Kae Saito
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    # 第38節 土木基盤力学 この科目は,土木工事に必要な資質・能力を育成することを主眼として内容を構成している。今回の改訂では,平成 21 年改訂の学習指導要領の「土木基礎力学」の内容から土木構造力学の基礎を「土木構造設計」の指導項目として分離し,土木基盤について土と水に関わる事象を力学的に解析する指導項目に重点化して再構成するとともに,内容の取扱いに耐震に関する配慮事項を設定するなどの改善を図り,「土木基盤力学」に科目名称を改めた。 ## 第1 目標 ### 1 目 標  工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木工事に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。 (1)土と水に関わる事象について土木工事の計画,設計及び施工を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。 (2)土木基盤力学に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。 (3)土と水に関わる事象を力学的に解析する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。 この科目においては,土と水に関する力学的事象を安全で安心な土木事業を創造する視点で捉え,土木工事と相互に関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木基盤力学を活用して土木工事を担うことができるようにすることをねらいとしている。  目標の(1)については,安全で安心な土木工事を担うことができるようにするために,土と水に関わる事象を土木工事の計画,設計及び施工と関連付けて理解するとともに,土木基盤となる水に関する工事と構造物を支える地盤における様々な状況に対応できる技術を身に付けるようにすることを意味している。  目標の(2)については,土の性質や土の強さ,静水の性質や水の流れの性質などに着目して,土木工事における土木基盤力学に関する課題を見いだし,単に土木工事の効率性だけを優先するのではなく,土木事業が社会に与える影響に対し責任をもち,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養うことを意味している。  目標の(3)については,土と水に関わる事象を力学的に解析する力の向上を目指し,土質力学と水理学について自ら学ぶ態度や,工業の発展を図ることに主体的かつ協働的に取り組む態度を養うことを意味している。 ## 第2 内容とその取扱い ### 内容の構成及び取り扱い この科目は,目標に示す資質・能力を身に付けることができるよう,(1)土質力学,(2)水理学の二つの指導項目で,2~6単位程度履修されることを想定して内容を構成している。また,内容を取り扱う際の配慮事項は次のように示されている。 #### (内容を取り扱う際の配慮事項) ア 地域の実態を踏まえ,地震などによる災害対策,模型を用いた実験,メディア教材の活用及び実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。 イ 土木構造物に作用する力に関わる課題について,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。  内容を取り扱う際には,技術の進展や地震等の災害への対策,産業界の動向,地域の特性にも着目するとともに,模型を用いた実験や各種メディア教材,コンピュータによるシミュレーションなどを適切に活用することにより,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。力の大きさと単位の取扱い,力と力の関係,式の変形,計算方法などについて,理論のみの指導とならないよう,座学と実験・実習との関連を図り,演習などを通して実際に活用できるよう扱うこと。  また,土と水に関わる力学的事象に関する課題に対して,土木事業が社会に与える影響に責任をもち,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。 ### 2 内容 #### 2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。 #### 〔指導項目〕 (1)土質力学  ア 土の性質と調査及び試験  イ 土中の水の流れ  ウ 地中応力と土の圧密  エ 土の強さ  オ 土圧 #### (内容の範囲や程度) ア 〔指導項目〕の(1)については,土木構造物の安定や土木構造物を支える地盤に関連付けて扱うこと。また,液状化などの事象を扱うこと。 ### (1)土質力学  ここでは,科目の目標を踏まえ,土質力学について,土に関わる力学的な事象の視点で捉え,実際の土木工事と相互に関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土質力学を活用して土木工事を担うことができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 土質力学について土に関わる諸事象を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 土に関わる力学的な事象に着目して,土質力学に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 土質力学について自ら学び,安全で安心な土木事業に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 土の性質と調査及び試験  土の状態の表し方,土の分類,土の締固め,調査と試験などを取り上げ,土についての基本的な考え方や土の状態の表し方,土に固有のコンシステンシーや粒度などの性質と土の分類,土の締固めの性質などについて扱う。  土の性質や状態を調べるための土の調査や土質試験については,実習と関連を図るようにする。 #### イ 土中の水の流れ  土中の水の流れと毛管現象の計算方法を取り上げ,土の透水性,毛管現象,土の凍上について扱う。なお,浸透流による土の破壊現象については必要に応じて扱う。 #### ウ 地中応力と土の圧密  土かぶりによる地中の応力や構造物などの荷重が作用した場合の地中応力の計算方法,飽和した粘性土に外力が働くことによる圧密沈下,圧密試験,圧密沈下量や圧密沈下に要する時間の計算方法などを取り上げ,土に作用する応力や圧密現象について扱う。 #### エ 土の強さ  地盤の支持力や斜面の安定に関わる土のせん断強さを取り上げ,実習と関連付けて,土のせん断強さや力学的な性質について扱う。また,地盤の支持力や斜面の安定計算についても扱う。  河川や海岸など埋め立てによってできた砂を主体とする地盤における液状化の防止対策についても扱う。 #### オ 土圧  壁体に作用する土圧を取り上げ,クーロン,ランキンの土圧計算式などを用いた計算方法について扱う。また,土圧の大きさや作用点の位置などの計算ができるよう扱う。 ### 〔指導項目〕 ### (2)水理学  ア 静水の性質  イ 水の流れの性質と測定  ウ 水路の計算  エ 流れと波の力 #### (内容の範囲や程度) イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,静水圧を扱うこと。イについては,ベルヌーイの定理を扱うこと。ウについては,管水路と開水路を扱うこと。エについては,水の流れにより物体の受ける力及び波の作用を扱うこと。 ### (2)水理学  ここでは,科目の目標を踏まえ,水理学について,水に関わる力学的な事象の視点で捉え,実際の土木工事と相互に関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,水理学を活用して土木工事を担うことができるようにすることをねら いとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 水理学について水に関わる諸事象を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身 に付けること。 ② 水に関わる力学的な事象に着目して,水理学に関する課題を見いだすとともに解決 策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 水理学について自ら学び,安全で安心な土木事業に主体的かつ協働的に取り組むこ と。 #### ア 静水の性質  水の物理的な性質を扱い,静水圧の計算ができるよう扱う。 #### イ 水の流れの性質と測定  流れている水の性質,流れの分類,連続の式,ベルヌーイの定理,損失水頭,平均流速の公式,オリフィスとせきによる流量測定などを取り上げ,実習と関連付けて流量の測定や計算ができるよう扱う。 #### ウ 水路の計算  管水路の各種の損失水頭,管径と流量との関係などを取り上げ,開水路の流れ,各 の損失水頭,水位変化量の計算ができるよう扱う。 #### エ 流れと波の力  流れの中において物体の受ける力,水の波の性質と波の力を橋脚や海岸工作物の安定などと関連付けて取り上げ,水の流れと波の力について扱う。 # 第39節 土木構造設計 この科目は,土木構造物の設計に必要な資質・能力を育成することを主眼として内容を 構成している。  今回の改訂では,安全で安心な土木構造物の設計に対応するため,平成 21 年改訂の学習指導要領の「土木基礎力学」の内容から土木構造力学の基礎を移行して,土木構造力学として指導項目に位置付けるとともに,内容の取扱いに耐震に関する配慮事項を設定するなどの改善を図った。 ## 第1 目標 ### 1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木構造物の設計に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。 (1)土木構造設計について部材や構造物に作用する力を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。 (2)土木構造物の構造や設計に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。 (3)安全で安心な土木構造物を設計する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。  この科目においては,土木構造設計を安全で安心な土木構造物を設計する視点で捉え,実際の土木工事と相互に関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木構造物の設計ができるようにすることをねらいとしている。  目標の(1)については,安全で安心な土木構造物を設計することができるようにするために,土木構造設計について部材や構造物に作用する力を踏まえて理解するとともに,耐震構造設計など,土木構造物の設計における様々な状況に対応できる技術を身に付けるようにすることを意味している。  目標の(2)については,安全で安心な土木構造物を設計することに着目して,土木構造設計に関する課題を見いだし,部材の変形や耐震設計の考え方などを活用するとともに,単に土木工事の効率性だけを優先するのではなく,土木事業が社会に与える影響に対し責任をもち,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養うことを意味している。  目標の(3)については,安全で安心な土木構造物を設計する力の向上を目指し,土木構造物の部材の設計方法について自ら学ぶ態度や,工業の発展を図ることに主体的かつ協働的に取り組む態度を養うことを意味している。 ## 第2 内容とその取扱い ### 1 内容の構成及び取扱い この科目は,目標に示す資質・能力を身に付けることができるよう,(1)土木構造力学,(2)鋼構造の設計,(3)鉄筋コンクリート構造物の設計,(4)基礎や土留め構造物の設計の四つの指導項目で,2~8単位程度履修されることを想定して内容を構成している。また,内容を取り扱う際の配慮事項は次のように示されている。 #### (内容を取り扱う際の配慮事項) ア 地域の実態を踏まえ,土木構造物の模型を用いた実験,メディア教材の活用及び実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。 イ 示方書などを用いて,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ土木構造物の部材を具体的に耐震構造設計できるよう工夫して指導すること。 ウ 〔指導項目〕の(4)のアからウまでについては,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,いずれかを選択して扱うことができること。  内容を取り扱う際には,技術の進展や産業界の動向,地域の特性にも着目するとともに,土木構造物の模型を用いた実験や各種メディア教材,コンピュータによるシミュレーションなどを適切に活用することにより,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。  また,土木事業が社会に与える影響に責任を持ち,土木に携わる技術者に求められる 倫理観を踏まえ,安全で安心な土木構造物を設計できるよう示方書などを用いて,土木構造物の部材の具体的な設計を理解できるよう工夫して指導すること。土木構造物の設計の要点,順序,安全などを重視し,構造の計算については,演習を通して,設計計算ができるよう工夫して指導すること。  また,(4)基礎や土留め構造物の設計については,土木構造物に必要な設計を重点化して学習するなど,生徒の実態や学科の特色に応じて,選択して扱うことができること。 ### 2 内容 #### 2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。 #### 〔指導項目〕 (1)土木構造力学  ア 土木構造物と力  イ 静定構造物の計算  ウ 材料の強さと部材の設計 #### (内容の範囲や程度) ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,土木構造物の種類,土木構造物に作用する力及び鋼とコンクリートの材料の性質を扱うこと。イについては,単純ばり,片持ちばり,短柱及び長柱について,軸方向力,せん断力及び曲げモーメントの計算方法を扱うこと。また,静定トラス,ゲルバーばり,間接荷重ばりなどの計算方法を扱うこと。ウについては,材料の強さ,部材断面の性質,はりの応力とたわみ及び断 面形状の計算方法を扱うこと。 ### 土木構造力学 ここでは,科目の目標を踏まえ,土木構造力学について,土木構造物に働く荷重の原理や力学的な特性の視点で捉え,実際の土木工事と関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木構造物の設計ができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 土木構造力学について土木構造物に作用する力や材料の性質を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 土木構造物に働く荷重の原理や力学的な特性に着目して,土木構造力学に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 土木構造力学について自ら学び,安全で安心な土木構造物の設計に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 土木構造物と力  土木構造物の種類,土木構造物に作用する力,力のつり合い,応力,鋼とコンクリートの材料の基本的な性質などを取り上げ,土木構造物と力の関連について扱う。 #### イ 静定構造物の計算  単純ばり,片持ばり,短柱,長柱などを取り上げ,それらに外力が作用して生ずる軸方向力,せん断力及び曲げモーメントの基本的な計算方法について,演習などを通して計算ができるよう扱う。また,静定トラス,ゲルバーばり,間接荷重ばりなどの計算方法についても扱う。 #### ウ 材料の強さと部材の設計  鋼とコンクリートの性質や力学特性などの材料の強さ,部材断面の性質,はりに生じる応力とたわみ及び断面形状の計算方法を取り上げ,材料実験や具体的な計算例を用いて部材の設計ができるよう扱う。 ### 〔指導項目〕 (2)鋼構造の設計  ア 鋼構造の設計方法  イ H ビームの設計  ウ プレートガーダーの設計 ### (内容の範囲や程度) イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,設計の目的,順序,設計方法などを扱うこと。 イ及びウについては,けたの応力計算や断面の計算方法,曲げモーメントによるた わみや断面の計算方法を扱うこと。 ### (2)鋼構造の設計  ここでは,科目の目標を踏まえ,鋼構造の設計について,構造物の応力計算や断面の設計の視点で捉え,実際の土木工事と関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木構造物の設計ができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 鋼構造の設計について目的,順序及び設計方法を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 構造物の応力計算や断面の設計に着目して,鋼構造の設計に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 鋼構造の設計について自ら学び,安全で安心な土木構造物の設計に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 鋼構造の設計方法  土木構造物に用いられる鋼材の特徴,種類,性質や部材の接合法及び圧縮材,引張材の部材断面の設計などを取り上げ,鋼構造設計の目的,順序,耐震構造設計の方法などについて扱う。 #### イ H ビームの設計  H ビームを用いたけたの応力計算と曲げモーメントによるたわみや断面の計算式を取り上げ,H ビームの設計ができるよう扱う。 #### ウ プレートガーダーの設計  プレートガーダーを用いたけたの応力計算と曲げモーメントによるたわみや断面の計算式を取り上げ,プレートガーダーの設計ができるよう扱う。 ### 〔指導項目〕 (3)鉄筋コンクリート構造物の設計  ア 鉄筋コンクリート構造物の設計方法  イ はり構造の設計  ウ 柱構造の設計  エ プレストレストコンクリート構造物の設計 ### (内容の範囲や程度) ウ 〔指導項目〕の(3)については,単鉄筋長方形ばりの設計計算を中心に扱い,複鉄 筋長方形ばり,スラブなどの設計計算に関する計算式についても扱うこと。 ### (3)鉄筋コンクリート構造物の設計  ここでは,科目の目標を踏まえ,鉄筋コンクリート構造物の設計について,はりや柱の構造などの視点で捉え,実際の土木工事と関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木構造物を設計できるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 鉄筋コンクリート構造物の設計について鉄筋コンクリート構造物の設計上の基準などを踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 鉄筋コンクリート構造物のはりや柱の構造などに着目して,鉄筋コンクリート構造物の設計に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 鉄筋コンクリート構造物の設計について自ら学び,安全で安心な土木構造物の設計に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 鉄筋コンクリート構造物の設計方法  鉄筋コンクリートの性質や設計上の基準などを取り上げ,鉄筋コンクリート構造物の耐震構造設計ができるよう扱う。 #### イ はり構造の設計  単鉄筋長方形ばり,複鉄筋長方形ばり,スラブ,単鉄筋 T 形ばりなどを取り上げ,はり構造の設計ができるよう扱う。 #### ウ 柱構造の設計  軸方向圧縮力を受ける鉄筋コンクリート柱を取り上げ,帯鉄筋柱とらせん鉄筋柱との断面設計について,柱構造の設計ができるよう扱う。 #### エ プレストレストコンクリート構造物の設計  プレストレストコンクリート構造物を取り上げ,プレストレストコンクリートの原理,プレストレストコンクリート構造の特性及びその設計について,部材断面の設計ができるよう扱う。 ### 〔指導項目〕 (4)基礎や土留め構造物の設計  ア 杭くい基礎の設計  イ 直接基礎の設計  ウ 土留め構造物の設計 ### (4)基礎や土留め構造物の設計  ここでは,科目の目標を踏まえ,基礎や土留め構造物の設計について,構造物に作用する荷重を基礎で支える視点で捉え,実際の土木工事と関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木構造物を設計できるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 基礎や土留め構造物の設計について杭くい基礎及び直接基礎,土留め構造物の特性や種類を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 構造物に作用する荷重を支える基礎に着目して,基礎や土留め構造物の設計に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 基礎や土留め構造物の設計について自ら学び,安全で安心な土木構造物の設計に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 杭くい基礎の設計 杭くい基礎の特性,種類などを取り上げ,具体的な杭くい基礎の設計例を通して,杭くい基礎の設計ができるよう扱う。 #### イ 直接基礎の設計  直接基礎の特性や種類を取り上げ,独立フーチングの設計例を通して,直接基礎の設計ができるよう扱う。 #### ウ 土留め構造物の設計  鉄筋コンクリート擁壁などの土留め構造物の具体例を取り上げ,壁体の設計や擁壁の安定計算などの土留め構造物の設計ができるよう扱う。 # 第40節 土木施工 この科目は,土木施工に必要な資質・能力を育成することを主眼として内容を構成している。  今回の改訂では,工業技術の進展により多様化する土木施工技術に対応するため,土木材料の大項目には高分子材料の利用を,施工技術の大項目には情報化施工技術の小項目をそれぞれ位置付けるなどの改善を図った。 ## 第1 目標 ### 1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木施工に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。 (1)土木施工について実際の土木事業を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。 (2)土木施工に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。 (3)安全で安心な土木構造物を施工する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。  この科目においては,土木施工について安全で安心な土木構造物を施工する視点で捉え,実際の土木事業と相互に関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木施工ができるようにすることをねらいとしている。  目標の(1)については,安全で安心な土木構造物の施工を担うことができるようにするために,土木施工について実際の土木工事と関連付けて理解するとともに,土木構造物の施工及び管理における様々な場面で工夫し活用できる技術を身に付けるようにすることを意味している。  目標の(2)については,安全で安心な土木構造物の施工に着目して,土木施工の課題を見いだし,単に土木工事の効率性だけを優先するのではなく,土木事業が社会に与える影響に対し責任をもち,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養うことを意味している。  目標の(3)については,安全で安心な土木構造物を施工する力の向上を目指し,先端的な工法や土木構造物の施工について自ら学ぶ態度や,工業の発展を図ることに主体的かつ協働的に取り組む態度を養うことを意味している。 ## 第2 内容とその取扱い ### 1 内容の構成及び取扱い この科目は,目標に示す資質・能力を身に付けることができるよう,(1)土木材料,(2)施工技術,(3)土木工事管理,(4)工事用機械と電気設備,(5)土木施工に関する法規の五つの指導項目で,3~6単位程度履修されることを想定して内容を構成している。また,内容を取り扱う際の配慮事項は次のように示されている。 ### (内容を取り扱う際の配慮事項) ア 地域の実態を踏まえ,土木事業の現場見学,メディア教材の活用及び実習などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。 イ 土木施工に関わる課題について,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏ま え考察するよう工夫して指導すること。   内容を取り扱う際には,工事現場を見学したり,各種メディア教材などを積極的に活用したりして,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。また,土木工事においては,事故の防止など安全管理が重要であることを理解できるよう工夫して指導すること。  また,発注者の要求する土木構造物を,環境に配慮しながら,工程に従って,安全に造り出す土木施工管理技術が重要であり,単に専門技術という側面だけにとらわれず,法規,機械,電気などの知識とともに総合的に理解できるよう工夫して指導すること。  また,土木施工に関する課題に対して,土木事業が社会に与える影響に責任をもち,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。 また,発注者の要求する土木構造物を,環境に配慮しながら,工程に従って,安全に造り出す土木施工管理技術が重要であり,単に専門技術という側面だけにとらわれず,法規,機械,電気などの知識とともに総合的に理解できるよう工夫して指導すること。  また,土木施工に関する課題に対して,土木事業が社会に与える影響に責任をもち,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。 ### 内容 #### 内容  1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。 ### 〔指導項目〕 (1)土木材料  ア 土木材料の概要  イ 土木材料の性質と利用  ウ 土木材料としての土の利用  エ 高分子材料の利用 ### (内容の範囲や程度) ア 〔指導項目〕の(1)のア及びイについては,土木工事に用いられる材料を扱うこと。ウについては,土木材料としての土の改良を扱うこと。エについては,土木材料としての高分子材料の改良を扱うこと。 ### (1)土木材料  ここでは,科目の目標を踏まえ,土木材料について,安全で安心な土木構造物の施工の視点で捉え,実際の土木工事と関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木施工ができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 土木材料について材料の性質と利用方法とを踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 安全で安心な土木構造物の施工に着目して,土木材料に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 土木材料について自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 土木材料の概要  土木工事に必要な材料を,日本工業規格(JIS)と関連付けて取り上げ,土木材料について扱う。 #### イ 土木材料の性質と利用  身近な土木工事や工作物を具体的に取り上げ,土木材料の性質とその利用について扱う。 #### ウ 土木材料としての土の利用  盛土など,土木材料としての土の利用を取り上げ,土の締固め,セメントなどを用いた土の改良,建設残土,現地発生土の有効利用などについて扱う。 #### エ 高分子材料の利用  土木材料としての高分子材料の利用を取り上げ,その特徴や実際の活用方法について扱う。 ### 〔指導項目〕 (2)施工技術  ア 土工  イ コンクリート工  ウ 基礎工  エ 舗装工  オ トンネル工  カ 情報化施工技術 ### (内容の範囲や程度) イ 〔指導項目〕の(2)のウについては,土木構造物の基礎,杭くい基礎などの基礎工及び基礎掘削における土留め工法を扱うこと。オについては,下水道管などの地下埋設物工事における圧入工法についても扱うこと。カについては,電子情報を活用した施工を扱うこと。 ### (2)施工技術  ここでは,科目の目標を踏まえ,施工技術について,安全で安心な土木構造物の施工の視点で捉え,実際の土木工事と関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木施工ができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 施工技術について土工,コンクリート工,基礎工,舗装工,トンネル工及び情報化施工技術を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 安全で安心な土木構造物の施工に着目して,施工技術に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 施工技術について自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 ####  ア 土工  盛土,切土,根切りなどの土工の施工技術と関連付けた土積曲線や土工用建設機械などについて扱う。 #### イ コンクリート工  各種コンクリートの基本的な性質とコンクリートの配合設計及び品質管理について扱う。 #### ウ 基礎工  土木構造物の基礎,地盤改良工法,杭くい基礎,ケーソン基礎,直接基礎,基礎掘削杭くいなどについて扱う。 #### エ 舗装工  路床・路盤などの基本的な道路の構造,アスファルト舗装やコンクリート舗装について扱う。 #### オ トンネル工  山岳トンネル工法とシールド工法などを取り上げ,掘削や支保工などのトンネル工法及び下水道管などの地下埋設物工事における圧入工法について扱う。 #### カ 情報化施工技術  もののインターネット化(IoT)などの電子情報を活用した施行による土木施工技術を取り上げ,その特徴や活用方法について扱う。 ### 〔指導項目〕 (3)土木工事管理  ア 工事管理の計画  イ 工程管理と品質管理  ウ 入札制度  エ 建設マネジメント ### (内容の範囲や程度) ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,施工計画,工事の管理と組織,原価管理,安全管理などを扱うこと。ウについては,電子入札についても扱うこと。エについては,具体的な事例を通して,建設マネジメントを扱うこと。 ### (3)土木工事管理  ここでは,科目の目標を踏まえ,土木工事管理について,安全で安心な土木構造物を施工する視点で捉え,実際の土木工事と関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木施工ができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 土木工事管理について工事管理の計画,工程管理と品質管理,入札制度及び建設マネジメントを踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 安全で安心な土木構造物の施工に着目して,土木工事管理に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 土木工事管理について自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 ####  ア 工事管理の計画  工事管理に関する施工計画,工程管理,品質管理,安全管理などの工事の管理と組織などについて扱う。