>[time=Thu, Mar 25, 2021 10:03 AM] ###### tags: `読書会` # ベーシックインカムへの道(3-6章) ## <font color="blue">第三章ベーシックインカムと自由</font> - 政府が真に担うべき役割は、人々が道徳を実践できるような環境を確保することである。 ーT・H・グリーン(イギリスの哲学者19世紀) ##### 一般的には・・・ - ベーシックインカム推進派「メリット:自由を拡大できる」 - ただ、自由と一口で言っても、制約からの自由と行動の自由となど自由の定義にはさまざまある。 - そんな中でベーシックインカムを基礎的経済圏と位置付け、その土台の上に他の自由が位置付けられると考えられる。(リバタリアンは少し違う) ##### リバタリアンは・・・ - 「小さな政府」を主張して、最終的には国家の消失を望む(国家は、個人に干渉している。) - 本来なら、個人は国家からの独立を支持しているが、次善の選択肢としてベーシックインカム。 **ベーシックインカム導入により** 1. 自分の好む行動を取れるようになる 2. 実効性のある自己決定力という意味でも自由を手に入れられる。(選択肢が増えることへの価値的な) 3. あらゆる社会福祉の廃止(現代の社会福祉は個人の自由を侵害するものが少なくない?) ⇒確かに、一部は廃止が可能かもしれないが、国民の不運や不利益を是正するために必要なものは必ずあり、維持すべき。 4. 福祉国家の壊滅に繋がり、危うい ⇒現代のベーシックインカム支持者の中で主要な考え方として、福祉国家に危機を与えるべきでないというものが主流。 5. 増税 ⇒増税って自由への侵害じゃね? ###### 結局・・・自由と自由のトレードオフ ##### リバタリアンパターナリズムとベーシックインカム - リバタリアンパターナリズムのなかではどうにかして弱者を操作して自分が自由になるかというような弱肉強食の考えが存在。「弱者」の自由を考えない状態での自由を求めるのにベーシックインカムは都合がいい。 ##### 共和主義的自由 - 「干渉されないこと」+「支配されないこと」 - リバタリアン思想では政府の活動を自由の侵害とみなし、共和主義思想では、政府を必要とし、政府に依存する。 - 共和主義的自由を達成するためには、全ての人に十分なお金がなければならない。そうでないと競争が発生し、自分で選択する自由が他人に干渉されるから。 - 自由は(今までのに加えて、)人々が一緒に考えて行動する時にこそ姿を表す。(結社の自由) ### ベーシックインカムがもたらす現実的自由 - 仕事に就かない自由 - 仕事を選べる自由 - ビジネスの自由 - ボランティアの自由 - 創造的な仕事をする自由 - スキルを学ぶ時間を費やす自由 - 監視、強制されない自由 - 家族を築く自由 - 人間関係の自由 - 怠惰の自由 ##### 現状の問題点 - パターナリズムテストの原則 ⇒現状、パターナリズムの発想があるひとは、弱者に対して、責任感の伴わない指示を出して操作する。 その結果、弱者が不利益を被っても、賠償責任を追わない - 慈善ではなく権利の原則 ⇒社会制度を決める政治家に対して困窮している人は懇願する構図になってしまう。 - ベーシックインカムをもつ権利に関して ⇒本来ならば、世界どこに暮らしていようと、誰もが受給権をもつが、現状国単位で考えなくてはいけない。 条件を一つでも付け足すとそこに恣意的な要素が入る。 - 労働組合の弱体化 #### インドの試験 - ベーシックインカムをある村に配る - すぐにいい影響 - 普段借金していたのが手持ちとして余裕ができる影響で利率の支払いが少なくなる - 資力基準を伴う精度より効果が大きい - 資金力を盾に債務奴隷として扱われていた人が資金をもつことで立場が向上して、自由を手に入れることが可能になった。 - 発言力も増加した。