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2日目午後2@研修2部屋

日時:2017/09/24 15:00 - 16:15
Code for Japan Summit 2017 共有ノート

地域情報化の未来を語る!

和崎 宏 / 牧慎太郎 / 庄司 昌彦 / 西谷 友彬 / 若宮 正子

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セッションの趣旨
過去を振り返ると、地域掲示板とか行政と住民、住民住民との対話がありそれが現在のシビックテックの原点ではないかと感じている。
新しい技術が出てきた中で私たちは何ができるのかを考えていきたい

それぞれ自己紹介

日本における地域情報化の系譜
トレンドが10年ごとにあった。

  • 1985年ごろ: 草の根BBS、パソコン通信時代
  • 1995年ごろ: PC、インターネットの普及
  • 2005年ごろ: 地域SNS
  • 2015年? : 突然Codeforの時代が来たのではなく、脈々としてつながってきてできた。10年前の熱気は今のCfJ Summitと似ている。

地域ネットワークの融合と協力の深化

ネットデイは地域の縁日だった
地域の人のつながりが見えるようになった。
可視化されるようになった。

地域SNSによる「共助」の推進@
20年前に藤沢市が行政と市民の共助として、取り組んだ先進的な実績があった。それが今年閉鎖されるというのが衝撃的なニュース。
兵庫県の「ひょこむ」というSNS
災害時の活用がとても有用だとわかった

ではグローバルではどういう動きが起こっているのか@庄司さん
グローバルな社会インフラとなったFacebook
月間利用者数が20億人。どの国よりも大きくなった。
ただ、果たしてどのような地域が豊かなのか
2010年になって新たな地域SNSに挑戦も出てきている(Nextdoor, マチマチ, PIAZZA, Soylink)

道具の深化がスゴイ。どんどん変わってきている。

西谷さん@Code for KOBE
生活協働組合コープこうべ 西谷さん
2016年2月から参加、6月から代表
ITで神戸をもっとステキにするコミュニティ
FBページ「いいね」800超
Code for KOBEの活動(定例会、アイデアソン、チャレンジオープンガバナンスetc)
何か代表的なプロダクトが無いからわかりにくいと言われる。基本的にはコミュニティであり場。

地域を良くしようとしているコミュニティ、場はとてもいい。
たとえば、ダムを作るというところに集まる市民とは全然違う。

地域という現場に入ってモノづくりしているのが、昔のネット回線を自分たちで組んでいたときと雰囲気が似ている。前に戻ったような。

若宮さん
シニアにデジタルスキルを教えることなど、20年ほどのそういった経歴があった
ExcelArt創始者
内閣府に提言したことをシェア

  • 提言1: シニアに再教育が必要。リケジョならぬリケロウを提言。電気などの理系。
  • 提言2: ハイシニアには機器を配るだけでは不十分で、使い方を教えて頂くことと、デジタル駆け込み寺が重要。
  • 提言3: ヤングシニア向けに、本格的なコンピュータ教育を。プログラミングなど。それは究極の脳トレになる。これから色々デバイスが多様化刷る中で、個別で使い方を教えるわけにはいかないので、基礎知識を教える必要がある。

地域情報化の未来を語る

未来を語る上での前提
大きなトレンドとしての人口減少社会
2100年には日本の人口は6000万程度の半分程度になる
かつ、年齢構成が変わる。特に生産年齢人口は1995年くらいは70%。2015年ではだいたい6割近くまで下がって決まってしている
今後、女性高齢者の活躍が1つのキーワード
AIやロボット技術の深化により今の仕事の半分が無くなる
人間にしかできない世界へのシフトすることで、豊かな生活を描くことができるのではないか

ディスカッション

和崎さん
地域について面白いことは、人のつながり。
地域SNSではborderlessが実現できなかった
始めた人の10才前後くらいしか使われない
それが新たなテクノロジーで解決できるのではないかという気もしている
全国津々浦々つながるのは難しい。なので、その単位は実はCode forなのかと思う。
ほどよく閉じた空間で、楽しんでつながれる空間。
地域SNSというひと時代終わったという気はしている
若宮さんの言う駆け込み寺はひとつ役割として出来るかなという気がしている

西谷さん
自分たちの所属だけで未来を考えると難しい気がしている。きっとborderはなくならない。
なので、みんなで集まって、あなたはどうしますかと、何ができますか?という、お互いのborderを踏まえた上で、話し合って取り組んでいくことが大事ではないかと感じている。

庄司さん
江戸時代には地域のために必要だと、地域のために学校やインフラを作ってきた。
それの現代版が、ITでみんなの困り事を解決しよう、であったり、ITの駆け込み寺であったり。あまり変わっていない気がする。

若宮さん
予約制で駆け込み寺をしているが、かなり希望者が多い。
特に、どのスマホをどう買ったらいいかとか。

巻さん
地域SNS「ひょこむ」は、日本最大のSNSで、とても助かっている
土地があって、無農薬で野菜を作ろうというと、人が集まる。楽しい、実際の行動につながるテクノロジーが重要ではないか
テクノロジーのためのテクノロジーでは続かない。

和崎さん
誰か想いがある人が手をあげることから始まる。
関係性は増幅する。

日本はずっと支え合いでやってきた。
ボランティアなんて昔から日本はやっていた。
クラウドファンディングは頼母子講
シビックテックも必ず日本で成功するはず

参加者からの意見

  • 地域SNSもいいけど、地域クラウドソーシングなんかができるとよい
  • 町内会でFBページ作ったり、寺子屋的な活動をしている。今日の話を聞いて自身が持てた
  • 姫路でCoderDojoをしていて、子どもといっしょに親にも学んでもらっている。お父さんお母さんがシニアになったときに教えられたりできないかとか考えている
  • SNSフォーラム、知事の会見をネット配信をしたり、ずっと兵庫県は新しい取り組みをしてきた。それを知っている40代後半〜50代の私が橋渡しができればと

パネラーからの締めの言葉

西谷さん
グラフィックレコーディングが学生がやってくれていたり、シビックテックアイデアソンをやってくれていたりする。是非Code for KOBEにお越し下さい。笑
CfJSummitの「borderless」というテーマを決めた。誰かがトップダウンで落としたわけではなく、CfKの定例会の中で、メンバーと話して決めた。

若宮さん
賀川豊彦さんの思想が今の神戸市につながっているかと思うと感無量

巻さん
すごく簡単につながれるようになったのに、同じような人としかつながらなくなってしまっていて、逆に分断されているのではないかと感じる
地域情報化というのは、地域の安心安全、子育てだとみんなの関心事になるので、特定の地域でみんなにとっての共有部分を見つけ出して、borderlessに動くことが大事ではないか

庄司さん
自分が変わるということが、難しいけど、大事
色んな人が揃った時に話題を揃えるのは難しい。そういった時に、「助け合い」、地域のクラウドソーシング的なことを切り口にすれば、みんながborderlessにつながれるかもしれない。
まさに協同組合的なことがヒントになるかもしれない。

和崎さん
集めるんじゃなくて、「集まる」場が必要。
それが、色んな地域で発生し、お互いに影響を与えるようなこと

このノートは誰でも編集可能です!ぜひ議事録取りに協力願います。