グルーヴコースターを流行らせたい = この記事は、 [みす51代 Advent Calendar 2016 – Adventar](http://www.adventar.org/calendars/2002) の15日目の記事です。 わたしです。自称みす51代音ゲーマー筆頭、体の95%が音ゲーで出来ている[なかさん](https://twitter.com/mintexcca)とかいうオタクです。 グルーヴコースターなる音ゲーが、どうも他社(コナミやセガ、バンナムなど)の音ゲーに比べて人気がない気がしている、あんな神ゲーなのに…。 そんな気持ちを記事にしたものです。 決して、グルーヴコースターやれよと強制するものではありません。 このゲームを知らない人、知ってるけどあんまりプレイしたことはないよって人、そういう人に、グルーヴコースターというゲームを知ってほしい、そういう感じです。 ## グルーヴコースターって? - ジャンル 「グルーヴコースター」は**タイトー**が開発する**音楽ゲーム**シリーズで、タイトーの音楽ゲームシリーズとしては「ミュージックガンガン!」に続き2作目。公式には「グルーヴゲーム」だそう。 (「ミュージックガンガン!」とはなんぞや?という方はBIGBOXにでも行ってみるといいんじゃないかな) - シリーズ **1. GROOVE COASTER(iOS)** シリーズ最初の作品で、小塩広和と土屋昇平による楽曲29曲が収録されている。マルチタップ非対応で、16分のリズムを片手で取る難しさは記憶に新しい。現在もAppStoreで有料配信中。 **2. GROOVE COASTER 2 ORIGINAL STYLE(iOS,Android)** [公式サイト](http://groovecoaster.com/apps/) 初代GCに続いて二作目として登場した「GROOVE COASTER ZERO」を大型アップデートしたもので、マルチタップに対応。楽曲数も大幅に増加し、現在も追加DLCとして楽曲が配信され続けている。また、ターゲット(後述)の種類も初代やZEROに比べて増加し、アーケード版と殆ど変わらない仕様となった。AppStoreやGoogle Playで基本無料で配信中。 **3. GROOVE COASTER 3 LINK FEVER(アーケード)** [公式サイト](http://groovecoaster.jp/) アーケード版としては「GROOVE COASTER」(「GROOVE COASTER EX」)「GROOVE COASTER 2 HEAVENLY FESTIVAL」に続き3作目。全国のゲームセンターで稼働中。アプリ版と違い、「ブースター」と呼ばれるコントローラーを使う。収録楽曲数は400を超え、そのジャンルも多岐に渡っている。 **==この後に書くことはぜーんぶアーケード版のことです!!==** ## 魅力(1) 圧倒的なビジュアルへのこだわり >「グルーヴコースターってなんか音ゲーっぽくない…」 **それはそう** 音ゲー戦国時代の昨今、他社の音ゲーとグルーヴコースターは何が決定的に違うのか?それは**ビジュアルへの徹底的なこだわり**! とても音ゲーとは思えない、そう初見で思わせてくるレベルのものなのです! グルーヴコースターの開発者は「スペースインベーダー インフィニティジーン」でおなじみの石田礼輔氏で、同作と同様にワイヤーフレーム風の表現を使っています。まぁそんなことはどうでもいい。 このゲームは「**ジェットコースター**のように上下したり左右したりする一本道」の上に置かれている様々なオブジェクト(ターゲットと呼ぶ)に合わせて操作をする音楽ゲームなわけですが、公式が「ジェットコースター」と言っているように疾走感がすごい!そしてなにより、ステージ背景へのこだわりが尋常ではない! ジェットコースターの如く疾走感を表現したり、その曲に関連する様々なモチーフ、キャラクターを登場させたりと…とにかく、譜面製作者のこだわりが垣間見えます。 (twitterのハッシュタグ「[#細かすぎて伝わらないグルコス演出ネタ](https://twitter.com/search?q=%23%E7%B4%B0%E3%81%8B%E3%81%99%E3%81%8E%E3%81%A6%E4%BC%9D%E3%82%8F%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%82%B9%E6%BC%94%E5%87%BA%E3%83%8D%E3%82%BF&src=typd&lang=ja)」とかを覗いてみると面白いかも) 自分が好きなステージをいくつか動画と一緒に紹介! - **アスノヨゾラ哨戒班 / Orangestar feat. IA** [YouTube](https://www.youtube.com/watch?v=k5gXkO8gchA) サビの、空を落ちていくような演出の疾走感が最高!後半で背景が朝焼けみたいに明るくなるのもすごくよい(語彙力)。 - **Disco Descent/Mausoleum Mash / Danny Baranowsky** [YouTube](https://www.youtube.com/watch?v=nFv6jY4JijE) SteamやPSStore等で配信中の「Crypt of the NecroDancer」のZONE1の1面,3面のBGMのメドレー。同作で出てくるキャラクターが沢山出てきて、そのゲームらしい演出も多々出てくるので、ネクロダンサーファンは必見! - **Party 4U -holy nite mix- / Cranky** [YouTube](https://www.youtube.com/watch?v=4DH2WAUnqIc) フラッシュ黄金期の名作フラッシュアニメ「num1000」のBGMとして使われた曲で、背景ではそのフラッシュアニメの再現がされています。フラッシュ黄金期ネットにひたひたに浸ってた人はビビッとくるかも? - **RETROID / M.S.S Project** [YouTube](https://www.youtube.com/watch?v=sFRQFpVlYYc) M.S.S Project作曲のレトロゲーム風チップチューン。背景でもレトロゲームを意識した表現が多く見受けられる、宝箱の演出とかすごい好きなんですよね。 - **naraku within / 藤澤健至 (Team-MAX)** [YouTube](https://www.youtube.com/watch?v=2K-AU6jDlso) アイエエエエエ! グルコス!? グルコスナンデ!? 「ニンジャスレイヤー」の処刑用BGMで、忍殺の世界観、特にネオサイタマを意識した表現は語彙力を失うほど凄い。 - **FUJIN Rumble / COSIO(ZUNTATA)** [YouTube](https://www.youtube.com/watch?v=UUmeTMUNTX8) グルコスでジェットコースターと言えば真っ先に思い出すのはこの曲。とんでもない疾走感・落下感(とアホみたいな難易度)はまさにグルコス of グルコスという感じ。 これ以外にも面白い、美しい…そんなこだわりを持ったステージがたくさんあるので、音ゲーやったことない人でも、グルコスの譜面動画を巡るだけで結構面白いかもしれません。 ## 魅力(2) 簡単・単純で直観的な操作 >「グルーヴコースターって画面がめまぐるしく動いて難しそう…」 **そんなことはないです!そんなことはない!断じてない!** むしろグルコスは他の音ゲーと比べても操作は**かなーり単純**です! スマホ版でもアーケード版でもそうですが、グルコスを見てまず驚くのは、その**ボタンの少なさ**。 (まぁスマホ版に至ってはボタンは一つたりともないわけですが) アーケード版では、「**ブースター**」というコントローラーがゲーム筐体前部に2つ付いているだけ。ブースターはそれぞれ1つのボタンが付いている他、ブースター自体を360°すべての方向に倒すことができる。 (この「倒す」(スライドする)動作がグルコスらしくて非常に楽しい) ステージ上に出てくるターゲット(レールの上に出てきて、そのターゲットの指示をリズムに合わせてこなしていく)は全10種類。 (詳しい操作やターゲットの説明は[こちら(YouTube)](https://www.youtube.com/watch?v=b9RiQQkfShY)、動画で説明されている以外にもターゲットがあるので詳しくはググりましょう) ターゲットの種類は多いものの、全て当然「押す」「倒す」の操作のみを使うので、覚えるのが非常に楽。そもそも、グルコスはチュートリアル部分がしっかりしているし、ターゲットの色形も非常にわかりやすいので、慣れも早いと思います。 グルコスにしかない(?)特徴的なターゲットが「**AD-LIB**」、なんと「**見えない**」です!グルコスでは、AD-LIBを含めた全てのターゲットをタイミング通りに操作した時のスコアが理論値となります。AD-LIBを処理できなくてもコンボは続きますが、全てのAD-LIBを処理してフルコンボすると「FULL CHAIN」となります。 「え?ターゲットが見えない…?なにそれクソゲー…」と思う方も非常に多いと思いますし、実際そういう人たちを多々見てきたわけですが、やっていくうちに、**AD-LIB探しが楽しい**!!と思えるようになると思います。それに「FULL CHAIN」が一つの目標になっていくのもとても魅力的です。 グルーヴコースターは他の音ゲーと違うところが沢山あるからこそ、「とっつきにくい」ですし「慣れるのに時間がかかる」かもしれないですが…だからこそ、**自分が上手くなってきたときに、他の音ゲーでは味わえないような楽しさを感じられる**、そんなゲームだと個人的に思ってます。 ## 魅力(3) 幅広い収録楽曲ジャンル >「アプリ版のグルコスはなんだか地味な曲が多かったし、収録曲に期待できない…」 そんなスマホユーザーもいるかもしれません。 が、しかし!アーケード版グルーブコースターは現在、**様々なジャンルから400曲以上もの楽曲を収録**!っょぃ。 全収録楽曲は[公式サイト](http://groovecoaster.jp/music)に掲載されていますが、今回はジャンル別にグルコスの収録楽曲の特色を紹介! ### **人気アニメからどんどん収録のアニソン** アーケード版のグルコスには、特に3作目(LINK FEVER)から人気アニメのOPやEDで使用された楽曲が収録されるようになった。「ゆるゆり さん☆ハイ!」「血界戦線」「涼宮ハルヒの憂鬱」「響け!ユーフォニアム」など大衆向けから新旧のオタク大歓喜のアニメまで様々な魅力的なアニソンが収録されている。まだまだ楽曲数は少ないが、最近は収録に力を入れているようなので、今後に期待大!あなたの好きなアニメの楽曲が収録される?かも? ### **新旧様々なボーカロイド曲** ボカロ曲は往年の名曲から最近の人気曲まで幅広く収録。 音楽レーベル「**KARENT**」から多くの楽曲を収録していて(勿論そうでないのもあるが)、EXIT TUNESやniconico等からの提供が多い他社音ゲーと比べても少し毛色が違う曲たちが収録されています。 グルコス以外の音ゲーをやってる人はもちろん、ボカロ好きな人、そこまで詳しくない人にとっても、新鮮な収録楽曲たちであると感じるかも? それと、**カゲロウプロジェクト**の曲がやたらたくさん収録されているので、カゲプロ好きな方はぜひ!ぜひ!! ### **大手サークルの新旧、そしてオリジナルの楽曲たちが収録される東方アレンジ** 東方アレンジ楽曲は「IOSYS」「COOL&CREATE」「Silver Forest」「TatshMusicCircle」などの大手サークルを中心に、往年の名曲から最近のアルバムからの収録曲、更にはグルーヴコースターに書き下ろされた楽曲まで幅広く収録。 やや大手サークルに偏りがちの収録楽曲ではあるが、「こんな曲あったなぁ」から「こんな曲があるのか!」まで楽しめる、東方を知らない人でも、東方への入り口の一つとしてオススメ! ### **様々なゲームとコラボ&コラボ!充実のゲーム音楽** 音楽ゲームに収録されるゲーム音楽と言えば、やはりその会社の往年の名作ゲームのBGM。グルコスも御多分に洩れず、インベーダーやアルカノイドなどのタイトー製ゲームから楽曲を(アレンジなどを施したりして)収録しています。 が、しかし!!グルコスはとにかく他社のゲームとのコラボが多い!