###### tags: `政治` # 安倍政権とは? ネット上でよく「安倍は無能」など多くの誹謗中傷を見かけるが、そういう人に思うことは二つある。 1. 具体的にどこがダメだと思うの?代案あるの? 2. 安倍政権って何か分かってる?分かろうとはしている? 注意してほしいのは安倍政権の非難がよくないと言っているわけではない。ただクレームとか罵詈雑言とかになり下がっていないか?といういわば警鐘を鳴らしているつもりである。そこで 1. アンチ安倍の皆さんは、そもそも敵を倒したければ敵を知ろう 2. それ以外の皆さんは、教養として今の政権について知ろう ということで、今回安倍政権について語ってみる。 まず、これ以降の議論において安倍政権が2012年からであるということを覚えておいてほしい。 ## アベノミクス ざっくりいうと、インフレにする政策。 ## インフレ Q. そもそもインフレとは? A. 物価(物の価値)が上がること。例えば100円のものが120円になるなど。逆に金の価値が下がることとも言える。 ## Q. インフレになると..? A. 物価が上がるということは、会社の製品がより高い価格で売れるということ。つまり会社が儲かるということ。内部留保の程度にもよるが、労働者の給料は上がる。給料が上がれば、貯蓄の程度にもよるが、消費が増える。消費が増えれば、当然会社が儲かる。いわゆる**インフレスパイラル**である。 ## Q. 具体的にどうやってインフレに? ### 貨幣増刷 貨幣の総量を増やせば、当然金の価値が下がる。インフレは金の価値が下がることとも言えるのを思い出せば、真っ先に思いつくだろう。 ### 最低賃金の引き上げ 最低賃金が上がれば、少なくとも最低賃金で労働している人は給料が上がる。上の議論からインフレになりやすくなるはず。さらに最低賃金が上がれば、他の労働者も給料の改善・見直しを求めやすくなり、これも増給につながる可能性が大きいと言える。  安倍政権は2012年からであることを思い出してほしい。傾きは少し急になり、一定に思われるペースで最低賃金が上がっている。 ### 賃上げ交渉 大企業と交渉し賃上げを要請。これはほかにもやっている政治家はいる。すぐに効果が上がるとは限らないが、安倍政権による長期的な交渉は効果が期待できそう。 ### ゼロ金利 極めて低い金利になれば、お金を借りるメリットは大きくなり、預けるメリットは小さくなる。結果として貯蓄にまわる金は減るはず。さらには、借りたお金で不動産や国債、株などを買うことで労働者は給料を底上げできるし、そういった消費が増えればやはり上の議論からインフレになりやすくなるはず。 ### 期待インフレ 最後に難しい話。 これからインフレになりそうって思っているとき、どうすべきなのだろうか?インフレになるなら物価が上がるはず。物価が上がるなら、今物を買って後で売れば儲かるはず。ならば、金を借りてでも物を買うべきだ。 この一連の思考過程から、インフレになりそうなら物を買いたいという結論が得られる。ところで、物を買う人が増えれば会社が儲かり、あとはもう言うまでもないだろうがインフレになると予想される。 つまり、インフレになりそうだとみんなが思っているときインフレになる、と推測される。経済学者による予想であるから、絶対の理論ではないことに注意してほしい。 この予想に基づいて安倍政権は「目標インフレ率2%」を宣言しこれからインフレになるという発言を繰り返している。これは決して馬鹿なのではなく、理論的な背景があるのだ。ポイントは達成できるかできないかではなく、達成できると思わせることにあるのだから。 ## Q. 実際効果あるの? 2008年にリーマンショックが起こってインフレ率および労働者の給料は暴落・激減した。 その後2012年にそのデフレを脱却する自民党の"切り札"として安倍政権が誕生したことを背景に以下のグラフを見てもらいたい。  -1.35%まで落ち込んでいたインフレ率を回復させた。  給料もリーマンショックから順調に回復している。  パートタイム労働者に絞ると最低賃金の引き上げが効果を発揮していることが読み取れそうだ。  