# ♰片玉戦記♰ ―失われた未来を求めて― この記事は、 [みす51代 Advent Calendar 2017 -Adventer](http://www.adventar.org/calendars/2304)の10日目の記事です。 **注意** この項目にはいわゆる**下ネタ**とか**汚い話**が含まれているというか**それしかありません**。 しかも今回は割と直の下ネタです。 さらにノンフィクションの自分語りオンリーであるため、読んでいると気分を害する可能性があります。 そういうのが苦手、筆者の"真面目な"イメージを崩したくないと思う方はブラウザバックを推奨します。 ## 始マリノ章 「...き..ぎょ..こ....じ..はあたらしい章に入ります。」  眠気眼をこすりつつ顔を上げると、ちょうど六限の授業が終わったところだった。  高校二年生の夏、部活にいそしむ高校生にとって六限の授業中に居眠りをするなというのは無理な相談である。かくいう僕も米式蹴球部、すなわちアメフト部の一部員であり、日夜練習に励んでいる一人であった。  退屈な帰りの会を終えて部活に向かおうと席を立ったその時、何か違和感を覚えた。しかし、練習がもう始まってしまいそうな手前、特に気にすることもせずグラウンドへと向かった。この違和感が後に大事件に発展するとはこのときの僕は知る由もなかった。 ## 起ノ章  僕はグラウンドの端っこに立ち尽くしていた。べつにつらい練習でバテていたわけではない。何か重大なけがをしたわけでもない。ただ動けないでいた。 :::success 〇玉が、痛い。 :::  これ以外の言葉がなかった。形容することのできない痛みであった。無理やり形容するならば片方のソレに10kgくらいのダンベルがぶら下がっているような感覚であった。逆に冷静になってなにこれ拷問か?と思うことが多々あるくらいには強烈な痛みであった。  そうこうしていると当然、チームメイトは心配して聞いてくるわけであって、奇異の視線と野次馬根性に僕の〇玉がさらされるわけである。  ぼくが「〇玉が痛い」という一言をひねりだしたところドッと笑いが起きた。あとは足のしびれた人間の足を叩こうとする人間心理に基づき、面白がって攻めてくる野次馬と必死に守ろうとする僕の〇玉攻防戦が繰り広げられるわけである。  戦争の末、背後から股間蹴りを食らった僕は時が飛んだかのような錯覚を覚えつつ地面に倒れこんだ。観客のいうことにはこれ以上にきれいな倒れ方は見たことがなかったという。 ## 承ノ章 さすがにやばいと思ったチームメイトは保健室へ行くことを勧めた。道理だと思った僕は一人で行こうと思った。しかし、痛みのせいで、すり足で三センチずつくらいしか進むことができない。みかねたチームメイト(後輩)がついてきてくれた。だがまた彼が曲者であった。  彼は長身イケメンでヘラヘラしているタイプである。しかも今回の件を死ぬほど面白がっており、10秒間隔くらいで、「ンフッ....ダイジョウブッスカw」とか聞いてくるのである。堪忍袋の緒が切れそうになったが、〇玉袋には代えられないため必死に保健室まで耐えることとなった。  保健室についたと思ったところで、ふと疑問が浮かんだ。「僕はこの件を保健の先生に何と伝えればいいのだ?」高校の保健の先生は若い女性の先生しかおらず、高校生といえども、若い女性に向かって「〇玉が痛いんですけど...フヒヒ」とか言い出したらさすがに事案である。 >き...精巣が...痛い...です...  なんとか社会的一命をとりとめた僕は結局病院の救急病棟へ運ばれることとなった。 ## 転ノ章 >「今日はどうしましたか」 >「〇玉が痛いです。」 > 病室ではそんなほほえましい会話がなされていた。  若い男の先生が相手ならば遠慮することもなく、〇玉と叫ぶことができる。その後もいくつか問診があり、 >特殊な自慰をしようとしたとかある? とか >性行為の経験は? とかかなりプライベートなことを聞かれた。そのすべてに食い気味で「ないです」と答え、問診は終了した。 >それではパンツを脱いでください こんなAVみたいなセリフを現実で言われるとは思ってなかったので少し笑ってしまったが、検査には必要だと思って言われたとおりにした。その後はそのお医者さんとその助手(こっちも男)の人による触診がありました。**触診がありました。**  若い医師二人に〇玉を弄られ、もうお嫁にいけない(´;ω;`)などと考えていると触診も終了し、診断結果が出ました。 ## 結ノ章 :::success 「精巣垂捻転」 ::: 精巣近くの管が何らかの要因でねじれてしまうことで血流が悪くなり、激痛を伴う疾患。菌などではないため、移ることもなく、すべての男性に発症する可能性はあるものらしい。これの酷いバージョンである「精巣捻転」だと、72時間放置するだけで、精巣が壊死し、片玉を摘出する羽目になるらしい。マジでいたい。  前述したようにこの疾患は誰にでもなりうる疾患であるため、なったらすぐに病院に行くことをお勧めする。精巣捻転であると一刻を争うため、救急病棟が良い。未来の子孫繁栄のためにも片玉を大事に生きてほしい。 ## エピローグ  精巣垂捻転は激痛を伴うものの放置すれば治るものである。2日後に病院を訪れた僕は医師からもう大丈夫という太鼓判をもらうと、そのまま高校へ向かった。  うちのクラスの三限はソフトボールの授業で、今もクラス内試合中であった。 >おっ今来たのか!ちょうどいいや!バッターやってよ! そのままバッターボックスに立った僕は初球をうまくとらえた。明るく澄み渡った空へ、球は大きく大きく飛んで行った。 ## あとがき クソみたいな話でしたがどうでしょうか。推敲の時間がなく、言ってることがよくわかんなかったかもしれませんがすみません。自己責任で読んでもらったので、時間を返せ!とか不快になった!とかの苦情は一切受け付けません。 明日はnotsくんのおはなしです。