例えば… *「BLAZBLUE」「ガンスリンガーストラトス」「パズル&ドラゴンズ」「スクールガールストライカーズ」「Crypt of the Necrodancer」「ダンガンロンパ」「怒首領蜂」「crossbeats REV.」「消滅都市」* などなどなど…。 自分のお気に入りのゲームの楽曲が収録されるかもしれないですし、「このゲーム、面白そうかも…?」と逆にグルコスが別のゲームの入り口になったりすることも? (自分もグルコスにネクロダンサーの曲が収録された後にネクロダンサー(Vita版)買いました) ### **各界からコンポーザー続々登場中のオリジナル楽曲** グルコスのオリジナル曲と言えばCOSIO、そして土屋昇平、そんなイメージを持っている方も少数いるかもしれませんが、最近は様々な方面からコンポーザーを呼んでいます。 本当にジャンルから何から様々なので、自分の好きなコンポーザーをゲームをプレイしながら探してみるのもいいかもしれないです。 グルコスに楽曲提供をしているコンポーザーの紹介は[公式サイト](http://groovecoaster.jp/artist)から閲覧できますが、ここでも数名を紹介します(完全に自分の趣味全開です)。 - **COSIO** タイトーサウンドチーム「ZUNTATA」の元メンバーであり、グルコスの元サウンドディレクター。 *収録曲:「Period of Revolution」「FUJIN Rumble」「Black MInD」他* - **Sampling Masters MEGA** 各社のゲームでおなじみのボス曲メーカー。ハードな曲を作る人(語彙力の壊滅)で、アガりたい人とか暴れたい人とかに是非聞いてみてほしい。グルコスに収録されている曲は氏の曲の中でも大人しめ。 *収録曲:「Crowded Space」「Wacky dance ethnic」他* - **t+pazolite** めっちゃカオスでボスボスしい曲をつくりまくる人(語彙力の死滅)、こちらも音ゲー常連で、いい意味で変な曲ばかりでなんだか癖になってしまう。 *収録曲:「OMAKENO Stroke」「Marry me, Nightmare」「QLWA」他* - **矢鴇つかさ** DJMAXとかmaimaiとかで知っている方もいるかもしれない、非常にきれいな曲を作る人で自分が大好きなコンポーザーの一人、必聴。 *収録曲:「Geometric City -GC Remix-」「HB-axeleration」他* - **黒魔** サウンドボルテックスで「大宇宙ステージ」「Goodbye-bye Planet」他多数を提供しているコンポーザー。もっとグルコスに曲提供してください!なんでもしますから! *収録曲:「tiny tales continue」* ## おわりに まぁここまで長々とグルコスの魅力を語ってきたわけですが、こんな文章読んでも「は?」って感じだと思うので、まずはゲーセンに行って、グルコス筐体に100円を入れましょう、世界は開けます。やったぜ。 実際グルコスは、まずやってみないとその魅力は分かりません。スマホ版でも構いません。百聞は一見に如かず的なヤツです。 グルコスをやってみたよっていう友人の中からは「判定が合わない」だの「見づらい」だの言われて散々だったりしますが、まずは騙されたと思って1か月くらいやってみましょう。 自分も最初は「なんだこのクソゲーよくアーケード化したな(笑)」みたいな感じでしたが、今はこのゲームの記事を書いてしまうような有様なのです。 1か月やって「やっぱりつまらん」ってなったら、残念ですがきっとゲームとの相性よくないです。 が、しかし!1か月後「あれ?ちょっと楽しいかも…」となったそこのあなた!あなたです!!はい、今度一緒にゲーセン行きましょう。 **増えろ!グルコスフレンド!! クリスマスシーズンはゲーセンへ!いい音ゲーライフを!!** 稚拙な文章失礼いたしました、以上です。 明日は[nokon](https://twitter.com/nokon_3)氏です。お楽しみに!
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