【初心者向け】資産運用のはじめ方 === ###### tags:`初心者向け` `資産運用` `積立投資` `積立NISA` `iDeCo` <style> .iframe-wrap { position: relative;padding-top: 56.25%;overflow:auto; } .iframe-wrap iframe { position:absolute;top:0;width:100%;height:100%; } #doc.comment-enabled.comment-inner { margin-right:0px; } </style> # はじめに 2019年、**老後2000万問題**が話題になりました。 ざっくりと言うと、**公的年金だけでは老後資金が2000万円不足するので自分で資産形成をしてね**というものです。 年金をあてにしていた人にとっては大きな衝撃を与えることになりました。 現時点で資産形成といえば、**真面目に働いて貯金をする**ことだと思っている方も多いのではないでしょうか? 日本では金融教育を受ける機会がほとんどないためこのような誤解が多いのですが、労働だけに頼らない資産形成の方法をご紹介していきます。 ここで紹介する手法は短期間で利益を上げて仕事をやめようというものではありません。 10年〜と長期間かかりますが、ほぼ確実に上記の問題を解決できるだけの資産を形成することを目指します。 :::warning お決まりの文句なのですが**投資は自己責任です**。 極力リスクのない手法を紹介しますが、**元本割れ**のリスクもあるため最終的には内容を吟味してご自身で判断をお願いします。 ::: # 先に結論 長い文章を読むのは疲れるので先に結論から。 :::info 楽天証券に口座を開設し、iDeCoと積立NISAを活用しインデックスファンドに積立投資を行いましょう。 ::: 解説を読むにはこのまま下へ、早速始める場合は[資産運用のはじめ方](#資産運用のはじめ方)に飛んでください。 # 資産運用について 資産運用とは、手持ちの資産(お金)を**株式**や**国債**、**不動産**などに投資することで資産を増やすことをいいます。 ここでは株を中心に資産運用の手法を紹介していきます。 株というとギャンブルに近いイメージを持っているかもしれませんが、長期的な観点ではそんなことはありません。 例えば、**VT**という全世界の株価に連動する商品の場合、リーマンショックやコロナショックのタイミングで大きくマイナスになることはあっても、数ヶ月〜数年で元の水準に戻っています。 それどころか、リーマンショックの直前に購入した場合も約10年で2倍近くに値上がりしています。  <small>出典:[TradingView](https://jp.tradingview.com/symbols/AMEX-VT/)</small> ## 貯金しておけば安心か でもやっぱり株は怖い、現金が安心だという方は以下のグラフを見てください。  <small>出典:[<6>1ドルを60万ドルに変えた、資本主義](https://media.rakuten-sec.net/articles/-/29805)</small> これは1801年当時の1ドルを株式、債券、金、現金にそれぞれ投資をしたら、200年後にいくらになっているかというグラフです。 **対数グラフ**なので見慣れない方もいると思いますが、重要なのは==株は60万倍の価値==に、==現金は15分の1の価値になっている==ということです。 そんなに生きてられないよ〜という感じですが、直近60年でも株は100倍になっています。 身近なところでは、お菓子が昔と比べて小さくなったと感じたことはありませんか? これは**シュリンクフレーション**と呼ばれる現象で、例えばカントリーマアムを例に取ると==現金の価値は15年で65%減少した==ということができます。  <small>出典:[【1分解説】ブラックサンダーで学ぶシュリンクフレーション](https://note.com/shunkonya/n/n4b28777bc555)</small> もう少し長期で見ると、昭和40年の1万円は令和元年の4.2万円に相当するそうです。 <small>出典:[昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?](https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/history/j12.htm/)</small> 株式には確かにリスクがありますが、==現金で持っていることもリスクである==ということを覚えておいてください。 :::warning 今すぐ全財産を株に変えようという趣旨ではないことに注意してください。 病気になってしばらく働けなくなることもあるでしょうし、3〜6ヶ月生活できる程度の現金はあってもいいと思います。 引っ越しや結婚式で資金が必要だったり、お子さんの進学が近かったり、そういったライフステージに応じて必要な現金は確保した上で余剰資金で投資を行ってください。 ::: ## 基礎知識 ここでは、資産運用を行っていく上で必ず抑えたい知識や用語を紹介していきます。 ### 複利 最初に抑えたいのがこの**複利**です。 この複利、実はかの有名なアインシュタインが==人類最大の発明==と呼んだ考え方なのです。 