ダークソウルを求めよ... === アドカレの穴を埋める(前回と比較して)綺麗なtakowasabiです。 高校時代にプレイしたダークソウルシリーズの魅力書きます。 みんなも僕と一緒にフロム・ソフトウェアに人間性を捧げよう! ## ダークソウルシリーズとは? ![image](http://psneolog.com/wp-content/uploads/2017/04/7c142cb3b4cdc33418bc954723d6f795.jpg) 『DARK SOULS』(ダークソウル)はフロム・ソフトウェアが発売したアクションRPGです。ストイックで難易度の高いゲーム性と、正統派ダークファンタジーの世界観が高く評価され、数々の賞を受賞しました。 シリーズには「DARK SOULS」「DARK SOULS II」「DARK SOULS III」があります。 ## 世界観 ![image](http://livedoor.blogimg.jp/games084/imgs/3/b/3bba93e4.jpg) ダークソウルの世界観は正にダークファンタジーの王道であり、ワクワクが止まらない剣と魔法のファンタジー要素と、人を引き込んでいくダークな要素が、絶妙にお互いを引き立てあっています。 ダークソウルの世界では不死の病が蔓延しており、病にかかってその身にダークリングを宿した不死たちは、居場所をなくし、何かに導かれるように古き王たちの国に集められていきます。そこでは、多くの試練が待ち受けており、不死たちは死なない体に何度も死の苦しみを刻み付けられていき、心をなくした亡者となっていってしまいます。不死の一人である主人公は、古き王たちや、混沌の炎の慣れ果てであるデーモンたち、かつて王たちに挑み心を失った亡者たちと対峙し、自らの運命に抗っていくのです。不死とは世界の繁栄の「火」の陰りの現れであり、古き王たちの魂を捧げ「火」を継ぐことこそが不死の役割なのです。 ## ゲームシステム ダークソウルシリーズは難易度が高いと言われていますが、操作性は非常に単純で洗礼されています。分かりやすいところで言うと、モンスターハンターシリーズに近いものと考えて頂ければわかりやすいと思います。アクション面で最も特徴的な点は、両手に持つ得物を自由に選択、切り替えが可能であり、両手で持つか持たないかも切り替えることができることです。両手で持つか否か、右手に持つか左手に持つかによって、それぞれ武器のアクションが変化し、より高い戦略性を生み出しています。また、杖などの触媒を手に持つことによって記憶した魔術を繰り出すことも可能です。 ダークソウルはアクションだけでなくRPGとしての要素も充実しており、ステータスはポイントを割り振ることによってキャラクターごとに自由に変化させることが出来ます。より強い武器を装備するのに必要なステータスを求めるも良し、さらなる火力の高みを目指して筋力や理力を上げるも良し、圧倒的な防御力で相手をねじ伏せるために体力や生命力を上げるも良し、様々なステータス構築を楽しむことが出来るのです。また、ダークソウルの世界には、東西古今様々な国の不死たちが持ち込んだ多種多様な武器や防具が存在します。クレイモアやハルバートはもちろん、フランベルジェやショーテル(~~筆者の大好きな武器です!~~)などファンタジーには欠かせないロマンある武器・防具たちが揃っています。 ![image](http://www.jp.playstation.com/software/title/8tnu0100000fae1b-img/8tnu0100000fae54.jpg) そして、なんといっても極めつけはオンラインシステムです。ダークソウルでは、世界中のプレイヤーとオンラインプレイを楽しむことが可能です。仲間を集めて協力プレイはもちろん、他のプレイヤーの世界に侵入して攻略の邪魔をすることも出来ます。それだけでなく、ダークソウルの世界にはオンライン上の他のプレイヤーのメッセージや血痕が数多く残されています。血痕は、触れることでそのプレイヤーが死に至った経緯を知ることが出来るのです。どこまでも孤独で救いのない世界の中で、かすかに残る先人の軌跡だけが、ひとりじゃないんだとプレイヤーを静かに鼓舞しているのです。 ## ストーリー ![image](https://www.gamespark.jp/imgs/zoom/140477.jpg) ダークソウルシリーズは、ゲーム史上でも非常に画期的なシステムが多く導入されていますが、その最たるものがストーリーの語り方にあると言えるでしょう。 ダークソウルには数多くのNPCが存在し、迫力のあるムービーも要所要所に組み込まれていますが、その中で主人公が言葉を発する場面は全くありません。台詞はおろか、意思表示をすることもほとんどありません。この描写方法には、主人公すらも運命に翻弄されるだけの哀れな名もなき犠牲者の一人であることを強く感じさせられます。 ダークソウルのムービーには会話などほとんどなく、NPCたちは意味深な発言をするのみで、敵がどんな存在であるかすらも、謎のままであることは日常茶飯事です。