# 天声人語 12/24 春先、首相の会見で==慌ただしく==始まった臨時休校。「児宅待機(じたくたいき)」で子どもも、仕事を休めぬ親もとまどった。コロナ、コロナで明け暮れた1年を、住友生命が==募った==「創作四字熟語」で==振り返る== ▼31回目の今年は過去最多の2万2千編が寄せられた。照る日も降る日もマスクなしでは外出しづらい「全面口覆(ぜんめんこうふく)」が日常に。没個性の口元に飽き、趣向を==凝らした==「創意口布(そういくふ)」を楽しむ人も増えた ▼巣ごもり(すごもり)生活を少しでも快適にしようと、だれもが「巣居工夫(そういくふう)」に努めた。出かけた先でも平熱を確かめ、「検温無事(けんおんぶじ)」でホッとする毎日。かたや、楽しみにしていた祭りや催しが津々浦々で中止される「多止祭催(たしさいさい)」には寂しさも覚える ▼飲食業界は営業自粛の波でいまも四苦八苦(しく‐はっく)が続く。隣の席とは2メートルの間隔を空ける「一席二長(いっせきにちょう)」が奨励された。代わりに広まったのが「画伝飲酔(がでんいんすい)」ことオンライン飲み会。人と人との接し方が一変した年だった ▼コロナ以外のできごとも多々。政界では前首相が在職歴代最長の「記録更晋(きろくこうしん)」のすぐ後に退陣し、後任は臥薪嘗胆(がしんしょうたん)ならぬ「菅新相誕(すがしんしょうたん)」。漫画から映画までどこへ行っても「鬼滅の刃(やいば)」を見ない日はなく、まさに「頻出鬼滅(ひんしゅつきめつ)」だった ▼不安と疲労に耐えて治療の最前線に立ち続ける医療従事者のみなさんの「医心献身(いしんけんしん)」には、どれだけ感謝しても足りない。製薬大手がワクチン開発にしのぎを削る「薬家争鳴(やっかそうめい)」のさなか、日本での接種はいつ始まるのか。どうか来年は心==穏やか==に過ごせますように。 慌ただしい^あわただしい^: 1. 物事をしようとしてしきりにせきたてられるさま。落ち着かなくせわしいさま。「―・い年の瀬」 2. **状況の移り変わりが急で、一定しないさま。「経済界の―・い動き」** 募る^つのる^: 1. ますます激しくなる。こうじる。「寒さが―・る」「思いが―・る」 2. 広い範囲に呼びかけて集める。募集する。「入居者を―・る」「寄付を―・る」 振り返る^ふりかえる^: 1. 身体を翻して後方を見る、後ろ側を向く、などの意味の表現。 2. 過去の物事を顧みる、思い起こすこと。回顧すること。 3. **これまで行われてきた物事の一連の流れを総括すること。** 凝らす^こらす^: 1. **心の働きを一つのものや所に集中させる。「ひとみを―・す」「息を―・す」** 2. 一心に考えをめぐらす。「工夫を―・す」「意匠を―・す」 3. 凝り固まるようにする。 穏やか^おだやか^: 1. **静かでのどかなさま。安らか。「穏やかな天気」「世の中が穏やかだ」** 2. 気持ちが落ち着いていて物静かなさま。「穏やかな人柄」「穏やかに話し合う」「心中穏やかでない」 3. 極端でなく、人に受け入れられやすいさま。穏当。「新制度へ穏やかに移行する」「こう言っては穏やかでないかもしれないが」 ###### tags: `日本語` `天声人語`