# 天声人語 01/07 「かみさまおねがいです。おじいちゃんにキャベツをかえしてあげてください」。埼玉県の植木舞衣(まい)さん(6)は祖父の育てたキャベツを畑^はたけ^から盗まれる。手書きの文字は==角張り==、まさに怒りプンプンだ ▼収穫後には、たこ焼きに入れようと約束までしたのに。「ぬすんだどろぼうさんに、キャベツにおわれるゆめをみせてください」と書いて投函(とうかん)した。恒例「はがきの名文コンクール」の受賞作だ。6年目となる今回は2万5千余通が寄せられた(年齢は応募時点) ▼新潟県の森山恵子さん(72)は亡き父に==宛て==、102歳の母との==やり取り==をしたためた。父の遺影を見せると「やだ。こんな年寄」と一蹴。どら焼きを半分に割って「こんなうんめいもん生まれて初めて食べた」。そんな一日一日が宝物のようにいとおしい ▼家の片付け中、新婚時代にもらったラブレターを見つけたのは埼玉県の松本陽子さん(80)。「君は僕の天使です」。いま85歳の夫は当時、いったいどんな顔で書いたのだろう。でもうれしい。「これからは年老いた天使が貴方を支えます」と誓う ▼長野県の安田直子さん(49)は、お盆にも帰省できなかった。半身マヒで一人暮らしの父から「ゴミ箱を荒らされた」との知らせが。熊のしわざだ。「父ちゃん頼む 私が岩手に帰るまで 熊にもコロナにも 食われねぇでいでけろ 元気でいでけろ」 ▼手書きの1枚1枚にクスッと笑ったり、涙を誘われたり。寒さは日ごとに厳しくなるけれど、読むだけで心が温まる。 角張る^かどばる^: 1. 角が出っ張っていて、ごつごつする。「―・った顔」 2. 態度や言葉遣いが窮屈な感じを与える。四角ばる。「―・ったあいさつは抜きにして」 宛^あて^: 1. 配分する数量・割合を表す。あたり。「ひとり宛二個」 2. 送り先・差し出し先を示す。「下宿宛に荷物を送る」 やり取り^やりとり^: 1. お互いの連絡や応酬などのこと。遣り取り ###### tags: `日本語` `天声人語`
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