みなさんこんにちは、51代CG研のあすなろです。前回・前々回のアドカレでは背景イラストのメイキング記事を書いていて、今回もそのつもりでしたが様々なタスクによりイラストが描きあがらなかったため代わりにGUGEN 2018という電子工作のコンテストに、私が幹事長を務めるサークル(WITS)で参加した話を書きたいと思います。
GUGENとは簡単に言うと、Arduinoなどのマイコンを使って、オリジナルの電子工作作品を制作し、その作品のクオリティや革新性、インパクトなどの色々な基準をもとに評価して、大賞や優秀賞などを決めるコンテストです。2018年度では応募点数139点で、大賞賞金100万円相当と、国内の電子工作コンテストの中では比較的規模の大きい部類に入ります。
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ちなみに出場の流れとしては、今年度の例だと
まず作品の応募期間は2018年7月30日~11月5日で、その間に制作した作品とそれを紹介するための文章や動画を添えてフォームから応募します。
応募した作品は順次webサイトに公開されるようになっていて、そこには「ほしいねボタン」があり、その作品が実際に発売されたら欲しい!と思った人は誰でもボタンを押すことができます。
応募締め切り終了後は、作品情報やほしいね数などを考慮して一次審査が行われます。今年だと応募作品は139点で、そのうち一次審査を通過した作品は61作品でした。一次審査を通過した作品は12/2(日)の作品展示会&授賞式に呼ばれ、実際に自分の作品を展示することができます。
展示会&授賞式会場では、来場者からもらえる「ほしいねシール」に加えて審査員による実機の評価等があり、最終的に大賞、優秀賞、学生賞、スポンサー賞などの賞を決定し、発表されます。
我々のサークルでは「Cat Tongue」という作品を制作しました。
一言で説明すると「温度がわかるコップ」です。このコップに熱い飲み物を注ぐと、底面にある温度センサーでそれを認識して、同じく底面にあるマトリクスディスプレイにその温度が表示されます。詳しくは以下の作品紹介ページを見て下さい(丸投げ)
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これも詳しいことを書くと長くなってしまうので、簡単に書かせてもらいます。
まずはブレッドボード上でシステムを完成させました。
主な使用パーツは以下の通りです。
・Arduino micro
・青色ドットマトリクスLED 8x8ドット MOA20UB018GJ
・3軸加速度センサモジュール KXR94-2050
・高精度IC温度センサ LM35DZ
・抵抗
ブレッドボード上での動作確認がとれたので、ユニバーサル基板を二枚使用したユニットにハンダ付けしました。余裕があればプリント基板等を使いたかったのですが、スケジュール的に厳しそうだったため、今回はユニバーサル基板を用いました。
基盤や各素子を含めたシステム全体のサイズがわかったので、それをベースにそれらを格納するための筐体を設計しました。設計にはAutodesk Mayaを使い、3DプリントにはDMM.makeの3Dプリントサービスのナイロン製の粉末焼結タイプを使用しました。西早稲田キャンパスのものづくり工房の3Dプリンターよりかなり精度は良かったです。(そのぶん高額でしたが)
頂けました!
GUGENの協賛企業から送られるスポンサー賞の一つですが「オムロン賞」を頂きました。スポンサー賞なので賞金はありませんでしたが、副賞としてオムロン製のセンサリングデバイスを頂きました。正直この作品を作り始めた頃はArduinoでLチカができるくらいの超初心者でしたが、約半年の間で学びつつ作りつつでなんとか完成させたデバイスで光栄にも賞が貰えてとても嬉しかったです。
ちなみに今年度の優秀賞はStudio PLAYFOOLによるKnottyでした。やはり技術力の高さや、プロトタイプのクオリティの高さなどが評価されているみたいです。
さて、「GUGEN2018に出展した話」ということでしたが、いかがだったでしょうか?このようにやる気とアイデアさえあれば誰でも参加できるコンテストなので、是非みなさんもいい製品アイデアがあれば実際に制作して参加して一発当てちゃって下さい!
以上です、拝読ありがとうございました!明日は †なかさん† による記事です。お楽しみに!