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# ロボパット検証の振り返り(FFA　平田、大熊、松川)
## RPA導入を試みた業務内容
* 各種残高表出力（月次・四半期）業務
1. SAP・BWを使用した月次 14帳票、四半期 4帳票の出力
2. SAPの起動から帳票出力。

* 未転記伝票作成済みの伝票を自動転記（短期前払費用）※SAPでの実施のみ　
1. 転記日付指定(今回は出来ず手入力）
2. まとめて転記するため、対象伝票を日記帳番号一覧から選択
3. 転記画面を立ち上げ転記
4. 転記一覧表を印刷
※日付指定はRPAで実施できなかった。

* 日次でのeltexからの伝票出力　※SAPでの作業のみ
1. SAPのｽﾌﾟｰﾙ画面から対象のeltex作成伝票を指定
2. 日記調出力画面で伝票種類を入力
3. 印刷指定(伝票がある限り繰り返す)

* 会計伝票の転記と印刷
伝票作成画面であるFB01と、RPA用に作成したExcelを開いたところからスタート（ログインとFB01の起動は手動で）
１）Excelデータを読み込む
２）R3の該当箇所にデータを入力
３）転記
４）トップ画面に戻り、日記帳作成を起動
５）バッチNo.と日付を入力し印刷指示

## RPA導入のメリット
* 各種残高表出力（月次・四半期）業務
* 作成してしまえば、時短に繋がる。
* 一つの帳票で4時間くらい出力にかかってしまうこともある為、夜のうちに出力させることができるのは魅力的。

* 未転記伝票転記（短前）、eltexからの伝票出力　※SAPでの作業のみ
* 業務手順作成は数時間かかるが作ってしまえば活用できそう。
* 作業的なものの繰り返しや時間のかかる伝票起票など対応できれば、手が空き効率がいい。（多種必要な帳票出力、固定資産計上など量が多い伝票）

* 会計伝票の転記と印刷
* 伝票入力に関しては単純な入力作業を無人化できる効果は小さくない。
* 他のシナリオ制作をする上で、基礎的なことが含まれてるシナリオだと思うので、これを応用したものが作れればかなり省力化できる。
* 入力をロボに任せて人がチェック機能に専念できれば、他の業務に時間を割けるようになる
* スロー再生などができれば、マニュアルとして活用できる可能性あり。

## 不便だったポイント
* 各種残高表出力（月次・四半期）業務
* ロボパットで作成した業務フローの保護・保護解除のようなことができるのか不明。（現時点では簡単に削除でできるため、操作ミスでフローを壊してしまう可能性あり）
* 出力までは完了した。Ｅｘｃｅｌでの保管やPaplesでの保管については、対象帳票の要否を再確認してからの方が効率が良い。（部別の残高試算表や月次での棚卸残高明細表など）
* 帳票出力時の部署や期間指定が難しい。
* セーフモードに入った際の再起動が課題。

* 未転記伝票転記（短前）、eltexからの伝票出力※SAPでの実施のみ　
* 簡単なものであれば作成しやすいが思っていたより複雑なところがある。
* 使い方をマスター出来ていない為、完成させる為に時間がかかる。根気と時間が必要。
* SAPのスプール画面など、読み取る画面を予め画面上に用意しておく必要がある。
* 日付自動取得、日次自動設定、繰り返し操作などが可能か否かはまだ不明。

* 会計伝票の転記と印刷
* オーソドックスの仕訳には対応できるが、変形型（例えば、40/勘定科目と打つのが通常だが、その都度新しい仕組みのものを作る必要がある。
* 未収入金の場合09/取引先コード/Iなどの形になる）には対応できない。
* 印刷の時、バッチNo.ではなく伝票番号で印刷するものを絞る場合は、転記時に画面に表示される伝票番号をコピーするなどの
* 手順が発生するためシナリオの難易度が少し上がる。
* 読み取るExcelなど、読み取る情報を予め画面上に用意しておく必要がある。
* 申請書を時刻を決めてまとめてRPAで転記するのが理想だが、異なる部署から異なる担当へ提出された申請書をまとめて転記することになるのでそこに手間が発生する。
* 共有ファイルなどで解消可能か
* 営業部からの申請書のフォームを統一する必要がある。さらにExcelを読み込ませる仕組みorExcelをやり取りする仕組みが必要。
* Google formなど活用？
* 入力スピード自体はそれほど早いわけではない

## 総括
* Excel申請書を開く、出力した帳票の保存など本作業を行うまでの準備や後処理などを組み合わせて行うことが難しい。

## 今後の運用に関して
* 上記の課題について、どの程度対応可能であるかを供給元に確認する。
* 複雑な関数等を使わなくともシナリオを作成し、ある程度の業務を自動化できることはわかったのでロボパッドの有用性は高いと感じた
* 一方で、今回のトライアルを体験して、（知識がゼロだということもあるが）一つのシナリオを作成するのには意外と時間がかかると感じた。隙間時間を使って、頻繁に触り続けることが大切。
* 固定資産登録や、JANETの承認など、単純な入力作業をRPA化したい。（JLXAP固定資産に関しては月一だが業務負担が大きい、JANET承認は日次で件数が多いのですぐにでもRPAにやらせたい）
* 四半期決算中に進めるのは難しいが、1ヶ月開いてしまうと覚えた知識が薄れてしまうので、四半期決算のピークが過ぎたらできるだけ早く導入プランを始めたい。使用しながら徐々に対応業務を増やしていく。