# 14巻序盤手当てシーン 第14巻"The Nutmeg of Consolation"第2章、諸事情あって陸地にテントを張って野営しているとき、地域の海賊^[海賊でしたっけ……?(記憶が曖昧)]の襲撃を受けて戦闘になり、どうにか敵を撃退した、その直後のシーンです。 訪ねて行っても邪魔にならないかドクターに聞いてきてくれとボンデンに頼んで、彼が戻ってきたところから以下。 ::: info <font color="black">「艦長」とボンデンが妙な表情で戻ってきて言った。「ドクターからの伝言です。五分後に、とのことで」 五分間がどれほどの時間かは、人によってそれぞれ感覚が異なる。ジャックの五分はスティーブンのよりも短かく、彼は早すぎるタイミングでテントに足を踏み入れた。スティーブンは細身の腕を手にして、切断済みの腕や脚、既に息を引き取った患者の遺体の山に重ねるところだった。彼はそれをひどく押し潰された足の上に置いてから口を開いた。「君の頭を見せてくれないか。ここの樽に腰掛けて」 「その腕は誰のだ?」とジャックは尋ねた。 「リードの。肩のところで切り落としたばかりだ」 「彼はどうしてる? 話すことはできるか? どれくらい酷いんだ?」 「上手くいけば、回復するだろう」とスティーブンは言った。「上手くいけば。旋回砲に吹き飛ばされて頭を岩に打ち付けたから、まだ意識が戻っていないんだ。その樽の上に座って。ミスタ・マクミラン、お湯と大鋏[^a]を頼めるかい」傷口を拭いて鋏を使いながら、彼は続けた。「死者の総数は確認できていないし、これから丘の上まで運ばれてくる負傷者も居るだろうから、まだ正確な数は分からない。だが、君に報告する人数は相当なものになるだろう。士官候補生たちが払った犠牲は非常に大きい。君の書記は戦闘に巻き込まれて亡くなった[^b]。ハーパー少年もだ。ベネットは腹を酷くやられて、縫合はしたんだが、明日までもつかどうか」 ブッチャー、ハーパー。ベネット、リード。あるいは死に、あるいは体の一部を失う。俯かせた頭の傷口を拭われ、切られ、探り針で確認される間、ジャックの握り締めた両手の甲には、ぱたぱたと涙が落ちては跳ねた。 ::: <br> - さ、最後の一文とても好きなんですが訳せない……! - 訳せないんですが、ただでさえ戦闘が終わると気分が落ち込む傾向にあるジャックさんが、仲間の命が失われたこと、年若い士官候補生たちが多く犠牲になったことをつらく思うとき、スティーブンがそこに居てくれた良かったなァと思います。スティーブンはたぶん、下手な慰めを口にしたりはしないだろうとは思うんですが。ジャックさんが一人で泣くよりも、彼がひどく悲しんだのだということをスティーブンが知ってくれている方が何倍も良い。 <br> ###### tags: `好きなシーン` `#14` `負傷` `Dr_Maturin` <div style="text-align: right;">2022/05/08</div> [^a]: coarse shears。画像検索の結果が園芸用のでっけーやつばかりなんですが大丈夫ですかドクター!? [^b]: was killed in the charge、これは砲撃ではなく敵が乗り込んできたときに戦闘で亡くなったということですかね……? 艦長書記が戦闘の時どういう立場になるのか分からないので、巻き込まれたのか、それとも剣を握るなどして戦った結果殺されたのかも分からないです。
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