日経平均株価も2012年ごろからほとんど右肩上がりと言っていい。 無論、これらすべてがアベノミクスの成果だというつもりはない。だが、「無能」などというのは困難を極めるだろう。増してや、安倍以外の政治家だったとして、またはアベノミクス以外の政策だったとして、ここまでできただろうか?個人的には、歴代でもかなりよくやっている政治家だと思う。長期政権もその功績に見合ったものだろう。 さすがに履き違えている人はいないだろうが、あくまでも経済の話題である。憲法改正などに言及したものではない。 ## Q. 問題点は? ベタ褒めでは終われない。当然、どんな政策にも問題点があるものだ。先ほどの議論を見返すと、いとも簡単にいくつかの欠陥に気づくだろう。 ### 内部留保 いくら会社が儲かっても、それが内部留保に回ってしまえばそれまでである。労働者の給料は上がらない。こればかりは、政府が簡単に介入できる問題ではない。アベノミクスの批難をする前に、私たち一人一人が会社に直接増給を求めるべきだろう。そういう意味で政権には2つのことができそうだ。 1. 労働者の立場支援: 労働者が会社に増給を求めることはハードルが高いと言わざるを得ない。「大した能力も実績もないサラリーマンのくせに」などと反感を抱かれるリスクがあるからだ。この状況を政府が支援することは可能かもしれない。 2. 内部留保に対する課税: 内部留保に対する累進課税など。税については詳しくないが、内部留保を減すのにかなり効果がありそう。 ### 貯蓄 いくら給料が増えても、それが貯蓄されてしまえば終わりだ。消費は伸び悩んでしまう。上で述べたように、ゼロ金利を採用している間は銀行への貯蓄は減るだろうが、タンス貯金などもありうる。日本人は海外に比べ貯蓄を好むようだが、ここはひとつ政権の意をくんでもう少し消費を行うべきだろう。詳しくないが選択肢として、リスクの少ない投資である国債や不動産が挙げられるはずだ。政権にできることと言えば地道ではあるが、教育や報道を通じて国民に経済運動を促すくらいだろうか。 ### 負担 ゼロ金利には日銀および銀行会社の利益が下がるという副作用がある。このしわ寄せは、大本となる日銀にきているのでゼロ金利の継続は次第に困難になっている。また、企業による増給は大企業ならまだしも、中小企業には大きな痛手である。これも継続的に行うには経営体制や商品展開に大きな改革が必要だろう。まとめると、アベノミクスによる負担がたまりつつあり政権はこれを解消する必要に迫られている。提案としては、教育改革から国民という単位で生産性の向上を図るべきだろう。具体的には、大手学習塾などと協力し第三セクターとして、地域を牽引する進学校を各地に設けるなど。これが困難であることは重々承知だが、やはり誰かがやらなばならないように思う。 ### 期待インフレ 日本人の期待インフレ率は低い、とこの際はっきり言おう。投資や消費に消極的であり、まとまった金が手元にあることを好む。ゆえに上で伸びたような期待インフレの理論は実現性に難がある。これを解決する方法は二つだろう。 - なんらかのきっかけを作り、期待インフレ率を高める。方法はさまざまでどれがよいとは言い難いが、例えば大物YoutuberやSNSインフルエンサーなどと協力し「これから○○が来るので買おう!」と宣伝をする、アニメなどを通して経済理論や政治をわかりやすくそれとなく伝えるといったところか。~~まさか政府規模のステマなんt (ry~~。 - 実際に別の要因からインフレの実績を作りそれをアピールする。これまた難しいのだが、例えば日本企業がIoTで一発あてるとか、TPPによって貿易会社が爆発的に儲かるとかそんな感じだろうか ## まとめ アベノミクスの内容や問題についてざっくりまとめた。これを読んで考えは強まっただろうか?それとも変わっただろうか?少なくともアベノミクスに対する理解が深まったのなら書いた意味があったと思う。ぜひとも、建設的で実のある議論(それが批判であっても)をしてほしいと思う。
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