# How, Why を考えることの重要性 ###### tags: `essay` ## How 何かすごい作品,プロダクトを見たとします. 例えば,ニコニコ動画ですごいMADを閲覧したとしましょう. Howを考えない場合は,「すげえぇえぇぇぇ!!」で終わります.特にこれに問題があるわけではありません. Howを考えると,「この人はこの動画はどうやって作ったのだろう」となります. 「どうやって」にも深さがあり,単純に作成手法,作成に用いたソフトについて推測するところから,作成するに至ったきっかけ,完成するに至ったモチベーションまで思いを馳せることができます. Howを考えることにより,自分の常識の範囲内ではありますが,作者の経験を自分なりに追体験することができます.また,工程を分解することで自身の創作活動に一部流用したり,活かすこともできます. また,その工程を想像すると,到底自分にはなしえない作業量になることがあります.このとき,その作者に対する敬意が生まれます. また,もし仮に作者が知人,友人だった場合,「すごい」以上のことを伝え,質問するモチベーションになります.会話のネタが増えます. ## Why ニュースで,企業合併などのニュースを見たとします.または,何らかの政治判断を見たとします. Whyを考えない場合は,納得できる場合は「うん!」という感じになるのですが,納得できないような,理解できないような決定がなされた場合,「意味がわからん💢💢💢」と感情的な気持ちが湧いてきます. Whyを考えることにより,同じく自分の範囲内ではありますが,関係者がなぜこのような決定を行ったのか,その背景について推測することが可能です. また,「自分ならどう判断するだろうか」と考えるきっかけにもなります. ### Whyの注意点 Whyの推測には注意が必要です.我々は,「わからない」という状態に置かれると不安になり,その不安を解消したいという気持ちに駆られます. 「なぜこのようなことをしたのか,理解ができない,何かあるはずだ」という状況で情報を探していると,とんでもない陰謀論のようなものを掴んで,それを信じ込んでしまう危険性があります. わからないものについては「わからない」という状態で保留しておくことが重要と思います. 結局のところ,他人のことはわかりません.ここでのHow, Whyというのはあくまで,自分のパラダイムの中で相手の手順,考え方を推測するというものです. どちらかというと,考える練習になることが大事であって,相手を理解することが重要なのではないのです.相手を理解するのであれば,実際に会話をすべきです. また,Whyの推測に基づいて批判を行うことも危険です. 批判の根拠となるWhyが間違っていた場合,「間違っていました,すみません」では元に戻りません. 批判を行うには慎重になるべきです.事実から勝手に推測したWhyではなく,相手の発言等確かな情報をもとに行うようにしましょう(そもそも,批判は必要最低限にすべきと思います)