Modelの雰囲気などはスライド参照
衛星データの精度補正。
parameter | 典型的な値 | comment |
---|---|---|
factor | 1 |
1つ目のデータのfactorの値は1に固定する。
2つ目以降のfactorはすべて自由にする。ただし、dataやfittingが理想的だとほとんど1になることが多い。
値の入力の際は、もし(PyXspecではなく)Xspecを用いるなら、newp
で1を入力しなおすとよい。
銀河系における吸収。
parameter | 典型的な値 | comment |
---|---|---|
nH | 5.54e-2(固定) | 水素柱密度。単位はなので注意 |
銀河系の値なのでnHは固定する。
観測天体の属する銀河における吸収。
parameter | 典型的な値 | comment |
---|---|---|
nH | ~0.1 | 水素柱密度。単位はなので注意 |
Redshift | 1e-4 | 観測天体までの距離をRedshiftにしたもの |
Redshiftのみ調べて固定する。
円盤からの多温度黒体輻射を表す
parameter | 典型的な値 | comment |
---|---|---|
Tin | ~0.3 | 内縁温度(keV) |
norm | ~10 | diskbb自体のfactorだが、円盤の内縁半径に変換できる |
normから円盤の内縁半径を計算するには天体までの距離とinclinationが必要。
inclinationが分からなければ、とりあえず0度とでも思って計算する。
熱コンプトン散乱を表すcompttを少し改善したもの。
具体的には、計算で用いられる円盤の内縁温度Tinと種光子の温度Tseedを独立としている。
parameter | 典型的な値 | comment |
---|---|---|
Redshift | =p4 | 天体までの距離。zTBabsのRedshiftと同じにする。 |
Tin | =p5 | 内縁温度。diskbbのTinと同じにする |
T0/Tin | 2 | 種光子温度(T0=Tseed)と内縁温度(Tin)の比。これの導入により、独立になる。 |
taup | ~4 | コロナの光学的厚み |
approx | 1(frozen、初期値のまま) | 天体の構造(円盤or恒星)により、値を変更する。円盤の場合はそのままでよい。 |
norm | ~1e-3 | こちらもmscompttのfactorのようなものだが、特に利用しない。 |
Redshift、Tinは上記のModelのparameterと値を共有にする。
approxは特に触れずに放置してよい。
ULXは1~2週間でも十分時間変化する。
また、X線スペクトルはDISKBB+COMPTON
のふた山構造になるが、その構造を決めるには0.2-30keV程度までの観測データを用いる。
よって、soft X、hard Xの同時観測が必要である。