また,土木構造物の維持管理やメンテナンスについても扱う。 #### イ 工程管理と品質管理  工程管理,品質管理及び原価管理について関係法規と関連させて扱う。  また,工程表,ネットワークの計算方法,ヒストグラムや管理図などについても扱う。 #### ウ 入札制度  土木工事に関する入札制度の仕組みについて扱う。また,電子入札システムについても扱う。 #### エ 建設マネジメント  道路やダム工事など具体的な事例を通して建設マネジメントの概要について扱う。 ### 〔指導項目〕 (4)工事用機械と電気設備  ア 工事用機械  イ 工事用電気設備 ### (内容の範囲や程度) エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,土木工事に必要な土工用機械を扱うこと。 ### (4)工事用機械と電気設備  ここでは,科目の目標を踏まえ,工事用機械と工事用電気設備について,安全で安心な土木構造物を施工する視点で捉え,実際の土木工事と関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木施工ができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 工事用機械と電気設備について土木工事を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 安全で安心な土木構造物の施工に着目して,工事用機械と電気設備に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 工事用機械と電気設備について自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 工事用機械  各種工事の主体となる土工用機械やトンネル掘削機などの工事用機械について扱う。  また,もののインターネット化(IoT)などに関わる工事用機械についても扱う。 #### イ 工事用電気設備  工事用電気設備を,施工技術や工事用機械と関連付けて取り上げ,各種の工事用電気設備について扱う。 ### 〔指導項目〕 (5)土木施工に関する法規 ### (内容の範囲や程度) オ 〔指導項目〕の(5)については,土木施工に関する法規の目的と概要を扱うこと。 ### (5)土木施工に関する法規  ここでは,科目の目標を踏まえ,土木施工に関する法規について,土木工事の安全性と快適性を確保する視点で捉え,実際の土木工事と関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,土木施工ができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 土木施工に関する法規について意義と構成,法令遵守を踏まえて理解すること。 ② 土木工事の安全性と快適性の確保に着目して,土木施工に関する法規に即した土木施工の課題を見いだすとともに解決策を考え,法的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 土木施工に関する法規について自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。  これらの事項を身に付けるよう,労働安全衛生法,労働基準法,建設業法,河川法,港湾法などについて取り上げ,土木施工に関する法規の目的と概要について扱う。また,環境に関する法規なども必要に応じて扱う。 # 第41節 社会基盤工学  この科目は,社会基盤の整備に必要な資質・能力を育成することを主眼として内容を構成している。  今回の改訂では,内容を取り扱う際の配慮事項に,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導することを明記するなどの改善を図った。 ## 第1 目標 ### 1 目標  工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,社会基盤の整備に必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。 (1)社会基盤の整備について自然環境との調和及び防災を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。 (2)社会基盤の整備に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。 (3)安全で安心な社会基盤を整備する力の向上を目指して自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。  この科目においては,社会基盤整備を安全で安心な社会基盤の創造の視点から捉え,実際の土木工事と相互に関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,社会基盤の整備ができるようにすることをねらいとしている。  目標の(1)については,安全で安心な社会基盤の整備を担うことができるようにするために,社会基盤整備を自然環境との調和や防災と関連付けて理解するとともに,社会基盤の整備における様々な場面で工夫し活用できる技術を身に付けるようにすることを意味している。  目標の(2)については,安全で安心な社会基盤の創造に着目して,社会基盤の整備に関する課題を見いだし,単に土木工事の効率性だけを優先させるのではなく,土木事業が社会に与える影響に対し責任をもち,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養うことを意味している。  目標の(3)については,安全で安心な社会基盤を整備する力の向上を目指し,交通と運輸,水資源,社会基盤システムなどについて自ら学ぶ態度や,工業の発展を図ることに主体的かつ協働的に取り組む態度を養うことを意味している。 ## 第2 内容とその取扱い ###  1 内容の構成及び取り扱い  この科目は,目標に示す資質・能力を身に付けることができるよう,(1)社会基盤整備,(2)交通と運輸,(3)水資源,(4)社会基盤システムの四つの指導項目で,2~4単位程度履修されることを想定して内容を構成している。また,内容を取り扱う際の配慮事項は次のように示されている。 ### (内容を取り扱う際の配慮事項) ア 〔指導項目〕の(2)のアからエまで,(3)のア及びイ,(4)のアからウまでについては,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,それぞれいずれか一つ以上を選択して扱うことができること。 イ 社会基盤の整備に関わる課題について,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。    内容を取り扱う際には,土木事業に関する技術史,土木と人々の生活との関わり,土木が産業や経済に果たしている役割や環境保全,災害の防止に果たす役割などを踏まえ,〔指導項目〕の(2)のアからエまで,(3)のア及びイ,(4)のアからウまでについて,生徒や地域の実態,学科の特色等に応じて,それぞれいずれか一つ以上を選択して扱うこと ができること。  また,社会基盤の整備に関する課題に対して,土木事業が社会に与える影響に責任をもち,土木に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。 ### 2 内容 #### 2 内容  1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。 ### 〔指導項目〕 (1)社会基盤整備  ア 土木の歴史  イ 社会資本と社会基盤の整備  ウ 災害と国土の基盤整備  エ エネルギーの基盤整備  オ 環境の保全 ### (内容の範囲や程度) ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,土木事業に関する技術史について,土木構造物と人間生活との関わり及び土木事業が産業や経済の発展に果たした役割を扱うこと。イについては,土木工事を経済や産業の基盤整備と関連付けて扱うこと。ウについては,自然災害の多様化と防災のための国土の基盤整備を扱うこと。