###### tags: `WPZoomUP` # #11 WPZoomUP WordPressのバックアップやお引越しどうしてる? ## 「ワンクリックで爆速お引越し!」 登壇フォローアップメモ ### 1.元サイトのデータDL [All-in-One WP Migration](https://ja.wordpress.org/plugins/all-in-one-wp-migration/) - デモではローカルへ環境を移します - **通常の引っ越しの場合** - HOSTS 書き換え - ○ 引越し先のサーバーを公開前に確認できるので、切り替えのときにサイトの表示が途切れない - ✗ HOSTS 設定の知識が必要 - DNS変更 - ○ ドメインの DNS 設定を切り替えるだけ - ✗ 切り替えた設定が浸透するまではサイトが見えなくなってしまう など、サーバーの引っ越しにはサーバーの最小限の知識は必要になります - Kusanagi サーバーへの引っ越しは要注意 - 権限の問題で、プラグインの機能にあるファイルのアップロード、ディレクトリ作成ができない - サーバー内のディレクトリの権限変更など、ちょっと詳しい知識が必要 ### 2.復元 - **ワンクリックだけ** - アップロードのファイル容量 - 現在はサーバーの最大アップロードサイズまで(~~前のバージョンまでは 512MB まで無料でできました~~) - ググると「以前のバージョンのプラグインをダウンロードして…」という記事も散見されますが、セキュリティ面から推奨できません。 - いつでも最新バージョンが最もセキュアなバージョンです。**必ず**最新版を使いましょう(下記の**追記**を参照のこと)。 - サーバの設定変更 - php.ini 書き換え など、最大アップロードサイズの変更にはサーバー設定の知識が必要です。 - → エクステンション(拡張機能)を買いましょう! - [Unlimited Extension](https://servmask.com/products/unlimited-extension) - $69 - 1回しか使わないのならば割高ですが、一度購入したらずっと使えます! - お引越しのあとにローカル環境を作ったら2回使えてもう元が取れます!ww - **※ 「最近使ったら容量無制限のはずなのに上限512MBとなっていた。」というコメントをいただきました** - こちらのコメントが気になったので、ローカル環境ではありますが最新のプラグインと無制限エクステンションを使って容量 4GB(!)のデータをインポートしてみましたが、データはすべてインポートできました。引き続き状況は注視しておく必要はあるかもしれませんが、僕の環境では「成功した」ことをお知らせしておきます。~~ただし、 ↑ にも書いたように、最新のプラグインだけではファイルアップロードサイズの上限はサーバーの設定の上限までです。~~ --- 【ここから追記・**無料で512MBまでアップロードできました!!**】 1. 移設先(インポート先)の管理画面で All-in-one wp-migration の「インポート」を選ぶ ![](https://i.imgur.com/FnsrzTY.png) 2. サーバーの設定で決められた上限のファイルアップロードサイズが表示されるので、『制限をなくす』のテキストリンクをクリックする ![](https://i.imgur.com/lsmqh6b.png) 3. エクステンションの画面へ遷移するので、左の『Download』ボタンを押す。左の「Basic」エクステンションは**無料で512MBまでアップロード可能!!** ここで「[All-in-One WP Migration File Extension](https://import.wp-migration.com/all-in-one-wp-migration-file-extension.zip)」がダウンロードできるので、 `.zip` ファイルをプラグインの新規追加からアップロードして有効化する ![](https://i.imgur.com/YqtDXE8.jpg) 4. 無事に512MBまでの `.wpress` ファイルは**無料で**アップロードできました!! ![](https://i.imgur.com/m3lbxnT.png) 【追記ここまで】 --- ### 3.バックアップ - バックアップ用のエクステンション - $99 - これも一度購入したらずっと使えます - 保存先を色々選べます - デモでは Dropbox へのバックアップの保存をしてみます - [Dropbox Extension](https://servmask.com/products/dropbox-extension) - Dropboxのアカウントと紐づけ - 定期的にバックアップ取得 - 毎週とか毎日とか毎時とか - 有効化した瞬間に最初のバックアップが取られる**わけではない**ことに注意! - 容量での制限(3GB を超えたら古いものから削除、とか)や世代数での制限(5個を超えたら古いものから削除、とか)をつけることもできます ### 4.これだけでひととおりできる! - バックアップやお引越しに使えるプラグインはいろいろありますが、 「一度払えばずっと使える」はそれなりにメリットが多いのではないでしょうか。 - 「引っ越し」もですが、制作者的には『公開環境をローカルに移して開発』に絶大な威力を発揮します - 新しいクライアントさんの環境( Git が入っていない、CLI とかもない)のクローンのローカル環境を作りたいようなときなど、ポチポチでできちゃう! - 「プラグインを追加します」のお断りは必要ですが… - 実際、普段の作業は Git と WP-CLI を使っているのでこのプラグインを使う機会はそれほど多くないのですが、 FTP や PHPMyAdmin とか使うのがめんどくさくなっちゃったwwくらい、とても便利に使っています。サーバーのことをよくわかっていないクライアントさんにサーバーの環境だとか情報を聞かなくてもいい、というところもとてもスマートだと思います。 ### 5.注意事項 - 「ローカル環境を公開環境に」の場合データの上書きに注意 - 全部の設定を上書きするので、公開環境「だけ」で入力された記事や設定は**消えます**! - 基本的に「ローカル(開発)環境 → 公開環境」の上書きは『**新規公開だけ**』と思っていたほうがいいでしょう。 - 普段の運用に使うのは今回の趣旨からちょっと離れちゃいますね… - ソースを Git 管理してる場合も注意 - 不用意に上書きすると Git の差分が大量に出たりします - とにかく全部の環境がそのまま移設されるので「 Jetpack 」などの「 Web で連携してるサービス」もちょっと注意 - 例えばステージングを作るような場合、設定によってステージング側が「本サイト」と認識されちゃうこととかあったりします - インポートしたらすぐに、Web と連携しているプラグインは無効化するのが吉 - 無効化するだけなら設定はデータに残ったまま保存されています - でもどの注意事項も「プラグインで注意すること」ではなく「引越し・復元の時に気をつけること」ですよね! **All-in-One WP Migration、最強です。**