# プログラミング環境構築ガイド 〜Windows(WSL)編〜 ## 注意 半分以上は [プログラミング環境構築ガイド 〜Linux編〜](https://hackmd.io/@szpp/SJmwfZiru) から流用しています。ごめんなさい。 以下、この記事からの流用がある場合は `*` をつけます。 ## 想定環境 Windows のバージョン `build 19xxx` 以上を想定しています。ほとんどの人は大丈夫だと思いますが、心配な人は Windows のアップデートをしてください。 ## テキストエディタのインストール* プログラムを書くための道具をインストールします。 この道具は「**テキストエディタ**」や単に「**エディタ**」と呼ばれます。 テキストエディタにはたくさんの種類がありますが、 高機能で世界で最も利用者数が多い **Visual Studio Code** をインストールすることにします。 :::info Visual Sutdio Code は **VS Code** と略されることが多いです。 ちなみに **Visual Studio** という開発環境もあります(こっちは後ろに「Code」がない)。 Visual Studio と Visual Studio Code は別物です。 ::: ### (1) 公式ページからインストーラーをダウンロードする まず [VS Codeの公式ページ](https://code.visualstudio.com/) へアクセスします。 「Download Windows Installer」(適当)をクリックして VScode のインストーラーをダウンロードしてください。 ### (2) インストーラーを実行し、インストールを開始する ダウンロードしたインストーラー(***.exe) を実行してください。特に設定の変更はないので、インストールを進めてください。 ### (3) VScode の実行 デスクトップ上に VScode があると思うので、それをダブルクリックして実行してください。万が一なかったら、左下の検索ボックスに `Visual Studio Code` と入力して表示されたものをクリックしてください。 :::warning ここまで上手くいかなかったら先輩に聞いてみてください。 ::: ## WSL のインストール ### WSL ってなに?  WSL は Windows Subsystem for Linux の略で、文字通り Windows 上で動作する Linux のことを言います。 わざわざ Linux を使う理由は色々ありますが、一つの理由としては「Windows 以外の OS を知って欲しい」という思いがあります。Linux は開発者に非常に愛されている OS であり、SZPP のメンバーたちもほとんどが Linux をメインとして使用しています。Linux を使え!というつもりはありませんが、少しでも Linux の良さを知ってもらうために WSL でのプログラミングを推奨しています。 ### インストール手順 1. Windows アイコンを右クリックし、「管理者として PowerShell を実行」をクリックしてください。 ![ここに画像が入る]() 2. 以下のコマンドを入力し、実行してください。 ```console dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart ``` 3. 再起動してください。 4. [Ubuntu - Microsoft ストア](https://www.microsoft.com/store/apps/9n6svws3rx71) を開き、インストールを行ってください。 5. インストールが完了したら、左下の検索バーに「Ubuntu」と入力し、実行してください。(セットアップに少し時間がかかるので、画面は閉じないでください。) ![ここに画像が入る]() ## Linux の初期設定 1. ユーザーネームとパスワードを入力してください。どちらも覚えられるものに設定してください。※パスワードの入力時、入力した文字は表示されないので注意してください。 2. 以下のコマンドを実行してください。 :::info Tips: Linux のコマンドを表すときは大体頭に `$` がつきます。`$` から末尾までが**1つのコマンドのまとまり**なので、コピーするときはそれに注意してください。 ::: ```console $ sudo sed -i 's/archive.ubuntu.com/jp.archive.ubuntu.com/g' /etc/apt/source.list $ sudo apt update && sudo apt upgrade -y ``` ## コンパイラやランタイムのインストール 色々なプログラミング言語を使えるようにします。特に理由がなければ全てインストールしちゃってください。 - C/C++ ```console $ sudo apt install build-essential -y $ gcc --version gcc-11 (Homebrew GCC 11.1.0_1) 11.1.0 Copyright (C) 2021 Free Software Foundation, Inc. This is free software; see the source for copying conditions. There is NO warranty; not even for MERCHANTABILITY or FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ``` - Java ```console $ sudo apt install default-jdk -y $ java -version openjdk version "17" 2021-09-14 OpenJDK Runtime Environment Homebrew (build 17+0) OpenJDK 64-Bit Server VM Homebrew (build 17+0, mixed mode) ``` - Python ```console $ sudo apt install python3 python -y $ python3 --version Python 3.9.5 ``` - Rust ```console $ sudo apt install -y curl $ curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh ``` この時、下の画面が出てきたら ```console 1) Proceed with installation (default) 2) Customize installation 3) Cancel installation > ``` 1 と入力してください。 インストールが完了したら、以下のコマンドを実行してください。 ``` $ source ~/.cargo/env $ cargo --version cargo 1.52.0 (69767412a 2021-04-21) ``` - Go ```console $ GO_VERSION="1.16.5" $ wget https://golang.org/dl/go${GO_VERSION}.linux-amd64.tar.gz $ sudo tar -C /usr/local -xzf go${GO_VERSION}.linux-amd64.tar.gz $ echo 'export PATH=$PATH:/usr/local/go/bin' >> ~/.profile $ echo 'export PATH=$PATH:$HOME/go/bin' >> ~/.profile $ go version go version go1.16.5 darwin/amd64 ``` ## AtCoder のアカウントを作成する* AtCoder では競技プログラミングの問題を解くことができます。 競技プログラミングって何?と思うかもしれませんが、とりあえずやってみたほうが早いでしょう。 まずは AtCoder のアカウントを作成します。 1. [公式ページ](https://atcoder.jp) へアクセス 2. 画面右上の「新規登録」をクリック 3. 必要な情報を入力する。赤い <span style="color:red;"> \* </span> のマークは必須項目。そうでないものは空欄でもOK。 ユーザ名はアカウントの表示名としても使われる(ほとんどの場合)。 :::warning **ユーザ名はアカウント作成後に *1度* しか変更することができないので注意!** ::: 4. 「新規登録」ボタンを押すと確認メールが来る。 6. 確認メールを開いて、メール本文内のリンクへ飛ぶとおそらくアカウント作成が完了する ※自分はすでにAtCoderアカウントを持っていて、今さらアカウント作成を実際に試すといったことはしにくいです。 そのため、アカウント作成の流れは想像で書いているということをご了承ください。