エについては,電力やガスなどのエネルギーに関する基盤整備を扱うこと。オについては,環境を保全するための土木技術の役割を扱うこと。 ### (1)社会基盤整備  ここでは,科目の目標を踏まえ,社会基盤整備について,安全で安心な社会基盤を創造する視点で捉え,実際の土木工事と関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,社会基盤の整備ができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 社会基盤整備について土木の歴史,社会資本と社会基盤の整備,災害と国土の基盤整備,エネルギーの基盤整備及び環境の保全を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 安全で安心な社会基盤の創造に着目して,社会基盤整備に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 社会基盤整備について自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 土木の歴史  土木事業に関する技術史の概要を取り上げ,土木構造物と人間生活との関わり,土木事業が産業や経済の発展に果たした役割及び土木の歴史的変遷の概要について扱う。 #### イ 社会資本と社会基盤の整備  経済や産業の基盤整備と土木工事や人間の生活との関わり,社会基盤の整備の現状や今後の課題,基盤整備の重要性とその役割について扱う。 #### ウ 災害と国土の基盤整備  自然災害の多い日本の国土の特徴,国土総合開発の概要,台風,大雪,地震などの災害と災害防止のために整備されてきた社会基盤の現状を取り上げ,防災について土木技術の果たす役割と防災のための国土の整備の重要性について扱う。 #### エ エネルギーの基盤整備 電力やガスなどのエネルギーの整備について,エネルギーの確保の現状,産業の活動や人々の生活におけるエネルギーの重要性を取り上げ,土木技術を活用した電力やガスなどのエネルギーの整備について扱う。 #### オ 環境の保全  自然環境に配慮した環境の保全のために土木技術の活用とその意義について扱う。 ### 〔指導項目〕 (2)交通と運輸  ア 道路  イ 鉄道  ウ 港湾  エ 空港 ### (内容の範囲や程度) イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,道路の構造,施工及び維持管理を扱うこと。イについては,鉄道建設及び線路の規格と構造を扱うこと。ウについては,港湾の計画と管理及び港湾施設を扱うこと。エについては,空港の計画や施設を扱うこと。 ### (2)交通と運輸  ここでは,科目の目標を踏まえ,交通と運輸について,安全で安心な社会基盤を創造する視点で捉え,実際の土木工事と関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,社会基盤の整備ができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう〔指導項目〕を指導する。 ① 交通と運輸について道路,鉄道,港湾及び空港の整備を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 安全で安心な社会基盤の創造に着目して,交通と運輸に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 交通と運輸について自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 道路  道路の規格,舗装を含む道路の構造と施工,道路の調査や計画及び道路に必要な施設の維持管理について扱う。 #### イ 鉄道  鉄道建設及び線路の規格と構造について扱う。  また,都市高速鉄道や新交通システム,リニアモーターカーなどの鉄道技術についても扱う。 #### ウ 港湾  港湾の計画や管理,港湾施設について扱う。  また,港湾構造物とその工事について扱う場合は,「土木基盤力学」や「土木施工」との関連を図るようにする。 #### エ 空港  滑走路やターミナルビルの建設などを取り上げ,空港の計画,環境対策及び施工について扱う。 ### 〔指導項目〕 (3)水資源  ア 利水  イ 治水 ### (内容の範囲や程度) ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,水資源の開発及び上下水道を扱うこと。イについては,河川の改修,海岸の防護,治山・砂防及び土木構造物の機能と計画を扱うこと。 ### (3)水資源  ここでは,科目の目標を踏まえ,水資源について,安全で安心な社会基盤を創造する視点で捉え,実際の土木工事と関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,社会基盤の整備ができるようにすることをねらいとしている。 このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 水資源について利水と治水を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 安全で安心な社会基盤の創造に着目して,水資源に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 水資源について自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 利水  生活用水や工業用水などのための水資源の開発を取り上げ,利水の計画について扱う。  上水道は,その計画,水資源の開発から水源,送水・分配システム,浄水までについて扱う。  下水道は,その計画や下水の収集・排除,下水処理,下水汚泥の処理について扱う。 #### イ 治水  河川の氾濫,海岸における高潮,津波,浸食,山間地における地すべりや土石流などについて取り上げ,河川の改修と海岸の防護,治山・砂防及びそれらの土木構造物の機能などの治水の計画について扱う ### 〔指導項目〕 (4)社会基盤システム  ア 都市計画  イ 環境と景観  ウ 防災 ### (内容の範囲や程度) エ 〔指導項目〕の(4)のアについては,都市計画の内容並びに国土計画及び地域計画を扱うこと。イについては,(2)及び(3)に関連する環境保全及び社会基盤施設と景観との関わりを扱うこと。ウについては,地震災害,風水害,火山災害などと防災対策を扱うこと。 ### (4)社会基盤システム  ここでは,科目の目標を踏まえ,社会基盤システムについて,安全で安心な社会基盤を創造する視点で捉え,実際の土木工事と関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,社会基盤の整備ができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 社会基盤システムについて都市計画,環境と景観及び防災を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 安全で安心な社会基盤の創造に着目して,社会基盤システムに関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 社会基盤システムについて自ら学び,工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 都市計画  都市計画の立案,土地利用,大深度地下の利用,都市施設,都市開発を取り上げ,都市計画及び国土計画,地域計画の概要について扱う。 #### イ 環境と景観  〔指導項目〕の(2)交通と運輸と(3)水資源とに関連する環境保全及び社会基盤施設と景観との関わりを取り上げ,環境アセスメント及び都市や社会基盤施設の景観と自然環境保全などについて扱う。 #### ウ 防災  地震災害,風水害,火山災害,土砂災害などの具体的な事例を取り上げ,過去の災害と災害の予知・予測,防災に関わる法規と行政の役割,災害対策と防災システムについて扱う。 # 第42節 工業化学  この科目は,化学工業の発展を担う職業人として必要な資質・能力を育成することを主眼として内容を構成している。  