これにより、民主化にもつながる - - この村だけに配ってる時点でベーシックインカムのテストじゃなくね? ## <font color="blue">第四章貧困、不平等、不安定の緩和</font> - 貧困を削減し、経済的な面で基礎的な安全を補償するのにBIは適している ### 貧困 - 絶望による死 - 増加している - 政治が介入を試みるも、自由市場の中で改善は難しい。 ### 透明性 - BIは物乞い感がない - 恣意的な功利主義的な仕組みを設けなくて済む。 - 福祉サービスはさまざまな罠が存在しており、さらにそこには恥辱感が存在している。 - その結果無理して働いて、体調を崩し、回復まで時間を要する。 - 大きな貧困削減効果がある ### 給付金の浪費に関して - データ的には子供のための食料や医療、教育など比較的有意義な目的に用いられる場合が多い。 - 想像とは異なり薬物やアルコール、タバコへの支出は減少 - ホームレスに家を提供して、薬物依存や、その他疾病にかかる補償費の削減を狙い、むしろ社会として良い結果に。 - 社会政策は市民を信頼することを原則とするべき。 ### 不平等と公平 - 不平等が拡大している国では、経済成長と持続可能な開発が阻害される。 - BIはむしろ不平等を加速させるという考え(社会福祉の廃止により)⇒速攻で筆者に否定 1.福祉廃止はマストじゃない 2.社会福祉は貧困層だけのものじゃない 3.資力で給付対象を決めることの問題 - 現在の社会の所得再分配の精度は破綻しているという前提 - BIはむしろ働く意欲を高める効果があり、意欲を奪ってるのは社会福祉制度の方 - 多層型のシステムにして、生活コストがかかる人や収入の機会が少ない人に追加の給付を行う。 - お金によって時間の不平等や物理的な安全性の不平等を是正するきっかけになる。 - 自己改善をすることができ、人間関係のあらゆる問題を解決できる - 何か悪いことが起きた結果、リスクとコストが一般市民に押し付けられるようになった。 ⇒タイヤが120ドルで交換できたが、手持ちがなかったため出勤できず、解雇され、ホームレスに。 ### リスク、レジリエンス、精神の「帯域幅」 - 基礎的な安全が担保されていなければ、精神の健康の悪化につながる - 合理的な健康的な判断が取れない - レジリエンス自体の能力の向上にもつながる - 穏やかな不安定は人々にショックへの準備をさせる。 ## <font color="blue">第五章経済的議論</font> ### 経済成長としてのBI - 景気循環の波を小さくできること - 失業者を保護できること - 経済成長が加速する - 国際収支の赤字がそこまで積み上がらない - インフレ? ⇒ものやサービスが増えることになるので一時的(一面的)に過ぎない - リスクを伴う起業が増加する - 福祉制度には景気の自動安定化装置としての機能がもうない。 ⇒社会保険の規模が縮小 ### AIロボット時代への準備 - 近年BIの関心が高まっているのはロボットによるテクノロジー失業の見方が広がっているからである - 実際には全面的に自動化される仕事はごく一部に過ぎない - 全体の9%先進国の場合 - 正直この理由でBIを推している人は少ない - ただ、テクノロジーによる不平等は加速するため、それを改善するための手立てとしてのBIはありうる。 ## <font color="blue">第六章よくある批判(に筆者が速攻で反論する章)</font> #### 現実離れしている、前例がない - 誰もが最初は初心者理論 #### 予算面 - そもそも予算面はなんとかなる前提で話してるのに突っ込まないでくれる?そこじゃないんだけど。 #### 福祉国家の解体につながる - どっちもやればいいじゃん #### 完全雇用など、他の進歩的政策の実現が疎かになる - 進歩的政策の定義しっかりしろ、また、どっちもいけるでしょ #### お金を配れば問題が解決するというのは単純すぎる - もっと考えてるし、他の要因に関しても必ず解決するというわけではないが、かなり効果あるよね? #### 金持ちにも金を配るのは馬鹿げている - BIを権利にしたいって気持ちと、全員に配っちゃえば楽なのと、データ的に貧困層だけに配ってもうまくいかないことが多いの。 #### ただで何かを与えられることになる - 働かざる者食うべからずって話だけど、相続でお金貰ってるのはいいの?不労所得とかもね #### 浪費を助長する - はい、パターナリスティック。税金だから無駄遣いされたくないって人には、自分のお金で核兵器作っていることも反対してね? #### 人々が働かなくなる - 本当にそれが理由で反対してる?結構人が働くこととBIの関係って複雑だよ #### 賃金の下落を招く - 逆に強気に交渉できるから上昇する。 #### インフレになる - これもサービスの供給量が多くなり、収入が増えて、価格が下がったテストデータがある。むしろ、デフレに最近なってるから。 #### 移民の流入が加速 - 福祉制度のあるコミュニティには移民として新参者として入ってきた人が、しばしば古参の人にとっては反発を感じてしまう要因になりうる。 - 移民は大体最貧民の可能性が高いため - しかし、ベーシックインカムならば、こういった反発をむしろ改善できる - 移民に対して、BIを受け取れる基準を設けることで移民の数のコントロールができる - 移民はしっかりコミュニティに溶け込むように努力する - 今の制度より反移民感情を和らげる #### 政府が選挙の人気取りに使うのでは - 国民所得の変動に応じて、給付額を変える方法。 ### <font color="purple">keywords</font> - パターナリズム(英: paternalism)とは、強い立場にある者が、弱い立場にある者の利益のためだとして、本人の意志は問わずに介入・干渉・支援することをいう。親が子供のためによかれと思ってすることから来ている。 - リバタリアニズム(英: libertarianism)は、個人的な自由、経済的な自由の双方を重視する。 - BIG(ベーシックインカム補償 ) - BIEN(ベーシックインカム世界ネットワーク) - プレカリアート(英: precariat、仏: précariat、伊: precariato)は、「不安定な」(英: precarious、伊: precario)と「プロレタリアート」(労働者階級)(独: Proletariat、伊: proletariato)を組み合わせた語で、1990年代以後に急増した不安定な雇用・労働状況における非正規雇用者および失業者の総体 - レジリエンス:人生で経験するショック(本人が選択したわけではない過酷な出来事)やハザード(結婚や出産、死などコストとリスクをもたらす、通常のライフサイクル上の出来事)に対処し、そのダメージを埋め合わせ、そこから立ち直る力のこと - 国際収支の天井は、固定相場制を維持するために、国際収支の赤字を放置できなくなることをいいます。これは、日本においては、第二次世界大戦後の貿易再開から高度成長期にかけて起こったもので、以下のようなメカニズムでした。 (1)景気拡張期に設備投資や消費などで国内需要が旺盛となり、その好景気が続くと日本の輸入が増加し、経常収支が赤字化する。 (2)当時、1ドル=360円の固定相場制で、経常収支の赤字が続くと外貨準備が減少し、さらに赤字が続くと外貨準備が枯渇し、日本円から他通貨への交換に応じられなくなる可能性が高まる。 (3)外貨準備の減少を阻止するために金融引締め等の景気調整策がとられ、それが原因となって設備投資や在庫投資が停滞し、景気が後退局面へと転じる。 先進国になる前の日本は、第二次世界大戦後の貿易再開以降、復興する過程で「国際収支の天井」に長く苦しめられましたが、1960年代後半以降は、日本製品の国際競争力が高まったことで輸出が高い伸びを示すようになりました。 それに伴って、好景気(いざなぎ景気)が続く中でも、国際収支が黒字基調で推移するようになり、「国際収支の天井」が制約となって景気が後退するという局面は見られなくなりました。 ## 議論 - 失敗した時のリスクの話 -
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