上記VTの価値はリーマンショックのような暴落を含めても年平均で7%値上がりしています。 例えばVTを100万円分購入すると、以下のように増加分が年々増えていきます。 これは元手の100万円だけではなく前年の増加分も7%値上がりするためです。 経過年数 | 価格変動 | 前年からの増加分 --------- | --------- | --------- 1年後 | 100万円×1.07=107万円 | 7万円 2年後 | 107万円×1.07=114.5万円 | 約7.5万円 3年後 | 114.5万円×1.07=122.5万円 | 約8万円 これを30年の期間でグラフにしたものが下記画像です。  青の線が普通預金の金利で100万円を保持した場合、 緑の線が先ほどのVTを100万円保持した場合です。 3年ではあまり実感できませんでしたが、30年あると660万円もの利益が発生し複利の効果を実感できたかと思います。 このように複利は非常に大きな力を持っていますが、この力を最大化するには時間を身に着けることが重要です。 つまり、==資産運用は早くはじめるほど有利==と言えます。 ### 積立投資とドルコスト平均法 とはいえ、いきなり100万円を用意することや、投資直後にコロナショックのような暴落が起きることを恐れて、まとまった投資は難しいと思います。 そこでお勧めしたいのが積立投資という手法です。 積立投資の中でも**毎月1万円を定額で積み立てる**と金額を決めて投資をする手法を特に**ドルコスト平均法**といいます。 この手法で毎月1万円をVTに投資を行った場合、下記のような結果になります。  <small>出典:[積立かんたんシミュレーション](https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/)</small> 元手は1万円×12ヶ月×30年=360万円に対して、利益も含めた最終積立金額は約1220万円で、実に**860万円の利益**となります。 このドルコスト平均法、無理なく始められるだけでなく、リーマンショックやコロナショックを**味方につける**ことができます。 というのも株価は変動するものだからです。 例えばコロナショックがあった2020年のVTの価格は以下のようになっていました。  <small>出典:[TradingView](https://jp.tradingview.com/symbols/AMEX-VT/)</small> 年初に12万円投資する場合と、毎月定額で1万円投資する場合で比較してみましょう。 VTの価格は米ドルなので、単純化のために1ドル=100円で計算します。 また、実際は1株ごとの購入になりますが比較しやすいように、小数点第2位以下を切り捨てて比較を行います。 年初に12万円投資する場合、2020/1/1時点の価格は約81ドルのため、**14.8株**購入できます。 一方で毎月月初に1万円投資する場合、1月は1.4株ですが、3月のように価格が下がった場合は1.6株購入できるため、1年の合計で**18.4株**購入できます。 このように年初に購入した場合と毎月購入した場合を比べると、毎月積み立てた方が24%も利益に差が生じました。 これは極端な例ですが、大小の株価の変動は必ずあるためドルコスト平均法は有効であると言われています。 それぞれの年の株価の変動は最初に示したVTのグラフからも見て取れます。 :::warning ドルコスト平均法が有効なのは長期的に価値が右肩上がりになる場合のみです。 例えばJT(日本たばこ産業)のような右肩下がりの株では効果がありません。  <small>出典:[TradingView](https://jp.tradingview.com/symbols/TSE-2914/)</small> ::: ### 投資信託 ここまで登場してきたVTですが、実は一般的な株とは異なる**ETF**と呼ばれる種類の商品です。 ざっくりいうと、複数社の株をまとめて買える詰め合わせセットです。 株やETFは1株や100株といった単位でしか購入できないため、毎月1万円という購入では先ほどの比較のようにどうしても端数が発生してしまい、少額での投資が難しい特徴があります。 そのような場合に少額でも積立投資をはじめやすい商品として**投資信託**があります。 こちらは端数を気にせず決まった金額分を購入するのに適しています。 また、毎月の自動積立にも対応しているため、今回紹介する手法ではこの投資信託を利用します。 ### 税金 ここまでは資産運用の良いところを紹介してきましたが、少しリアルな話を。 資産運用で発生した利益には**20.315%の税金が発生**します。 例えば、毎月1万円を7%の利回りで30年間積立した場合の利益は860万円でした。 この860万円のうち20.315%、つまり約170万円は税金として取られてしまいます。 この税金を抑えられる制度が以下で紹介する**積立NISA**と**iDeCo**です。 ## 積立NISA **積立NISA**とは、==年間40万円を上限として20年間非課税で運用できる制度==です。 40万円を年利7%で30年運用すると、20年後には154万円、30年後には304万円になります。 通常は304万円-40万円=264万円に対して課税されるため、53万円の税金が発生します。 