数字の羅列であるため、
FPO番号を参照した場合存在しない製品であるとの返信が帰ってきます。
例)Core i7 6700 の検索結果(ヤフオク)
リマーク品はほぼ100%動作せず、また周りの反応を見る限りマザボごと巻き添えにすることもあるとか。よほどの物好きでない限り、リマーク品には手を出さないことをお勧めします。汗
・チップコンデンサ
チップコンデンサが飛んでいるものであっても、案外動くことの方が多かったりします。
チップコンデンサ自身は整流素子として働いているので、数個欠落したところで起動できなくなるようなことは起きないといっていいでしょう。
チップコンデンサの欠損があるということはフレコンMIXになった可能性を考え、基板のゆがみや凹みを念入りにチェックすることの方が重要事項です。
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右側が正常品に対し、左側はチップコンデンサが計3個欠落しています。動作未確認ということで購入したものですが、実際動作してくれています。ただし、Turbo Boost 実行時における最高クロックが安定しないかな、という印象ではありますが。
ハイリスクな賭けにはなるものの、価格が安ければ試す価値は大いにあるのではないでしょうか?
パーツ全体のジャンクに言えることは、出品者が知識があってジャンクとして流しているのか、知識がないためにジャンクで流しているのか判断することが重要です。
またすべてのジャンク品に言えることですが、ジャンク品としてのリセールプライスを常に考慮に入れることが大切です。
局論を言ってしまえば、程度の悪いジャンクであっても、同程度のジャンクの市場取引価格より大幅に安いのであれば買うメリットは大いにあると思うのです。
あたりまえですが、いくら動きそうでも正常動作品の中古相場と価格が変わらないのであれば、わざわざジャンク品を買う意味はないでしょう。
あまり長々と文を書くのはよくない気がしたので、詳細はかなり端折っています。もっとこれが知りたいなどがあれば、Twitterに
リプでも飛ばしてください。まあ身内向けの記事なので、直接聞いてくれた方が助かります(笑)
え、もしかして最後まで読んでくれたん??ほんまにありがとう!(^^)
これでジャンク品は怖くない!やったねー!
それでは Let's ジャンカー!