ただゲームを進めていき、ラスボスを倒しただけではダークソウルのストーリーには触れることすら叶わないのです。では、どのようにダークソウルのストーリーは繰り広げられていくのでしょうか。何と、ダークソウルでは、ストーリーすらも我々プレイヤーの手で織り成していかねばならないのです。ダークソウルには、装備やアイテム、魔術のそれぞれに説明文が用意されています。それらの説明文には、開発が練り上げたであろう深きダークソウルの世界の断片が、非常に修復困難な状態で散りばめられています。我々プレイヤーはその断片を一つ一つくみ上げ、繋げ、NPCの発言と照らし合わせ、自らの脳内で世界を再構築するのです。この再構築こそがダークソウルの真髄であり、最も難しく、最も爽快感のある作業なのです。そしてそれぞれのプレイヤーが構築した世界の間で議論を交わすことも出来るのです。 ## レベルデザイン ダークソウルが最も力を入れていると予想される部分であり、一般的にも高く評価されているのが、レベルデザインであると言えるでしょう。 > レベルデザイン:ゲーム開発における作業の1つで、ゲーム中に登場するエリアの空間を設計したり、障害物やアイテムを配置したりして、プレイヤーが楽しめるステージを作成することです。 ほとんどのゲームの難易度の高さは、レベルデザインに深く依存していると言えます。そしてダークソウルでは、フィールドに配置される敵キャラクター、タルや箱などのオブジェクト、建物や地形、多種多様なギミックのすべてが入念に計算されて配置され、プレイヤーが~~苦しめ~~楽しめるようになっています。ゆえに、プレイヤーは常に気の抜けない、緊張感のあるプレイ感覚と、圧倒的な達成感を得ることが出来るのです。 ![image](https://i.imgur.com/EhmFPgX.jpg) 上図の場面は「DARK SOULS」始めのステージの最も最初の部分なのですが、敵の配置が異様に凝っており、苦戦は必須です。まず、目に見える敵が前方に1体、手前の坂道に1体、奥の崖の上に1体、奥の階段の上に1体います。しかしここには前方のさらに奥に盾を持った近接戦闘力の高い敵と、奥の階段の下には、死角になるように斧を持った攻撃力の高い敵が配置されています。また、高台に配置された崖上と階段上の敵は、遠距離から火炎壺を投げてきます。正面の敵と対峙しようとすれば、上方から壺を投げられ側方からさらに敵が襲い、倒したとしても正面奥の盾持ちが襲い掛かってくるという寸法です。また、奥の階段は非常に幅が狭く、落下死の危険性もあります。 このように、ダークソウルは開発が殺意満々でプレイヤーの人間性を奪おうとしているゲームであるということが分かっていただけましたでしょうか。このような高いクオリティのレベルデザインは、ダークソウルの最たる魅力のひとつであると言えるでしょう。 ## 作品ごとの特徴 ダークソウルは、シリーズの中でそれぞれ少しずつシステムや毛色が変化しており、それぞれ特徴を持っています。ダークソウルを始めたいけど、どれから始めた方がいいのか分からないという方はぜひご参考になさってください。 ### DARK SOULS ボリュームは少なめですが、バラエティーに富んだボス戦を楽しむことが出来、続編と比較しても遜色ないグラフィックを誇ります。システムとしても最も単純でスピード感もシリーズ内ではトップであるといえるでしょう。ダークソウルの世界観を追っていくためにも、出来ることならば初心者はこの作品からダークソウルを始めることをお勧めします。 ### DARK SOULS II ボリュームが非常に多く、多種多様な武器や防具、魔術が存在します。RPG色の最も強い作品で、戦略性の幅が広く、コレクションも楽しむことが出来ます。スピード感にやや欠け、選択肢も多いのでとっかかりにくさがある作品ともいえます。 ### DARK SOULS III シリーズ最終作といこともあり、前作2つの良いところをそれぞれ引きつでいる印象があります。高いアクション性と戦略性を併せ持ち、NPCイベントも非常に凝っています。完成度の高さではシリーズ1なのですが、前作をやっていれば胸が熱くなるイベントも多く、個人的には最初にやってしまうのはもったいない気がします。 ## おわりに ここまで読んでくださってありがとうございます。ダークソウルの魅力は伝わりましたでしょうか。アドカレの穴を埋めるために急いで書いたので、誤字・脱字はそっと見逃してください。 ダークソウルは私の人生の中で最も時間を吸収されたゲームなので、なかなかどうして好きなゲームです。何か人生で辛いことがあったら、ゲーム内でもっと辛い体験をしてみるのも、たまにはいいんじゃないでしょうか。王道ファンタジーが好きな方、ダークな世界観が好きな方、身体にダークリングをお持ちの方、ぜひぜひダークソウルをプレイしてみてください。貴方に炎の導きのあらんことを。 明日はべる君が書いてくれるんじゃないかな!楽しみ!