しかし、積立NISAの場合は304万円-154万円=150万円に対して課税されるため、30万円の税金が発生します。 この==差額の23万円が積立NISAの利用による1年分の節税効果==です。 実際はこれを積立NISAが終了する2042年分の積立まで効果が発揮されるため絶大な効果があります。 もっと詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください。 [2024年から新NISAがスタート。一般NISAとつみたての合体版](https://media.rakuten-sec.net/articles/-/25443) ## iDeCo **iDeCo**(イデコ・個人型確定拠出年金)は、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。 iDeCoも積立NISAと同様に運用益が非課税となるメリットがありますが、大きな違いは==掛け金が所得控除の対象となる==という点です。 所得税と住民税が減額されるという制度なのですが、掛け金の上限や税率などは人によって異なるため、詳しくはこちらでシミュレーションしてみてください。 [iDeCo加入者診断&節税シミュレーション](https://ideco.morningstar.co.jp/simulation/simulation/index.html) そのほかにも詳しくは[iDeCo(イデコ)のイイコト](https://www.ideco-koushiki.jp/guide/good.html)を確認してください。 :::warning iDeCoは積立NISAと比べても非常にお得な制度ですが、以下の点に注意してください。 - 年金のための制度であるため、基本的には60歳を超えるまでは引き出すことはできない - 専業主婦(夫)など収入がなくなった場合に所得控除のメリットが得られなくなる - 月々の掛け金を5,000円未満にすることはできません - 支払いの停止はできますが、再開には再度申し込みが必要になります ::: ## 積立NISAとiDeCoの優先順位は? 前述の注意点はありますが基本的に継続的な収入が期待できる方はiDeCoから、学生や専業主婦(夫)といった方は積立NISAから始めるのが良いと思います。 iDeCoに積立投資した上で、更に余力がある場合は積立NISAに積立投資しましょう。 年利7%で30年間積み立てをする場合、2,000万円の資産を形成するのに必要な月々の掛け金は16,394円です。  <small>出典:[積立かんたんシミュレーション](https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/)</small> 節税制度があるとはいえ、30年間積み立てる場合は積立NISAでは20年を超える場合の税金の支払いが発生しますし、iDeCoも受け取り時の非課税額には上限がありますので、少し余裕を持ってまずは月々2万円を目標に積立投資をはじめるのがいいと思います。 その上で収入の増加や節約で資金に余裕が出てきたら少しずつ掛け金を増やしていきましょう。 積立NISAとiDeCoの違いについてもっと詳しく知りたい場合は[楽天証券で節税生活をはじめよう 税金優遇制度NISA・iDeCoとは?](https://www.rakuten-sec.co.jp/web/special/nisa_ideco/?sclid=a_GO_ideco_dc_non_brand_)が分かりやすいです。 # 心構え 株は頻繁に値動きが発生しますし、リーマンショックやコロナショックのように短期間で半値程度失う暴落が発生する可能性があります。 しかし、先ほど説明したドルコスト平均法のおかげで長期積立投資の立場ではむしろ有利です。 そこで以下を徹底してください。 - 一度設定したらひたすら放置する - 値下がりしても解約しない 私も初年度はマイナスでしたが、翌年からはプラスに転じました。 この利益は前述のシミュレーションのように時間経過と共にどんどん大きくなっていくと考えられます。 # 資産運用のはじめ方 資産運用の概要やお得な制度、注意点について説明してきましたので、ここからは実際のはじめ方を説明していきます。 ## 楽天証券に口座を開設する まずは**証券口座**の開設が必要です。 銀行口座のようにお金を預け、そのお金で株などを購入するための場所です。 証券口座はたくさんあり、そのなかでもSBI証券と楽天証券が人気ですが、私は==楽天証券をお勧め==します。 理由はあとで説明する楽天カードによるメリットがあることと、積立NISAで購入できる商品はどの証券会社でも変わらないためです。 一方でiDeCoの商品については大きく異なり、SBI証券の方が種類は豊富で手数料が安いものも多いですが、私は資産をまとめて把握したいので楽天証券にまとめています。 例えば23,000円を30年積み立てた場合、手数料が0.1%違うと数十万円成績が変わる可能性があります。 iDeCoの口座については、口座開設の手間や投資対象などを考慮してご自身の好みで決めてください。  <small>出典:[iDeCoにおすすめの証券会社はSBIだった!60歳まで後悔しない金融機関の選び方](https://www.youtube.com/watch?v=06WM-Mpcf4Q)</small> 口座開設してからしばらく経つため手元に画像はありませんが、下記に注意して開設してください。 - 一般口座か特定口座を選ぶ箇所は、**特定口座(源泉徴収あり)** を選ぶ - これを選ばない場合、利益が発生した場合に自分で**確定申告**が必要になります - 一般NISAではなく**積立NISA**口座を一緒に開設する - iDeCoの口座も一緒に開設する 開設時の画像を提供してくださる方はお願いします。 ## 持ってない場合は楽天カードを作成する 楽天カードを作成する理由ですが、楽天証券での==積立NISAの支払いを楽天カードに設定できる==ためです。 これによって以下のメリットが得られます。 - 毎月の積立で1%のポイント還元が得られる - 獲得したポイントを積立投資に使える - SPUの対象となるので、楽天市場での買い物でポイントが1%多くもらえる まだ持っていない方は下記からどうぞ。 <a href="https://hb.afl.rakuten.co.jp/hsc/1e44b496.f2f1a097.1e44b41c.4b68dbc5/?link_type=pict&ut=eyJwYWdlIjoic2hvcCIsInR5cGUiOiJwaWN0IiwiY29sIjoxLCJjYXQiOiIxIiwiYmFuIjoiMTY3NDAyIiwiYW1wIjpmYWxzZX0%3D" target="_blank" rel="nofollow sponsored noopener" style="word-wrap:break-word;" ><img src="https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hsb/1e44b496.f2f1a097.1e44b41c.4b68dbc5/?me_id=2101008&me_adv_id=167402&t=pict" border="0" style="margin:2px" alt="" title=""></a> # 投資対象の選び方 長期積立投資では、下記の観点で選定することをお勧めします。 - 全世界株式 または 米国株式 に連動する**インデックスファンド** - 対象が広い方がリスクは分散される - 日本は2020年は大きく株価が上昇したが、**失われた30年**と言われるように長年株価が上がってこなかった - 今後も少子高齢化の影響で大幅な上昇は難しいと考えられる - 経費率(手数料)が安いもの - 複利効果の逆で、手数料が高い場合には利益が大きく減ってしまう - とはいえ、対象となるインデックスファンドの多くは0.1〜0.2%程度なので神経質になる必要はない - 価格の上昇から手数料を引いて、最も利益が出そうなものを選びましょう 迷った場合は全世界連動のものでいいと思いますが、以下のように考えて選んでください。 - 今は米国が強い、今後も米国の一強が続く。と思う場合は米国に投資するものを。 - 中国やインドをはじめとして他の国が今後伸びる。と思う場合は全世界を対象とするものを。 ちなみに直近10年の、VT(全世界連動)とVTI(米国連動)のリターンはこれくらいです。  ## iDeCoのおすすめ 名称 | 投資対象 | 手数料 --------- | --------- | --------- iTrust世界株式 | 全世界 | 0.979% たわらノーロード先進国株式 | 日本を除く先進国 | 0.10989% 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI) | 米国全体 | 0.162% ## 積立NISAのおすすめ 名称 | 投資対象 | 手数料 --------- | --------- | --------- 楽天・全世界株式インデックスファンド(楽天VT) | 全世界 |0.212% 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI) | 米国全体 | 0.162% eMAXIS Slim 全世界株式 | 全世界 | 0.1144% eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 日本を除く先進国 | 0.1023% eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 米国の大企業約500社 | 0.0968% ## 積立設定について 長くなるのでここでは詳細な手順は紹介しませんが、投資対象と金額を決めたらあとは設定するだけです。 この時、積立NISAの決済には楽天カードを設定することを忘れないようにしましょう。  # おわりに 長くなりましたがここまでお付き合いいただきありがとうございました。 ここでの説明は分かりやすさを重視した結果、正確性を欠いている部分もあるかと思います。 また、7%という成長率は過去の実績であり、今後も継続することが約束されているものではありませんし、やはり元本割れのリスクも完全にないわけではありません。 しかし、それらのリスクを取っても普通預金に預けたままよりは資産運用に回したほうがいいかも?と思ってもらえれば嬉しいです。 無理なくコツコツと資産運用を始めて、経済的な不自由がない人生を共に目指しましょう。
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