今回の改訂では,化学工業の進展に対応するため,平成 21 年改訂の学習指導要領の「工業化学」に位置付けられていた石油と化学の石油と生成及び石油と化学工業については石油の精製と化学工業に,また,生活と化学工業製品の食品と化学及び油脂とせっけんについては食品と生活の化学にそれぞれ整理統合するとともに,気体と水の化学には空気を利用した化学工業を,材料と化学には機能性材料をそれぞれ位置付けるなどの改善を図った。 ## 第1 目標 ### 1 目標 工業の見方・考え方を働かせ,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,化学工業の発展を担う職業人として必要な資質・能力を次のとおり育成することを目指す。 (1)工業化学について化学の概念や原理と化学工業との関係を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けるようにする。 (2)工業化学に関する課題を発見し,技術者として科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養う。 (3)材料や化学製品を製造する力の向上を目指して自ら学び,化学工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養う。  この科目においては,工業化学を物質の性質や物質の変化などの視点から捉え,科学的な根拠に基づき工業生産に関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,化学工業の発展を担うことができるようにすることをねらいとしている。  目標の(1)については,化学工業製品を合理的に製造できるようにするために,工業化学について化学の概念や原理と化学工業の関係を踏まえて理解するとともに,化学製品の製造,化学分析などにおける様々な場面で工夫し活用できる技術を身に付けるようにすることを意味している。  目標の(2)については,物質の性質や物質の変化などに着目して,工業化学に関する課題を見いだし,単に生産性や効率だけを優先するのではなく,技術者に求められる倫理観を踏まえ科学的な根拠に基づき工業技術の進展に対応し解決する力を養うことを意味している。  目標の(3)については,材料や化学製品を製造する力の向上を目指し,化学の概念,原理及び法則を活用して材料や化学製品の製造,化学分析などについて自ら学ぶ態度や,化学工業の発展に主体的かつ協働的に取り組む態度を養うことを意味している。 ## 第2 内容とその取扱い ### 1 内容の構成及び取扱い  この科目は,目標に示す資質・能力を身に付けることができるよう,(1)物質と化学,(2)気体と水の化学,(3)元素の性質と化学結合,(4)物質の変化とエネルギー,(5)石油 と化学,(6)材料と化学,(7)生活と化学工業製品の七つの指導項目で,6~8単位程度履修されることを想定して内容を構成している。また,内容を取り扱う際の配慮事項は次のように示されている。 ### (内容を取り扱う際の配慮事項) ア 資源やエネルギーを有効に利用して様々な材料や化学製品を製造していることについて考察するよう工夫して指導すること。また,化学技術の発展や歴史についても理解できるよう工夫して指導すること。 イ 化学技術が環境保全に関して重要な役割を果たしていることについて,化学工業に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。  内容を取り扱う際には,化学工業においていろいろな資源やエネルギーを有効に利用して様々な材料や化学製品を製造していることについて考察するよう工夫して指導すること。その際,工場の見学,実験・実習,各種メディア教材などを通して,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。また,工業化学に関する技術の発展や歴史についても,具体的に理解できるよう工夫して指導すること。  さらに,化学技術が環境調査や環境保全に重要な役割を果たしていることについて,化学工業に携わる技術者に求められる倫理観を踏まえ考察するよう工夫して指導すること。  なお,毒物及び劇物,危険物などの試薬や薬品の適切な管理と使用方法について十分理解できるようにするとともに,実験・実習における事故防止や安全確保,適切な薬品管理や廃液処理などに十分配慮し,安全意識を高めていくことが大切である。 ### 2 内容 #### 2 内容 1に示す資質・能力を身に付けることができるよう,次の〔指導項目〕を指導する。 ### 〔指導項目〕 (1)物質と化学  ア 物質と元素  イ 物質の変化と量 ### (内容の範囲や程度) ア 〔指導項目〕の(1)のアについては,化学工業で利用される資源及び物質を構成している元素や化合物を扱うこと。イについては,化学変化と化学反応式及び化学変化と物質の量との関係を扱うこと。 ### (1)物質と化学  ここでは,科目の目標を踏まえ,物質と化学について,化学工業における資源の有効利用の視点で捉え,科学的な根拠に基づき化学工業に関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,化学工業の発展を担うことができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 物質と化学について物質を構成している元素や化合物,化学変化と物質の量との関係を踏まえて理解すること。 ② 化学工業における資源の有効利用に着目して,物質と化学についての課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 物質と化学について自ら学び,化学工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 物質と元素  原子,分子,イオン,単体,化合物及び化学式について扱う。 #### イ 物質の変化と量  物理変化,化学変化,化学反応式,物質量,モル及び化学変化と物質の量との関係について扱う。 ### 〔指導項目〕 (2)気体と水の化学  ア 気体の性質  イ 溶液の性質  ウ 空気を利用した化学工業  エ 海水を利用した化学工業 ### (内容の範囲や程度) イ 〔指導項目〕の(2)のアについては,気体の法則を中心に扱うこと。イについては,溶解度や濃度を中心に扱うこと。 ### (2)気体と水の化学  ここでは,科目の目標を踏まえ,気体と水の化学について,空気や海水の化学工業への利用の視点で捉え,科学的な根拠に基づき気体や溶液の性質が化学工業に応用されていることを考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,化学工業の発展を担うことができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 気体と水の化学について気体や溶液の性質,空気や海水を利用した化学工業を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 空気や海水の化学工業への利用に着目して,気体と水の化学に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 気体と水の化学について自ら学び,化学工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 気体の性質  ボイル・シャルルの法則,状態方程式など気体の法則について扱う。 #### イ 溶液の性質  溶解度,濃度,沸点上昇,凝固点降下,浸透圧,コロイドなどについて扱う。 #### ウ 空気を利用した化学工業  空気の組成及びアンモニアの合成など空気を利用した化学工業について扱う。 #### エ 海水を利用した化学工業  ソーダ工業など海水を利用した化学工業について扱う。 ### 〔指導項目〕 (3)元素の性質と化学結合  ア 元素と周期性  イ 化学結合  ウ 元素の性質 ### (内容の範囲や程度) ウ 〔指導項目〕の(3)のアについては,原子の構造と周期性を扱うこと。イについては,化学結合と物質の構造を扱うこと。ウについては,族ごとの元素の性質や化合物を扱うこと。 ### (3)元素の性質と化学結合  ここでは,科目の目標を踏まえ,元素の性質と化学結合について,原子の構造と周期性の視点で捉え,科学的な根拠に基づき化学工業に関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,化学工業の発展を担うことができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 元素の性質と化学結合について原子の構造と周期性,化学結合と物質の構造を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 原子の構造と周期性に着目して,元素の性質と化学結合に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 元素の性質と化学結合について自ら学び,化学工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 元素と周期性  原子の構造,元素の周期性について扱う。 #### イ 化学結合  イオン結合,共有結合,金属結合などの化学結合について扱う。 #### ウ 元素の性質  族ごとの元素の化学的性質と化合物について扱う。 ### 〔指導項目〕 (4)物質の変化とエネルギー  ア 酸と塩基  イ 酸化と還元  ウ 化学反応と熱  エ 反応速度と化学平衡  オ 原子核エネルギー ### (内容の範囲や程度) エ 〔指導項目〕の(4)のイについては,酸化と還元及び電気分解と電池を扱うこと。ウについては,熱化学方程式を中心に扱うこと。オについては,放射性物質の性質と利用を扱うこと。 ### (4)物質の変化とエネルギー  ここでは,科目の目標を踏まえ,物質の変化とエネルギーについて,化学反応の原理と利用の視点で捉え,科学的な根拠に基づき化学反応の原理が化学工業に応用されていることを関連付けて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,化学工業の発展を担うことができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 物質の変化とエネルギーについて化学反応の原理を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 化学反応の原理と利用に着目して,物質の変化とエネルギーに関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 物質の変化とエネルギーについて自ら学び,化学工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 酸と塩基  酸,塩基,塩,中和,水素イオン濃度などについて扱う。 #### イ 酸化と還元  酸化,還元,イオン化傾向,電気分解とめっき,電池などについて扱う。 #### ウ 化学反応と熱  熱化学方程式,反応熱,結合エネルギー,ヘスの法則などについて扱う。 #### エ 反応速度と化学平衡  反応速度,触媒の働き,活性化エネルギー,化学平衡などについて扱う。 ####  オ 原子核エネルギー  放射性同位元素,原子核とエネルギーなど放射性物質の性質と利用,安全性について扱う。 ### 〔指導項目〕 (5)石油と化学  ア 有機化合物  イ 石油の精製と化学工業 ### (内容の範囲や程度) オ 〔指導項目〕の(5)のイについては,石油製品の製造に関する内容及び化学工業の原料としての石油の役割を扱うこと。また,天然ガスや石炭を原料とする化学工業についても扱うこと。 ### (5)石油と化学  ここでは,科目の目標を踏まえ,石油と化学について,石油の化学工業への利用の視点で捉え,科学的な根拠に基づき石油を原料にして化学工業製品がどのように製造されるかについて考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,化学工業の発展を担うことができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 石油と化学について有機化合物と石油を利用した化学工業を踏まえて理解するとともに,関連する技術を身に付けること。 ② 石油の化学工業への利用に着目して,石油と化学に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 石油と化学について自ら学び,化学工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 有機化合物  脂肪族炭化水素とその誘導体,芳香族炭化水素とその誘導体などの構造,性質,用途について扱う。 #### イ 石油の精製と化学工業  石油の精製方法と生成物の用途,化学式や構造式などについて扱う。また,ナフサの熱分解とその生成物の利用について扱う。天然ガスや石炭を原料とする化学工業についても扱う。 ### 〔指導項目〕 (6)材料と化学  ア 工業材料  イ 機能性材料 ### (内容の範囲や程度) カ 〔指導項目〕の(6)のアについては,金属材料,セラミック材料及び高分子材料の性質及び用途を扱うこと。イについては,機能性材料の性質と用途を扱うこと。 ### (6)材料と化学  ここでは,科目の目標を踏まえ,材料と化学について,各種材料の性質と用途の視点で捉え,科学的な根拠に基づき新しい材料の開発の重要性について考察し,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,化学工業の発展を担うことができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 材料と化学について金属材料,セラミック材料,高分子材料及び機能性材料の性質と用途を踏まえて理解すること。 ② 各種材料の性質と用途に着目して,材料と化学に関する課題を見いだすとともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 材料と化学について自ら学び,化学工業の発展に主体的かつ協働的に取り組むこと。 #### ア 工業材料  鉄鋼や非鉄金属などの金属材料,ガラスやセメントなどのセラミック材料,合成繊維や合成ゴム及び合成樹脂などの高分子材料について扱う。 #### イ 機能性材料  ファインセラミックス,機能性金属,機能性高分子,複合材料などについて扱う。 ### 〔指導項目〕 (7)生活と化学工業製品  ア 食品と生活の化学  イ バイオテクノロジーの化学  ウ 物質の安全な取扱い ### (内容の範囲や程度) キ 〔指導項目〕の(7)のアについては,身近な食品や生活用品を取り上げ,生活と化学工業製品との関係を扱うこと。イについては,酵素や微生物を利用した化学工業を扱うこと。ウについては,有害物質と危険物の取扱い方法及び取扱者の管理責任を扱うこと。 ### (7)生活と化学工業製品  ここでは,科目の目標を踏まえ,生活と化学工業製品について,化学工業の意義や役割の視点で捉え,科学的な根拠に基づき化学工業と生活との関係について考察できるようにするとともに,実践的・体験的な学習活動を行うことなどを通して,化学工業の発展を担うことができるようにすることをねらいとしている。  このねらいを実現するため,次の①から③までの事項を身に付けることができるよう,〔指導項目〕を指導する。 ① 生活と化学工業製品について生活と化学工業製品との関係,物質を安全に取り扱うための方法などを踏まえて理解すること。 ② 化学工業の意義や役割に着目して,生活と化学工業製品に関する課題を見いだすと ともに解決策を考え,科学的な根拠に基づき結果を検証し改善すること。 ③ 生活と化学工業製品について自ら学び,化学工業の発展に主体的かつ協働的に取り 組むこと。 #### ア 食品と生活の化学  脂肪,炭水化物,タンパク質など食品と化学工業製品との関係について扱う。また,油脂,界面活性剤,肥料と農薬,染料,医薬品などを取り上げ,生活と化学工業製品との関係について扱う。 #### イ バイオテクノロジーの化学  発酵,培養,酵素や微生物を利用した化学工業について扱う。 #### ウ 物質の安全な取扱い  毒物及び劇物取締法や消防法に関わる有害物質と危険物の取扱い方法及び取扱者の管理責任について扱う。

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